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60 インクルージョンを実現するコミュニケーション ストーリーテリング編
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前回はインクルージョンを実現するためのコミュニケーションスタイルを把握することについてお話をしました。 今回もインクルージョンを実現するためのコミュニケーションについてのお話です。そのコミュニケーション方法、ストーリーテリングをご紹介したいと思います。 ストーリーテリングは最近よく耳にするという方も多いかもしれません。 人は物語を聴くのが大好きです。物語の中の主人公に感情移入し、その物語の中に自分の身を実際に置き一体感を感じながら聴くことで、ストーリーを疑似体験できるからです。話し手はそれを意識し、自分の物語の中を聴き手が旅できるようなストーリーを話すことができたら、聴き手との一体感、すなわちインクルージョンが実現するのです。 どうやって話せば良いの?と思われる方、まさに、昔話を思い出すとお分かりだと思います。むかし話は、通常、「むかーしむかし、あるところに、お爺さんとおばあさんがいました。お爺さんは、、、」という感じで、時と場所からスタートし、登場人物を紹介した後にストーリーを話します。 このことで、聴き手の心は話し手のストーリーの場面に瞬間移動し、頭の中で話し手が話すストーリーの映像を再生し始めます。
そして、話し手が結論を話す前に、聴き手は話し手が伝えたい結論を一緒に導き、自分も参加して一緒に物語の結末を作りあげたような気持ちになります。 それがストーリーテリングのパワフルさなのです。
ビジネスのシーンでは最初に結論から話しましょう。と言われているかもしれません。場合によっては結論から話すことは有効だと思いますが、万が一、その結論が聴き手が聴きたい結論と違う場合、聴き手は耳を、そして心を閉ざしてしまいます。そうなれば、結論のあとに伝えられた根拠を聴けば聞くほど、自分とは違う意見を説得されているような気持ちになり、モヤモヤしたまま聞いてしまうので、聴き手からの合意を得るハードルは高くなってしまうのです。
売れているセールスパーソン、人を惹きつけるプレゼンター、リーダーの方々は相手を自分のストーリーの中に巻き込んで相手と一緒に結論を創る。このストーリーテリングの方法で話していることが多いです。 ストーリーテリングの話し方で、注目したい点は、ストーリーを話す時は自分の経験談を交えることがパワフルだということです。話し手は自分の話ですから感情を込めて話せます。自分のストーリーを感情を込めて話す方の話は誰も否定することはできません。聴き手に共感して聴いてもらえることで、一体感が生まれるのです。
お一人お一人全ての方が、違う経験、価値観、を持つ多様な個の集合体が組織です。場合によってはアンコンシャスバイヤス、自分も気づいていない思い込みを持って生きていることに気づかされる事もあるでしょう。
例えば、、、。リーダーがこんなメッセージを言ったとします。 「最近のグローバルスタンダードも失敗を恐れない行動力に牽引されています!さあ、皆さんも失敗を恐れず、どんどんチャレンジしましょう。失敗は大歓迎です。そこから学べばいいのです。」 失敗大歓迎と言ってくれるリーダー素晴らしいですね!!このメッセージにその方の経験談を加えストーリーテリングで話すことで、聴き手と一体感が生まれます。実際はグローバルスタンダートと言われても、ここは日本だし、着実に堅実に物事を進めることが美徳です。もちろん失敗は成功のもとということは、わかっていますが、失敗はゆるされないですよ。。。と心の中で反発してしまいます。
そこで、ストーリーテリングを交えてお話しをしてみましょう。
私が小学生のころです。宮城県仙台市で育った私は、高学年になると冬には毎年学校行事で、バスを貸切って泉ヶ岳にスキー教室に行きます。私たちは雪のゲレンデに到着すると「早く滑らせてほしい!!!」と先走っていましたが、インストラクターの方は「まず転び方を学ぶことが一番大切。」と言って、本当は滑れるのに敢えて転ぶことから練習がスタートしました。実際にリフトで上から滑る時には、転び方が分かっているので「転んだらどうしよう。」という不安なく滑ることができました。今ではグローバルのIT企業でも「フェイルファースト」という言葉が定着しているように、早く失敗するというのは成功へのステップに考えられています。 ですから皆さん、失敗は転び方の練習と思って何事にもどんどんチャレンジしましょう。そうすれば回り道に思えても、最短距離を軽やかに進むことができます!
