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GO GO台湾 - 2021-05-08_油桐花(苗栗/新北)

 
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トーク①:苗栗三義郷≫

日本はゴールデンウイークも明けて、少しずつ暑くなってきているころでしょうか。このゴールデンウイーク頃、日本では東北あたりは桜、南の方では藤の花が見ごろを迎えているかと思いますが、ちょうどこの頃、台湾は油桐花(アブラギリの花)の季節です。

この油桐花は、樹の上に小さな白い花がこんもりとたくさん咲いて、その花が散るときに、花弁が散るのではなく、小さな花が花の形のままクルクルと舞い落ちてくることから、その姿がまるで雪のようだとして、別名「四月の雪」、「五月の雪」と呼ばれています。

私が最初にこの油桐花の存在を知ったのは台湾のドラマで、元々は友達から、「“油桐花”っていう花が印象的ないい映画があるよ」と、日本でも活躍していたことのある台湾の俳優、陳柏霖(チェン・ボーリン)主演、台湾の人気ロックバンド、五月天(メイデイ)も登場する台湾映画「五月之戀(邦題:五月の恋)」を教えてもらったのですが、タイトルをすっかり忘れ、「たしか油桐花が出るやつ…」と検索をして、全然違う、しかも“映画”ではなく“ドラマ”、「愛在桐花紛飛時(英語タイトル:Desperately Loving You」を観て、その花の可愛さと景色の美しさにはまりました。

中国語タイトルを直訳すると、「愛は油桐花が舞う頃に芽生える」と言ったところでしょうか。正義感溢れる一人の女性が、友人を悲しませた男性を友人の代わりに捕まえて話をしようと中国の北京から台湾北西部の苗栗にやってくるというところから始まるラブストーリーです。

主演は、台湾の人気俳優・修杰楷と台湾の女性歌手・許慧欣(イボンヌ・シュー)ですが、このドラマには、2020年に放送された台湾の公共テレビ(公視/PTS)と日本のNHKの合作ドラマ「路~台湾Express」で、台湾新幹線こと、台湾高速鉄道の運行担当副社長代理のレスター・王役を演じていた梁正群も出ていますよ。

油桐花と出会うきっかけはちょっと間違えましたが、このドラマでも油桐花が物語を彩っていて、美しい風景が楽しめますよ。

友人がおススメしてくれた映画「五月之戀」も、この私が間違って観たドラマ「愛在桐花紛飛時」も、どちらも主なロケ地は、台湾北西部・苗栗の三義郷─。

ここには油桐花の有名な小径「四月雪小徑」があります。この「四月雪小徑」は三義近郊で最もアクセスしやすい油桐花のスポットで、緑の中を枕木の階段が続く小径は、油桐花の他に、アカシアや、樟脳の樹などが混在する緑豊かな小径。そこに枕木の階段の素朴な感じが相まって、どの季節に行っても心地のいい風景を楽しませてくれますが、特にこの油桐花の季節がおススメです。

クルクルと花が舞い落ちてきて、その枕木の階段に白い小さな花が本当に雪のように降り積もって、とても幻想的な雰囲気となるんですよ。

この油桐花の時期に来ると、枕木の階段に、散った油桐花の花を集めて花文字や、花でハートなどの絵を作って写真を撮っている人たちもよく見かけますよ。

皆さんも、油桐花の時期に来られたら油桐花の花で好きな花文字を作ってみてくださいね。

なお、この「四月雪小徑」の入り口近くには、「三義木雕博物館」があります。「四月雪小徑」までやってきたらぜひ立ち寄ってみてください。ここは台湾で唯一の木彫りをテーマにした公立博物館で、館内には木彫りの作品が数多く展示されています。装飾の細かな作品や、人物、動物、神様、オブジェ、椅子など、様々な木製作品が並んでいます。

この三義木雕の発展の起源は、この三義に住む吳進寶さんが、1918年に、枯れ木を持ち帰り、加工して飾っていたところ、その作品を見かけた日本人から素晴らしい芸術品だと愛され、それをきっかけに吳進寶さんは日本人と共に枯れ木の芸術作品を大量に生産するにはどうしたらいいかを学んだそうです。

初期の頃の三義木雕は、神様の像や工芸品が中心でしたが、近年は様々なテーマの木彫りの作品が次々に生み出されています。

そんな三義の木彫りの芸術を楽しめる「三義木雕博物館」。

ドラマ「愛在桐花紛飛時」では、ストーリーの中にも三義の木彫りについて語られ、この「三義木雕博物館」も度々登場しますよ。

「三義木雕博物館」までのアクセスは、在来線台湾鉄道「三義」駅下車、徒歩およそ35分です。30分以上歩くのはちょっときついなぁ…という方は、駅前からタクシーに乗っておよそ5分で到着します。

