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やさしい民俗学

Elementary Traditionology

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民俗学研究者の岸澤が、身近な物事から「民俗学」をやさしく紹介するポッドキャストです。 民俗学は“私たちはどう暮らしてきたか?”を知る学問です。学校では習わない歴史学です。 過去を知ると、今の日常がまた違って見えてきます。 そして、過去を知ることは、これからの未来を考える大切な一歩。さぁ、一緒に知ってみませんか? ーーーーーーーー リスナーのご感想、行事や暮らしの体験談もお待ちしています! 皆さんの情報が大切な民俗資料になります。 こちらのリンクよりご応募ください。 https://forms.gle/K7MPccTxjecqVUJU8 ーーーーーーーー 岸澤美希|民俗学研究者 は、Twitterに生息しています👉 @tanukiink
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今回は、着物編を終えての雑談です。 浴衣に関して最近思ったことをお話しました。 浴衣や着物にも各人の体型に合わせた工夫があったのに、あまり着られなくなることでその感覚も薄れていったのかな、などなど……。 ◆◆◆◆◆ 皆さんの感想や質問は、コチラから聞かせてください https://forms.gle/Kzgvbu8ytrTSREJ66 ◆◆◆◆◆ 8月3日に発売の雑誌「東京人」9月号 https://amzn.asia/d/gljh1AL ◆◆◆◆◆ 藤香想さんでのトークイベント「やさしい民俗学 − 暮らしをひもとく二人話 −」のフォローはコチラから https://peatix.com/group/11655916?lang=ja ◆◆◆◆◆ 9月1日イベント「こんなところに民俗学 〜秘境…
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着物編の6回目! 今回で最後です。 戦後、着物はどのように変わっていったかをお話ししました。 ◆◆◆◆◆ 皆さんの感想や質問は、コチラから聞かせてください https://forms.gle/Kzgvbu8ytrTSREJ66 ◆◆◆◆◆ 2024年8月4日(日) 富川岳 × 岸澤美希トークイベント「遠野物語からはじめる ― わたしたちの民俗学」の詳細はコチラ https://tsudurikata.life/event/14640/ ◆◆◆◆◆ 【今回のポイント】 戦後の着物への認識はどう変わった?/大手呉服店が百貨店へ/新作の着物が定期的に発表されるようになる/大正時代に「訪問着」ができる/洋服のお出かけ着に対応/ツーピースの着物は定着せず/普段着は着物として語られなかった/戦後の着物需…
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着物の5回目。 今回は民俗学ならではの視点で労働着の変遷についてお話しします。 ◆◆◆◆◆ 皆さんの感想や質問は、コチラから聞かせてください https://forms.gle/Kzgvbu8ytrTSREJ66 ◆◆◆◆◆ トーク会「やさしい民俗学 − 暮らしをひもとく二人話 −」【夏休み】の詳細はコチラ https://peatix.com/event/4057084 ◆◆◆◆◆ 【今回のポイント】 着物の3種/晴れ着・仕事着・普段着/昔の仕事着は上下に分かれていた/昔の仕事は身体を動かすのが基本/普段着のまま働く人が増えていった/古着で働く人も/国民服の登場/柳田國男「海外の真似ではなく、歴史を知り、風土に合った服の提案を」/日本列島の中にも地域・気候が多様だから皆が同じ服を着るのは難…
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着物の4回目では、どのように、誰によって作られてきたのか?を話します。 長い長い期間、家族の着物を作っていたのは、家庭の女性たちでした。 糸作りから、機織りまで、とても長い時間と手間がかかったのですが、戦後に大きな転換があったのです。 ◆◆◆◆◆ トーク会「やさしい民俗学 − 暮らしをひもとく二人話 −」【夏休み】の詳細はコチラ https://peatix.com/event/4057084 ◆◆◆◆◆ 皆さんの感想や質問は、コチラから聞かせてください https://forms.gle/83SEvhtzi6S33Q4n9 ◆◆◆◆◆ 【今回のポイント】 絹も長い歴史をもつ素材/租庸調/殖産興業で一大輸出品へ/着物はどのように、誰によって作られてきたか/苧績(おうみ)/ヤドで麻の糸を作った…
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着物の3回目です。 今回のテーマは着物の素材の変遷。 現在では、着物というと絹を思い浮かべると思いますが、長い間、一般の人々にとっての素材はまた別のものでした。 ◆◆◆◆◆ 皆さんの感想や質問は、コチラから聞かせてください https://forms.gle/83SEvhtzi6S33Q4n9 ◆◆◆◆◆ 【今回のポイント】 私たちに一番身近な素材は?/「木綿」は実は新しい素材/木綿の長所と短所/木綿以前は「麻」や木の皮の繊維で布を作った 【参考文献】 柳田國男 1969年「木綿以前の事」(『定本柳田國男集』第14巻 筑摩書房)※初出1924年 瀬川清子 1964年『日本人の衣食住』河出書房
