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GO GO台湾 - 2021-07-31_台北駅と周辺の古跡巡り

 
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トーク①:台北駅の「鳥人間」引退≫

新型コロナによって自由に海外旅行ができなくなって1年半となります。その間に、悲しいことにお店がなくなってしまったり、逆にこの機会にリニューアルしたりと、台湾の街も少し変わったりしています。

中でも、おそらく皆さんも一番衝撃を受けるのではないでしょうか…、台北駅に設置されていたあの“鳥人間”と呼ばれる不思議なオブジェがいなくなってしまいました!

在来線台湾鉄道と台湾新幹線こと台湾高速鉄道の「台北」駅から、駅裏手にある百貨店「京站(Qスクエア)」や中山駅地下街、台北新交通システムMRT(台北メトロ)のレッドライン側に近い改札口に向かう途中の地下にあった、人間の体に頭は黄色い鳥のようななんとも不思議な“あの”オブジェです。

台湾に旅行に来たことがある方なら一度は見かけたことがあるかもしれませんね。

一度見かけたら忘れられないインパクトに、日本人観光客の間でもよく話題となっていたことから、広い台北駅で待ち合わせをするときに、「鳥人間の前で待ち合わせね」と言うと、ほとんどの人がわかるというくらいに待ち合わせスポットとしても有名となっていました。

私も何度あの「鳥人間」の前で友達と待ち合わせしたことか…。

一体どのようなコンセプトで作られたのかなど詳細については、先日の「台湾ミニ百科」で紹介しているので、そちらの番組をアーカイブで聴いていただければと思いますが、簡単に紹介すると、正式には“白昼夢”という意味の「夢遊(Day dream)」というタイトルの、永遠に大人になれない女の子のオブジェです。

台北メトロの「芸術による街づくり計画」の一環として、台北市にある現代美術館「台北當代藝術館(台北モダンアート美術館)」によって設置されていました。

その「鳥人間」、これまでにもいなくなったことは何度かありました。

実は、この「鳥人間」は年に一度、“美白エステ”(…つまり修復作業)に行くため、いなくなることがあったんです。私も居なくなっているのを目撃したこともあります。

でも今回は、“美白エステ”のためではなく、本当にいなくなってしまいました…。

以前、“美白エステ”に行くためにいなくなっていた時は緑の芝生の土台はあったのですが、今回はその土台も、柱に設置されていた目玉焼きの形をした作品の紹介のパネルも全て取り払われていました。

「鳥人間」がいなくなった後の台北駅のその場所をみにいってきましたが、あの場所に「鳥人間」がいないと、一体ここが台北駅のどこなのか、パッとわからなくなって、なんだか寂しい気持ちになりました。

「台北當代藝術館」によると、1年ごとに契約を更新する形で設置区画を運用していて、毎年更新するかどうかは作品を製作したアーティストに確認をしてきたそうですが、設置開始から既に11年が経っていて、既に老朽化し、メンテナンスの必要がある事から、アーティストが今回、作品の引き上げをすることにしたんだそうです。

この「鳥人間」の今後については、「台北當代藝術館」は、「アーティストのプライバシーを尊重して、特に聞いていない」と話しています。

また、「鳥人間」がいなくなったその空間をどのように利用するかについてはまだこれから検討するそうで、現在のところ、特に問い合わせはないんだそうです。

皆さんが次回、台北駅を訪れた際には、あの場所にもしかしたら新たに話題となるものができているかもしれません。

2010年から11年に渡ってあの場所に“立っていた”オブジェですからね。目印がなくなってあの場所自体が見つけにくいかもしれませんが、頑張って探してみてください。

ちなみに、その「鳥人間」を設置していた「台北當代藝術館」は、この台北駅から北の方に歩いて10分ほどの場所にあります。

日本時代に、当時台湾の様々な政府関係施設の設計・管理を担当していた近藤十郎によって建設された、かつて小学校だった建物を利用して、様々な現代アートの展示が行われていますので、ぜひこの「台北當代藝術館」にも足を運んでみてくださいね。

