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GO GO台湾 - 2021-08-28_貓空

 
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トーク①:貓空ロープウェイ改修工事≫

台北の“お茶どころ”と言えば、台北市の郊外、南東部に位置する「貓空(マオコン)」ですよね。山の上にありますが、台北新交通システムMRT(台北メトロ)のブラウンラインに乗って「動物園」駅まで行き、そこからロープウェイに乗り換えておよそ20分…と、台北駅からでも1時間以内に、しかも公共の交通機関を使って行くことができるので、旅行で台湾を訪れた際に「貓空」まで足を延ばしたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

そんな「貓空」までのアクセスを便利にしてくれている一つがロープウェイ。実は今年、開業15周年なんだそうです!

記念の年に海外からのたくさんの旅行客を迎えられないのはちょっと残念ですね。しかも今年(2021年)は、台湾内での新型コロナの感染拡大もあって、しばらく運行をお休みしていました。そして8月にようやく営業を再開できたと思いきや、今度は落雷が頻発したことから、8月1日から17日までの間だけで、落雷によって12日間も営業が中止となったり…と、大変な年となっています。

「貓空」までは、道路も走っているので、もちろんロープウェイじゃなくても行くことができるんですが、やはり車がない観光客にとっては便利な“足”ですよね。

これまでもたくさんの人を運んできたロープウェイですが、ケーブルはすでに耐用年数に達しているそうで、今回、この「貓空」のロープウェイを管理する台北メトロが4,700万台湾元(日本円およそ1億8,500万円)をかけて取り換えることにしたそうです。

そのため、9月13日から12月中旬までしばらく営業をお休みします。

その準備段階として、先日8月22日からすでに時間調整をしていて、今は毎週月曜日と火曜日がお休み、そのほかの平日は営業時間を短縮して、午前11時から夕方17時までの営業、休みの日は午前10時から夜21時までの営業となっています。

なんでも営業開始以降、初の大掛かりな改修作業ということで、どのようにしてあの高い場所から古いケーブルを回収して、新しいケーブルに付け替えるのかなど、これらの作業はとても重大な挑戦で、工事の日が近づくにつれて、技術関係者さんたちが現場調査やシミュレーションにあわただしく動いています。

実際に乗られたことがある方はわかるかと思いますが、「貓空」のロープウェイは結構な高さまで上りますし、アップダウンがあったり、直角に曲がるポイントがあったりと、なかなかのアトラクション感。そして片道およそ20分と、距離もあるので、乗って景色を楽しむのは最高なんですが、作業する側にとっては本当に大掛かりで大変な作業になると思います。

ですが、コロナ後、また多くの観光客が便利に「貓空」に行けるよう、関係者の皆さんの安全と、作業が順調に行くことを願いたいと思います。

ちなみに、風が強い時などはロープウェイは運休しますので、今後ももしロープウェイが使えないとき、“足”のない観光客はどのように「貓空」に行けばいいかというと、タクシーの他に、バスでも行くことができますよ。

台北メトロ(MRT)ブラウンラインの南の終着駅「動物園」駅で下車した後、ロープウェイ側とは逆の1番出口を出て、動物園の前のバス停から「棕15」のバスで行くことができます。このバスはMRTの「動物園」前と、「貓空」間をつなぐバスですので、バスに乗ったらロープウェイの終点「貓空」駅前にあるバス停「貓空纜車站(マオコン・ロープウェイ駅)」バス停下車です。

山の上までロープウェイで行き慣れていると、「貓空」までの道は実はこんなにもぐるぐると回っていて大変だったのか!と、改めてロープウェイの便利さを感じるかもしれません。

でも、もしもの時や、バスで「貓空」まで行ってみたいという場合、そして、「貓空」でゆっくりしすぎてロープウェイの最終を逃してしまった!なんて時には、ぜひ「棕15」番のバスのことを思い出してくださいね。

トーク②:24時間営業のお茶屋さん「邀月茶坊」≫

もしも、もしも!最終のバスまでも逃してしまった場合、「貓空」には24時間営業しているお茶屋さんがあるので、そこでゆっくりと夜の山の雰囲気を楽しみながら始発を待つ…というのもありかもしれません。

「邀月茶坊」というお店は、年中無休24時間営業のお茶屋さんです。

ここは、屋内席、屋根がある半外のテラス席のようなエリア、山の斜面を活かして山の景色を楽しめる東屋のような席、パラソルが立てられた席など、いくつもの席があって、ゆっくりお茶を楽しみながら景色やおしゃべりを楽しめる場所です。

このお店の人気は、まずは景色!

