海軍省 練習兵用 歴史教科書 肇国

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肇国(ちょうこく) (1)肇国の宏遠 神話の意義 我が国の歴史は遠い神代の昔の神話に始まっている。しかもそれは我が国の起源に関する伝承であるとともに、その精神が現在なお我々とともに生き、更に未来に及ぶところに我が国神話独特の意義がある。 即ち我が神話は 他の国々の神話が単に太古の人々の生活・思想・感情を表すものに過ぎないとその本質を異にし、我が国体の由来を示し、我が国史を一貫する肇国精神を説いて余すところがない。 されば我が神話をみるにあたっては、その精神が常に国史のうちに脈々として生きている事実を明らかにしなければならない。 国土生成 神代の昔、伊弉諾尊(イザナギノミコト)・伊弉冉尊(イザナミノミコト)と申す二柱の神がおはしまして、諸神の命を以て大八洲國(おおやしまのくに)を生み、更に山川草木その他の神々を生み給うた。 即ちここに国土・萬物は国民とともに祖先を同じくする同胞として一體(いったい)をなし、天皇は国土と国民の一切を育み給い、国民は国土とともに仕え奉るという我が国家観念が示されている。 天照大神 次いでニ神はこれら一切を統治し給う至高の神たる天照大神(あまてらすおおみかみ)を生み給うた。大神(おおみかみ)は高天原(たかまがはら)にましまして 農耕・養蠶(ようさん、かいこをそだてること)・機織等の道をお教えになり、太陽があまねく萬物を照らすように万民をお慈しみあらせられたので、皆これを仰ぎ奉って日神とも大日霎?貴(おおひるめのむち)とも称(とな)え奉った。 この天照大神こそ畏くも皇祖の大神にあらせられる。 国土奉献 天照大神はその大御心(おおみごころ)・大御業(おおみわざ)を永遠に発展せしめられるため、皇孫 瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を我が国土に降ろそうと遊ばされたが、この時国土は、大神(おおみかみ)の御弟 および」素戔嗚尊(スサノオノミコト)の御子 大国主命(オオクニヌシノミコト)によって経営せられていた。 大神はそこで、タケミカヅチノミコト・フツヌシノミコトをして国土奉献(ほうけん)の大命を伝えしめられたところ、命は直ちに仰せに従って国土を奉じ奉られた。このように我が国特有の翼賛(よくさん)の道と君臣の大義は、既に神代の昔にその範が示されているのである。 天壌無窮の神勅 ここにおいて天照大神は皇孫に勅して 豊(とよ)葦原(あしはら)の千五百(ちいほ)秋(あき)の瑞穂(みずほ)の國(くに)は、 是(こ)れ吾(あ)が子孫(うみのこ)の王(きみ)たるべき地(くに)也。 宜(よろ)しく爾(いまし)皇孫(すめみま)、就(ゆ)きて治(しら)せ。 行矣(さきくませ)、寶祚(あまつひつぎ)の隆(さか)えまさむこと、 当(まさ)に天壤(あめつち)と窮(きわま)り無かるべし と宣(のたま)わせられた。ここに天照大神の御子孫がこの国土に君臨し給い、その御位のお隆えになることが天壌とともに窮(きわま)りない我が国体の基は定められ、而してこの肇国の大義は永遠に国史に展開し、萬世(ばんせい)に亙(わた)って貫かれるのである。 三種の神器(じんぎ) これと同時に大神(おおみかみ)は三種の神器(じんぎ)を皇孫にお授けになった。天岩屋(あまのいわや)の前で大神(おおみかみ)に捧げられた八咫鏡(やたのかがみ)・八坂瓊曲玉(やさかにのまがたま)および素戔嗚尊(スサノオノミコト)が大神に献上せられた天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)である。而して特に神鏡に就いては、 此れの鏡は専(もっぱ)ら我(あ)が御魂(みたま)として 吾(あ)が前(みまえ)を拝 (いつ)くが如(ごと)いつきまつれ と教え給うた。爾来(じらい)歴代天皇は皇位のみしるしとしてこれらの神器をお承(う)け継ぎになり、常に皇祖に仕えまつる御心(みこころ)をもって これをお祭りになるとともに、神器を通じて皇祖の大御心(おおみごころ)をそのままお継ぎになっているのである。 皇孫降臨 かくて瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)は謹んで御神勅(ごしんちょく)を承け奉り、神器(じんぎ)を奉じて天兒屋根命(あめのこやねのみこと、中臣(なかとみ)氏の祖)・太玉命(ふとたまのみこと、齋部(いんべ)氏の祖)・天忍日命(あめのおしひのみこと、大伴氏の祖)等を従え、日向(ひむか、ひゅうが)にお降りになった。 これらの神々は後に祭政・軍事などを司って皇室に奉仕した主要な氏族の祖神であって、君臣の大義と国家組織の大本とは、ここに定まって揺らぐことがない。 天照大神の御出生 伊弉諾尊(イザナギノミコト)、伊弉冉尊(イザナミノミコト)、共に謀りて日(のたまわ)く、吾れすでに大八洲国(おおやしまのくに)及び山川草木を生めり、なんぞ天下(あめのした)の主(きみ)たる者を生まざらんやと。是にともに日神(ひのかみ)を生みます、大日孁貴(おおひるめのむち)と申す。(一書にいわく、天照大神。一書にいわく、天照大日孁尊(あまてらすおおひるめのみこと。)此の子(みこ)光華明彩(ひかりうるわしくて)、六合(くに)の内に照り徹(とお)らせり。 「日本書紀」 同床同殿の神勅 是の時に天照大神 手(みて)に寶鏡(たからのかがみ)を持ちたまいて、天忍穂耳尊(あまのおしほみみのみこと)に授けて祝(ほ)ぎ日(のたまわ)く、吾が皃 此の寶鏡(たからのかがみ)を視(み)まさんこと、まさに吾を視(み)るがごとくすべし、與(とも)に床(みゆか)を同じくし、殿(みあらか)を共(ひとつ)にし、以て齋鏡(いわいのかがみ)と為すべし。 「日本書紀」一書

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