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皆さん、久々の更新になってしまい、すみません! 着物のことを色々調べていたら、膨らんでしまったので、少しずつ続けてお話ししていきます。 今回は、前回話した「小袖」についての補足です。 ◆◆◆◆◆皆さんの感想や質問は、コチラから聞かせてくださいhttps://forms.gle/83SEvhtzi6S33Q4n9◆◆◆◆◆【今回のポイント】小袖にも時代によって色々あった/『大吉原展』で思ったこと/見た目が変遷しても名称は変わらない/戦国時代の小袖を『犬夜叉』のキャラクターで考えてみる/現在と着方が少し違った
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2回にわたって着物についてお話ししていきます。一般の人々の着物に焦点を当てて話していきたいのですが、前半では、まず一般的な服飾史の流れを……ということで、超ざっくりと1600年分くらいの着物の話を追いました。私たちがイメージする「着物」に至るまでには、様々な変遷があったのです。◆◆◆◆◆今回の話は以下のサイトの資料を見ながら聞いていただくとわかりやすいと思います風俗博物館 日本服飾史 資料https://www.iz2.or.jp/fukushoku/f_disp.php?page_no=0000001◆◆◆◆◆皆さんの感想や質問は、コチラから聞かせてくださいhttps://forms.gle/83SEvhtzi6S33Q4n9◆◆◆◆◆トーク会「やさしい民俗学 − 暮らしをひもとく二人話 …
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柳田國男「史学と世相解説」の後編です。 5〜12章の内容を話していきます。 柳田は史学(民間伝承の学、後の民俗学も含まれる)によって現代社会の世相解説を試みたわけですが、その一例として選んだのは、当時の選挙の在り方でした。 そこには、道徳の一つであった義理という考え方や、義理の親子関係という伝承が関係しているのだろうと、柳田は考えていました。 ◆◆◆◆◆ 「史学と世相解説」は、『定本柳田國男集』24巻(筑摩書房)の「国史と民俗学」の中(P107〜125)に収められています。 国会図書館の遠隔複写が依頼できます↓ https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001692064 または、お近くの図書館でご覧ください。 ◆◆◆◆◆ 皆さんの感想…
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今回は柳田國男「史学と世相解説」という文章を解説してみます。 収録してみたらだいぶ長くなってしまったので、前後編で配信します。 まだまだ当時、自身の学問への認知がなかった頃から柳田はその有用性をアピールしてきました。そして、歴史から現在起きている物事を読み解き、社会に寄与することの大切さもよく考えていました。 この前後編では、やさしいだけじゃない(!?)民俗学の一面も伝えるといいなと思っています。 前編は柳田による自身の学問の説明部分です。 ◆◆◆◆◆ 「史学と世相解説」は、『定本柳田國男集』24巻(筑摩書房)の「国史と民俗学」の中(P107〜125)に収められています。 国会図書館の遠隔複写が依頼できます↓ https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000…
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前回・前々回とビミョーな音質でお送りしてしまいましたが、復活しました! 今回は、雑談回として、お掃除してコーヒーを飲む活動「Cleanup&CoffeeClub」についてのお話です。 現代では、“煩わしい”と“寂しい”の間を考えていくことが大事なんじゃないかなと思っています。 ◆◆◆◆◆ 今回ご紹介したものはコチラから サイエントーク https://open.spotify.com/show/7xSdoDeakt5aMs7s31GVsz?si=a6f17ed56d344039 from 雑談 #48 LIVE「かろりのつやごと⁠を語る60分」 https://open.spotify.com/episode/53E1aMWekqZ1v4aW256qgN?si=JqyBRDpART-0EAr…
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⚠️今回も前回同様に、音質がいつもより悪くなってしまっています。すみません⚠️ コメントの10回目もかわべ先輩と一緒に、UT(ゆーてー)さんとぺんぱいぽさんのコメントについてお話ししました。 一問一答のようにはっきりとした回答ができずすみませんが、コメント回は他のリスナーさんからも類似事例をいただける機会としても認識してもらえるとありがたいです。皆さんの質問で私たちも新たな気付きをいただいています。 ◆◆◆◆◆ 皆さんの感想や質問は、コチラから聞かせてください https://forms.gle/xix83nJ6owuQCGxJ7 ◆◆◆◆◆ トーク会「やさしい民俗学 − 暮らしをひもとく二人話 −」の詳細はコチラ http://ptix.at/W1SuEu ◆◆◆◆◆ 国立歴史民俗博物館の…
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⚠️今回、音質がいつもより悪くなってしまっています。すみません⚠️ コメント9回目です! ゲストに先輩であるかわべさんをお招きして、gooddaysさんとにんべんさんのコメントについてお話ししました。 ◆◆◆◆◆ 皆さんの感想や質問は、コチラから聞かせてください https://forms.gle/xix83nJ6owuQCGxJ7 ◆◆◆◆◆ トーク会「やさしい民俗学 − 暮らしをひもとく二人話 −」の詳細はコチラ http://ptix.at/W1SuEu ◆◆◆◆◆ 「古事記ゆかり地マップ」はコチラ https://www.pref.nara.jp/miryoku/narakikimanyo/yukaritimap/ ◆◆◆◆◆ 【今回のポイント】 2月23日に東中野の雑談で公開収録を…
