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GO GO台湾 - 2021-05-15_高雄(桃源区)

 
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トーク①:藤枝國家森林遊樂區≫

“tao2yuan2”と聞くと、おそらくほとんどの人が台湾北部の空の玄関口である「桃園」を思い浮かべると思います。でも台湾南部・高雄市にも“tao2yuan2”があるんですよ。漢字は「桃源」と書きます。

中国語の発音は台湾北部の町「桃園」と全く同じなんです。

高雄市と言えば“港町”のイメージですが、台湾中南部辺りまで細長く伸びていて、郊外の方は深い山に囲まれた場所も多くあります。

この高雄市の桃源区は、北は南投県、東は花蓮県と台東県に接している山間部・高雄市の北東部に位置していて、高雄市の中で人口密度が最も低く、面積は最大の区です。平地は少ないのですが、その反面自然が豊かな土地です。

そんな桃源区にある「藤枝國家森林遊樂區(藤枝国家森林レクリエーションエリア)」が5月7日、12年ぶりに再オープンしました。

というのも、この「藤枝國家森林遊樂區」は、2009年8月の台風8号、台風「モーラコット」がもたらした記録的な豪雨によって台湾中南部から南東部にかけて発生した大規模な水害「八八風災(八八水害)」によって閉鎖を余儀なくされていたんです。

あれから12年─。周辺の復旧作業が続くのと同時に、およそ770ヘクタールの山林の生態はさらに豊かさを増して、山林歩道を歩いていても絶え間なく鳥の鳴き声が聞こえてきて、以前にもまして自然が豊かな姿を見せています。

自然がより自然に帰っている一方で、12年も休園してると建物や施設などが荒れたり朽ちたりしてしまいそうですが、荒れ果てているということもありません。それはすべて所轄機関・屏東林区管理処の職員による修復とメンテナンスの努力のおかげです。

「藤枝國家森林遊樂區」につながる道路を修復した際、私有地にかかわる部分が多のかったですが、現地の先住民・ブヌン族の協力により、順調に解決されました。

そんな、みんなの協力によって再び開園することができた「藤枝國家森林遊樂區」。ここは、標高1,500メートルから1,800メートルの間に位置していて、園内には楓や杉、桜、梅、ニイタカアカマツなどの植物があって、季節の変化に合わせて違った姿を見せてくれます。

人工的な開発がほとんどされておらず、元々の美しい自然が残されていて、台湾で広葉樹林が最もよい状態で保たれている場所のひとつでもあります。

しかも、年間の平均気温はおよそ17℃で温度差は少なく、涼しいので、夏の避暑地としても最適です。

広い園内は、4つの自然歩道があって、それぞれ標高や距離が違うので、「藤枝國家森林遊樂區」のサイトではおススメの3コースを紹介しています。

1つ目は、“樹海歩道”を歩いて、樹海休憩エリアで休んだ後、同じ道を戻ってくる「イージールート(およそ3.5キロ/およそ100分)」

2つ目は、様々な種類のベゴニアが自生する“ベゴニア歩道”を通って、休憩エリアから奥にはいかず“モリソンスプルース歩道”を通って戻ってくる「ミドルルート(およそ3キロ/およそ125分)」

そして3つ目は、“ベゴニア歩道”を通って、そこからさらに奥へと向かい最も長いコースの“台湾シャクナゲ歩道”を歩き、“樹海歩道”を戻ってくる「ハードルート(およそ5.7キロ/およそ180分)」

…が紹介されています。ぜひ自身の体力と相談しながら自然をゆっくりと楽しんでください。

ちなみに、歩道の途中に展望台があって、景色を眺めたりちょっと休憩できる場所があるのですが、実はこの展望台は山火事の際の通報と、盗伐防止を目的に建てられたものだそうです。

今では周辺の素敵な景色が楽しめる景観台となっていますよ。

「藤枝國家森林遊樂區」は5月7日に再オープンしましたが、「八八風災(八八水害)」によって地元の水脈が破壊され、園内に300トンの貯水槽があるものの一気にたくさんの観光客が来ると足りなくなってしまうことから、現在は毎日500人の制限を設けて開放しています。

この「藤枝國家森林遊樂區」を管理する屏東林區管理處によると、園内の施設の質の向上に努力をし、将来的には1日1,000人、2,000人と、増やしていきたいとしているそうです。

