自我放牧 作曲 録音 小説 一日一曲 約2分の音楽 公開
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邪魔にならないように存在の薄いままでいられるほうを選ぶ自らを疑ってばかりでここからもう一歩踏み出すことなどできない邪魔になるくらいなら今ここにいる意味などない自分のことは全て諦めていい
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鏡のない世界誰も自分の姿を知らない他人のことや周りのことはよく分かるのに自分自身のことはよく分かっていないあるいは事実とかけ離れたままの思い込み自分のことを話し始めるとほとんど噛み合うことはなく至る所で辻褄が合わないからやがて誰も自分のことは話さなくなる中身のないまま槍玉を探す
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誰かが止めないとまた次に引き継がれてしまうその結果同じような思いにさせることになる身近な名誉と引き換えにして見えないところで歪んだまま気付かないふりの積み重ねられ長い間の積み重ねられ外面の後ろに隠されたこれまでの誰かが潰されてきた誰かの名誉に見合うものではない自分が止めないと
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始まる前に終わっているこれからやることは全て無駄に終わるのだろうそれがわかっていても立ち止まる気配もなく進められる誰かが耐えきれずにそれを止めようとする思いとどませる道理はないそれなのに暗黙の約束事がちらつかせられるそれこそが始まる前に終わっている理由
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限界の手前まではいつの間にか辿りつける肝心なのはそこから先で自ら行き止まりにしてしまう何もないところで足がすくんでしまうこうするべきそうすべきではないとどこかの誰が繰り返ししゃべっている関わりのないものに交わる余裕はない限界の手前にそびえ立つ壁に集中する
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間に合うはず十分過ぎるくらい余裕を見て早めに出かけるいつの間に早足になって人の波を掻き分け進んでいるぶつかりそうになり挙句に躓いてしまう抱えていたものが散らばってしまういくつかは蹴飛ばされまたいくつかは踏みつけられ誰のせいにもできず自分が悪いわけでもない間に合うはずがそうならない
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乾いた舌どれだけ水を与えても乾いた舌潤いを得る暇もなく元に戻る見えないところで吸い取られている尋ねても調べても理由が分からないこのまま乾き続けばやがて干涸びて裂け目もできて粉々に崩れてしまう跡形もなくなる
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入れられるものがない手元にあるものは弱々しく役に立たない何よりも心が折れてしまってこの場を乗り切れそうにない思い通りにならないことを思い知らされ突きつけられ身代わりになるようなもの入れられるものがない以前とは違う
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干上がる前にできることはそうなることがわかっているのに何もしないで待ち続けている間違っていてもそのままにする悪い流れを立ち切ろうとして奮い立って働きかけるそのつもりのはずだったのに気付けば同じ穴の中にいるどちらが先なのかどうでもいいやがてその時が来る未然に防げたはずなのに
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すぐにはできない今は無理ではいつなのかと詰め寄られるいずれにせよすぐではない何度も繰り返し同じことを伝えるだけ噛み合うことのない話の終わり力づくで強要する許されるはずもない震える手で宣言して記録を取り始めるこうなってしまうと元には戻れない意味のない時間だけが消費され続ける
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車に乗せられ連れて行かれる外の様子も伺えないまま時間だけが過ぎる止まったり動いたり曲がったりを繰り返しいつまで続く突然大きな音とともに陽の光の下に放り出される何が起きたのかここはどこなのか振り返ると炎に包まれた黒い塊の見える
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貯めてきたもの脇目も振らずに何を言われても後ろ指を差されても見えない未来のために集め続ける理由を尋ねられても答えようのない想像に任せるうちに許されないものを貯め込んでいるに違いないと貼り付けられたひとり歩きの成れの果て事実とは違う
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そろそろ出口が見えてくるはず待ち焦がれていたその時は近い暗がりに灯る炎を手がかりにして休むことなく前だけを向いて近づくにつれ頭の中を巡る出口のように見え違うかもしれない不安の予防線積み上げてきたものが揺らいでくる揺れの周期が少しずつ短くなってくるやがて激しく揺さぶられ今いる場所さえわからなくなる
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わかった気にならないとやってられない席が開くのを待ち続ける突然割り込まれて横取られにあう湿った空気の下の賑わい遥か遠いところに来ていることに気付かされる濁り水の中にいるような居心地の悪さに削り取られてしまう背中指差し笑われるばかり