他の人気お茶屋さんのような“台北市内の夜景”は見えないのですが、山の緑が広がる素敵な景色が楽しめます。むしろここは雨の日、ちょっと霞がかっている日の景色なんかは幻想的でいいですよ。

そして豊富なお茶とフードメニュー!

ここはお茶の種類はもちろん、フードメニューも豊富なんです。深夜の時間帯も小籠包や饅頭(マントウ)といった“点心”系の食べ物は提供しているので、お茶と共に小腹を満たすこともできます。

さらには24時間営業の上に時間制限がないので、時間を気にせずゆっくりと楽しめます。

日本では飲み会で夜を明かすということはありますが、台湾ではお茶(ノンアルコール)で朝まで楽しむ人も少なくありません。

山の中で夜中もやっているお茶屋さん。何だかちょっと不思議な世界に迷い込んだような気分にもなりますよ。

「邀月茶坊」は、ロープウェイの「貓空」駅、「貓空」バス停から徒歩20分ほどです。

ちょっと歩きますし、夜になるとほとんどのお店が閉まるため、途中もちょっと暗くなるので、夜の独特の雰囲気を楽しみに行くのであれば、最終の交通機関を逃す前、まだ人が結構うろうろしている時間に向かうのをおススメします。

もちろん、夜中でなく、明るい時間は山の緑が楽しめますし、日中にこのお店に行くと、レストラン顔負けの豊富なフードメニューも楽しめるので、お昼間や、朝から行ってのんびり過ごすのもいいですよ。

なお、バスが動いている時間であれば、駅から20分歩かずとも、先ほどご紹介した「棕15」番の動物園行きに乗って「貓空站(小天空步道)」というバス停で降りれば、そこから徒歩5分ほどでお店の入り口に着きますよ。

バスの本数はそれほど多くないですが、このエリアに住む人たちの生活の足となっているため、朝6時から夜は23時まで走っているので、あまり歩きたくないなぁ…という場合には時間を合わせて利用してください。

ちなみに私はこの「邀月茶坊」の、デザートなんですが、ここのお店の「鉄観音茶ゼリー」がすっきりとしていて、美味しくて、お気に入りです。特に夏の暑い日におすすめですよ。行かれたら食べてみてくださいね。

あ、あと、やはり山の中で外ですので、夏場は蚊が多いので、虫よけを持っていくことをおススメします。

トーク③:“台湾鉄観音の父” の記念館「張迺妙茶師紀念館」≫

24時間営業の「邀月茶坊」は、ロープウェイの「貓空」駅を背にして左側の道を進んだ先にありますが、駅を背にして正面に伸びる道を10分ほど歩いた場所に「張迺妙茶師紀念館(張迺妙(ジャン・ナイミャオ)茶師記念館)」があるのをご存知でしょうか。

1895年にわずか20歳という若さで、鉄観音茶の故郷・中国大陸福建省安溪から現在「貓空」と呼ばれるこのエリアにやってきて鉄観音茶の栽培を始めたんだそうです。

1916年には当時、台湾を統治していた日本政府から茶師に任命され、台湾各地でお茶の指導をするだけでなく、台湾のお茶の栽培や生産に関する知識の保存と普及に尽力した人物です。

そのおかげで、木柵エリアは台湾最大の鉄観音茶の産地となり、さらには、伝統的な鉄観音茶の製造を行い続けている世界でも数少ない産地となっています。

そんな“木柵鉄観音の父”である「張迺妙」茶師を記念するとともに、お茶文化の理念を一般に広く普及させたいという思いから、鉄観音茶が台湾にやってきてからちょうど100周年にあたる1995年にこの「張迺妙茶師紀念館」が誕生しました。

