Artwork

コンテンツは TOKYO FM によって提供されます。エピソード、グラフィック、ポッドキャストの説明を含むすべてのポッドキャスト コンテンツは、TOKYO FM またはそのポッドキャスト プラットフォーム パートナーによって直接アップロードされ、提供されます。誰かがあなたの著作権で保護された作品をあなたの許可なく使用していると思われる場合は、ここで概説されているプロセスに従うことができますhttps://ja.player.fm/legal
Player FM -ポッドキャストアプリ
Player FMアプリでオフラインにしPlayer FMう!

第二百九十六話『悔いのない人生を選ぶ』-【栃木篇】画家 田中一村-

12:47
 
シェア
 

Manage episode 291300782 series 2870054
コンテンツは TOKYO FM によって提供されます。エピソード、グラフィック、ポッドキャストの説明を含むすべてのポッドキャスト コンテンツは、TOKYO FM またはそのポッドキャスト プラットフォーム パートナーによって直接アップロードされ、提供されます。誰かがあなたの著作権で保護された作品をあなたの許可なく使用していると思われる場合は、ここで概説されているプロセスに従うことができますhttps://ja.player.fm/legal
「日本のゴーギャン」と言われる、栃木県出身の孤高の画家がいます。
田中一村(たなか・いっそん)。
亜熱帯の植物や鳥、ナイーフ派の作風は、アンリ・ルソーにも似て、独自の世界を構築しています。
一村の人気は留まることがなく、今年、京都の美術館「えき」KYOTOにて、「田中一村展 奄美へとつづく道」という展覧会も開催される予定です。
その展覧会で謳われたとおり、彼は失意の中、単身50歳になってから奄美大島に渡りました。
そこで出会う、南国の景色や風、果物や野菜、植物・動物に心惹かれ、絵のモチーフにしたことで、「日本のゴーギャン」と言われるようになりました。
一村は、幼い頃に神童と言われ、絵の才能もずば抜けていましたが、なぜか絵画展には、ことごとく落選しました。
めげずに何度応募しても、また落選。
結局、中央画壇に入ることはできませんでした。
絵も売れず、家を追われ、貧困のどん底に突き落とされても、絵を画くことを続けました。
彼は晩年、かつて居候させてもらった医師に、奄美からこんなハガキを書きました。
「三か年もの間オカネの心配もなく何にも掣肘(せいちゅう)されず、絵の研究ができるなんて、私の生涯に未だ嘗つて(いまだかつて)無かったことです。運命の神のこの大きな恵に感謝して居ます。
これが私の絵の最終かと思われますが、悔いはありません。
旅行して視察写生して画室に帰って描くのに比すれば、材題の中で生活して居ることは実に幸福です」
一村が、奄美で画いた最高傑作のひとつ『不喰芋と蘇鐵』。
世間一般に認められない自分を、クワズイモになぞらえたのでしょうか。
この絵は決して売りたくないと、周囲に話したと言います。
どんな境遇にあっても、悔いのない人生を送りたい。
そう願った伝説の画家・田中一村が、人生でつかんだ明日へのyes!とは?
  continue reading

451 つのエピソード

Artwork
iconシェア
 
Manage episode 291300782 series 2870054
コンテンツは TOKYO FM によって提供されます。エピソード、グラフィック、ポッドキャストの説明を含むすべてのポッドキャスト コンテンツは、TOKYO FM またはそのポッドキャスト プラットフォーム パートナーによって直接アップロードされ、提供されます。誰かがあなたの著作権で保護された作品をあなたの許可なく使用していると思われる場合は、ここで概説されているプロセスに従うことができますhttps://ja.player.fm/legal
「日本のゴーギャン」と言われる、栃木県出身の孤高の画家がいます。
田中一村(たなか・いっそん)。
亜熱帯の植物や鳥、ナイーフ派の作風は、アンリ・ルソーにも似て、独自の世界を構築しています。
一村の人気は留まることがなく、今年、京都の美術館「えき」KYOTOにて、「田中一村展 奄美へとつづく道」という展覧会も開催される予定です。
その展覧会で謳われたとおり、彼は失意の中、単身50歳になってから奄美大島に渡りました。
そこで出会う、南国の景色や風、果物や野菜、植物・動物に心惹かれ、絵のモチーフにしたことで、「日本のゴーギャン」と言われるようになりました。
一村は、幼い頃に神童と言われ、絵の才能もずば抜けていましたが、なぜか絵画展には、ことごとく落選しました。
めげずに何度応募しても、また落選。
結局、中央画壇に入ることはできませんでした。
絵も売れず、家を追われ、貧困のどん底に突き落とされても、絵を画くことを続けました。
彼は晩年、かつて居候させてもらった医師に、奄美からこんなハガキを書きました。
「三か年もの間オカネの心配もなく何にも掣肘(せいちゅう)されず、絵の研究ができるなんて、私の生涯に未だ嘗つて(いまだかつて)無かったことです。運命の神のこの大きな恵に感謝して居ます。
これが私の絵の最終かと思われますが、悔いはありません。
旅行して視察写生して画室に帰って描くのに比すれば、材題の中で生活して居ることは実に幸福です」
一村が、奄美で画いた最高傑作のひとつ『不喰芋と蘇鐵』。
世間一般に認められない自分を、クワズイモになぞらえたのでしょうか。
この絵は決して売りたくないと、周囲に話したと言います。
どんな境遇にあっても、悔いのない人生を送りたい。
そう願った伝説の画家・田中一村が、人生でつかんだ明日へのyes!とは?
  continue reading

451 つのエピソード

すべてのエピソード

×
 
Loading …

プレーヤーFMへようこそ!

Player FMは今からすぐに楽しめるために高品質のポッドキャストをウェブでスキャンしています。 これは最高のポッドキャストアプリで、Android、iPhone、そしてWebで動作します。 全ての端末で購読を同期するためにサインアップしてください。

 

クイックリファレンスガイド