なお、来週(8/4)には、この「台北當代藝術館」から、RTI台湾国際放送日本語課の曽さんがオンラインで、「台北當代藝術館」について、そして展示作品についてなど、日本語でガイドするイベントが行われます。

Facebook Liveで楽しめますので、ぜひ皆さんもオンラインで参加してみてくださいね。

ライブ配信は、「台北當代藝術館」のフェイスブックページで8月4日水曜日の台湾時間午後2時(日本時間の午後3時)からです。

トーク②:台北駅1階ロビー&台北駅攻略法≫

さて、台北駅といえば、1階の在来線台湾鉄道のチケット売り場がある、吹き抜けの広いロビーが有名です。

いつも床にはいくつものグループが集まって座って、おしゃべりを楽しんでいます。特に日曜日になると、東南アジアからの労働者たちがたくさん集まって、仲間同士で食べ物を食べながらおしゃべりを楽しんでいて、まるで違う国に来たかのような別世界になります。

日本では公共の場の床に座って集まるということがあまりないので、初めてみるとびっくりすると思います。また、床は白と黒の大きなチェック柄になっているんですが、よく観察してみると、なぜかみんな黒色の場所に座っているというのが以前、台湾のニュースでも話題となりました。なんでも、白の場所は汚れが目立つから、なんとなくみんな黒の場所に座るんだそうです。

最近は、台湾も新型コロナの防疫対策として、このロビーに集まって飲食をするのは禁止とされていることから、がら~んとした空間が広がっています。

ここ数年はちょっと人が集まりすぎて、駅を利用する人が通り抜けるのに苦労するくらいだったので、そこは今後対策を取ってほしいなとは思いますが、また賑やかさが戻ってきて欲しいなと思います。

その際には、さすがにこれは私も「皆さんも台北駅に来たときにはぜひやってみてください…」とはあまりお勧めできませんが、台北駅ならではの光景を見にきてくださいね。

そして、そのロビーの後方には「時計」のパブリックアートがあるのに気づいていましたか?2016年に登場したもので、大きなアナログ時計と、その両脇にはベルといくつもの歯車が並んでいます。

そして、朝6時から夜中の12時まで、毎時間正時に音楽が流れ、時計の歯車や列車が動きだします。

その音楽は、台湾の童謡「丟丟銅仔(トンネル節)」という宜蘭の民謡を有名音楽プロデューサーの陳子鴻(エリック・チェン)が編曲したもの。およそ2分36秒に渡って、癒しの時間が楽しめますよ。

これまで、気付かずに通り過ぎていた!という方は、ぜひ時間を合わせて立ち寄ってみてくださいね。

台湾のメインステーション「台北駅」。

往来する人も多く、広い上に複雑なので、待ち合わせするにも一苦労ですが、この「1階ロビーにある時計の下で待ち合わせ」ならわかりやすいかもしれませんね。

ちなみに、迷子になる人続出の「台北」駅ですが、迷子にならないポイントは台北駅周辺の地図も含めてイメージするといいかもしれません。

台北駅の1階のメインホールでチケット売り場の方を見て右手が「北口」、左手が「南口」、正面・チケット売り場側が「西口」、後ろ・「時計」側が「東口」です。

「北口」側には、百貨店「京站(Qスクエア)」や「台北長距離バスターミナル」があります。

「南口」側には、「新光三越」、そして台北メトロのブルーラインに近い改札口が、「東口」側には、SLのオブジェと「國光客運新バスターミナル」があります。桃園国際空港行きの國光客運のバスはここが発着地点となります。