この記念館ではそんな「張迺妙」茶師を中心に、台湾のお茶の歴史についての展示が行われています。

開館当初は、地元・木柵に重きを置いていて、展示物や販売しているお茶葉全て鉄観音茶がメインだったそうです。また、展示エリアのガイドなどもなかったそうですが、「もっと深く台湾茶の違う側面を知りたい」という要望があり、今では「木柵鉄観音と『張迺妙』茶師」、「お茶の分類と生産エリア」、「お茶の歴史」、「お茶の文化と茶道具」、「お茶の製造」、中国に古くから伝わる伝統的な茶壷である「紫砂茶壺について」という6つのテーマのエリアに分かれていて、木柵鉄観音だけでなく、台湾のお茶について知る事ができます。

お茶に関することを色々と知りたい!という方はぜひ足を運んでみてくださいね。

「張迺妙茶師紀念館」の入館料は1人150台湾元(日本円でおよそ590円)です。

この料金にはガイド料も含まれていますが、ガイドサービスは日本語には対応していません。対応言語は中国語、英語、台湾語、広東語となっています。今後、日本語ガイドが増えるといいですよね。

この「張迺妙茶師紀念館」の他にも、「貓空」には台北市が運営する「鐵觀音包種茶研發推廣中心(鉄観音包種茶研究開発普及センター)」という場所もあります。

ここでは、展示エリアや茶芸教室エリア、屋外学習エリアがあって、周辺の木柵鉄観音茶や南港包種茶の製造過程や、お茶の淹れ方、茶葉の保存方法などを説明しています。また、このセンターの建物の後方に生態系の池や気象観測計などが展示されたエリアもあります。

「鐵觀音包種茶研發推廣中心」の方には少しだけ日本語の解説が書いてあるパネルもありますよ。

「鐵觀音包種茶研發推廣中心」は「貓空」駅を背にして左側の道を進んだ先、先ほどご紹介した24時間営業のお茶屋さん「邀月茶坊」に行く道の途中にあります。

このように「貓空」はのんびりとお茶を楽しみに行くだけでなく、台湾のお茶のことを学ぶことができる施設もあります。また、もちろんお茶畑もたくさんあります。

「貓空」を訪れたら、台湾のお茶を目で見て、舌で味わって、そして知識も得て、台湾のお茶のいろんな魅力を感じて帰ってくださいね。

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トーク①:貓空ロープウェイ改修工事≫

台北の“お茶どころ”と言えば、台北市の郊外、南東部に位置する「貓空(マオコン)」ですよね。山の上にありますが、台北新交通システムMRT(台北メトロ)のブラウンラインに乗って「動物園」駅まで行き、そこからロープウェイに乗り換えておよそ20分…と、台北駅からでも1時間以内に、しかも公共の交通機関を使って行くことができるので、旅行で台湾を訪れた際に「貓空」まで足を延ばしたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

そんな「貓空」までのアクセスを便利にしてくれている一つがロープウェイ。実は今年、開業15周年なんだそうです!

記念の年に海外からのたくさんの旅行客を迎えられないのはちょっと残念ですね。しかも今年(2021年)は、台湾内での新型コロナの感染拡大もあって、しばらく運行をお休みしていました。そして8月にようやく営業を再開できたと思いきや、今度は落雷が頻発したことから、8月1日から17日までの間だけで、落雷によって12日間も営業が中止となったり…と、大変な年となっています。

「貓空」までは、道路も走っているので、もちろんロープウェイじゃなくても行くことができるんですが、やはり車がない観光客にとっては便利な“足”ですよね。

これまでもたくさんの人を運んできたロープウェイですが、ケーブルはすでに耐用年数に達しているそうで、今回、この「貓空」のロープウェイを管理する台北メトロが4,700万台湾元(日本円およそ1億8,500万円)をかけて取り換えることにしたそうです。

そのため、9月13日から12月中旬までしばらく営業をお休みします。

その準備段階として、先日8月22日からすでに時間調整をしていて、今は毎週月曜日と火曜日がお休み、そのほかの平日は営業時間を短縮して、午前11時から夕方17時までの営業、休みの日は午前10時から夜21時までの営業となっています。

なんでも営業開始以降、初の大掛かりな改修作業ということで、どのようにしてあの高い場所から古いケーブルを回収して、新しいケーブルに付け替えるのかなど、これらの作業はとても重大な挑戦で、工事の日が近づくにつれて、技術関係者さんたちが現場調査やシミュレーションにあわただしく動いています。