「三義木雕博物館」を見学して、そのすぐ近所から「四月雪小徑」で油桐花を楽しんでくださいね。

その、小径をまっすぐ登っていくとお茶畑に出ます。突如、木々が開けて目の前にきれいなお茶畑が現れます。

それを抜けると三義市街地方面へ行く道と、さらに山の方へと向かう道に分かれていて、山の方へ行くとさらに「五月雪步道」という道もあります。

奥に行くほどだんだんと山道になっていきますので、油桐花を楽しみに行くのであれば、「四月雪小徑」で十分楽しめると思いますよ。

もし「三義」駅から「三義木雕博物館」までタクシーで行った場合、お茶畑辺りで折り返して、元の場所に戻ってきて、「木雕街」で木彫りのお土産や様々な木製品のお土産を買ってはいかがでしょう。

「木雕街」は「三義木雕博物館」から10分ほど歩いたところにあります。

行きにお土産を買うとちょっと荷物になって大変ですからね、帰りに立ち寄るのをおススメします。

トーク②:勝興車站&龍騰斷橋/レールサイクリング≫

そして「三義木雕博物館」以外にも、ドラマの中では三義の様々なスポットが登場します。

中でも人気のスポットが「勝興車站」。

1906年に建てられた駅で、標高402.326メートルの位置にある台湾の西部縦貫鉄道の最高地点にあります。そのため、最も危険な区間であり、自然景観の面でも特徴的な区間だったそうです。

駅舎は全て日本風の木造建築で、「虎牙式」と呼ばれる設計は厄除けの効果があるとされているそうです。

駅自体は1998年に廃駅となり、今は電車は通っていませんが、100年以上の歴史がある駅は、1999年に苗栗県によって古跡指定を受け、今でもホームやホームの看板、線路はそのまま残されていて、レトロムード溢れるフォトスポットとして人気を集めています。

また、駅は使われなくなっても、駅前には今も老街(オールドストリート)があって、観光客で賑わっています。駅前散策も楽しいですよ。

「勝興車站」の駅舎もですが、その駅前の勝興老街も、木造の建物が多く残されていて、他の老街とはちょっと違った雰囲気となっています。

ちなみに、今は列車は通っていませんので、この「勝興車站」までは交通の手段がありません。頑張って歩いてもいいですが、在来線台湾鉄道「三義」駅から1時間ほどかかりますので、駅からタクシーがおススメです。

そしてこの「勝興車站」のすぐそばから「舊山線鐵道自行車(旧山線レールサイクリング)」が楽しめます。これは、昔使われていた線路を利用して、トロッコ列車のような形をしたレールバイクでサイクリングが楽しめるんです。

ルートは3種類ありますが、「勝興車站」と並んで三義エリアの人気の観光スポットである「龍騰斷橋」を観ることもできますよ。

この「龍騰斷橋」は、1905年ごろに建てられた赤レンガ製のアーチ橋で、当時の品質管理は非常に厳しく、非常に強固に作られていたそうです。しかし、1935年に台湾中部で大地震が起きた際、三義も大きな被害を受け、橋が崩壊。地震後、その西側に新たな橋が作られましたが、その崩れた橋の残骸はそのまま残されました。1999年の921大震災の際にさらに一部が倒壊しましたが、今は「震災記念物」として保護されています。

そんな「龍騰斷橋」も遠くに眺ることができる「舊山線鐵道自行車」。

コースは3つあって

A路線:「勝興車站」~「龍騰斷橋」の南側「南斷橋秘境」コース

B路線:「勝興車站」~「龍騰站」コース

C路線:「龍騰站」~「6號隧道」コース

があります。

A路線とC路線は1935年の地震の後建てられた新たな橋「魚藤坪鐵橋」を通りますが、かなり高い位置を走るので、高いところが苦手な方はB路線がいいと思います。ちなみに、サイトによると、おススメはC路線だそうですよ。

私はてっきり、自分で一生懸命ペダルを漕がなくてはいけないのかと思っていたら、ペダルはあるものの、スピードは自動制御されているようで、頑張らなくても進むようになっています。

1台4人まで乗れて、出発時間が決まっていて、何台ものレールバイクが一緒に出発するので、ツアーのような感じで、目的地に着いたら専門のガイドさんによる説明も聞けます。これは自由参加です。

