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第三百十五話『逃げない、はればれと立ち向かう』-【大阪篇】芸術家 岡本太郎-

11:19
 
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1970年の大阪万博で、べらぼうな建造物を造り、世の中を驚かせた芸術家がいます。
岡本太郎(おかもと・たろう)。
万博から51年が経った今、オブジェを押し込めようとした屋根は取り除かれ、多くのバッシングを受けた『太陽の塔』だけが、千里の丘にそびえています。
今年、生誕110年を迎えた岡本太郎。
再び、ブームが来ています。
特に、このコロナ禍、新しい生活様式にいまだ慣れず戸惑う若者たちが、彼の本を読み、彼の画集を買い求め、勇気やエネルギーをもらっているのです。
岡本のエッセイ集『自分の中に毒を持て』に、こんな一節があります。
「今、この瞬間。まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、全存在で爆発する。それがすべてだ。そうふっきれたとき、ぼくは意外にも自由になり、自分自身に手ごたえを覚えた」。
大阪万博で、彼は揶揄(やゆ)の集中砲火を浴びました。
「前衛芸術家が国のいいなりになって尻尾を振っていいのか?」
岡本は、そんな非難にはいっさい耳をかさず、己の全存在を賭けて、唯一無二のアートをこの世に送り出したのです。
そのスケールは、破格。
屋根の下におさまるどころか、突き破る。
しかも、最先端のテクノロジー、日本の技術の粋を結集させる博覧会に、縄文時代を想起させるようなオブジェ。
『太陽の塔』の「胎内」には、まさしく、日本古来の祝祭や伝統の痕跡が息づいています。
新しいものと古き良きもの。
社会と個人。
文明と祭り。
相反するもの、とうてい共存などできないと思える二つのものを融合などさせないで、そのまま、同時にとどめるということ。
彼は、若者に言い続けました。
「孤独から逃げるな。誰かに好かれようなんて思うな。自分が自分であるためには、ひとに嫌われることを嫌がってはいけない」
生涯、挑戦を続けた稀代のアーティスト・岡本太郎が人生でつかんだ、明日へのyes!とは?
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岡本太郎(おかもと・たろう)。
万博から51年が経った今、オブジェを押し込めようとした屋根は取り除かれ、多くのバッシングを受けた『太陽の塔』だけが、千里の丘にそびえています。
今年、生誕110年を迎えた岡本太郎。
再び、ブームが来ています。
特に、このコロナ禍、新しい生活様式にいまだ慣れず戸惑う若者たちが、彼の本を読み、彼の画集を買い求め、勇気やエネルギーをもらっているのです。
岡本のエッセイ集『自分の中に毒を持て』に、こんな一節があります。
「今、この瞬間。まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、全存在で爆発する。それがすべてだ。そうふっきれたとき、ぼくは意外にも自由になり、自分自身に手ごたえを覚えた」。
大阪万博で、彼は揶揄(やゆ)の集中砲火を浴びました。
「前衛芸術家が国のいいなりになって尻尾を振っていいのか?」
岡本は、そんな非難にはいっさい耳をかさず、己の全存在を賭けて、唯一無二のアートをこの世に送り出したのです。
そのスケールは、破格。
屋根の下におさまるどころか、突き破る。
しかも、最先端のテクノロジー、日本の技術の粋を結集させる博覧会に、縄文時代を想起させるようなオブジェ。
『太陽の塔』の「胎内」には、まさしく、日本古来の祝祭や伝統の痕跡が息づいています。
新しいものと古き良きもの。
社会と個人。
文明と祭り。
相反するもの、とうてい共存などできないと思える二つのものを融合などさせないで、そのまま、同時にとどめるということ。
彼は、若者に言い続けました。
「孤独から逃げるな。誰かに好かれようなんて思うな。自分が自分であるためには、ひとに嫌われることを嫌がってはいけない」
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