コロナ危機とキャリアについて①

 
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これから4回に亘り「コロナ危機とキャリアについて」というテーマでお話します。 ここで言う「キャリア」とは、いわゆる社会人としてのキャリアだけではなくて、一人一人がどういう風にこれから人生を考えていくべきなのか、その前提として世の中がどういう風に変わっていくのか、という「生き方」も含めた内容になっています。 コロナ危機が始まって半年ほど経過しました。その中で見えてきたことに多くの皆さんは気付き始めているかと思います。例えば、今では当たり前のように自宅から会議に出席するようになりました。今までは、世界中とミーティングするなんて考えられなかった、あるいは会社でテレビ会議をしていたわけですが、今は自宅の部屋の中から世界中とコミュニケーションをとることが可能になり、アラブ首長国連邦やブラジルなど世界各国から連絡がくるといったことが当たり前になりました。また、自宅会議では会議室のような席順がないため、議論が今まで以上にフラットになったように思います。誰かが言うのを待つのではなく、当たり前に「自分やりますよ」「誰々さんやって下さい」と伝えあうことが可能になり、日本特有の忖度が働きにくくなりました。さらに、面倒だった会議室の移動がボタン1個でできるため、一ヶ所に座り続けて4つ、5つ、6つの会議に出るということも可能になり、会議室が必要なくなってきました。 そうすると、オフィスは一体何のためにあるのでしょう。 かつてオフィスは仕事をする場で、そこで皆で時々雑談をしていましたが、仕事の生産性だけで言うと(もちろん子どもがいる方やその他の事情がある方を除くと)家でやる方が生産性は高い場合もあります。結果的にオフィスというのは、僕らの会社はどういうことをやりたいのか、どういうカルチャーだったのか、といったカルチャーをお互い作っていく場など、オフィスそのものの位置付け(やレイアウト)がガラッと変わる可能性が出てきています。おそらく、これから5年10年かけて起きていくはずだった変化が、この半年間で一気に起きました。わたしたちは、ここまでテクノロジーが出来るということに気付いていなかったという現実を今まさに目の当たりにしているのではないかと思います。 懇親会なども今日は「中華」と決めたらみんなで自転車やバイクで宅配してくれる様々なサービスを利用して、それぞれ自宅で見せあってなんてことも出来るようになりました。それが終わったら飲むだけ飲んで帰りを心配する必要もない、凄い時代が来たと思います。 株式市場は、そういった変化をしっかりと反映します。正直に言うと既に市場の審判も下されてしまっているというような株価になっています。例えば、今年の2月の株価を100とした時に、今どれくらいかというと、アメリカの株式市場では、Amazonやネットフリックスは160~180になっています。つまり、これだけ世界中で景気が落ちてGDPがドーンと落ちた時に、Amazonやネットフリックスといった時代に適した会社の株はどんどん上がっています。一方で、この時期にやはり苦しくなってくる業界がいくつかあります。例えば、アメリカの例で言うと、大手百貨店として有名なメーシーズは2月を100とした時に3分の1以下の価格になりましたし、ニューヨークで有名なニーマンマーカスというデパートは破綻しました。もちろんコロナだけが原因ではありませんが、この約1年間で言うとバーニーズニューヨークやJC Pennyといったアメリカに住んだことがある人たちなら誰もが知っている店が、続々と破綻するという事態が起きています。時代の先取りをするのが株式市場だと考えると、市場の審判がもう下されてしまっていて、私たちはこの時代の前に戻るってことはできません。むしろ、これから先に起こることが何かを理解して、そこから自分たちの生き方、そしてビジネスのキャリアを考えていく覚悟をしなければならない状況になってきているのではないかと思います。数字を見ると恐ろしささえ感じてしまいますけれども、それを恐怖とだけ捉えるのではなく、どうしたらいいのか、を考えないといけません。 シリーズ最初のポイントは、もはや新型コロナウィルス流行前の2020年1・2月に戻るということを想定してはいけません。物事が根本的に次の時代に入ってしまった。特に、テクノロジーを徹底的に使った時代に入ってきてしまった。そう思って取り組むことが我々一人一人に求められる、そんな時代に入ってきたのではないと思います。

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