ちなみに台北メトロのレッドラインに近い改札口は北東側にあります。

そして「西口」側に「桃園MRT(桃園メトロ)」の台北駅がありますよ。

また、地下は迷子になりやすいので、わからなくなったら一旦、地上に出てみるといいかもしれません。

なお、台湾の駅に設置してある地図は、「北が上」という表記ではなく、「今立っている向きから見た方向」の表記になっているので、それを覚えておくと、「スマホの地図と照らし合わせてもよくわからない!」ってパニックになることはないと思いますよ。

…と、まぁこのように紹介している台北在住7年の私も未だに時々、迷子になりますし、しょっちゅう駅構内の地図で確認をしています。

皆さんも、台北駅を利用するときには迷うこと前提で、時間に余裕をもって出かけてくださいね。

トーク③:台北駅周辺の古跡巡り(國家攝影文化中心、台北郵局など)≫

台湾のメインステーション「台北駅」の「南口」から出て、目の前を走る大きな道「忠孝西路」に沿って右手(西向き)に15分ほど歩くと、道を挟んだ向かい側に歴史ある雰囲気の、でも新しい、ベージュ色に深い緑の中華風瓦屋根の3階建ての建物があります。ここは今年(2021年)の4月20日に正式オープンした「國家攝影文化中心(国家撮影文化センター)」台北館です。

この「國家攝影文化中心」は、台湾の写真および映像芸術の伝承と発展の専門機関となる事を目的に、収集、研究、展示、プロモーションをメインとした活動を行っています。

「國家攝影文化中心」の建物は、1937年に完成した「大阪商船」の台北支社だった建物。日本の建築士・渡邊節氏によって設計されました。第二次世界大戦期間、台湾で建設された最後の鉄筋コンクリート製の建物です。デザインは、当時の日本の「アジア復興」政策を反映し、和洋折衷の建物。モダンでシンプル、日本的な装飾、そして東洋的な塔などが特徴です。

第二次世界大戦後、「台湾航業公司」や「台湾省道路局」がここに置かれ、台湾の建築と交通の歴史の発展を目撃してきました。

そんな館内はその大阪商船台北支店の建物の変遷をたどる常設展示の他、写真を通して歴史などを伝える様々な企画展が行われています。

そして、その1階には台湾の文化クリエイティブの世界では有名なマーケット「未来市」や、カフェも併設されているんですよ。レトロな建物の窓と、近代的なカフェのマシンがマッチした落ち着く空間です。

ぜひ足を運んでみてくださいね。

そして、この周辺は、「元・三井物産株式会社北門倉庫」だった建物をリノベーションし、文化クリエイティブ活動の場となっている「台北記憶倉庫」や、古跡である「北門」、日本時代に「台湾総督府鉄道部」の施設としてたてられた建物をリノベーションして昨年(2020年)にオープンした「台湾国立博物館鉄道部パーク(通称:鉄道部博物館)」、そして、日本時代、台湾に建てられた最初の郵便局である「台北郵局」があります。

今、この「台北郵局」は現在も現役の郵便局として使われている他、2階部分に「郵政博物館」があって、台湾の郵便に関する歴史や写真が紹介されている他、昔のポストや切手など、郵便に関する様々なものが展示されています。

そして今、「台北郵局」は工事をしていて、建築当初あった車寄せを復元しているところです。

6月末に私が見たときにはもう形は出来上がっていて、周りを囲っている柵が取り外されるのを待っている様子でしたが、知り合いが今月(7月)半ばに見たところでは、まだその入り口から入ることができないように黄色のテープが張ってありますが、もう柵は取り払われて、夜にはライトアップもされているようです。

この周辺は歴史的な建物が多く、しかもそれが残されていて、今、台湾はその建物を修復し、ただ建物を残すだけでなく、活用もして、このエリア全体を歴史を感じられるエリアにしようとしています。

台北駅から古い建物を巡りながら歩いていくと、あっという間に台北メトログリーンラインの「北門」駅まで到着しますよ~。

台北駅に来たら…というか、台湾を訪れる人もほとんどが台北駅に来ると思いますので、ぜひ、駅の中だけでなく外にも出て、周辺を散策してみてくださいね。

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トーク①:台北駅の「鳥人間」引退≫

新型コロナによって自由に海外旅行ができなくなって1年半となります。その間に、悲しいことにお店がなくなってしまったり、逆にこの機会にリニューアルしたりと、台湾の街も少し変わったりしています。

中でも、おそらく皆さんも一番衝撃を受けるのではないでしょうか…、台北駅に設置されていたあの“鳥人間”と呼ばれる不思議なオブジェがいなくなってしまいました!