自然と歴史を楽しめますので、ぜひ乗ってみてくださいね。

事前に予約が必要ですので、詳しくはホームページをチェックしてください。

「舊山線鐵道自行車」のホームページアドレスは、https://www.oml-railbike.com/index.php 

日本語でも紹介しています。3つのコースの出発時間、料金なども確認して予約してくださいね。

トーク③:土城桐花公園&承天禪寺步道≫

さて、油桐花のスポットと言えば、苗栗が有名ですが、台北近郊でも見ることができますよ。

私は台湾に住み始める前は、油桐花は苗栗でしか見られないと思っていたのですが、山の方では結構あちらこちらで見ることができます。

その中でも台北近郊で最も有名な油桐花スポットは、台北市のお隣・新北市の土城にある、「土城桐花公園」。およそ7ヘクタールある公園で、散策ルートはウッドデッキがあったり、きれいに整備されていて、ハイキング初心者でも楽しめるスポットです。その名の通り、油桐花の季節になるといたるところで油桐花の花のシャワーを楽しめますよ。

しかも、ここは台北市内からアクセスがいいのもポイント!

台北新交通システムMRT(台北メトロ)ブルーラインに乗って「永寧」駅もしくは「土城」駅下車。油桐花の祭り期間中の土日祝日は駅から専用のバスが往復しているのでとっても便利です。

そして、もう一つ有名なのが「承天禪寺步道」。ここは「土城桐花公園」からそんなに遠くなく、歩いて20分ほどの距離にあります。ですので、周辺の油桐花を楽しみながら歩いていたら着いた!という感覚です。こちらは山の中に入っていくというよりも通りに沿って油桐花を楽しむといった感じです。

この2か所はアクセスもいいので台北に旅行に来たときに、行きやすいと思いますよ。

ただ、油桐花の見ごろは4月から5月。しかもその年の気温などによって咲くタイミングが少し変わってきます。今年(2021年)は温かかったので少し早めに咲きました。

もし油桐花の時期に合わせて台湾旅行を計画する際には、毎年シーズンになると「客家桐花祭(客家アブラギリの花まつり)」というサイトで開花状況などがアップされていますので、参考にしてみてくださいね。

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トーク①:苗栗三義郷≫

日本はゴールデンウイークも明けて、少しずつ暑くなってきているころでしょうか。このゴールデンウイーク頃、日本では東北あたりは桜、南の方では藤の花が見ごろを迎えているかと思いますが、ちょうどこの頃、台湾は油桐花(アブラギリの花)の季節です。

この油桐花は、樹の上に小さな白い花がこんもりとたくさん咲いて、その花が散るときに、花弁が散るのではなく、小さな花が花の形のままクルクルと舞い落ちてくることから、その姿がまるで雪のようだとして、別名「四月の雪」、「五月の雪」と呼ばれています。

私が最初にこの油桐花の存在を知ったのは台湾のドラマで、元々は友達から、「“油桐花”っていう花が印象的ないい映画があるよ」と、日本でも活躍していたことのある台湾の俳優、陳柏霖(チェン・ボーリン)主演、台湾の人気ロックバンド、五月天(メイデイ)も登場する台湾映画「五月之戀(邦題:五月の恋)」を教えてもらったのですが、タイトルをすっかり忘れ、「たしか油桐花が出るやつ…」と検索をして、全然違う、しかも“映画”ではなく“ドラマ”、「愛在桐花紛飛時(英語タイトル:Desperately Loving You」を観て、その花の可愛さと景色の美しさにはまりました。

中国語タイトルを直訳すると、「愛は油桐花が舞う頃に芽生える」と言ったところでしょうか。正義感溢れる一人の女性が、友人を悲しませた男性を友人の代わりに捕まえて話をしようと中国の北京から台湾北西部の苗栗にやってくるというところから始まるラブストーリーです。

主演は、台湾の人気俳優・修杰楷と台湾の女性歌手・許慧欣(イボンヌ・シュー)ですが、このドラマには、2020年に放送された台湾の公共テレビ(公視/PTS)と日本のNHKの合作ドラマ「路~台湾Express」で、台湾新幹線こと、台湾高速鉄道の運行担当副社長代理のレスター・王役を演じていた梁正群も出ていますよ。