ちなみに、おすすめの季節は、1月~4月、そして10月~12月だそうです。この時期は森林浴や、ハイキング、樹海鑑賞、日の出鑑賞やバードウォッチングといったアクティビティに最適なんだそうです。ぜひその時期を狙って訪れてみてくださいね。

なお、人数の制限がありますので事前に予約が必要です。

「林務局藤枝國家森林遊樂區予約サイト」か「六龜觀光休閒協會(六亀観光レジャー協会)」のサイトから予約ができます。

「六龜觀光休閒協會」のサイトからの予約は、シャトルバスの予約も含まれているので、自分で車を運転して行かれる方以外はこちらのサイトからの予約が便利です。ホームページのアドレスは、https://www.liugui.org.tw/ (×2回)です。

「藤枝國家森林遊樂區」までのアクセスは、台湾南部・高雄市にある、台湾新幹線こと、台湾高速鉄道「左營」駅から「E25」番のバスに乗って、「六龜新站」バス停下車、そこから事前に予約しておいたシャトルバスに乗り換えとなります。

トーク②:高雄市桃源区の観光スポット≫

「藤枝國家森林遊樂區」がある高雄市桃源区は、主に原住民族のブヌン族とサアロア族の人々が暮らしていて、そのほかにも少数ですがパイワン族、ルカイ族、そして漢民族の人々が暮らしています。

そんなこの桃源区には、「桃源區原住民文物館」があります。

「桃源區原住民文物館」は2008年1月1日に設立された原住民族に関する文物館で、主にブヌン族とサアロア族の文物をメインに収集、展示しています。

3階建ての建物には、ブヌン族やサアロア族の歴史、伝統的な祭りや儀式を紹介するエリアや、工芸品展示など様々な文物を展示するエリアの他に、工芸教室や屋外ステージもあって、文化体験イベントが行われたり、様々な祭事を行ったりしています。

原住民族の人たちも、ここで自分たちの歴史や文化の変遷を学んだり、母語教室や文物解説員の訓練、部族の伝説の説明など、様々な文化研修も行われたりしているそうですよ。

また、ブヌン族の文化についてもっと詳しく知りたいという人は、「布農文化展示中心(ブヌン文化展示センター)」にも足を運んでみてください。

ここでは、伝統的な習慣や、機織り、建設など、10ほどの展示エリアに分かれていて、写真や模型などを通してブヌン族の文化をより詳しく知ることができる場所となっています。

この「布農文化展示中心」は、「梅山遊客中心(梅山トラベルセンター)」の傍にあるので、そこでお土産も探してみてくださいね。

また、その「梅山遊客中心」の向かいには「梅山植物園」があります。

このエリアは長期間にわたって台湾原生の植物の研究や栽培が行われていて、この「梅山植物園」には、タイワンオガタマや、カイノキ、ベニクスノキ、ナギなど、台湾原生の29科47種の植物がありますよ。

そして、その近くの通りを走っていると、道沿いに独特なデザインが施された家や柱、そして彫刻などが並んでいるエリアがあります。そこは「拉芙蘭藝術村(ラフラン芸術村)」と言って、ブヌン族の文化を感じることができる村です。

村には200人ちょっとしかいないそうですが、小さくても美しいブヌン族の集落で、この地は100年前にブヌン族が南へ移動してきた最終地点なんだそうです。この地のことをブヌン語では「拉芙蘭(Lavulang)」と呼ぶことから「拉芙蘭藝術村」という名前となっています。

この「拉芙蘭藝術村」に入ると、各家の入口に木彫りや石の彫刻が立っていて、柱にはブヌン族の絵が描かれ、路地に入っていくと、木造の東屋や狩猟用の東屋が点在していて、独特の雰囲気が感じられます。

高雄市桃源区はあまり交通の便が良くないので車がないとちょっと不便なのですが、このエリアに観光スポットがぎゅっと集まっていますので、ここまで来れば、あちこち楽しめます。

車をチャーターして行くのもいいですし、もし中国語が大丈夫!という方は、台湾の旅行会社が周辺のスポットもあわせてツアーを行っていたりしますので、現地ツアーに参加するのもいいかもしれません。

「藤枝國家森林遊樂區」と併せて、高雄市桃源区で自然と原住民族の文化を楽しんでください。

トーク③:高雄駅≫

さて、話題は高雄市山間部の桃源区からぐーっと港の方に戻ってきて、高雄市の中心、在来線台湾鉄道の「高雄」駅、行かれたことありますか?