在来線台湾鉄道と台湾新幹線こと台湾高速鉄道の「台北」駅から、駅裏手にある百貨店「京站(Qスクエア)」や中山駅地下街、台北新交通システムMRT(台北メトロ)のレッドライン側に近い改札口に向かう途中の地下にあった、人間の体に頭は黄色い鳥のようななんとも不思議な“あの”オブジェです。

台湾に旅行に来たことがある方なら一度は見かけたことがあるかもしれませんね。

一度見かけたら忘れられないインパクトに、日本人観光客の間でもよく話題となっていたことから、広い台北駅で待ち合わせをするときに、「鳥人間の前で待ち合わせね」と言うと、ほとんどの人がわかるというくらいに待ち合わせスポットとしても有名となっていました。

私も何度あの「鳥人間」の前で友達と待ち合わせしたことか…。

一体どのようなコンセプトで作られたのかなど詳細については、先日の「台湾ミニ百科」で紹介しているので、そちらの番組をアーカイブで聴いていただければと思いますが、簡単に紹介すると、正式には“白昼夢”という意味の「夢遊(Day dream)」というタイトルの、永遠に大人になれない女の子のオブジェです。

台北メトロの「芸術による街づくり計画」の一環として、台北市にある現代美術館「台北當代藝術館(台北モダンアート美術館)」によって設置されていました。

その「鳥人間」、これまでにもいなくなったことは何度かありました。

実は、この「鳥人間」は年に一度、“美白エステ”(…つまり修復作業)に行くため、いなくなることがあったんです。私も居なくなっているのを目撃したこともあります。

でも今回は、“美白エステ”のためではなく、本当にいなくなってしまいました…。

以前、“美白エステ”に行くためにいなくなっていた時は緑の芝生の土台はあったのですが、今回はその土台も、柱に設置されていた目玉焼きの形をした作品の紹介のパネルも全て取り払われていました。

「鳥人間」がいなくなった後の台北駅のその場所をみにいってきましたが、あの場所に「鳥人間」がいないと、一体ここが台北駅のどこなのか、パッとわからなくなって、なんだか寂しい気持ちになりました。

「台北當代藝術館」によると、1年ごとに契約を更新する形で設置区画を運用していて、毎年更新するかどうかは作品を製作したアーティストに確認をしてきたそうですが、設置開始から既に11年が経っていて、既に老朽化し、メンテナンスの必要がある事から、アーティストが今回、作品の引き上げをすることにしたんだそうです。

この「鳥人間」の今後については、「台北當代藝術館」は、「アーティストのプライバシーを尊重して、特に聞いていない」と話しています。

また、「鳥人間」がいなくなったその空間をどのように利用するかについてはまだこれから検討するそうで、現在のところ、特に問い合わせはないんだそうです。

皆さんが次回、台北駅を訪れた際には、あの場所にもしかしたら新たに話題となるものができているかもしれません。

2010年から11年に渡ってあの場所に“立っていた”オブジェですからね。目印がなくなってあの場所自体が見つけにくいかもしれませんが、頑張って探してみてください。

ちなみに、その「鳥人間」を設置していた「台北當代藝術館」は、この台北駅から北の方に歩いて10分ほどの場所にあります。

日本時代に、当時台湾の様々な政府関係施設の設計・管理を担当していた近藤十郎によって建設された、かつて小学校だった建物を利用して、様々な現代アートの展示が行われていますので、ぜひこの「台北當代藝術館」にも足を運んでみてくださいね。

