#27 お花見② レジャーとしてのお花見は江戸幕府が整備した?
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「お花見」の後編では、農民・庶民のお花見についてお話しします。
折口信夫は「古くは、桜の咲き様からその1年の生産の出来を見ていたのではないか」と述べています。
農民にとって、桜は単にキレイ〜と眺めるだけのものではなかったのかもしれません。
さらに、都市部の庶民のお花見についても説明しています。
現在の私たちのお花見に続く足跡を知ってみましょう。
【今回のポイント】
農民・庶民のお花見/開花を農作業の目処にしていた/3月3日に花見に山へ行った/なぜ桜を見たのか?/折口信夫の見解/桜=サのクラ説を再確認する/都市部の庶民のお花見は江戸時代に定着した/隅田川も御殿山も飛鳥山も幕府が整備した/昭和以降ソメイヨシノを植樹する地域が増えた/お花見の伝承と変遷/現在の景色は先人のおかげ
【参考文献】
黑川道祐 1676年『日次記事』 http://codh.rois.ac.jp/pmjt/book/200020491/ 桜井 満 1961年「枕詞と呪農」(『万葉』40号)
折口信夫 1965年「花の話」中央公論社(『折口信夫全集』第 2 巻)※初出1929年
桜井 満 1974年『花の⺠俗学』雄山閣
和歌森太郎 1975年『花と日本人』草月出版
柳田國男監修 ⺠俗学研究所編 1975年『年中行事図説』岩崎美術社 名古市教育委員 1982年『名古屋叢書三編 8 張州年中行事鈔』
有岡利幸 2007年『桜 I』法政大学出版局
有岡利幸 2007年『桜 II』法政大学出版局 新谷尚紀 2007年『日本人の春夏秋冬―季節の行事と祝いごと』小学館
新谷尚紀 2007年『日本人の縁起かつぎと厄払い』⻘春出版社
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