このように、東北の小学生のエピソードとグローバル企業の価値観を結び付けインクルージョンを実現することがストーリーテリングの話し方です。
ということで、ですから皆さん、自分の経験、想い、をストーリーとして話しましょう。そうすれば、お互いに共感しあい、尊重しあう、インクルージョンな社会を実現できます。
79 つのエピソード
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前回はインクルージョンを実現するためのコミュニケーションスタイルを把握することについてお話をしました。 今回もインクルージョンを実現するためのコミュニケーションについてのお話です。そのコミュニケーション方法、ストーリーテリングをご紹介したいと思います。 ストーリーテリングは最近よく耳にするという方も多いかもしれません。 人は物語を聴くのが大好きです。物語の中の主人公に感情移入し、その物語の中に自分の身を実際に置き一体感を感じながら聴くことで、ストーリーを疑似体験できるからです。話し手はそれを意識し、自分の物語の中を聴き手が旅できるようなストーリーを話すことができたら、聴き手との一体感、すなわちインクルージョンが実現するのです。 どうやって話せば良いの?と思われる方、まさに、昔話を思い出すとお分かりだと思います。むかし話は、通常、「むかーしむかし、あるところに、お爺さんとおばあさんがいました。お爺さんは、、、」という感じで、時と場所からスタートし、登場人物を紹介した後にストーリーを話します。 このことで、聴き手の心は話し手のストーリーの場面に瞬間移動し、頭の中で話し手が話すストーリーの映像を再生し始めます。
そして、話し手が結論を話す前に、聴き手は話し手が伝えたい結論を一緒に導き、自分も参加して一緒に物語の結末を作りあげたような気持ちになります。 それがストーリーテリングのパワフルさなのです。
ビジネスのシーンでは最初に結論から話しましょう。と言われているかもしれません。場合によっては結論から話すことは有効だと思いますが、万が一、その結論が聴き手が聴きたい結論と違う場合、聴き手は耳を、そして心を閉ざしてしまいます。そうなれば、結論のあとに伝えられた根拠を聴けば聞くほど、自分とは違う意見を説得されているような気持ちになり、モヤモヤしたまま聞いてしまうので、聴き手からの合意を得るハードルは高くなってしまうのです。
売れているセールスパーソン、人を惹きつけるプレゼンター、リーダーの方々は相手を自分のストーリーの中に巻き込んで相手と一緒に結論を創る。このストーリーテリングの方法で話していることが多いです。 ストーリーテリングの話し方で、注目したい点は、ストーリーを話す時は自分の経験談を交えることがパワフルだということです。話し手は自分の話ですから感情を込めて話せます。自分のストーリーを感情を込めて話す方の話は誰も否定することはできません。聴き手に共感して聴いてもらえることで、一体感が生まれるのです。
お一人お一人全ての方が、違う経験、価値観、を持つ多様な個の集合体が組織です。場合によってはアンコンシャスバイヤス、自分も気づいていない思い込みを持って生きていることに気づかされる事もあるでしょう。
例えば、、、。リーダーがこんなメッセージを言ったとします。 「最近のグローバルスタンダードも失敗を恐れない行動力に牽引されています!さあ、皆さんも失敗を恐れず、どんどんチャレンジしましょう。失敗は大歓迎です。そこから学べばいいのです。」 失敗大歓迎と言ってくれるリーダー素晴らしいですね!!このメッセージにその方の経験談を加えストーリーテリングで話すことで、聴き手と一体感が生まれます。実際はグローバルスタンダートと言われても、ここは日本だし、着実に堅実に物事を進めることが美徳です。もちろん失敗は成功のもとということは、わかっていますが、失敗はゆるされないですよ。。。と心の中で反発してしまいます。
そこで、ストーリーテリングを交えてお話しをしてみましょう。
私が小学生のころです。宮城県仙台市で育った私は、高学年になると冬には毎年学校行事で、バスを貸切って泉ヶ岳にスキー教室に行きます。私たちは雪のゲレンデに到着すると「早く滑らせてほしい!!!」と先走っていましたが、インストラクターの方は「まず転び方を学ぶことが一番大切。」と言って、本当は滑れるのに敢えて転ぶことから練習がスタートしました。実際にリフトで上から滑る時には、転び方が分かっているので「転んだらどうしよう。」という不安なく滑ることができました。今ではグローバルのIT企業でも「フェイルファースト」という言葉が定着しているように、早く失敗するというのは成功へのステップに考えられています。 ですから皆さん、失敗は転び方の練習と思って何事にもどんどんチャレンジしましょう。そうすれば回り道に思えても、最短距離を軽やかに進むことができます!
このように、東北の小学生のエピソードとグローバル企業の価値観を結び付けインクルージョンを実現することがストーリーテリングの話し方です。
ということで、ですから皆さん、自分の経験、想い、をストーリーとして話しましょう。そうすれば、お互いに共感しあい、尊重しあう、インクルージョンな社会を実現できます。
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