「ラーゲリより愛を込めて」「ハッピーニューイヤー」「夜、鳥たちが啼く」「泣いたり笑ったり」

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■「ラーゲリより愛を込めて」

試写室のあちこちから、おえつが漏れていた作品です。
ノンフィクション作家、辺見じゅんの「収容所から来た遺書」を、「糸」などの瀬々敬久監督が映画化しました。
戦後、旧ソ連での過酷な抑留生活の中、帰国する希望を失わなかった山本幡男が主人公。山本に二宮和也。淡々としたたたずまいが、逆に山本の芯の強さを感じさせます。帰国を待つ妻のモジミに北川景子。たくましい明るさを意外なほど巧みに表現しました。
■「ハッピーニューイヤー」

年齢も肩書もさまざまな男女14人が織りなす群像ラブストーリー。登場するのはハン・ジミン演じる高級ホテルの有能なマネジャーや、イ・ドンウク演じるイケメンですが奇妙な強迫症を持つＣＥＯ。ほかにも、公務員試験に落ち続け自殺志願があるカン・ハヌル演じる宿泊客や、その宿泊客と心を通わす「少女時代」のユナ演じるモーニングコール担当などが登場します。
数時間後には年が明けるという大みそかに次から次へとトラブルやハプニングが舞い込みます。７組の男女の恋の行方は…
■「夜、鳥たちが啼く」

佐藤泰志の短編小説を映画化。監督は「女子高生に殺されたい」などの城定秀夫、脚本は「死刑にいたる病」などの高田亮。主演は山田裕貴と松本まりかが務めます。
〝くせ者〟の製作陣とドラマでも人気の主演俳優という組み合わせ。興味深い化学変化が起きていることは確かでしょう。山田と松本は、絶望を抱えながらも前に進もうとあがく男女を好演しています。
■「泣いたり笑ったり」

南イタリアの港町の別荘を舞台に、孫もいる父親同士の再婚が巻き起こす騒動を描いたロマンチックコメディー。
多くの男女と浮名を流してきた美術商のトニと妻を亡くした漁師、カルロが恋に落ち、２人は婚約。それを知った両家の家族は猛反対し、２人の結婚を阻止しようと次々と騒ぎを起こすのですが…。

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