行かれたことのある方は、駅を出ると左手に、日本統治時代に建てられた高雄駅の旧駅舎があったのを覚えている方も多いのではないでしょうか。

この高雄駅の旧駅舎は1914年に完成したもので、帝冠様式と呼ばれる、和洋折衷の建築様式で、白い壁に洋風の窓の建物に和風の屋根がかけられています。

昔、高雄駅の地下化工事や高雄新交通システムMRT(高雄メトロ)の建設にあたって仮駅舎が完成したため、一時は取り壊しが検討されたのですが、保存を求める声が多くあったことから保存が決まり、2002年に駅の南東にあった駐車場までそのままの姿で82.6メートル曳家されました。

そして2003年に高雄市の歴史建築に登録され、その後は「高雄願景館(高雄パビリオン)」や「高雄鉄路地下化展示館」として利用され、高雄市の歴史や地下化工事の進捗状況が紹介されてきました。

その高雄駅の旧駅舎、実は今、またお引っ越し準備中なんです。

この旧駅舎は、新駅舎と結合して入り口として使用される計画で、20年ぶりに駅の敷地内に“帰宅”するんです。

現在既に高雄駅のそばを南北に貫いていた高架橋の撤去工事を終え、駅前の風景もガラッと変わっています。

そして旧駅舎も移動の準備として、建物のジャッキアップと補強を行っているところです。

台湾鉄道の説明によると、180センチまで持ち上げた後、補強を行い、そこからさらに394センチまで持ち上げないといけないそうで、今、着々と作業が進んでいるようです。

この旧駅舎は3,500トン以上もあるため、1000個もの車輪が必要で、1日の移動可能距離は大体1メートルくらいだそうで、予定では今年(2021年)の8月から9月にかけて、今度は西に57.86メートル曳家を行い、来年(2022年)の1月には移動が完了する予定とのことです。

皆さんが次に高雄を訪れるときにはきっと、またこれまでとは全然違った風景になっていますね。

ぜひ楽しみにしていてくださいね!

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トーク①:藤枝國家森林遊樂區≫

“tao2yuan2”と聞くと、おそらくほとんどの人が台湾北部の空の玄関口である「桃園」を思い浮かべると思います。でも台湾南部・高雄市にも“tao2yuan2”があるんですよ。漢字は「桃源」と書きます。

中国語の発音は台湾北部の町「桃園」と全く同じなんです。

高雄市と言えば“港町”のイメージですが、台湾中南部辺りまで細長く伸びていて、郊外の方は深い山に囲まれた場所も多くあります。

この高雄市の桃源区は、北は南投県、東は花蓮県と台東県に接している山間部・高雄市の北東部に位置していて、高雄市の中で人口密度が最も低く、面積は最大の区です。平地は少ないのですが、その反面自然が豊かな土地です。

そんな桃源区にある「藤枝國家森林遊樂區(藤枝国家森林レクリエーションエリア)」が5月7日、12年ぶりに再オープンしました。

というのも、この「藤枝國家森林遊樂區」は、2009年8月の台風8号、台風「モーラコット」がもたらした記録的な豪雨によって台湾中南部から南東部にかけて発生した大規模な水害「八八風災(八八水害)」によって閉鎖を余儀なくされていたんです。

あれから12年─。周辺の復旧作業が続くのと同時に、およそ770ヘクタールの山林の生態はさらに豊かさを増して、山林歩道を歩いていても絶え間なく鳥の鳴き声が聞こえてきて、以前にもまして自然が豊かな姿を見せています。

自然がより自然に帰っている一方で、12年も休園してると建物や施設などが荒れたり朽ちたりしてしまいそうですが、荒れ果てているということもありません。それはすべて所轄機関・屏東林区管理処の職員による修復とメンテナンスの努力のおかげです。

「藤枝國家森林遊樂區」につながる道路を修復した際、私有地にかかわる部分が多のかったですが、現地の先住民・ブヌン族の協力により、順調に解決されました。

そんな、みんなの協力によって再び開園することができた「藤枝國家森林遊樂區」。ここは、標高1,500メートルから1,800メートルの間に位置していて、園内には楓や杉、桜、梅、ニイタカアカマツなどの植物があって、季節の変化に合わせて違った姿を見せてくれます。

