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サステナビリティを傷つけるリスクを避けるには

 
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前回、前々回と2回に渡り「サステナビリティを大事にした事業」についてお話してきました。「地球環境」、「労働環境」、それから「私たちの心身の健康」を大切に理念に掲げて事業を興すというお話でした。そうした事業を立ち上げるためには、最初の資金が大切で、その資金をどうやって生み出していくのかについてご紹介しました。ここまでは、いわゆる「攻め」のサステナビリティのお話でした。今日は、「守り」のお話です。 やはり企業がサステナビリティを傷つけてしまうリスクはあります。そのため、どうやってリスクを防いでいくかについてお話します。典型的なリスクが3種類あります。 1つ目は、「温室効果ガスの排出」です。温室効果ガスとはCO2やメタンガスなどです。例えば、化石燃料を燃やすことを促進することで、気候変動の悪化に寄与してしまうといったリスクがあり得るかと思います。 2つ目のタイプのリスクは、サプライチェーンにおける「人権侵害」のリスクです。例えば、アパレル産業では、新疆綿の問題が大きな問題になりました。世界の綿の生産量の2割は、新疆ウイグル自治区で生産されています。この地域で中国政府が少数民族であるウイグル族を収容施設に収容して、民族の迫害をしているのではないかという指摘をBBCや欧米のメディアがしています。したがって、たくさんのアパレル企業が綿を仕入れることで、労働者の人権侵害に荷担している恐れがあるのではないかという批判を受ける事態になっています。日本では、無印良品やユニクロが人権保護団体から質問状を受け取るなど対応に苦慮しています。ただ、これはアパレルだけの問題ではなく、例えば、宝石の業界では、鉱石の採掘現場での強制労働など人権侵害のリスクが以前から指摘されています。ダイヤモンドを買うという行為が人権侵害につながりかねないわけです。私たちは知らないうちに人権侵害に荷担してしまう恐れがあるのです。 では、製造業ではなくサービス業ではどうでしょう。例えば、ソフトウェアの産業では、サプライチェーンの人権侵害は関係ないと思われるかもしれません。しかし、開発を下請企業に無茶な納期で発注をして、発注先で人がバタバタ倒れるといった事態が日本企業でも起きています。発注先の働き方はサステナブルで健康的なものになっているかどうか、チェックする必要があります。 3番目のリスクが、「消費者の心身の健康を損ねるリスク」です。サプライチェーンというと上流工程ですが、下流工程が消費者、顧客の側です。例えば、ユーザーの射幸心をあおるようなスマホゲームが2012年にヒットして問題になりました。コンプガチャに消費者がのめり込んでしまい、どんどんお金を使ってしまうというものです。顧客が経済的に破綻してしまうようなものや、カフェインやアルコールを大量に含んでいて中毒化しやすいような飲料を販売するリスクなど、企業が顧客の心身の健康を損なっていないかを考える必要があります。 ここまで3種類のタイプのリスクについてお話をしてきました。では、どうやってこのリスクをチェックしたらよいのでしょうか。ぜひ、自社のバリューチェーンの各工程で「セルフ・デューデリジェンス」をしていただきたいと思っています。  自社の事業を一本の川の流れに見立てていただいた時に、上流・中流・下流、それぞれの場所で溺れている人がいないか、周りの環境に悪い影響を与えていないかをチェックするという事が必要になります。      皆さんが自動車メーカーで働いていると仮定すると、自動車メーカーならではのバリューチェーンがあります。「設計」「部品を仕入れる」「組み立てる」「ディーラーに販売する」そして「最終消費者に販売をする」などです。そのそれぞれのプロセスにおいて、「地球環境に与える悪影響」「労働環境に与える悪影響」そして「消費者に与える心身の健康に与える悪影響」がどの程度あるかというのを自己評価します。その際に、悪影響がゼロという事はあり得ないため、ネガティブインパクトがどれくらいあるかというのを評価していただきたいと思います。 実は今申し上げた事は、KIBOWのようなインパクト投資ファンドが投資前にする調査そのものです。例えば、もし私たちが住宅メーカーに投資をするとします。その時、私たちは住宅メーカーが使っている材料がどこから来ているのか、木材を伐採する過程で地球環境を破壊していないか、劣悪な労働環境で人を働かせていないかといったことをチェックします。また下流の方もチェックしないといけないため、造った住宅がどれくらい長持ちして、それを廃棄する時にはリサイクル可能な部材を使っているのかどうかもチェックをします。人にチェックされる前に自分でチェックするという意味でも、サステナビリティリスクのセルフチェックを是非していただきたいと思います。 投資をしようとしている人たちの意識も消費者の意識も地球環境や労働環境などに向いている今、やはり自社の活動が地球環境や人を傷つけていないかということを、きちんと自分たちでチェックしていくということが、とても大切です。 では、今日のまとめです。 どんな企業の活動であっても温室効果ガスの排出・サプライチェーンの人権侵害・そして消費者の心身の健康といった3つのリスクは隠れています。リスクがどの程度あるのかを冷静に把握するセルフチェックを是非し続けていただきたいと思います。
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