Artwork

コンテンツは QTnetモーニングビジネススクール によって提供されます。エピソード、グラフィック、ポッドキャストの説明を含むすべてのポッドキャスト コンテンツは、QTnetモーニングビジネススクール またはそのポッドキャスト プラットフォーム パートナーによって直接アップロードされ、提供されます。誰かがあなたの著作権で保護された作品をあなたの許可なく使用していると思われる場合は、ここで概説されているプロセスに従うことができますhttps://ja.player.fm/legal
Player FM -ポッドキャストアプリ
Player FMアプリでオフラインにしPlayer FMう!

九州からの農作物輸出

 
シェア
 

Fetch error

Hmmm there seems to be a problem fetching this series right now. Last successful fetch was on February 26, 2024 11:26 (2M ago)

What now? This series will be checked again in the next day. If you believe it should be working, please verify the publisher's feed link below is valid and includes actual episode links. You can contact support to request the feed be immediately fetched.

Manage episode 296950384 series 1269312
コンテンツは QTnetモーニングビジネススクール によって提供されます。エピソード、グラフィック、ポッドキャストの説明を含むすべてのポッドキャスト コンテンツは、QTnetモーニングビジネススクール またはそのポッドキャスト プラットフォーム パートナーによって直接アップロードされ、提供されます。誰かがあなたの著作権で保護された作品をあなたの許可なく使用していると思われる場合は、ここで概説されているプロセスに従うことができますhttps://ja.player.fm/legal
地産地消とは、地域で生産されたものをその地域で消費するという考え方ですが、以前ほどではないにせよ、実際に地域の名物や特産品は、その場所に行かないと手に入らないということがあると思います。前回は、九州産の農畜産物や水産物の全国やアジアへの輸送が、最近では増加しているというお話でした。九州の人口は、全国のちょうど1割程度ですが、農畜産物や水産物は豊富であり、その生産額の全国でのシェアは、20パーセントから24パーセントです。積極的にアジアを含めて、域外に輸送されているということをお話ししました。 つい最近佐賀県の筑後川沿いに行って、塩焼き、煮付け、南蛮漬け、天ぷらなど、えつ尽くしを楽しんできました。この魚は筑後川の佐賀側と福岡県の大川くらいでしか取れないようですし、それ以外の場所ではほとんど食べられていないようです。まさに地産地消ですね。 一般的なお話ですが、地元に農畜産品や水産物といった美味しい特産品がありながら地産地消となって、なぜ地域の外に出ないのかと考えると、いろいろな要因が推測されます。1番目には収穫の不安定性や生産量が限られていること、2番目に鮮度の維持が難しいこと、3番目に輸送方法(コールド・チェーン)の難しさ、4番目に輸送コストの問題が考えられます。美味しいから全国で求められても、なかなか生鮮品を遠くまで届けることには、たくさんの課題があるのです。ひとつひとつこの課題を考えていきたいと思います。 まず、もともと地元で消費されていたものであれば、収穫量が限られていて、特に農作物や水産物であれば、販売用の量の確保の不安定性があると思います。次に生鮮品であれば鮮度の維持が難しいですし、その輸送方法を考えるとコールド・チェーンを設定する難しさもあります。コールド・チェーンについては前回、新型コロナウイルスのワクチンの例から少し説明をしましたが、生鮮食品や医薬品などを収穫・生産から消費までのプロセスについて、途切れることなく低温に保つ物流の方式で、低温流通体系とも呼ばれています。 クール宅急便を思い浮かべていただければお分かりかと思いますが、出荷から消費者の手に届くまで、常に適切に温度管理がされる必要がありますが、やはり輸送コストは高くなります。生鮮品の輸送にも同じことが言えます。つまり、せっかく地元の美味しいものを遠くの消費地まで届けたくても、いつも一定量が確保できるわけではありませんし、鮮度を保ちながら配送するのは容易ではありません。さらにそれが可能だとしても、かなり割高になってくるということになります。 せっかく九州にある美味しい特産品でも、九州の外に配送することは簡単ではないのです。それでも、福岡のあまおうや日田の梨、佐賀のみかんなどが、アジアに輸出されているのです。日本国内の配送でも十分に大変なのに、アジアを中心とする海外に輸出するとなると、さらに多くの課題が考えられます。 それは海外への輸出でさらに時間のかかることで、鮮度の維持や輸送コストも大きな課題になりますし、それ以前の基本的な問題として、植物検疫やさまざまな規制もありますし、海外の市場の開拓も簡単ではありません。植物検疫とは、病原菌や害虫が海外から持ち込まれないための検査やそれに伴う規制のことですが、それ以外にも自国の産業を保護するための輸入規制、残留農薬の基準の違い、品質管理の証明書の提示など、様々な貿易上の障壁が存在します。 それに、輸出される果物の野菜などの農作物のほとんどは、輸出専用に栽培されているわけではなく、国内向けの産品を輸出に振り向けているので、余計に鮮度の維持や規制をクリアするのは、容易ではありません。加えて、海外市場の開拓や最近では中国・韓国産の同種の商品との競争もあります。ただでさえ課題の多い生鮮品を地域の外で販売することは、本当に大変です。 今日のまとめです。地元産の農畜産品や水産物を地域の外で販売するためには、多くの課題があります。収穫の不安定性や生産量が限られていること、鮮度の維持が難しいこと、輸送方法や輸送コストの問題が考えられます。これが輸出になると、植物検疫をはじめとするさまざまな規制もありますし、海外の市場構築も不可欠です。それでも、人口減少で国内市場が縮小していく中で、活路を見出すとなると、そのような多くの課題を乗り越えて、海外への輸出にも取り組んでいく必要があるということになるかと思います。
  continue reading

4660 つのエピソード

Artwork
iconシェア
 

Fetch error

Hmmm there seems to be a problem fetching this series right now. Last successful fetch was on February 26, 2024 11:26 (2M ago)

What now? This series will be checked again in the next day. If you believe it should be working, please verify the publisher's feed link below is valid and includes actual episode links. You can contact support to request the feed be immediately fetched.

