第二百二十話『仕事に熱を込める』-【茨城篇】映画監督 深作欣二-
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深作欣二(ふかさく・きんじ)。
そのアクションシーンは破天荒で痛快。
クエンティン・タランティーノやジョン・ウーなど世界に名立たるアクション映画の巨匠にリスペクトされています。
深作は、バイオレンスばかりではありません。
女優の奥に秘めた才能を開花させる天才でした。
『蒲田行進曲』や『火宅の人』でも手腕を発揮して、日本アカデミー賞の最優秀監督賞を受賞しています。
とにかく映画が大好き。
映画に関わるひとには、自分と同じような熱を求めました。
あっという間に主役に切られ、出番がなくなってしまう大部屋の俳優たちにも愛情を注ぎました。
通常、「おい!」「そこのおまえ!」などとしか呼ばれないエキストラの役者たち。
深作はひとりひとり、ちゃんと名前で声をかけました。
さらに彼らにも、熱心に演技をつけたのです。
「映画ってさ、ああいう、シナリオのセリフをしゃべらないひとが大事なんだよ。スターさんがいくらアップでいい表情しててもさ、スクリーンの片隅にいるやつが遊んでたら、映画は途端に死んじゃうんだよ」
あまりに熱心なため、撮影はいつも深夜にまで及び、深作組は苗字の漢字をもじって、深夜作業組と呼ばれました。
彼の熱意の底辺には、戦争の体験がありました。
目の前で友人たちが一瞬で亡くなる。
そのときの恐怖、喪失感、不条理は、生涯、彼の心に残り続けたのです。
そして、「暴力を描くことで、暴力を否定したい」という思いが強くなりました。
どんなに批判を受けても作風を変えなかった原点には、彼の深い哀しみがあったのです。
今も若き映画人から尊敬を集める誇り高き巨匠、深作欣二が人生でつかんだ、明日へのyes!とは?
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