人工的な開発がほとんどされておらず、元々の美しい自然が残されていて、台湾で広葉樹林が最もよい状態で保たれている場所のひとつでもあります。

しかも、年間の平均気温はおよそ17℃で温度差は少なく、涼しいので、夏の避暑地としても最適です。

広い園内は、4つの自然歩道があって、それぞれ標高や距離が違うので、「藤枝國家森林遊樂區」のサイトではおススメの3コースを紹介しています。

1つ目は、“樹海歩道”を歩いて、樹海休憩エリアで休んだ後、同じ道を戻ってくる「イージールート(およそ3.5キロ/およそ100分)」

2つ目は、様々な種類のベゴニアが自生する“ベゴニア歩道”を通って、休憩エリアから奥にはいかず“モリソンスプルース歩道”を通って戻ってくる「ミドルルート(およそ3キロ/およそ125分)」

そして3つ目は、“ベゴニア歩道”を通って、そこからさらに奥へと向かい最も長いコースの“台湾シャクナゲ歩道”を歩き、“樹海歩道”を戻ってくる「ハードルート(およそ5.7キロ/およそ180分)」

…が紹介されています。ぜひ自身の体力と相談しながら自然をゆっくりと楽しんでください。

ちなみに、歩道の途中に展望台があって、景色を眺めたりちょっと休憩できる場所があるのですが、実はこの展望台は山火事の際の通報と、盗伐防止を目的に建てられたものだそうです。

今では周辺の素敵な景色が楽しめる景観台となっていますよ。

「藤枝國家森林遊樂區」は5月7日に再オープンしましたが、「八八風災(八八水害)」によって地元の水脈が破壊され、園内に300トンの貯水槽があるものの一気にたくさんの観光客が来ると足りなくなってしまうことから、現在は毎日500人の制限を設けて開放しています。

この「藤枝國家森林遊樂區」を管理する屏東林區管理處によると、園内の施設の質の向上に努力をし、将来的には1日1,000人、2,000人と、増やしていきたいとしているそうです。

ちなみに、おすすめの季節は、1月~4月、そして10月~12月だそうです。この時期は森林浴や、ハイキング、樹海鑑賞、日の出鑑賞やバードウォッチングといったアクティビティに最適なんだそうです。ぜひその時期を狙って訪れてみてくださいね。

なお、人数の制限がありますので事前に予約が必要です。

「林務局藤枝國家森林遊樂區予約サイト」か「六龜觀光休閒協會(六亀観光レジャー協会)」のサイトから予約ができます。

「六龜觀光休閒協會」のサイトからの予約は、シャトルバスの予約も含まれているので、自分で車を運転して行かれる方以外はこちらのサイトからの予約が便利です。ホームページのアドレスは、https://www.liugui.org.tw/ (×2回)です。

「藤枝國家森林遊樂區」までのアクセスは、台湾南部・高雄市にある、台湾新幹線こと、台湾高速鉄道「左營」駅から「E25」番のバスに乗って、「六龜新站」バス停下車、そこから事前に予約しておいたシャトルバスに乗り換えとなります。

トーク②:高雄市桃源区の観光スポット≫

「藤枝國家森林遊樂區」がある高雄市桃源区は、主に原住民族のブヌン族とサアロア族の人々が暮らしていて、そのほかにも少数ですがパイワン族、ルカイ族、そして漢民族の人々が暮らしています。

そんなこの桃源区には、「桃源區原住民文物館」があります。

「桃源區原住民文物館」は2008年1月1日に設立された原住民族に関する文物館で、主にブヌン族とサアロア族の文物をメインに収集、展示しています。

3階建ての建物には、ブヌン族やサアロア族の歴史、伝統的な祭りや儀式を紹介するエリアや、工芸品展示など様々な文物を展示するエリアの他に、工芸教室や屋外ステージもあって、文化体験イベントが行われたり、様々な祭事を行ったりしています。

原住民族の人たちも、ここで自分たちの歴史や文化の変遷を学んだり、母語教室や文物解説員の訓練、部族の伝説の説明など、様々な文化研修も行われたりしているそうですよ。

また、ブヌン族の文化についてもっと詳しく知りたいという人は、「布農文化展示中心(ブヌン文化展示センター)」にも足を運んでみてください。

ここでは、伝統的な習慣や、機織り、建設など、10ほどの展示エリアに分かれていて、写真や模型などを通してブヌン族の文化をより詳しく知ることができる場所となっています。