油桐花と出会うきっかけはちょっと間違えましたが、このドラマでも油桐花が物語を彩っていて、美しい風景が楽しめますよ。

友人がおススメしてくれた映画「五月之戀」も、この私が間違って観たドラマ「愛在桐花紛飛時」も、どちらも主なロケ地は、台湾北西部・苗栗の三義郷─。

ここには油桐花の有名な小径「四月雪小徑」があります。この「四月雪小徑」は三義近郊で最もアクセスしやすい油桐花のスポットで、緑の中を枕木の階段が続く小径は、油桐花の他に、アカシアや、樟脳の樹などが混在する緑豊かな小径。そこに枕木の階段の素朴な感じが相まって、どの季節に行っても心地のいい風景を楽しませてくれますが、特にこの油桐花の季節がおススメです。

クルクルと花が舞い落ちてきて、その枕木の階段に白い小さな花が本当に雪のように降り積もって、とても幻想的な雰囲気となるんですよ。

この油桐花の時期に来ると、枕木の階段に、散った油桐花の花を集めて花文字や、花でハートなどの絵を作って写真を撮っている人たちもよく見かけますよ。

皆さんも、油桐花の時期に来られたら油桐花の花で好きな花文字を作ってみてくださいね。

なお、この「四月雪小徑」の入り口近くには、「三義木雕博物館」があります。「四月雪小徑」までやってきたらぜひ立ち寄ってみてください。ここは台湾で唯一の木彫りをテーマにした公立博物館で、館内には木彫りの作品が数多く展示されています。装飾の細かな作品や、人物、動物、神様、オブジェ、椅子など、様々な木製作品が並んでいます。

この三義木雕の発展の起源は、この三義に住む吳進寶さんが、1918年に、枯れ木を持ち帰り、加工して飾っていたところ、その作品を見かけた日本人から素晴らしい芸術品だと愛され、それをきっかけに吳進寶さんは日本人と共に枯れ木の芸術作品を大量に生産するにはどうしたらいいかを学んだそうです。

初期の頃の三義木雕は、神様の像や工芸品が中心でしたが、近年は様々なテーマの木彫りの作品が次々に生み出されています。

そんな三義の木彫りの芸術を楽しめる「三義木雕博物館」。

ドラマ「愛在桐花紛飛時」では、ストーリーの中にも三義の木彫りについて語られ、この「三義木雕博物館」も度々登場しますよ。

「三義木雕博物館」までのアクセスは、在来線台湾鉄道「三義」駅下車、徒歩およそ35分です。30分以上歩くのはちょっときついなぁ…という方は、駅前からタクシーに乗っておよそ5分で到着します。

「三義木雕博物館」を見学して、そのすぐ近所から「四月雪小徑」で油桐花を楽しんでくださいね。

その、小径をまっすぐ登っていくとお茶畑に出ます。突如、木々が開けて目の前にきれいなお茶畑が現れます。

それを抜けると三義市街地方面へ行く道と、さらに山の方へと向かう道に分かれていて、山の方へ行くとさらに「五月雪步道」という道もあります。

奥に行くほどだんだんと山道になっていきますので、油桐花を楽しみに行くのであれば、「四月雪小徑」で十分楽しめると思いますよ。

もし「三義」駅から「三義木雕博物館」までタクシーで行った場合、お茶畑辺りで折り返して、元の場所に戻ってきて、「木雕街」で木彫りのお土産や様々な木製品のお土産を買ってはいかがでしょう。

「木雕街」は「三義木雕博物館」から10分ほど歩いたところにあります。

行きにお土産を買うとちょっと荷物になって大変ですからね、帰りに立ち寄るのをおススメします。

トーク②:勝興車站&龍騰斷橋/レールサイクリング≫

そして「三義木雕博物館」以外にも、ドラマの中では三義の様々なスポットが登場します。

中でも人気のスポットが「勝興車站」。

1906年に建てられた駅で、標高402.326メートルの位置にある台湾の西部縦貫鉄道の最高地点にあります。そのため、最も危険な区間であり、自然景観の面でも特徴的な区間だったそうです。

駅舎は全て日本風の木造建築で、「虎牙式」と呼ばれる設計は厄除けの効果があるとされているそうです。

駅自体は1998年に廃駅となり、今は電車は通っていませんが、100年以上の歴史がある駅は、1999年に苗栗県によって古跡指定を受け、今でもホームやホームの看板、線路はそのまま残されていて、レトロムード溢れるフォトスポットとして人気を集めています。

