第百九十九話『誰ともつるまない』-【岐阜篇】フォークシンガー 高田渡-

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岐阜県の南西部、広大な濃尾平野に位置する、北方町。
岐阜県の中で最も小さなこの町に生まれた、伝説のフォークシンガーがいます。
高田渡(たかだ・わたる)。
反戦歌『自衛隊に入ろう』、沖縄出身の詩人、山之口貘(やまのくち・ばく)の詩に曲をつけた『生活の柄』など、数々の名曲は、今も若者たちの心をつかんで離しません。
北方町では、月に1回「WATARU CAFE」が開かれ、高田渡の歌や生き方を継承しています。
群れるのを嫌がるひとでした。
口先だけで行動しないひとを、静かに軽蔑するひとでした。
嘘や欺瞞、権力にへつらうひとには、容赦ありませんでした。
ただ、大声をはりあげたり、声高に生き方を説くような歌い方はしませんでした。
あくまで淡々と、日常に向き合い、己を見つめる。
そんなストイックな語り口は、彼の心のさみしさとせつなさを具現化していたのです。
とにかく、お酒が好きでした。
56歳でこの世を去る、その少し前も、ステージで歌い続けました。
ヘロヘロでリハーサルを終えても、本番には考えられないような歌声を披露する。
「ボクの肝臓の値はね、寺山修司を越えたんだよ」
周囲をなごませるユーモアをいつも忘れませんでした。
ひとなつっこく、誰にでも優しい。
特に、うまく生きることができないひとへのまなざしは格別でした。
「いいんだよ、人生なんてもんは、うまく生きられないやつが上等なんだ。生き方が上手なんて、なんの誉め言葉でもないんだよ。ただね、ひとりを怖がっちゃいけない。ひととつるんでばかりだと、人生は逃げていくよ」
多くのミュージシャンに影響を与えた反骨のフォークシンガー・高田渡が、人生でつかんだ明日へのyes!とは?

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