実際に乗られたことがある方はわかるかと思いますが、「貓空」のロープウェイは結構な高さまで上りますし、アップダウンがあったり、直角に曲がるポイントがあったりと、なかなかのアトラクション感。そして片道およそ20分と、距離もあるので、乗って景色を楽しむのは最高なんですが、作業する側にとっては本当に大掛かりで大変な作業になると思います。

ですが、コロナ後、また多くの観光客が便利に「貓空」に行けるよう、関係者の皆さんの安全と、作業が順調に行くことを願いたいと思います。

ちなみに、風が強い時などはロープウェイは運休しますので、今後ももしロープウェイが使えないとき、“足”のない観光客はどのように「貓空」に行けばいいかというと、タクシーの他に、バスでも行くことができますよ。

台北メトロ(MRT)ブラウンラインの南の終着駅「動物園」駅で下車した後、ロープウェイ側とは逆の1番出口を出て、動物園の前のバス停から「棕15」のバスで行くことができます。このバスはMRTの「動物園」前と、「貓空」間をつなぐバスですので、バスに乗ったらロープウェイの終点「貓空」駅前にあるバス停「貓空纜車站(マオコン・ロープウェイ駅)」バス停下車です。

山の上までロープウェイで行き慣れていると、「貓空」までの道は実はこんなにもぐるぐると回っていて大変だったのか!と、改めてロープウェイの便利さを感じるかもしれません。

でも、もしもの時や、バスで「貓空」まで行ってみたいという場合、そして、「貓空」でゆっくりしすぎてロープウェイの最終を逃してしまった!なんて時には、ぜひ「棕15」番のバスのことを思い出してくださいね。

トーク②:24時間営業のお茶屋さん「邀月茶坊」≫

もしも、もしも!最終のバスまでも逃してしまった場合、「貓空」には24時間営業しているお茶屋さんがあるので、そこでゆっくりと夜の山の雰囲気を楽しみながら始発を待つ…というのもありかもしれません。

「邀月茶坊」というお店は、年中無休24時間営業のお茶屋さんです。

ここは、屋内席、屋根がある半外のテラス席のようなエリア、山の斜面を活かして山の景色を楽しめる東屋のような席、パラソルが立てられた席など、いくつもの席があって、ゆっくりお茶を楽しみながら景色やおしゃべりを楽しめる場所です。

このお店の人気は、まずは景色!

他の人気お茶屋さんのような“台北市内の夜景”は見えないのですが、山の緑が広がる素敵な景色が楽しめます。むしろここは雨の日、ちょっと霞がかっている日の景色なんかは幻想的でいいですよ。

そして豊富なお茶とフードメニュー!

ここはお茶の種類はもちろん、フードメニューも豊富なんです。深夜の時間帯も小籠包や饅頭(マントウ)といった“点心”系の食べ物は提供しているので、お茶と共に小腹を満たすこともできます。

さらには24時間営業の上に時間制限がないので、時間を気にせずゆっくりと楽しめます。

日本では飲み会で夜を明かすということはありますが、台湾ではお茶(ノンアルコール)で朝まで楽しむ人も少なくありません。

山の中で夜中もやっているお茶屋さん。何だかちょっと不思議な世界に迷い込んだような気分にもなりますよ。

「邀月茶坊」は、ロープウェイの「貓空」駅、「貓空」バス停から徒歩20分ほどです。

ちょっと歩きますし、夜になるとほとんどのお店が閉まるため、途中もちょっと暗くなるので、夜の独特の雰囲気を楽しみに行くのであれば、最終の交通機関を逃す前、まだ人が結構うろうろしている時間に向かうのをおススメします。

もちろん、夜中でなく、明るい時間は山の緑が楽しめますし、日中にこのお店に行くと、レストラン顔負けの豊富なフードメニューも楽しめるので、お昼間や、朝から行ってのんびり過ごすのもいいですよ。

なお、バスが動いている時間であれば、駅から20分歩かずとも、先ほどご紹介した「棕15」番の動物園行きに乗って「貓空站(小天空步道)」というバス停で降りれば、そこから徒歩5分ほどでお店の入り口に着きますよ。

