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地産地消・九州からの農作物輸出

 
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この時期は、びわ、ぶどう、桃、いちじく、しばらくすると梨、スイカといろいろなフルーツを楽しめます。そこで今日は、九州からの農作物を中心とした生鮮品のお話をしたいと思います。九州は果物もそうですが、野菜、牛肉・豚肉・鶏肉から、水産物まで本当に豊富ですし、新鮮なものがたくさんありますが、どうしても地産地消という制約はあります。 地産地消とは、地域で生産されたものをその地域で消費するということですが、以前ほどではないにせよ、実際に名物や特産品は、その場所に行かないと手に入らないということがあると思います。以前ほどではないにせよとお話ししたのは、低温輸送の「コールド・チェーン」が、近年飛躍的に向上してからです。「コールド・チェーン」というのは、生鮮食品や医薬品などを収穫・生産から始まって消費までの過程で、途切れることなく低温に保つ物流の方式のことで、低温流通体系とも呼ばれています。 今回新型コロナウイルスのワクチンが、海外から輸入されて全国に配送されていますが、ワクチンの保管温度は、ファイザー社製であれば−75℃(±15℃)、モデルナ社製は−20℃(±5℃)と言われています。これはまさにこの低温で輸送するコールド・チェーンが可能にしていると言えます。低温倉庫、低温輸送のトラックやさまざまな機器によって、途切れることなく、温度管理がされているということになります。さまざまな技術が、地域を超えて移動することを可能にしているということです。 地産地消の例を挙げると、佐賀・呼子のイカの活きづくりがあります。透明なイカを福岡では当たり前に食べられていますが、首都圏でも食べられるようになったのは、この10年ちょっとのことだという記事を読んだことがあります。イカは環境の変化に弱く、生簀に入れてもお互いに傷つけあうので、水槽を使って生きたままで輸送できるのは、従来は数時間で運べる福岡や北九州までだったそうです。それが、関係者の技術と努力の結果、今では20時間近い輸送によって、首都圏で味わうことを可能にしたということになります。 このような技術や工夫、努力の結果、今では九州の農作物、食肉、水産物が、アジアを中心とする海外にも輸出されています。九州からであれば、アジアの主要都市に近いという利点も少なくないと思います。しかし、何よりも九州の特産品の品質の良さや生産量の大きさにあるのではないかと思います。 2018年の九州農政局による「九州の農畜産物の全国シェア」の調査によると、九州の肉用牛の生産量は全国の42.1%、豚は 29.8%、鶏肉は47.6%と全国で圧倒的なシェアがあります。同様に、イチゴは34.9%、みかん 33.3%、かんしょは31.0%ですから、これらは全国の3分の1が九州で生産されています。九州の人口は、10.1%つまりちょうど全国の1割ですから、九州で消費されるよりもはるかに超える量の農畜産物がここで生産されて、全国に配送され、また海外にも輸出されていることになります。 そう考えると、九州では品質の高い野菜や果物、食肉がたくさん生産されるからこそ、アジアにも輸出されるのです。例えば、昨年2020年度には、福岡から280トンのあまおうが、香港やシンガポールに輸出されました。大分の日田の梨は、122トンが台湾、香港、ベトナムへ、佐賀からは96トンのみかんがカナダや香港、シンガポールへ、長崎県からは255トンの鶏卵が香港・台湾に輸出されました。 これは少し古い統計ですが、財務省の貿易統計によると、2016年に日本から海外に輸出されたいちごの526トンのうち、福岡県からは234トンが輸出されていますので、輸出に占めるシェアは、45パーセントということになります。全国のいちご生産の中で、あまおうは栃木県のとちおとめに次ぐ2番目ですので、このシェアの45パーセントは、とても競争力があるということでしょうね。 あまおうをはじめとする九州の農作物などは、やはりブランドで、海外にも輸出されていることがわかりす。九州からの農畜産物が、九州で地産地消されるだけでなく、海外にも輸出されているというお話をしましたが、実は海外輸出には大変な障壁があります。そのことは、明日続けてお話をしたいと思います。 今日のまとめです。九州の人口は、全国のちょうど1割程度ですが、農畜産物や水産物は本当に豊富ですし、その生産額の全国でのシェアは、20パーセントから24パーセントになります。地域で生産されたものをその地域で消費するという地産地消の考え方がありますが、九州から全国や海外に輸送される農畜産物や水産物は右肩上りで増加しつつあります。一方で、生鮮品の輸送には、多くの課題があり、輸出になるとさらに貿易に伴う障壁もあります。そのことについては、明日説明したいと思います。
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