Artwork

コンテンツは TOKYO FM によって提供されます。エピソード、グラフィック、ポッドキャストの説明を含むすべてのポッドキャスト コンテンツは、TOKYO FM またはそのポッドキャスト プラットフォーム パートナーによって直接アップロードされ、提供されます。誰かがあなたの著作物をあなたの許可なく使用していると思われる場合は、ここで概説されているプロセスに従うことができますhttps://ja.player.fm/legal
Player FM -ポッドキャストアプリ
Player FMアプリでオフラインにしPlayer FMう!

第465話『優しさだけが世界を変える』-【静岡にまつわるレジェンド篇】映画監督 木下惠介-

11:27
 
シェア
 

Manage episode 430964523 series 2870054
コンテンツは TOKYO FM によって提供されます。エピソード、グラフィック、ポッドキャストの説明を含むすべてのポッドキャスト コンテンツは、TOKYO FM またはそのポッドキャスト プラットフォーム パートナーによって直接アップロードされ、提供されます。誰かがあなたの著作物をあなたの許可なく使用していると思われる場合は、ここで概説されているプロセスに従うことができますhttps://ja.player.fm/legal
静岡県浜松市出身の、映画監督のレジェンドがいます。
木下惠介(きのした・けいすけ)。
黒澤明と同時期に日本映画の隆盛に貢献し、国内外で人気を二分した巨匠です。
木下が脚本を書き監督した、日本で最初の総天然色映画『カルメン故郷に帰る』は、今年8月、藤原紀香主演で舞台化されます。
木下を師匠と仰ぐ、脚本家の山田太一は、「いつの日か、木下作品がもう一度注目されるときが、きっと来る」と語っていました。
コメディ、感動作品、悲劇から社会派のシリアスものまで、幅広いジャンルの映画を撮った彼が、映画に込めた思いとは何だったのでしょうか。
浜松市には、そんな木下の足跡をたどることができる施設があります。
『木下惠介記念館』。
館内には、監督が収集していた灰皿や、愛用していた机、ソファーや所蔵していた本などが展示され、まるでそこに木下惠介がいるかのような息遣いが感じられます。
浜松の「尾張屋」という漬物を中心に扱う食料品店で生まれた木下は、両親の寵愛を受けました。
幼い頃に、絶対的な愛情をあふれるほど注がれた彼は、ささやかな日常の中に「優しさ」を見つける天才になったのです。
戦時中、『陸軍』という戦意高揚映画のメガフォンをとることを命じられた木下は、出征していく息子を涙ながらに追う母の姿を延々、映しました。
しかし、陸軍からNGが来ます。
「お国のために戦地にいく我が息子を見送るとき、母は、決して泣かない!」と。
もしかしたら息子と二度と会えないかもしれないと思う母が、涙を流さないはずがない。
木下は一歩も譲らず、結局、監督を降ろされてしまいます。
彼は所属する松竹に辞表を出しますが、幹部に説得され、慰留を受け入れました。
幹部のひとりは、言ったのです。
「木下君、君の映画を待っているひとが、たくさんいるんだ!」
英雄ではなく、市井のひとの弱さと優しさに光をあてた名監督、木下惠介が人生でつかんだ、明日へのyes!とは?
  continue reading

494 つのエピソード

Artwork
iconシェア
 
Manage episode 430964523 series 2870054
コンテンツは TOKYO FM によって提供されます。エピソード、グラフィック、ポッドキャストの説明を含むすべてのポッドキャスト コンテンツは、TOKYO FM またはそのポッドキャスト プラットフォーム パートナーによって直接アップロードされ、提供されます。誰かがあなたの著作物をあなたの許可なく使用していると思われる場合は、ここで概説されているプロセスに従うことができますhttps://ja.player.fm/legal
静岡県浜松市出身の、映画監督のレジェンドがいます。
木下惠介(きのした・けいすけ)。
黒澤明と同時期に日本映画の隆盛に貢献し、国内外で人気を二分した巨匠です。
木下が脚本を書き監督した、日本で最初の総天然色映画『カルメン故郷に帰る』は、今年8月、藤原紀香主演で舞台化されます。
木下を師匠と仰ぐ、脚本家の山田太一は、「いつの日か、木下作品がもう一度注目されるときが、きっと来る」と語っていました。
コメディ、感動作品、悲劇から社会派のシリアスものまで、幅広いジャンルの映画を撮った彼が、映画に込めた思いとは何だったのでしょうか。
浜松市には、そんな木下の足跡をたどることができる施設があります。
『木下惠介記念館』。
館内には、監督が収集していた灰皿や、愛用していた机、ソファーや所蔵していた本などが展示され、まるでそこに木下惠介がいるかのような息遣いが感じられます。
浜松の「尾張屋」という漬物を中心に扱う食料品店で生まれた木下は、両親の寵愛を受けました。
幼い頃に、絶対的な愛情をあふれるほど注がれた彼は、ささやかな日常の中に「優しさ」を見つける天才になったのです。
戦時中、『陸軍』という戦意高揚映画のメガフォンをとることを命じられた木下は、出征していく息子を涙ながらに追う母の姿を延々、映しました。
しかし、陸軍からNGが来ます。
「お国のために戦地にいく我が息子を見送るとき、母は、決して泣かない!」と。
もしかしたら息子と二度と会えないかもしれないと思う母が、涙を流さないはずがない。
木下は一歩も譲らず、結局、監督を降ろされてしまいます。
彼は所属する松竹に辞表を出しますが、幹部に説得され、慰留を受け入れました。
幹部のひとりは、言ったのです。
「木下君、君の映画を待っているひとが、たくさんいるんだ!」
英雄ではなく、市井のひとの弱さと優しさに光をあてた名監督、木下惠介が人生でつかんだ、明日へのyes!とは?
  continue reading

494 つのエピソード

すべてのエピソード

×
 
Loading …

プレーヤーFMへようこそ!

Player FMは今からすぐに楽しめるために高品質のポッドキャストをウェブでスキャンしています。 これは最高のポッドキャストアプリで、Android、iPhone、そしてWebで動作します。 全ての端末で購読を同期するためにサインアップしてください。

 

クイックリファレンスガイド

探検しながらこの番組を聞いてください
再生