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更新に間が空いてしまってすみません(汗) 久しぶりのコメント回です。 雑誌掲載の告知と、おつるさん、じぇーさん、古色蒼然さんという3名の方のコメントをご紹介させてもらいました。 皆さんのコメントから私も学ばせてもらったり、新しい興味をいただいたりしています。 ◆◆◆◆◆ 皆さんの感想や質問は、コチラから聞かせてください https://forms.gle/Gi83EUrVZFXPW2FV9 ◆◆◆◆◆ 『すぐ忘れる日本人の精神構造史 ―民俗学の視点から日本を解剖』(新谷尚紀・さくら舎) https://amzn.asia/d/0EDNLk2 ◆◆◆◆◆ 埼玉県立川の博物館(かわはく) https://www.river-museum.jp/ ◆◆◆◆◆ 【今回のポイント】 新谷先生の新刊&掲…
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滑り込みセーフできなかった(泣)五節句のひとつ、「人日(じんじつ)」の説明です。 1月7日に食べる「七草粥」の説明をしています。 ◆◆◆◆◆ 皆さんの感想や質問は、コチラから聞かせてください https://forms.gle/Gi83EUrVZFXPW2FV9 ◆◆◆◆◆ 【今回のポイント】 七草粥ってなぜ食べる?/芹(せり)・薺(なずな)・御形(ごぎょう)・繁縷(はこべら)・仏の座・菘(すずな)・蘿蔔(すずしろ)/中国から伝わってきた/七草粥で若返る伝承/一晩がかりで叩いた七草粥/七草は“叩く”/人日には不気味な鳥がやってくるから/叩くという行為を分析する/折口の読み解き/「叩くことで七草に霊力を吹き込もうとする」/叩くは“注入”と“排出”/「胃を回復させる」は新しい解釈 【参考文献】 …
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お雑煮の3回目です。 前回、全国のお雑煮の分布と、味噌と醤油の来歴について確認してみましたが、今回はお雑煮の味付けの変遷について文献と民俗事例を見て考えてみました。 ◆◆◆◆◆ 皆さんのお雑煮の情報はコチラから聞かせてください https://forms.gle/Gi83EUrVZFXPW2FV9 ◆◆◆◆◆ 【今回のポイント】 垂れ味噌とは?/味噌を溶いて漉した液体調味料があった/味噌のすまし汁は醤油よりも早い/徳川家が醤油のすまし汁のお雑煮になったのは18世紀中期頃か?/江戸後期には江戸の町方ではみんながお雑煮を食べた/醤油のすまし汁のお雑煮を普及させたのは参勤交代?/幕府直轄領の京都・大阪には影響が少なかった?/味噌から醤油のすまし汁の変遷は昔の話ではない/ 民俗資料からわかるその変遷…
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明けましておめでとうございます。2024年もどうぞよろしくお願いします!年明け最初の放送は、お雑煮の2回目です。全国のアンケートをもとに、味付けについて考えてみました。【今回のポイント】今年は「甲辰(きのえたつ)」/勢いよく成長する年/今年の目標/柳田は地域で区切って文化を考えることを戒めた/お雑煮の全国データから考えてみる/2018年のアンケート結果/餅は角餅か丸餅か? 焼くか焼かないか?/出汁の種類は?/味付けはすまし汁(醤油)か味噌汁か?/味噌汁は一部に分布/1940年のデータも確認/やはり味噌汁は近畿周辺に集中/味噌と醤油の歴史は?/ともに醤(ひしお)から発達した/味噌が先/味噌から液体調味料を取り出す試行錯誤/醤油は16世紀後期頃から文献に現れる/江戸時代から広がっていく醤油/一般…
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2023年最後の更新です。 今年も大変お世話になりました! 今回から3回にわたって「お雑煮」についてお話ししていきます。 ぜひ、お雑煮を味わいながら聞いてください(笑) ◆◆◆◆◆ 皆さんのお雑煮の情報はコチラから聞かせてください https://forms.gle/Q1UEn9QPVZnqAQfAA⁠ ◆◆◆◆◆ 【今回のポイント】 玉飾りを買ってみた/視覚情報ってすごい!/年末年始どう過ごす?/やっぱりお雑煮は欠かせない/柳田國男のお雑煮への論考/ナオライという名称への着目/お雑煮は神への供物をおろして人々が食べるものだった?/文献に見る雑煮の記述/貴族たちが食べていたのは味噌味/近世以降に広まったとみられる/江戸時代調査でも味付けの違いがあった/この違いはどこから? 【参考文献】 門口…
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今回は、冬至のお話です。 本当はクリスマスのうちに公開したかったです、、、(泣) 冬至とクリスマスに関係があると言われると、皆さんは以外に感じるのではないでしょうか? そもそも、冬至って何かピンと来ていない方も多いと思います。 今回は、冬至の伝承、そしてその下敷きになっていると考えられる伝承、そして、クリスマスとの関係について話しました。 【今回のポイント】 ポッドキャストウィークエンドありがとうございました!/アイテムをセットにして販売しています/冬至って何?/12月22日頃に当たる/一年で昼がもっとも短い/太陰太陽暦では重要な日/太陰太陽暦のおさらい/「冬至 冬中(なか) 冬始め」/かぼちゃや柚子の伝承/もっと古くは何をしていた?/旧暦11月には神が訪れる/旧暦11月23日の「大師講(だ…
