映画批評シネオジ・第94回 アカデミー賞特集&『クナシリ』『赤い闇』『ウィンター・オン・ファイヤー』

 
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今回は、先日行われたアメリカの第94回 アカデミー賞と日本のアカデミー賞の裏側、そしてウクライナ問題に関連するような映画作品『クナシリ』『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』『ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い』を取り上げます‼

クナシリ

ロシアが実効支配する北方領土・国後島の現実を描いたドキュメンタリー。

北海道からわずか16キロに位置し、かつては四島合計で約1万7000人の日本人が暮らしていたという北方領土。

しかし戦後1947年から48年にかけて日本人の強制退去が行われ、日本政府は問題が解決するまで入域を行わないよう国民に要請している。

旧ソ連出身でフランスを拠点に活動する映像作家ウラジーミル・コズロフが、ロシア連邦保安庁の特別許可と国境警察の通行許可を得て国後島で撮影を敢行。

寺の石垣、朽ち果てた船や砲台、欠けた茶碗など、現在も島のいたるところに残る第2次世界大戦の痕跡。

ロシア人島民たちはそれらを土から掘り起こしながら、日本人との思い出を振り返る。

国後島の厳しい現状や島民たちの生活の様子、政治に翻弄されてきた彼らの複雑な思いなど、ロシア側の主張に偏ることなくありのままに映し出す。

2019年製作/74分/G/フランス
原題:Kounachir
配給:アンプラグド

赤い闇 スターリンの冷たい大地で

「太陽と月に背いて」「ソハの地下水道」で知られるポーランドのアグニェシュカ・ホランド監督が、スターリン体制のソ連という大国にひとり立ち向かったジャーナリストの実話をもとにした歴史ドラマ。

1933年、ヒトラーへの取材経験を持つ若き英国人記者ガレス・ジョーンズは、世界中で恐慌の嵐が吹き荒れる中、ソビエト連邦だけがなぜ繁栄を続けているのか、疑問を抱いていた。

ジョーンズはその謎を解くため、単身モスクワを訪れ、外国人記者を監視する当局の目をかいくぐり、疑問の答えが隠されているウクライナ行きの汽車に乗り込む。

しかし、凍てつくウクライナの地でジョーンズが目にしたのは、想像を超えた悪夢としか形容できない光景だった。

ジョーンズ役をドラマ「グランチェスター 牧師探偵シドニー・チェンバース」のジェームズ・ノートンが演じるほか、「ワイルド・スピード スーパーコンボ」のバネッサ・カービー、「ニュースの天才」のピーター・サースガードが顔をそろえる。2019年・第69回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品作品。

2019年製作/118分/PG12/ポーランド・イギリス・ウクライナ合作
原題:Mr. Jones
配給:ハピネット

ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い

2013年にウクライナで発生した学生デモが大規模な公民権運動へと発展した93日間の様子をとらえ、第88回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされたNetflixオリジナルのドキュメンタリー。

13年11月、欧州連合協定の調印を見送ったヤヌコービチ大統領に抗議するため、キエフの独立広場でデモが発生した。

当初は学生たちを中心とした平和的なデモだったが、治安部隊が武力をもって押さえつけようとしたことから衝突が激化。

参加者の数は瞬く間に膨れ上がり、暴力が暴力を呼ぶ過激な革命へと変貌していく。

多くの人々の命が失われたこの革命の過程を克明に描き、自由を求めて闘う人々の姿を映し出していく。

2015年製作/98分/イギリス・ウクライナ・アメリカ合作
原題:Winter on Fire: Ukraine’s Fight for Freedom

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