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そろそろやめる時よくわからないものにこだわってしがみついて見境がなくなってしまっている状態からおだやかな素振りで内心決してそうではないあれこれ詮索されたり悟られたりしないように作り上げてきた囲いの綻びどこかに無理があるまま放置してきたいつかその付けを払うことになる
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妥協による清算やらないよりはやるほうが立ち止まり振り返り形になるようなものは何も残っていない思うところを整理してもう一度重い腰を上げる望ましくはない結果でも終わらせてからやり直す必要がある他にできることのあるなしによらず
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さわれない壁理由はどこにも書かれていない触れられない触れるべきではないことだけあちらこちらに繰り返し書き記され距離を詰めたくても近づくことさえ出来ないどうしても壁に触れたい気持ちを抑えられず暗くなったあと人気がなくなってから勢い良く飛びつこうとすると壁の奥から巨大な手が伸びてきて摘み出される
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これが最後かもしれないと思うともう少し話を続けてみる気になる今しなくてもいいこととか関わりなさそうなことまで引き延ばしつなぎ止めようとするまた同じことの繰り返しそれでも確実に終わりがくる
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まだ終えられない終わりそうにないすぐにでも終えてしまいたいのに出口が遠くなってゆくそんなはずはない気のせいに違いないここまで随分と積み重ねてきたのに振り返り確かめてみるとあるはずの道がどこにもない終えたばかりのところからまたやり直しになってしまう
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ねじの思い出随分前でいつだったか曖昧なまま壁の向こう側下の方から聞こえてくる耳にしたことがあるはずのものがあちらこちらで微妙に違っているあれでもないこれでもないというつながりそうでつながらないつながったからなんだという所々で光っている忘れられない足跡を残す世に出るのが早すぎたとしてもこれから時間をかけて少しずつ広がってゆく
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気配を消して前後左右を確認わずかな隙を見て次の切れ目に向かう外の空気を取り込めず澱んだままに温度が上がるいつまでこの状態は続く気づかれないように次の居場所を探すもしも見つかってしまったなら腹を括って諦めるしかない
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地下の階段を行ったり来たり上り下りを繰り返していると前後不覚になって行き先を見失うどこから来てどこへ向かうのか何もわからないのに立ち止まることさえ許されないいつの間に奥深いところに地上へ向かう道がわからないどれくらい時間が経ったのだろう
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どこでもらってきたの明らかに歪な形になっていつからそんなふうになってそもそも存在に気がついていない分かるはずがないどこでもらってきたのまともではない状態に見える傍目に見ても明らかなもらった覚えのどこにもないあるいは勝手についてきただけとしても力ずくで無理矢理剥がすことのできない気にしない分にはさしたる害悪もないかと言ってこのままでいいわけでもない
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自ら蓋をする自分自身を押し殺すように後悔することになると分かっていてもはみ出してしまうことに耐えられない踏み出せば繋がりそうな隙間を埋められないそれが相応しい結末だと何度も繰り返し言い聞かせる
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あかりの消えたあとぼんやりと光るやがてそれも見えなくなってしばらくすると黒い影がゆっくりと動き始める周りにあるものを取り込みながらぶくぶくと大きく太り続ける扉の隙間をすり抜けて壁の向こう側まで到達背中を丸めた人のような姿になるとおもむろに黒い手が生えてきてこちらに向かってまっすぐに伸びてくる
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わたし忘れそのためにここにいるはずなのにわたし忘れそのためにここにきたはずなのに些細なことに気を取られ目的を見失ってしまう長い時間をかけて迷った割には面白みのない無難な選択に陥っている地元のものだと気付かされわたし忘れの言い訳の出来上がる
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ここから出してもらえない時間が来たのに出してもらえないざわつく箱の中飴玉の飛び交い外にいるはずの人たちも誰一人いない揺れる空から地面に叩きつけられたあとようやく動き出したように見え同じところを回っているだけ狭い空間にいつまでも閉じ込められたまま息苦しく自由のない時間に組み込まれる
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緑の洞窟永遠の海の真ん中で水しぶきを上げながらどこまでも加速してゆく嵐の後の全面的青空羽根を広げて捕まえに来る手を高く掲げて連れ去ってくれるのを待つ自ら望んで拐われて全て終わりにする緑の洞窟の中へ