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前回に引き続き、「ポッドキャストウィークエンド」に関連した選書フェア「WEEKEND, BOOKS」で私が選んだ本について話してます。4冊紹介しました。後編は民俗学以外の本にも触れています。 【今回のポイント】 二十四節気「大雪(たいせつ)」/そろそろ雪が降る時期/トーク会「やさしい民俗学 − 暮らしをひもとく二人話 −」のテーマは「お風呂」/「WEEKEND, BOOKS」後編です/④『〈洗う〉文化史:「きれい」とは何か』国立歴史民俗博物館(編)・花王株式会社(編)・吉川弘文館/『旋回する文化人類学』松村圭一郎・講談社/『ミライの源氏物語』山崎ナオコーラ・淡交社/欠品ですが……『講座日本民俗学1 方法と課題』小川直之・新谷尚紀(編)・朝倉書店/12月16日は「ポッドキャストウィークエンド」…
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おかげさまで50回を迎えることができました! ありがとうございます! とはいえ50回目も平常運転で(苦笑)、12月16日(土)に開催される「ポッドキャストウィークエンド」に関連した選書フェア「WEEKEND, BOOKS」で私が選んだ本についてお話ししました。勝手に前後編に分けてます! 下北沢の本屋B&Bで12月10〜24日まで展示されていますので、ぜひ足を運んでください。 【今回のポイント】 Spotifyまとめ 2023/やさしい民俗学はチャート最高順位は19位!/1.6万人の方々の間でトップ10入り!/制作したのは781分/ApplePodcastでも「Shows We Love 2023」に選ばれました!/2023年もありがとうございました/「WEEKEND, BOOKS」とは/選ん…
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七五三の3回目です。 今回は私の親戚の事例や、過去のイベントで寄せていただいた七五三の事例を紹介し、そこから私が考えることをお話ししました。 ぜひ、こちらのGoogleフォームから皆さんの体験した七五三の事例も聞かせてください! https://forms.gle/Q1UEn9QPVZnqAQfAA ◆◆◆◆◆ 【今回のポイント】 祖母の時代の七五三/私はワンピースや着物、ドレスを着た/従兄弟の子どもたちは洋装メイン/購入する着物からレンタル着物へ/大人への慣らし運転期間があった?/子どもがいつ社会を実感するか ◆◆◆◆◆ 12/16(土)の「ポッドキャストウィークエンド」の詳細はコチラ https://podcastweekend.jp/ ◆◆◆◆◆ SUZURIコラボアイテムはコチラ h…
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七五三の2回目です。今回は、明治時代以降の七五三の広がりと、その一方で民間で行われてきた7歳の節目などについて話しました。明治時代から100年間の新生児・乳児・死産の割合の推移にも触れました。テーマに付随して関連する社会状況も追うと仮説を立てやすくなると思っています。【今回のポイント】改暦前の七五三は寒かった!?/明治時代に広まった「七五三」の名称/百貨店やマスコミが後押し/女性民俗学者からの警告/全国に定着したのは戦後か/民間にあった子どもの節目は7歳/村人の仲間入り/「七ツ前は神のうち」の意味は?/子どもを育てるのが困難だった昔/行政のデータも活用しよう【参考文献】瀬川清子 1961年『しきたりの中の女』三彩社柴田 純 2008年「“七つ前は神のうち”は本当か 日本幼児史考」(『国立歴史…
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今回から「七五三(しちごさん)」について話していきます。 今回は、文献に残る早い事例から江戸時代までの内容です。 当時はまだ七五三の呼び名もありません。 公家から始まり、徐々に町屋の家庭へと伝わっていく様子を聞いてみましょう。 【今回のポイント】 11月30日のトーク会のおしらせ/冬至(とうじ)/七五三は何をした?/七五三の古い名称/「髪置(かみおき)」/「袴着(はかまぎ)」/「帯解(おびとき)」/年齢に応じて見た目が変わった子どもたち/公家たちから武家、町家へ/江戸の街方で派手に!/江戸時代に現在の形に近づく/地方ではまだ浸透せず【参考文献】 中山太郎編 1942年『諸国風俗問状答:校註』東洋堂 斎藤月岑・朝倉治彦校注 1972年『東都歳時記 3』東洋文庫 小川直之 2018年『日本の歳時…
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今回から七五三のことを話していく予定でしたが、近況報告や告知の分量が多くて切り離しました(汗) 11月5日に開催した「トキワ荘のまち◆マンガビブリオバトル2023」のことや、12月16日のポッドキャストウィークエンドの追加情報、グッズのことなどを話しています。 12月16日は盛り上がりましょう! ◆◆◆◆◆ 「トキワ荘のまち◆マンガビブリオバトル2023」の発表作品一覧はコチラ https://x.com/mangabiblio/status/1721497663605178823?s=20 ◆◆◆◆◆ 「マンガ760」さんの感想はコチラ https://open.spotify.com/episode/3pb296sBLRUE28JDkUlaDT?si=pn08NtfSTi6XoTR9AP…