バスの本数はそれほど多くないですが、このエリアに住む人たちの生活の足となっているため、朝6時から夜は23時まで走っているので、あまり歩きたくないなぁ…という場合には時間を合わせて利用してください。

ちなみに私はこの「邀月茶坊」の、デザートなんですが、ここのお店の「鉄観音茶ゼリー」がすっきりとしていて、美味しくて、お気に入りです。特に夏の暑い日におすすめですよ。行かれたら食べてみてくださいね。

あ、あと、やはり山の中で外ですので、夏場は蚊が多いので、虫よけを持っていくことをおススメします。

トーク③:“台湾鉄観音の父” の記念館「張迺妙茶師紀念館」≫

24時間営業の「邀月茶坊」は、ロープウェイの「貓空」駅を背にして左側の道を進んだ先にありますが、駅を背にして正面に伸びる道を10分ほど歩いた場所に「張迺妙茶師紀念館(張迺妙(ジャン・ナイミャオ)茶師記念館)」があるのをご存知でしょうか。

1895年にわずか20歳という若さで、鉄観音茶の故郷・中国大陸福建省安溪から現在「貓空」と呼ばれるこのエリアにやってきて鉄観音茶の栽培を始めたんだそうです。

1916年には当時、台湾を統治していた日本政府から茶師に任命され、台湾各地でお茶の指導をするだけでなく、台湾のお茶の栽培や生産に関する知識の保存と普及に尽力した人物です。

そのおかげで、木柵エリアは台湾最大の鉄観音茶の産地となり、さらには、伝統的な鉄観音茶の製造を行い続けている世界でも数少ない産地となっています。

そんな“木柵鉄観音の父”である「張迺妙」茶師を記念するとともに、お茶文化の理念を一般に広く普及させたいという思いから、鉄観音茶が台湾にやってきてからちょうど100周年にあたる1995年にこの「張迺妙茶師紀念館」が誕生しました。

この記念館ではそんな「張迺妙」茶師を中心に、台湾のお茶の歴史についての展示が行われています。

開館当初は、地元・木柵に重きを置いていて、展示物や販売しているお茶葉全て鉄観音茶がメインだったそうです。また、展示エリアのガイドなどもなかったそうですが、「もっと深く台湾茶の違う側面を知りたい」という要望があり、今では「木柵鉄観音と『張迺妙』茶師」、「お茶の分類と生産エリア」、「お茶の歴史」、「お茶の文化と茶道具」、「お茶の製造」、中国に古くから伝わる伝統的な茶壷である「紫砂茶壺について」という6つのテーマのエリアに分かれていて、木柵鉄観音だけでなく、台湾のお茶について知る事ができます。

お茶に関することを色々と知りたい!という方はぜひ足を運んでみてくださいね。

「張迺妙茶師紀念館」の入館料は1人150台湾元(日本円でおよそ590円)です。

この料金にはガイド料も含まれていますが、ガイドサービスは日本語には対応していません。対応言語は中国語、英語、台湾語、広東語となっています。今後、日本語ガイドが増えるといいですよね。

この「張迺妙茶師紀念館」の他にも、「貓空」には台北市が運営する「鐵觀音包種茶研發推廣中心(鉄観音包種茶研究開発普及センター)」という場所もあります。

ここでは、展示エリアや茶芸教室エリア、屋外学習エリアがあって、周辺の木柵鉄観音茶や南港包種茶の製造過程や、お茶の淹れ方、茶葉の保存方法などを説明しています。また、このセンターの建物の後方に生態系の池や気象観測計などが展示されたエリアもあります。

「鐵觀音包種茶研發推廣中心」の方には少しだけ日本語の解説が書いてあるパネルもありますよ。

「鐵觀音包種茶研發推廣中心」は「貓空」駅を背にして左側の道を進んだ先、先ほどご紹介した24時間営業のお茶屋さん「邀月茶坊」に行く道の途中にあります。

このように「貓空」はのんびりとお茶を楽しみに行くだけでなく、台湾のお茶のことを学ぶことができる施設もあります。また、もちろんお茶畑もたくさんあります。

「貓空」を訪れたら、台湾のお茶を目で見て、舌で味わって、そして知識も得て、台湾のお茶のいろんな魅力を感じて帰ってくださいね。

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