Manage episode 296950384 series 1269312
コンテンツは QTnetモーニングビジネススクール によって提供されます。エピソード、グラフィック、ポッドキャストの説明を含むすべてのポッドキャスト コンテンツは、QTnetモーニングビジネススクール またはそのポッドキャスト プラットフォーム パートナーによって直接アップロードされ、提供されます。誰かがあなたの著作権で保護された作品をあなたの許可なく使用していると思われる場合は、ここで概説されているプロセスに従うことができますhttps://ja.player.fm/legal
地産地消とは、地域で生産されたものをその地域で消費するという考え方ですが、以前ほどではないにせよ、実際に地域の名物や特産品は、その場所に行かないと手に入らないということがあると思います。前回は、九州産の農畜産物や水産物の全国やアジアへの輸送が、最近では増加しているというお話でした。九州の人口は、全国のちょうど1割程度ですが、農畜産物や水産物は豊富であり、その生産額の全国でのシェアは、20パーセントから24パーセントです。積極的にアジアを含めて、域外に輸送されているということをお話ししました。 つい最近佐賀県の筑後川沿いに行って、塩焼き、煮付け、南蛮漬け、天ぷらなど、えつ尽くしを楽しんできました。この魚は筑後川の佐賀側と福岡県の大川くらいでしか取れないようですし、それ以外の場所ではほとんど食べられていないようです。まさに地産地消ですね。 一般的なお話ですが、地元に農畜産品や水産物といった美味しい特産品がありながら地産地消となって、なぜ地域の外に出ないのかと考えると、いろいろな要因が推測されます。1番目には収穫の不安定性や生産量が限られていること、2番目に鮮度の維持が難しいこと、3番目に輸送方法(コールド・チェーン)の難しさ、4番目に輸送コストの問題が考えられます。美味しいから全国で求められても、なかなか生鮮品を遠くまで届けることには、たくさんの課題があるのです。ひとつひとつこの課題を考えていきたいと思います。 まず、もともと地元で消費されていたものであれば、収穫量が限られていて、特に農作物や水産物であれば、販売用の量の確保の不安定性があると思います。次に生鮮品であれば鮮度の維持が難しいですし、その輸送方法を考えるとコールド・チェーンを設定する難しさもあります。コールド・チェーンについては前回、新型コロナウイルスのワクチンの例から少し説明をしましたが、生鮮食品や医薬品などを収穫・生産から消費までのプロセスについて、途切れることなく低温に保つ物流の方式で、低温流通体系とも呼ばれています。 クール宅急便を思い浮かべていただければお分かりかと思いますが、出荷から消費者の手に届くまで、常に適切に温度管理がされる必要がありますが、やはり輸送コストは高くなります。生鮮品の輸送にも同じことが言えます。つまり、せっかく地元の美味しいものを遠くの消費地まで届けたくても、いつも一定量が確保できるわけではありませんし、鮮度を保ちながら配送するのは容易ではありません。さらにそれが可能だとしても、かなり割高になってくるということになります。 せっかく九州にある美味しい特産品でも、九州の外に配送することは簡単ではないのです。それでも、福岡のあまおうや日田の梨、佐賀のみかんなどが、アジアに輸出されているのです。日本国内の配送でも十分に大変なのに、アジアを中心とする海外に輸出するとなると、さらに多くの課題が考えられます。 それは海外への輸出でさらに時間のかかることで、鮮度の維持や輸送コストも大きな課題になりますし、それ以前の基本的な問題として、植物検疫やさまざまな規制もありますし、海外の市場の開拓も簡単ではありません。植物検疫とは、病原菌や害虫が海外から持ち込まれないための検査やそれに伴う規制のことですが、それ以外にも自国の産業を保護するための輸入規制、残留農薬の基準の違い、品質管理の証明書の提示など、様々な貿易上の障壁が存在します。 それに、輸出される果物の野菜などの農作物のほとんどは、輸出専用に栽培されているわけではなく、国内向けの産品を輸出に振り向けているので、余計に鮮度の維持や規制をクリアするのは、容易ではありません。加えて、海外市場の開拓や最近では中国・韓国産の同種の商品との競争もあります。ただでさえ課題の多い生鮮品を地域の外で販売することは、本当に大変です。 今日のまとめです。地元産の農畜産品や水産物を地域の外で販売するためには、多くの課題があります。収穫の不安定性や生産量が限られていること、鮮度の維持が難しいこと、輸送方法や輸送コストの問題が考えられます。これが輸出になると、植物検疫をはじめとするさまざまな規制もありますし、海外の市場構築も不可欠です。それでも、人口減少で国内市場が縮小していく中で、活路を見出すとなると、そのような多くの課題を乗り越えて、海外への輸出にも取り組んでいく必要があるということになるかと思います。
  continue reading

4660 つのエピソード

すべてのエピソード

×
 
Loading …

プレーヤーFMへようこそ!

Player FMは今からすぐに楽しめるために高品質のポッドキャストをウェブでスキャンしています。 これは最高のポッドキャストアプリで、Android、iPhone、そしてWebで動作します。 全ての端末で購読を同期するためにサインアップしてください。

 

クイックリファレンスガイド