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今回は雑談回です。 先日、藤香想さんでのトーク会後に話題にのぼった「伝統」と「和食」を改めて調べてみました。 ※今回のカバーアートは、トキワ荘通り昭和レトロ館の一室で撮影しています。皆さんも行ってね! ◆◆◆◆◆ 12/16(土)の「ポッドキャストウィークエンド」の詳細はコチラ https://podcastweekend.jp/ ◆◆◆◆◆ Podcast Weekend × 本屋 B&B 『WEEKEND, BOOKS』の情報はコチラ https://note.com/pcwe/n/n6a814dcb01aa ◆◆◆◆◆ 農林水産省の「和食 日本人の伝統的な食文化」のHPはコチラ https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/ich/ ◆◆◆◆◆…
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今回は、あまりなじみがないかもしれませんが、「重陽(ちょうよう)」についてお話します。 ひな祭りやこどもの日と同様に「五節句」のひとつです。 ここでは、菊が重要な植物とされてきました。 平安貴族の間では中国から宴として伝わりましたが、さて、一般の人々にとってはどうだったのでしょうか。 ◆◆◆◆◆ 皆さんの体験した情報もぜひ、Googleフォームより聞かせてください! https://forms.gle/gUAYE9LW6ZzWK5cj7 ◆◆◆◆◆ VTuber諸星めぐるさんとの公開インタビューはコチラ https://www.youtube.com/live/tRFnAWsbnNI?si=U2EWvOXREOCe8T_x ◆◆◆◆◆ 12/16(土)の「ポッドキャストウィークエンド」の詳細…
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雑談を始めてみます。 1回目の今回は、柳田先生とスイスの話をしてみます。 柳田先生がスイスで見かけた松ぼっくりを拾う男の話から、現代のキャンパーの話まで、火の変遷のことに軽〜く触れました。なお、今回は告知が5件あります! その1:NOTSCHOOLでお話しさせてもらいました。 #84|やさしい民俗学をあえてこむづかしく訊いてみた!自分"らしさ"は社会が作るもの?〈SET22-前編- GUEST:岸澤美希/民俗学研究者、竹井淳平/株式会社hakken〉 https://open.spotify.com/episode/61PBEUXOu6ipOQ2kUhMTKf?si=63d3e2ba4c1b479a #85|お金があるから幸せ?資本主義に生きる私たちの"仕事"ってそもそもなんだっけ?〈SET…
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皆さん、ご無沙汰しています。「お盆」の3回目です。前回は、文献資料からわかることを時系列で追いかけてみたのに対して、今回は民俗資料から見えてくるお盆の変遷をお話ししてみます。柳田國男と折口信夫のお盆への読み解きもザザッとお話ししていますよ。引き続き、皆さんのお盆の情報も聞かせてくださいね!紹介した論文はコチラです(PDF)↓関沢まゆみ「「戦後⺠俗学の認識論批判」と比較研究法の可能性 盆行事の地域差とその意味の解読への試み」 https://www.rekihaku.ac.jp/outline/publication/ronbun/ronbun8/pdf/178008.pdf 【今回のポイント】二十四節気が3つも巡ってしまいました(汗)/9月8日の「白露」/9月23日の「秋分」/10月8日の「…
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「お盆」の2回目! 今回は、7世紀半ばから江戸時代にかけての文献資料からお盆の記述を追いかけてみます。 お盆は変遷を経て、江戸時代の都市部では現代のお盆行事につながるような内容が行われていたようですよ。 皆さんのお盆の情報もGoogleフォームより聞かせてください! 【今回のポイント】 千葉県長南町に行ってきました/リスナーさんの元へ調査にもっと行きたい!/飛鳥時代の貴族社会に「盂蘭盆経」が伝わる/亡き母を助けるお経/灯籠で亡き魂を呼ぶ/両親には「生見玉(いきみたま)」を贈る/江戸の町方では「お迎え屋さん」が来た 【参考文献】 菊池 貴一郎 1965年『絵本江戸風俗往来』平凡社 新谷尚紀 2007年『日本人の春夏秋冬―季節の行事と祝いごと』小学館 新谷尚紀 2021年「盆行事」(『講座日本民…
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今回から「お盆」をテーマにお話していきます。 お盆は、祝日ではないものの、日本の企業なら大体お休みになる時期ですね。 そんな、いまだに暮らしの中で行われていながら謎も多いお盆を、改めて知ってみませんか? 1回目の今回は、お盆に行われることの一例を紹介していきます。 Podcast「ゆるやか死生学」はこちら 8月31日のトーク会「やさしい民俗学 − 暮らしをひもとく二人話 −」の概要・申込はPeatixから(テーマは「秋祭り」) 皆さんのお盆の情報もこちらのGoogleフォームより聞かせてください! 【今回のポイント】 二十四節気「処暑」/死に直面した時のサポートがある/お盆は何をする日?/現在の多くは8月13〜15日/ご先祖様・仏様をお迎えする/お供物いろいろ/東京のお盆が7月な理由…
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ご無沙汰してすみません! コメント回の7回目です。 ラジオネーム「うっとさん」、「おーじさん」、「しゃしゅしょさん」のお便りをご紹介させてもらいました。 ※今回はややショッキングな内容も含まれるので、聞く際にはご注意ください。 『遠野物語 全訳注』新谷尚紀・講談社学術文庫はこちら withnews「ナゾノクサ」や花にかかったうどん…お盆のお供えは「謎の行事」?の記事はこちら 國學院大學メディアnoteの記事はこちら 近藤雅樹「現代日本の食屍習俗について」はこちら 皆さんの情報もこちらのGoogleフォームより聞かせてください! 【今回のポイント】仕事の詰め込み注意(各位すみません……)/お盆のエピソードを募集します/國學院大學メディアnoteでご紹介いただきました/自分にとってのリスキリング…
