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九州大学の技術商業化促進プログラム"GAP NEXT"(その2)

 
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 前回は、今年九州大学が取り組む技術商業化促進プログラム"GAP NEXT"について紹介した。今回はその中で、FD(ファカルティ・ディベロップメント)というアントレプレナー教育者育成の仕組みや、アントレプレナーを支援するメンター・コーチ人材のプール形成について解説したい。  まず、(3)アントレプレナー教育者の育成と質向上のためのFD(ファカルティ・ディベロップメント)について。現在、九大のQRECでは、福岡市および福岡都市圏の複数大学と連携して、FSE(福岡スクール・オブ・アントレプレナーシップ)構想を進めている。これは、スウェーデンのストックホルムでの取り組みを参考にしたもので、単独大学ではアントレプレナーシップ教育のリソースがどうしても限られてしまうため、複数大学が相乗りでバーチャルな学校をつくり、そこに各大学が教育資源を持ち寄って、教育基盤をプラットフォーム化する取り組みだ。大名のfgn(Fukuoka Growth Next)を拠点とし、2021年度はQRECから6科目を提供し、fgnで開講することになっている。  このFSEの枠組みでは、アントレプレナーシップ教育者の育成や教育の質の向上が不可欠となる。そこで、FSEに関わる大学から教員(ファカルティ)が集まり、FD(ファカルティ・デベロップメント)を共同で実施することとしている。  アントレプレナーシップ教育はやや誤解されがちなのだが、単に新規事業のビジネスプランづくりを教えるものではない。アントレプレナーのマインドセットや行動様式、変化の激しい環境における新たな事業機会の発見、リスクと不確実性の違いやその評価、仮説検証プロセスを繰り返すことによる正しい事業ゴールの見極め、適切なチーム組成と協働による価値創造など、幅広い概念を含んでいる。残念ながら、日本の大学でこの全体を適切に教授できる大学はほぼない。2021年度のGAP NEXTでは、アントレプレナーシップの教育と研究で著名なバブソン・カレッジから教授を招聘し、地域の大学教員向けにFDを行い、その後、継続的に学び合う仕組みを構築する予定である。  最後に、(4)アントレプレナーを支援するメンターやコーチ人材のプール形成と支援の質向上のためのMD(メンター・ディベロップメント)について。福岡市は、内閣府の「スタートアップ・エコシステム拠点都市」に認定されており、既にスタートアップ支援の多様なリソースを有している。その一部は、大学発スタートアップ輩出を目指すGAP NEXT事業にも活用可能であることから、メンターやコーチ人材のプールを福岡市と連携して形成し、地域内で有効に活用することを目論んでいる。メンターやコーチは、単に豊富なビジネス経験者が自分の体験談を語れば良いというものではなく、メンタリングやコーチングの意図を適切に理解し、アントレプレナーの成長や事業の成功確率を上げるためのアドバイスや気づきを与える必要がある。そのため、プール化したメンターやコーチに対して、MD(メンター・ディベロップメント)プログラムを提供し、意識や目的、経験値の共有を図ることとしている。  以上のような活動を通じて、福岡地域に大学発スタートアップを支援する人材が増え、相互に連携し合う仕組みができ、地域からイノベーションを生み出す「エコシステム」と呼ばれる切れ目のない支援環境が形成されることを目指している。 【今回のまとめ】  地域内のアントレプレナー人材の層を厚くしようとすると、教育者(ファカルティ)やメンター/コーチなどの支援者の層も厚くし、その質を上げる必要がある。GAP NEXTでは、それら専門人材を育成するデベロップメント・プログラムを導入し、それを通じて地域エコシステムという切れ目のない支援環境の形成を図ろうとしている。
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 前回は、今年九州大学が取り組む技術商業化促進プログラム"GAP NEXT"について紹介した。今回はその中で、FD(ファカルティ・ディベロップメント)というアントレプレナー教育者育成の仕組みや、アントレプレナーを支援するメンター・コーチ人材のプール形成について解説したい。  まず、(3)アントレプレナー教育者の育成と質向上のためのFD(ファカルティ・ディベロップメント)について。現在、九大のQRECでは、福岡市および福岡都市圏の複数大学と連携して、FSE(福岡スクール・オブ・アントレプレナーシップ)構想を進めている。これは、スウェーデンのストックホルムでの取り組みを参考にしたもので、単独大学ではアントレプレナーシップ教育のリソースがどうしても限られてしまうため、複数大学が相乗りでバーチャルな学校をつくり、そこに各大学が教育資源を持ち寄って、教育基盤をプラットフォーム化する取り組みだ。大名のfgn(Fukuoka Growth Next)を拠点とし、2021年度はQRECから6科目を提供し、fgnで開講することになっている。  このFSEの枠組みでは、アントレプレナーシップ教育者の育成や教育の質の向上が不可欠となる。そこで、FSEに関わる大学から教員(ファカルティ)が集まり、FD(ファカルティ・デベロップメント)を共同で実施することとしている。  アントレプレナーシップ教育はやや誤解されがちなのだが、単に新規事業のビジネスプランづくりを教えるものではない。アントレプレナーのマインドセットや行動様式、変化の激しい環境における新たな事業機会の発見、リスクと不確実性の違いやその評価、仮説検証プロセスを繰り返すことによる正しい事業ゴールの見極め、適切なチーム組成と協働による価値創造など、幅広い概念を含んでいる。残念ながら、日本の大学でこの全体を適切に教授できる大学はほぼない。2021年度のGAP NEXTでは、アントレプレナーシップの教育と研究で著名なバブソン・カレッジから教授を招聘し、地域の大学教員向けにFDを行い、その後、継続的に学び合う仕組みを構築する予定である。  最後に、(4)アントレプレナーを支援するメンターやコーチ人材のプール形成と支援の質向上のためのMD(メンター・ディベロップメント)について。福岡市は、内閣府の「スタートアップ・エコシステム拠点都市」に認定されており、既にスタートアップ支援の多様なリソースを有している。その一部は、大学発スタートアップ輩出を目指すGAP NEXT事業にも活用可能であることから、メンターやコーチ人材のプールを福岡市と連携して形成し、地域内で有効に活用することを目論んでいる。メンターやコーチは、単に豊富なビジネス経験者が自分の体験談を語れば良いというものではなく、メンタリングやコーチングの意図を適切に理解し、アントレプレナーの成長や事業の成功確率を上げるためのアドバイスや気づきを与える必要がある。そのため、プール化したメンターやコーチに対して、MD(メンター・ディベロップメント)プログラムを提供し、意識や目的、経験値の共有を図ることとしている。  以上のような活動を通じて、福岡地域に大学発スタートアップを支援する人材が増え、相互に連携し合う仕組みができ、地域からイノベーションを生み出す「エコシステム」と呼ばれる切れ目のない支援環境が形成されることを目指している。 【今回のまとめ】  地域内のアントレプレナー人材の層を厚くしようとすると、教育者(ファカルティ)やメンター/コーチなどの支援者の層も厚くし、その質を上げる必要がある。GAP NEXTでは、それら専門人材を育成するデベロップメント・プログラムを導入し、それを通じて地域エコシステムという切れ目のない支援環境の形成を図ろうとしている。
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