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福岡の50年①

 
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今日は、エフエム福岡の開局50周年だそうで、おめでとうございます。今回のコロナウイルスで、ずっと在宅勤務を続けていましたが、いろいろと見直す機会がありました。今回は50年にちなんで、50年前の福岡について考えてみたいと思います。「札仙広福」という言葉をご存知でしょうか? 僕自身はこの言葉を17年前に福岡に来て初めて聞いたのですが、その後福岡の国際化や福岡市の総合計画などの会議に出席して、頻繁に聞くようになりました。 東京、大阪、名古屋を中心とする三大都市圏に次ぐ地方都市という意味で、札幌都市圏、仙台都市圏、広島都市圏、北九州・福岡都市圏が、国の新全国総合開発計画(新全総)で取り上げられたのがこの言葉で、高度成長期の1969年のことだそうです。今から51年前になりますね。 これが1970年代になると、札幌・仙台・広島・福岡の4都市が、類似性の高い地方都市として、同じカテゴリーの中で、成長が期待されてきました。今これらの4都市を見ると、それぞれに地域の中核都市ではありますが、手前味噌ではなくても、福岡が突出していると言って良いのではないかと思います。アジア太平洋博覧会=よかトピアの開催された1989年は、福岡という都市の成長にとって大きな意味を持っていますが、現代の福岡についていえば、50年くらい前のこの頃が、ひとつの転換点とも考えられます。 それでは、札幌・仙台・広島・福岡の4つの都市について、どの様なところが似ているでしょうか? まずは先ほどもお話ししたように、地域の中核都市であるということです。これらのどの都市にも、地域の企業の本社や大手企業の支社などが数多く置かれています。2016年6月の政府の経済センサス=企業の活動状況の調査によると、これらの都市にある大企業と中小企業を合わせた企業の総数は、三大都市圏に次いで札幌が7位、福岡が8位、広島が9位、仙台が11位です。 もう少しイメージし易くいえば、国内の大手の電力会社は10社ありますが、この4都市には全て電力会社の本社があります。北海道電力、東北電力、中部電力、九州電力の本社の所在地になります。明治時代に国内7カ所に置かれた旧帝国大学も、広島以外の3カ所にありますから、地域ごとに1カ所、教育と研究の拠点を置くとなると、これらの都市になったのでしょうね。まさに地域の拠点といえると思います。 ただ50年前の福岡は、現在のポジションとは、かなり違っていたようです。福岡アジア都市研究所の久保先生が、札仙広福の都市のグローバル化の調査を2017年にされているので、そこからいくつかの数字を引用させていただきます。まず、1980年から人口の伸び率が1.6倍になっているのも、市内の名目総生産額が2倍を超えているのも福岡だけです。またこれも興味深い数字ですが、主要企業の支社の数が、2010年の時点で984社と4都市で最も多く、伸び率も25パーセント増になっています。これが支店経済の福岡と言われる点かと思います。 都市の国際化についてですが、国際線の旅客数は、2015年の時点で、2番の札幌の倍の460万人を記録しています。また、国際会議の開催件数は、福岡が東京に次いで多いことで知られていますが、4都市の中では2番目の札幌の3倍以上の開催件数ですから、国際化という点でも福岡が圧倒的にリードしているといえます。これらの過去40年から50年の間の4都市比較をすると、福岡は非常に伸び率が高く、それが現在の福岡の成長や国際化に繋がっていると思えば、この50年の変化は大きいと言えます。そのように考えると今の福岡は、この50年の成長の結果と考えて良いと思います。 最後に福岡の今の評価をお知らせしたいと思います。毎年世界の都市の総合力ランキングを調査している森記念財団都市戦略研究所は、2018年から日本の都道府県の人口規模が1番から3番の都市合計72都市を対象として、「日本の都市特性評価」を発表しています。これは、経済、文化、研究、生活、交通、環境の6分野について、設定した83の指標を分析した結果に基づく客観的な評価です。 昨年の調査では、福岡市が京都市に次いで国内2位にランクされました。「成長を続けるバランス型都市」というタイトルで、ビジネスの活力、生活と居住性が特に高く評価されており、今や「札仙広福」の一角どころか、国内でもトップの都市の一つと評価されていると言えます。 今日のまとめです。東京、大阪、名古屋を中心とする三大都市圏に次ぐ地方都市という意味で、約50年前に国の新全国総合開発計画で、「札仙広福」という成長が期待される類似性の高い地方都市が紹介されました。現在の福岡は、九州の一大拠点都市になったわけですが、これはこの50年間の大きな成長の結果と言えます。エフエム福岡の創立以来の50年と同じ時期のことですね。
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