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平成・令和の日本を代表する 2 人の経営者1

 
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これから5回に亘り、平成と令和を代表する日本の経営者の方のリーダーとしての姿勢から、どのような学びを得ることができるのかを皆さんと一緒に考えていきます。 最初は皆さんもよくご存じの「孫正義さん」についてお話したいと思います。実は、もうかれこれ20年以上の昔になりますが、私自身がコンサルタントとして孫正義さんのプロジェクトに参加させて頂いたことがあります。ある会社を買収するという時の買収後の経営戦略と、その後の組織をどうするのかという柱を作っていく役割を任されたチームの一員として参加をさせて頂きました。当時は東京の箱崎という所にソフトバンクの本社がありました。当時、そこに私は背広で向かったわけですが、エレベータに乗ってくる人達がみんなジーパンにTシャツ姿で、髪の毛はボサボサでした。コンサルタントとしてきちっと決めなくてはいけないと思って行った私は、ビックリするような雰囲気の違いに仰天した記憶があります。今では当たり前ですが、20年以上も前にすでにそういう面から先んじていた会社だったのということです。一番上の階に社長室があり、社長室にはそのまま泊まって仕事ができるような半畳~一畳程の部屋がありました。社長室で孫さんとお会いして、的確且つ厳しい質問を浴びた記憶があります。 今はもっと有名ですが、あの当時も既に注目される気鋭の経営者でした。面白かったのは、自分の周りに若手のメンバーを置かれて、自分の意思決定を必ず聞かせておられたことです。いつも傍に2人の若手を置いていました。全ての会議に同席させて、そうやって次世代のリーダーを育てようとしているところも面白いなと強い印象を受けました。 大企業になる前の野心に満ち溢れたソフトバンクですけれど、私にとって、もっとも印象的だった孫さんとの経験の1つは、彼が事業の設計に関わった時のことです。 私達が市場分析に基づいて、将来の数値計画などを作ったのですが、これをお見せしたところ、孫さんが本当に細かく1行、1行の数字の背景について聞いてきました。例えば、売上げに関しては「ここはもっと顧客当たりの売上高を改善できるんじゃない?」「1人の顧客当たりの売上げはいくら?」「平均値は?」「最高は?最低は?」など細かく聞いてきました。 コスト面になると、「このコスト項目は自分が知る限りにおいては標準的には○○で、この前提は保守的過ぎる。私だったら、もっとここまで下げられるよ」と言いながら、「少しこの数字変えて」と資料を見ながら彼が1個、1個の要因について自分の意見を入れて数字を修正していきました。それが全部積み上がると、私達がコンサルタントとして描いた数字とはかなり違った数値の計画ができあがりました。さらに面白いのは、孫さんはそれができあがったところで「よし、これで行こう。おれはこれでコミットする」と言って、本当にこの数字をやるのだということを自分の決断としてサインをするのです。よく「事務方が作った数字」ということを言われますが、彼はそうではなく、自分自身が納得をして覚悟を持った数字を作ってくるし、更にその後議論をする際に、その前提を常に覚えていて「あの時こういう前提でこういうことを決めたのだから、ここで今こういう議論しているけど、これ違うよね。自分のコミットは違うよね」いうことを1個、1個ピンポイントで言いながら、自分が先日固めた数字をしっかりと実行して行かれました。 私もたくさんの会社のトップとお仕事をさせて頂きましたが、私が見ている範囲では、日本人でこれを本当にやっていたのは、孫さんぐらいではないかと思います。単なる積み上げの数字ではなくて、自分の知識や経験、能力を1個、1個の数字に反映して数字を組み立てていき、自分が決めたからと言ってこれをやり抜くという観点では、ある意味社員から上がっていき選ばれた経営者とは違うな、と強く感じました。 自分の言葉と理論に裏打ちされた言葉で語るため、彼の言葉はやはり重いです。尚且つ、やはり私達が聞いていても、「この人は自分で覚悟や根拠を持って、この数字を語っているなあ」と感じ、リアリティのある現実主義、リアリズムの強さがありながら、一方ではインターネットを通して、世の中を変えているのだという高い志があり、この両者が極めて良いバランスでありました。 孫さんとお会いになった多くの方々が孫さんのファンになっていきました。孫さんが様々な会社のトップと話をすると、すっきり納得してもらった、応援してもらえることになった、みたいなことが何度もあったというところが非常に印象的でした。 では、今日のまとめです。 孫さんを題材にお話しました。経営者としての説得力や重みをどうやって持つのか、色々と悩んでらっしゃる方も多いのではないかと思います。これが出来るためには、高い志だけではなく、徹底したリアリズムに基づいて合理的な判断ができる。この高い志とリアリズムの両方が必要です。だからこそ渋沢栄一さんは「論語とそろばん」という言葉を使っていらっしゃったのかもしれません。
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