なお、来週(8/4)には、この「台北當代藝術館」から、RTI台湾国際放送日本語課の曽さんがオンラインで、「台北當代藝術館」について、そして展示作品についてなど、日本語でガイドするイベントが行われます。

Facebook Liveで楽しめますので、ぜひ皆さんもオンラインで参加してみてくださいね。

ライブ配信は、「台北當代藝術館」のフェイスブックページで8月4日水曜日の台湾時間午後2時(日本時間の午後3時)からです。

トーク②:台北駅1階ロビー&台北駅攻略法≫

さて、台北駅といえば、1階の在来線台湾鉄道のチケット売り場がある、吹き抜けの広いロビーが有名です。

いつも床にはいくつものグループが集まって座って、おしゃべりを楽しんでいます。特に日曜日になると、東南アジアからの労働者たちがたくさん集まって、仲間同士で食べ物を食べながらおしゃべりを楽しんでいて、まるで違う国に来たかのような別世界になります。

日本では公共の場の床に座って集まるということがあまりないので、初めてみるとびっくりすると思います。また、床は白と黒の大きなチェック柄になっているんですが、よく観察してみると、なぜかみんな黒色の場所に座っているというのが以前、台湾のニュースでも話題となりました。なんでも、白の場所は汚れが目立つから、なんとなくみんな黒の場所に座るんだそうです。

最近は、台湾も新型コロナの防疫対策として、このロビーに集まって飲食をするのは禁止とされていることから、がら~んとした空間が広がっています。

ここ数年はちょっと人が集まりすぎて、駅を利用する人が通り抜けるのに苦労するくらいだったので、そこは今後対策を取ってほしいなとは思いますが、また賑やかさが戻ってきて欲しいなと思います。

その際には、さすがにこれは私も「皆さんも台北駅に来たときにはぜひやってみてください…」とはあまりお勧めできませんが、台北駅ならではの光景を見にきてくださいね。

そして、そのロビーの後方には「時計」のパブリックアートがあるのに気づいていましたか?2016年に登場したもので、大きなアナログ時計と、その両脇にはベルといくつもの歯車が並んでいます。

そして、朝6時から夜中の12時まで、毎時間正時に音楽が流れ、時計の歯車や列車が動きだします。

その音楽は、台湾の童謡「丟丟銅仔(トンネル節)」という宜蘭の民謡を有名音楽プロデューサーの陳子鴻(エリック・チェン)が編曲したもの。およそ2分36秒に渡って、癒しの時間が楽しめますよ。

これまで、気付かずに通り過ぎていた!という方は、ぜひ時間を合わせて立ち寄ってみてくださいね。

台湾のメインステーション「台北駅」。

往来する人も多く、広い上に複雑なので、待ち合わせするにも一苦労ですが、この「1階ロビーにある時計の下で待ち合わせ」ならわかりやすいかもしれませんね。

ちなみに、迷子になる人続出の「台北」駅ですが、迷子にならないポイントは台北駅周辺の地図も含めてイメージするといいかもしれません。

台北駅の1階のメインホールでチケット売り場の方を見て右手が「北口」、左手が「南口」、正面・チケット売り場側が「西口」、後ろ・「時計」側が「東口」です。

「北口」側には、百貨店「京站(Qスクエア)」や「台北長距離バスターミナル」があります。

「南口」側には、「新光三越」、そして台北メトロのブルーラインに近い改札口が、「東口」側には、SLのオブジェと「國光客運新バスターミナル」があります。桃園国際空港行きの國光客運のバスはここが発着地点となります。

ちなみに台北メトロのレッドラインに近い改札口は北東側にあります。

そして「西口」側に「桃園MRT(桃園メトロ)」の台北駅がありますよ。

また、地下は迷子になりやすいので、わからなくなったら一旦、地上に出てみるといいかもしれません。

なお、台湾の駅に設置してある地図は、「北が上」という表記ではなく、「今立っている向きから見た方向」の表記になっているので、それを覚えておくと、「スマホの地図と照らし合わせてもよくわからない!」ってパニックになることはないと思いますよ。