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今回はコメント回です。 ラジオネーム「てぃ」さんと「コンベックス」さんのコメントをご紹介しました。 いわきの「じゃんがら念仏踊」や妖怪のこと、沖縄で行われてきた上巳の節句の行事など、今回も興味深い情報をいただきましたよ! カフェ藤香想での7月27日(木)のトーク会はこちらからご確認ください!↓ ⁠http://ptix.at/8hxL06 8月18日(金)の日本舞踊の小会「華麗なる彩り」⁠はこちらからご確認ください↓ https://www.toshima-mirai.or.jp/tabid216.html?pdid1=2897 【今回のポイント】 地球環境に対して私たちができること?/二十四節気は「小暑(しょうしょ)」から「大暑(たいしょ)」へ/夏のフィールドワーク装備/7月のトーク会テー…
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七夕の後編です。 今回は、民間で7月上旬に行われて来たことから見ていきます。 そしていよいよ笹竹に飾りをするようになった話や、昭和になって登場した七夕イベントなどについてお話しします。 皆さんの体験した七夕の話も、Googleフォームから聞かせてください! https://forms.gle/LVvFLqojvuxejpS3A 【今回のポイント】 富士塚に登って来ました/富士山の山開き/民間に伝承されて来た7月上旬の行事/水で清める/ネブタ流し・眠り流し/お盆の準備/人形を飾る/竹や笹に短冊を飾るようになったのは江戸時代の町方でのこと/空いっぱいになるほどの笹竹飾りが?/その日の夕には流される笹竹/イベント化する七夕/現在の変化を考えてみる/七夕はリセットタイミング 【参考文献】 柳田國男 …
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2回にわたって「七夕」の話をします。 七夕は保育園や幼稚園のイベントとしても行われるので、皆さん知ってはいると思います。 でも、そもそもどうして「たなばた」と読むのか、説明できますか? 知っているようで謎が多い七夕のことを、改めて振り返ってみましょう! 【今回のポイント】 石徹白に行って来ました/白山信仰/意外と奈良に行っていなかった!/7月7日の「七夕」/五節句のひとつ/改暦で梅雨の最中に/『荊楚歳時記』に牽牛(けんぎゅう)・織女(織女)の伝説がある/針仕事の上達を願う/奈良・平安の貴族に伝わる/技芸の上達を願う「乞巧奠(きこうでん)」/七夕が“たなばた”になった理由/竹笹は意外と新しい ぜひ、皆さんの七夕の体験や知っていることを聞かせてください! お便りフォーム(Googleフォームに遷…
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今回は、先日行ってきた岡山県真庭市の景色を見て考えたことを話してみました。南北に長い日本列島には様々な景観がありますね。元々持っている風土に合わせて、暮らしを工夫してきた歴史を景観から伺えます。【今回のポイント】6/21は「夏至」/夏至は梅雨の後半戦の目印/名前が独り歩きしている「屋敷神」/別にホラーなものでもないよ/家の中で祀るのは「屋内神」/約8割が山林の真庭市/人それぞれに見慣れた景色がある/地方の土地そのものを活かしてほしい/『もののけ姫』にも出てくる「たたら」って何?/製鉄の仕組み/木を活用して生きてきた/田んぼの位置から考えたこと/川の氾濫しやすさで田んぼも変わる?/地元を出ることでわかることもある…
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屋敷神の第4回です! 今回でこのテーマは終了です★ 関東地方の4カ所 ・埼玉県東松山市 ・東京都東久留米市 ・埼玉県和光市 ・栃木県真岡市 を調査したところ、ウジガミ系とイナリ系に大きく分けることができました。 そこで、江戸時代の町方での稲荷信仰の様子を文献から確認して、関東地方での屋敷神の変遷について論じます。 音声の音声の説明だけだとわかりにくいかもしれないので、こちらより文章もご確認下さい。 「関東地方の屋敷神 −ウジガミとイナリ−」 そして今回、ちょっと聞き取りにくい部分があるので、補足します。 14:45の部分は「北条氏の旧領に国替え」 16:50の部分は「『江戸朱引図』というものを示します」 と言っています(汗) そしてぜひ、皆さんの知っている屋敷神の情報も教えてください。 こち…
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屋敷神の第3回です! 今回は、実際の調査からわかったことを話していきます。 関東地方の4カ所 ・埼玉県東松山市 ・東京都東久留米市 ・埼玉県和光市 ・栃木県真岡市 で調査を行いました。 音声の音声の説明だけだとわかりにくいかもしれないので、こちらより文章もご確認下さい。 「関東地方の屋敷神 −ウジガミとイナリ−」 そして告知! 雑誌『伝承』を創刊しました! Kindle版はこちらです。紙版は少々お待ちください。 【今回のポイント】 梅雨と台風2号/雑誌『伝承』の創刊/Twitterでの屋敷神調査/西浦田楽の資料報告/関東地方の屋敷神の調査/住宅地図バンザイ!/イナリとウジガミがある/東京での調査の難しさ/東京はイナリが強い/真岡はウジガミが強い/この違いはなぜ? 【参考文献】岸澤美希 201…