また、駅は使われなくなっても、駅前には今も老街(オールドストリート)があって、観光客で賑わっています。駅前散策も楽しいですよ。

「勝興車站」の駅舎もですが、その駅前の勝興老街も、木造の建物が多く残されていて、他の老街とはちょっと違った雰囲気となっています。

ちなみに、今は列車は通っていませんので、この「勝興車站」までは交通の手段がありません。頑張って歩いてもいいですが、在来線台湾鉄道「三義」駅から1時間ほどかかりますので、駅からタクシーがおススメです。

そしてこの「勝興車站」のすぐそばから「舊山線鐵道自行車(旧山線レールサイクリング)」が楽しめます。これは、昔使われていた線路を利用して、トロッコ列車のような形をしたレールバイクでサイクリングが楽しめるんです。

ルートは3種類ありますが、「勝興車站」と並んで三義エリアの人気の観光スポットである「龍騰斷橋」を観ることもできますよ。

この「龍騰斷橋」は、1905年ごろに建てられた赤レンガ製のアーチ橋で、当時の品質管理は非常に厳しく、非常に強固に作られていたそうです。しかし、1935年に台湾中部で大地震が起きた際、三義も大きな被害を受け、橋が崩壊。地震後、その西側に新たな橋が作られましたが、その崩れた橋の残骸はそのまま残されました。1999年の921大震災の際にさらに一部が倒壊しましたが、今は「震災記念物」として保護されています。

そんな「龍騰斷橋」も遠くに眺ることができる「舊山線鐵道自行車」。

コースは3つあって

A路線:「勝興車站」~「龍騰斷橋」の南側「南斷橋秘境」コース

B路線:「勝興車站」~「龍騰站」コース

C路線:「龍騰站」~「6號隧道」コース

があります。

A路線とC路線は1935年の地震の後建てられた新たな橋「魚藤坪鐵橋」を通りますが、かなり高い位置を走るので、高いところが苦手な方はB路線がいいと思います。ちなみに、サイトによると、おススメはC路線だそうですよ。

私はてっきり、自分で一生懸命ペダルを漕がなくてはいけないのかと思っていたら、ペダルはあるものの、スピードは自動制御されているようで、頑張らなくても進むようになっています。

1台4人まで乗れて、出発時間が決まっていて、何台ものレールバイクが一緒に出発するので、ツアーのような感じで、目的地に着いたら専門のガイドさんによる説明も聞けます。これは自由参加です。

自然と歴史を楽しめますので、ぜひ乗ってみてくださいね。

事前に予約が必要ですので、詳しくはホームページをチェックしてください。

「舊山線鐵道自行車」のホームページアドレスは、https://www.oml-railbike.com/index.php 

日本語でも紹介しています。3つのコースの出発時間、料金なども確認して予約してくださいね。

トーク③:土城桐花公園&承天禪寺步道≫

さて、油桐花のスポットと言えば、苗栗が有名ですが、台北近郊でも見ることができますよ。

私は台湾に住み始める前は、油桐花は苗栗でしか見られないと思っていたのですが、山の方では結構あちらこちらで見ることができます。

その中でも台北近郊で最も有名な油桐花スポットは、台北市のお隣・新北市の土城にある、「土城桐花公園」。およそ7ヘクタールある公園で、散策ルートはウッドデッキがあったり、きれいに整備されていて、ハイキング初心者でも楽しめるスポットです。その名の通り、油桐花の季節になるといたるところで油桐花の花のシャワーを楽しめますよ。

しかも、ここは台北市内からアクセスがいいのもポイント!

台北新交通システムMRT(台北メトロ)ブルーラインに乗って「永寧」駅もしくは「土城」駅下車。油桐花の祭り期間中の土日祝日は駅から専用のバスが往復しているのでとっても便利です。

そして、もう一つ有名なのが「承天禪寺步道」。ここは「土城桐花公園」からそんなに遠くなく、歩いて20分ほどの距離にあります。ですので、周辺の油桐花を楽しみながら歩いていたら着いた!という感覚です。こちらは山の中に入っていくというよりも通りに沿って油桐花を楽しむといった感じです。

この2か所はアクセスもいいので台北に旅行に来たときに、行きやすいと思いますよ。

ただ、油桐花の見ごろは4月から5月。しかもその年の気温などによって咲くタイミングが少し変わってきます。今年(2021年)は温かかったので少し早めに咲きました。

もし油桐花の時期に合わせて台湾旅行を計画する際には、毎年シーズンになると「客家桐花祭(客家アブラギリの花まつり)」というサイトで開花状況などがアップされていますので、参考にしてみてくださいね。

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