…と、まぁこのように紹介している台北在住7年の私も未だに時々、迷子になりますし、しょっちゅう駅構内の地図で確認をしています。

皆さんも、台北駅を利用するときには迷うこと前提で、時間に余裕をもって出かけてくださいね。

トーク③:台北駅周辺の古跡巡り(國家攝影文化中心、台北郵局など)≫

台湾のメインステーション「台北駅」の「南口」から出て、目の前を走る大きな道「忠孝西路」に沿って右手(西向き)に15分ほど歩くと、道を挟んだ向かい側に歴史ある雰囲気の、でも新しい、ベージュ色に深い緑の中華風瓦屋根の3階建ての建物があります。ここは今年(2021年)の4月20日に正式オープンした「國家攝影文化中心(国家撮影文化センター)」台北館です。

この「國家攝影文化中心」は、台湾の写真および映像芸術の伝承と発展の専門機関となる事を目的に、収集、研究、展示、プロモーションをメインとした活動を行っています。

「國家攝影文化中心」の建物は、1937年に完成した「大阪商船」の台北支社だった建物。日本の建築士・渡邊節氏によって設計されました。第二次世界大戦期間、台湾で建設された最後の鉄筋コンクリート製の建物です。デザインは、当時の日本の「アジア復興」政策を反映し、和洋折衷の建物。モダンでシンプル、日本的な装飾、そして東洋的な塔などが特徴です。

第二次世界大戦後、「台湾航業公司」や「台湾省道路局」がここに置かれ、台湾の建築と交通の歴史の発展を目撃してきました。

そんな館内はその大阪商船台北支店の建物の変遷をたどる常設展示の他、写真を通して歴史などを伝える様々な企画展が行われています。

そして、その1階には台湾の文化クリエイティブの世界では有名なマーケット「未来市」や、カフェも併設されているんですよ。レトロな建物の窓と、近代的なカフェのマシンがマッチした落ち着く空間です。

ぜひ足を運んでみてくださいね。

そして、この周辺は、「元・三井物産株式会社北門倉庫」だった建物をリノベーションし、文化クリエイティブ活動の場となっている「台北記憶倉庫」や、古跡である「北門」、日本時代に「台湾総督府鉄道部」の施設としてたてられた建物をリノベーションして昨年(2020年)にオープンした「台湾国立博物館鉄道部パーク(通称:鉄道部博物館)」、そして、日本時代、台湾に建てられた最初の郵便局である「台北郵局」があります。

今、この「台北郵局」は現在も現役の郵便局として使われている他、2階部分に「郵政博物館」があって、台湾の郵便に関する歴史や写真が紹介されている他、昔のポストや切手など、郵便に関する様々なものが展示されています。

そして今、「台北郵局」は工事をしていて、建築当初あった車寄せを復元しているところです。

6月末に私が見たときにはもう形は出来上がっていて、周りを囲っている柵が取り外されるのを待っている様子でしたが、知り合いが今月(7月)半ばに見たところでは、まだその入り口から入ることができないように黄色のテープが張ってありますが、もう柵は取り払われて、夜にはライトアップもされているようです。

この周辺は歴史的な建物が多く、しかもそれが残されていて、今、台湾はその建物を修復し、ただ建物を残すだけでなく、活用もして、このエリア全体を歴史を感じられるエリアにしようとしています。

台北駅から古い建物を巡りながら歩いていくと、あっという間に台北メトログリーンラインの「北門」駅まで到着しますよ~。

台北駅に来たら…というか、台湾を訪れる人もほとんどが台北駅に来ると思いますので、ぜひ、駅の中だけでなく外にも出て、周辺を散策してみてくださいね。

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