第百八十一話『何度でも絶望から這い上がる』-小説家 フランツ・カフカ-

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今年、没後95年を迎える、20世紀を代表する作家がいます。
フランツ・カフカ。
「ある朝、嫌な夢から目覚めると、自分が一匹の虫に変身しているのを発見した」という有名な書き出しで始まる、『変身』という小説の作者です。
彼の40年あまりの人生は、苦悩の連続でした。
ユダヤ人という宿命、父との確執、サラリーマンと作家という二足のワラジ生活。
婚約者とは何度も破局を迎え、生涯独身。
晩年の数か月を除けば、ほとんどをプラハという街で過ごし、小説は売れず、生前は自分の作品が100年後も全世界のひとに読まれ続けているとは、夢にも思わなかったでしょう。
それでもカフカは、書くことをやめませんでした。
寝る間を惜しんで、会社勤めをしながら、ペンを握り続けました。
ここ数年、彼の生き方が話題になっています。
「絶望の名人」と称されるカフカ。
なぜ彼が、苦悩の果てに絶望しても再び這い上がることができたのかを繙(ひもと)けば、混迷する現代社会を生き抜くヒントになるのではないかと考えられたからです。
彼の名言は、一風変わっています。
「寝て、起きて、寝て、起きる。みじめな人生」
「君と世の中が戦うとしたら、迷わず、世の中に賭けたまえ」
「神はクルミを与えてくれる。でも、それを割ってはくれない」
ひとは言います。
ポジティブに生きろ! ポジティブこそ人生を幸せにする魔法だ。
でも、絶望の最中にあって、簡単にポジティブと言われても、動けないときがあります。
そんなとき、カフカのどこか飄々(ひょうひょう)としたペシミズムが心地良いのです。
不条理を愛した小説家 フランツ・カフカが人生でつかんだ、明日へのyes!とは?

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