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すすきに揺れる陽の沈む前からすすきの裏側の見え隠れする間に惑わされ揺らぎ浮ついてしまうのを避けられない選んでいるつもりが選ばれている狙いを定められ逃げ道は塞がれるむき出しにされ帰れなくなる
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霧の山頂覆い尽くされてしまって何も見えない白い壁に向かって何も言わずに待ち続けている座り込んだまま何もない一日が終わってしまうどうにかして目的を果たそうと足掻いてみても地上は晴れ渡っているらしいのにここでは視界を奪われたまま待ち続けているのは何のため日が暮れても灯りは見えない
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ふたりきりかどうか決められる立場にないその時が来て初めてわかる誰かが準備してくれるわけでもないふたりきりではない予感のする言葉の合間に見え隠れしている気付かないふりで自分に言い聞かせる他には誰もいないその時を待つ
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寄りかかれるところないままで終えることも出来たはずそれでも何もないままでいるよりはかかりかかられの関係を持つふとした時に入れ替わることもいいことばかりではないとしても何もないよりは一方的に押し付けられ
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夜にぶらさがっている月明かりに照らされてぼんやりと浮かび上がるあり得ないようなところで誰かがぶらさがったまま時計の針も止まっていて動く気配もないどこからともなく現れて手を差し伸べようとするあともう少しで届きそうになる
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無数の紙切れが浮かんでいる不思議な夢の途中暗闇の中で色とりどりの様々な大きさの無数の紙切れが不規則に動いている近づいたり離れたりを繰り返しながら気が付くと川のほとりへと連れられていた眠れない夜のあと振り返っても引き返せそうにない
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閉じ込める機械に閉じ込められるもう会話をしてくれそうにない今この状態でできることとしては何がある入り組んだ回路を辿って闇雲につなぎ変えて切り離しを繰り返しそんなことでうまく行くはずがない
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砕け散った犬元には戻らない少し悪い予感があって避けることもできたように思う染みついた記憶と共に手放すべきなのかも知れない自分では手を下せなかったその時が来ただけ黙ったままで表情ひとつ変えずに片付ける
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呼ばれるうちに何か残せればと無理をして不釣り合いなことをしてしまうその後始末を誰かに背負わせて気付くこともなく傷つけることばかり呼ばれるうちには理解できそうにない目も当てられない記憶を消してしまいたい
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駆け込みの間に合い実は間に合ってはいない自分だけが間に合ったと思っていて 決して間に合ってはいない無理を承知で扉を開けようと目が合ったものから巻き込んでゆく大丈夫だと言われそのまま受け止めるそんなはずはないそもそも間に合っていないのに決して大丈夫なはずがないそのままではない
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気付くのが遅過ぎる余計なものに巻き込まれる争いごとの気配を感じて興味半分に近付いてしまう関わりのない場所のはずなのに見覚えのある顔がそこにある時間をかけて仕組まれていた今さら逃げられそうにない
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口の中の痛み動かす度に広がっていくひりひりと削られてゆくようなこれ以上このままではいられない理由は多分あれのせい避けることもできただろうか自分のせいかも知れないいつか許される時が来るまでこのまま抱え続けなければならない
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攻め込まれの追加されもはや言葉の形を成していないまだ片付いていないうちに上乗せのさらに上乗せ着地点が見つからないまま終わりなき攻め込まれの追加いつの間にか周りを囲まれてどこにも出口が見つからない
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不安との付き合いいつまでも消えずに残っている消えたと思ったらまた違う形になって現れる逃れられないものだと割り切って突き放すことなく迎え入れる安らぎとか自分には関わりのないものだと思う不安まみれの状態に自然に馴染んでゆく
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結果の受け入れ結果の受け入れられない黙ったままの電話が鳴ることはなく言われないことで伝えられた言葉叶わないことを突きつけられ何かの間違いではないかと探し始めるひとしきり掻き乱れた後でどんな顔をして会いに行けるだろう
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前の日の憂鬱あしたの今頃を考えるだけで気分が重くなる過ぎてしまった後でもまた次の憂鬱が始まってしまう行かなければいいやめてしまえばいいでもそこは自分が居てもいい場所でもある許されるそれが憂鬱でもある
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