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「屋敷神(やしきがみ)」の2回目です。実際に地元を調査してみて、新たな疑問が湧いてきました。研究を深めていくために、①先行研究(これまでの研究)の確認②問題点の発見③調査項目の設定を行なっていきました。今回はそこまでのお話しをします。音声の説明だけだとわかりにくいかもしれないので、こちらより文章もご確認ください。「関東地方の屋敷神 −ウジガミとイナリ−」【今回のポイント】枕の話にいつも悩む/補助線を引いて伝えること/地元を調査して見えてきたこと/そもそも論文ってどう読むんだ?/直江廣治の問題点/研究対象への前提の確認が大切/狭義の屋敷神・広義の屋敷神?/一門屋敷神・本家屋敷神・分家屋敷神?/屋敷神をもう一度客観的に調べてみる/調査項目の設定/もう一度調査へ【参考文献】鈴木栄太郎 1939年「…
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今回から私の研究テーマである「屋敷神(やしきがみ)」についてお話します。屋敷神とは「家の敷地及びその付属の土地で祀られる神様」です。家の裏手に小さなお社だったり、石の祠を見たことはありませんか?それが学術用語で言うところの「屋敷神」です。1回目では、屋敷神に私が興味をもつきっかけになった幼い頃の話をしています。※今回は、告知多めでお送りしています。「池袋モンパルナス回遊美術館」についてはこちらからまゆさんのPodcast「小学生男子と考えるなぜなぜ」ファッションブランド「rukamilo(ルカミロ)」はこちらから小浜はるみさんのPodcast「場所の記憶」2023年5月25日(木)トークイベントやさしい民俗学 − 暮らしをひもとく二人話 − 「民俗学あれこれ」の申し込みはこちらから【今回のポ…
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5月5日は「こどもの日」。ですが、なぜこのタイミングなのでしょうか?良い陽気の日が続くから、というわけではありません!「端午の節句」を知ってみると、その理由が見えてきます。鯉のぼりや五月人形の理由もわかってきますよ。※粽の話をTwitterで補記しました。※五節句は「やさしい民俗学」21回で確認ください。※上巳の節句は「やさしい民俗学」23・24回で確認ください。【今回のポイント】5月5日は「こどもの日」/立夏でもある/夏の始まり/「端午の節句」って何?/中国から伝わった/5月は悪月(あしげつ)/薬草で身を清める行事が行われるようになった/農耕生活では田植え前の物忌みがあった/植物の「菖蒲」が「尚武・勝負」に/武家社会で男の子の成長を願う行事へ/江戸時代に町民にも広まる/兜人形や鯉のぼりの登…
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5月5日のこどもの日を目前に、 今回は #Spotifyで話そう という企画で「こどもの頃の忘れられない一日」というテーマをお話ししました! 一日……というのはあまり記憶にないので(苦笑)、一番鮮明な記憶にしました。 小学2年生のころ、記紀神話(『古事記』と『日本書紀』)を知った時のこと、ですね。 物語を純粋に、文字通りに受け取って、大変驚きがありましたが、ちょっと悲しい経験にもなりました。 そんな、話をユル〜っとお聴きください。 【今回のポイント】 #Spotifyで話そう/改めて岸澤の自己紹介&民俗学とは/PCに初めて触ったのはいつ?/世代差があるよね/デジタルネイティブって?/PCの定着にも周圏論/PC検索で記紀神話を知る/伝承への気づき/歴史から民俗学へ/マリ・キュリーにも憧れ…
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今回のテーマは、民俗学者の「折口信夫(おりくち・しのぶ)」。日本の民俗学を創始した柳田國男の理解者・協力者でありました。折口が民俗学研究の道に進んだきっかけや功績、そして、柳田と通じていた研究方法などについて話します。※柳田の民俗学の方法論は「やさしい民俗学」5〜7回で確認ください。※柳田國男『遠野物語』は「やさしい民俗学」20回で確認ください。【今回のポイント】GWに入りました/都電荒川線と薔薇/民俗学者「折口信夫(おりくち・しのぶ)」/柳田國男の理解者/國學院大学で必修の民俗学講座を開設/折口の生い立ち/柳田と折口の共通点/現在の國學院の「伝承文学コース」/遠野物語との出会い/折口の民俗学の方法論/①純然たる採集/②採集した情報の比較・分類/③分析・理論(概念)を起こす【参考文献】194…
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今回は本編の30回を記念して、やさしい民俗学の小ネタ、略して“やさみん小ネタ”をお話しします。(略す必要ない?笑)いつも質問されることなどを話しています。これを聴いておけば、あなたも“やさみん通”かも?【今回のポイント】二十四節気「穀雨」/自然と人間の関わり方の変遷/言葉だけじゃなくて実態を知ってみる/なぜやさしい民俗学のカバーはタヌキか?/岸澤のタヌキ愛/タヌキと民俗学の共通点/キャッチコピー「暮らしの伝言ゲーム」の意味って?/私たちも伝言ゲームの一員/研究者と皆さんとが協力することで民俗学研究は進む
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家の神様の後編です。今回は、台所、トイレ、玄関で祀る神様について話します。自然のサイクルの中で生産活動をして暮らしていた頃は、自然の脅威や病気などから家と家族を守るために神様を祀ったのでしょう。ただ、家を安全に、そして、家族とよりよく暮らしたいという気持ちは現代にも通じるものですね。皆さんの家の神様のこともぜひ聞かせてください↓https://forms.gle/KMhyCQxdgHNxVZWN6【今回のポイント】「大黒様・恵比寿様」/豊穣と福をもたらす/収穫の祭りに関連するか?/「厠神(便所の神様・トイレの神様)」/トイレは生と死に関連する?/昔はボットン便所/「玄関に祀る神様」/「蘇民将来(そみんしょうらい)」/人を殺し厄災を退ける強い力をもつ神様の伝承/「角大師(つのだいし)」/天台宗…