この「布農文化展示中心」は、「梅山遊客中心(梅山トラベルセンター)」の傍にあるので、そこでお土産も探してみてくださいね。

また、その「梅山遊客中心」の向かいには「梅山植物園」があります。

このエリアは長期間にわたって台湾原生の植物の研究や栽培が行われていて、この「梅山植物園」には、タイワンオガタマや、カイノキ、ベニクスノキ、ナギなど、台湾原生の29科47種の植物がありますよ。

そして、その近くの通りを走っていると、道沿いに独特なデザインが施された家や柱、そして彫刻などが並んでいるエリアがあります。そこは「拉芙蘭藝術村(ラフラン芸術村)」と言って、ブヌン族の文化を感じることができる村です。

村には200人ちょっとしかいないそうですが、小さくても美しいブヌン族の集落で、この地は100年前にブヌン族が南へ移動してきた最終地点なんだそうです。この地のことをブヌン語では「拉芙蘭(Lavulang)」と呼ぶことから「拉芙蘭藝術村」という名前となっています。

この「拉芙蘭藝術村」に入ると、各家の入口に木彫りや石の彫刻が立っていて、柱にはブヌン族の絵が描かれ、路地に入っていくと、木造の東屋や狩猟用の東屋が点在していて、独特の雰囲気が感じられます。

高雄市桃源区はあまり交通の便が良くないので車がないとちょっと不便なのですが、このエリアに観光スポットがぎゅっと集まっていますので、ここまで来れば、あちこち楽しめます。

車をチャーターして行くのもいいですし、もし中国語が大丈夫!という方は、台湾の旅行会社が周辺のスポットもあわせてツアーを行っていたりしますので、現地ツアーに参加するのもいいかもしれません。

「藤枝國家森林遊樂區」と併せて、高雄市桃源区で自然と原住民族の文化を楽しんでください。

トーク③:高雄駅≫

さて、話題は高雄市山間部の桃源区からぐーっと港の方に戻ってきて、高雄市の中心、在来線台湾鉄道の「高雄」駅、行かれたことありますか?

行かれたことのある方は、駅を出ると左手に、日本統治時代に建てられた高雄駅の旧駅舎があったのを覚えている方も多いのではないでしょうか。

この高雄駅の旧駅舎は1914年に完成したもので、帝冠様式と呼ばれる、和洋折衷の建築様式で、白い壁に洋風の窓の建物に和風の屋根がかけられています。

昔、高雄駅の地下化工事や高雄新交通システムMRT(高雄メトロ)の建設にあたって仮駅舎が完成したため、一時は取り壊しが検討されたのですが、保存を求める声が多くあったことから保存が決まり、2002年に駅の南東にあった駐車場までそのままの姿で82.6メートル曳家されました。

そして2003年に高雄市の歴史建築に登録され、その後は「高雄願景館(高雄パビリオン)」や「高雄鉄路地下化展示館」として利用され、高雄市の歴史や地下化工事の進捗状況が紹介されてきました。

その高雄駅の旧駅舎、実は今、またお引っ越し準備中なんです。

この旧駅舎は、新駅舎と結合して入り口として使用される計画で、20年ぶりに駅の敷地内に“帰宅”するんです。

現在既に高雄駅のそばを南北に貫いていた高架橋の撤去工事を終え、駅前の風景もガラッと変わっています。

そして旧駅舎も移動の準備として、建物のジャッキアップと補強を行っているところです。

台湾鉄道の説明によると、180センチまで持ち上げた後、補強を行い、そこからさらに394センチまで持ち上げないといけないそうで、今、着々と作業が進んでいるようです。

この旧駅舎は3,500トン以上もあるため、1000個もの車輪が必要で、1日の移動可能距離は大体1メートルくらいだそうで、予定では今年(2021年)の8月から9月にかけて、今度は西に57.86メートル曳家を行い、来年(2022年)の1月には移動が完了する予定とのことです。

皆さんが次に高雄を訪れるときにはきっと、またこれまでとは全然違った風景になっていますね。

ぜひ楽しみにしていてくださいね!

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