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家の神様について2回に渡ってお話します。神様というと、現代では「神社にいる」と思われるかもしれません。ですが、昔は、家の中や敷地内にも様々な神様が信じられていました。それはなぜだったのでしょう?今回は、火と水の神様についてお話します。【今回のポイント】家にも神様が祀られていた/「竈神(かまどがみ)」/火の神様/昔の火を起こし方/家で食事を作るのが基本/火は食べ物を美味しくしてくれる・暖かい・明るい/火事を起こす怖いもの/「カマ男」「三宝荒神」「土公様」などのバリエーション/「水神」や「井戸神」/水の神様/水がないと生きていけない/水を大切に使う気持ち/生活インフラが整った現在/自然の資源から生きるのは現代も同じ/伝承から「資源と自然を大切にする気持ち」を知ってみる【参考文献】柳田國男 197…
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「お花見」の後編では、農民・庶民のお花見についてお話しします。 折口信夫は「古くは、桜の咲き様からその1年の生産の出来を見ていたのではないか」と述べています。 農民にとって、桜は単にキレイ〜と眺めるだけのものではなかったのかもしれません。 さらに、都市部の庶民のお花見についても説明しています。 現在の私たちのお花見に続く足跡を知ってみましょう。 【今回のポイント】 農民・庶民のお花見/開花を農作業の目処にしていた/3月3日に花見に山へ行った/なぜ桜を見たのか?/折口信夫の見解/桜=サのクラ説を再確認する/都市部の庶民のお花見は江戸時代に定着した/隅田川も御殿山も飛鳥山も幕府が整備した/昭和以降ソメイヨシノを植樹する地域が増えた/お花見の伝承と変遷/現在の景色は先人のおかげ 【参考文献】 黑川…
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今回のテーマは「お花見」。 今、あちこちで桜が満開を迎えていますね。 私たちの感覚では、春といえば桜。桜といえば春。 と、両者は切ってもきれない関係のように思えます。 ただ、日本列島ではいつから花見をしていたのでしょうか? 今回は、貴族など上流階級の人々のお花見について話していきます。 【今回のポイント】 「暑さ寒さも彼岸まで」/貴族と庶民のお花見は何が違った?/桜といえばソメイヨシノ/ソメイヨシノは江戸時代末にできた品種/桜は1万年前から出土している/奈良の貴族が歌に詠んだのは「梅」/ハイカラなお花見/国風文化の芽生え/山桜から街中の桜へ/貴族は「桜狩り」もした/武家のお花見/豊臣秀吉の「醍醐の花見」は壮大なスケール 【参考文献】 新谷尚紀 2007年『日本人の春夏秋冬―季節の行事と祝いご…
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コメント回の5回目です。今回は、ラジオネーム「マサ」さんと「すずめ」さんのコメントに回答しました。家を建てる際の棟上げ式のこと、今川焼き、若者言葉などについて話しています。自分ではあまり考えたことのなかったトピックをいただけるので、調べるのがとても面白いです!カフェ藤香想での3月30日のトーク会はこちらからご確認ください↓http://ptix.at/F9gRRZ【今回のポイント】3月21日は春分の日/春と秋のお彼岸って何?/棟上げ式(むねあげしき)って何?/棟木(むなぎ)を上げる時の祝い/お供物や餅まき/家を建てるのは大変なこと/平安の公家もかまぼこを贈った/折口信夫「髯籠(ひげこ)の話」の共通点/SNSで波乱を呼ぶ「今川焼き」の呼び名/大判焼きは意外と新しい/若者言葉/ガチの使用頻度/若…
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コメント回の4回目です。今回は、ラジオネーム「みか」さんと「あおさのり」さんのコメントに回答しました。お二人からはともに、年取りの事例をいただきましたよ!それから、方言のこと、銭湯のことにも触れています。今後は、リスナーさんの情報同士をまとめて比較していけたらとっても素敵だと思っています。【今回のポイント】「としま会議」でうれしかったこと/みかさんからのコメント/お正月のお供え/便所の年取り/方言周圏論の事例/「ツバ」を何という?/標準語っていつからのもの?/未来の国語のために柳田國男が考えたこと/田舎には雅な言葉が残る/あおさのりさんからのコメント/佐賀で体験した年取り/お正月にイカを食べる?/銭湯を民俗学の視点で見ると/お風呂はどの家にもあったわけではなかった/寺院の施しとしての入浴/江…
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今回は、“頭の体操”回です(笑) やさしい民俗学では「民俗学」についてお話してきたわけですが、そもそも「学問」って何?というお話をしてみます。 実は、知識をむやみに集めても学問とは言えません。 (昔は「博物学」というものもありましたが、近代科学においては、分析の視点と方法が大切になります) では、学問と知識はどう違う? そして、データや情報ともどう違う? そんなことを考えてまとめてみました。 ぜひ、一緒に考えてもらえると嬉しいです。 ※また、皆さんのひな祭り体験の情報は、以下のGoogleフォームより、お聞かせください! ご回答をお待ちしています。 https://forms.gle/rbUJd6hd19ZL2yDP9 【今回のポイント】 二十四節気「啓蟄(けいちつ)」/皆さんの「ひな祭り」…
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