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先端技術導入とデジタル化

 
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今日は、先端技術の導入とデジタル化の話をしたいと思います。菅総理がこの間、デジタル庁を作ると言いました。日本は、2000年にIT基本法とか2013年に政府CIO室とかを作って、ぼちぼちと政府をデジタル化しようとはしてきていたのです。だけど、これまで省庁が皆勝手にやっていました。そこで、各省庁を総合してプロジェクトを推進するような役所が必要ではないかということで、デジタル庁を作ろうとしています。 役所関係の手続きで困ったこととか、もっとこうなったら良いなと思うことはないですか? ――それこそ、今回の新型コロナウイルスで給付金をもらったりする時に、デジタル化がなかなか進んでいないというのはすごく感じましたね。私自身もマイナンバーカードを作っていなかったですし、作っていない人が結構周りにも多くいました。スマホでも出来るからと今度作ったはいいけれど、受け取りはやはり本人が行かないといけないということであれば、子ども達も連れて行かないといけないです。 デジタルで出来るようになりましたと言っているのに、何か機械を買わなきゃとか、デジタルで手続きした後に向こうが手作業でやっているとか、手続きの途中で証明書を取りに役所に行かなければいけないといったトラブルが多かったです。これが、窓口に全然行かないで出来るようになったら素晴らしいですよね。総務省が考えていることは、都道府県だって市町村だって似たようなことをやっているので、クラウドに1つのシステムを載せて、クラウドの中の総務省が標準的に作ったシステムを皆で使ってくれれば楽になる。そうすると、今まで自治体ごとにシステムを導入していた会社は突然売上が無くなるので、多分相当抵抗すると想定されていて、これからそういう戦いが起こっていくということです。 一方で、AIだとか5Gとか色々なものが起こっている。汎用CPUとAI半導体の違いを知っていますか? 「Intel入っている」っていうのもありました。パソコンに入っているIntelの半導体は汎用半導体と言って、何にでも使える半導体です。しかし、最近AI半導体だとか5G半導体だとかで、特別な目的の為にだけ作られている半導体が開発されてきていて、Intelは要らない、汎用半導体なんか要らないと言われ始めてきています。AI半導体で誰が強いのかというと、GoogleとかNVIDIA。この間、ソフトバンクがArmというイギリスの会社を買ったという話がありましたが、今度、NVIDIAにArmを買収させて、ソフトバンクがNVIDIA株をちょっと持つということになりました。ソフトバンクにとっては、NVIDIAのAI半導体がこれからとても大事なのです。5G半導体は、QualcommとかHuaweiあたりが強いです。半導体が何をしているかはあまり知らないかもしれませんけれど、汎用半導体のように何でも出来るという話ではなくてもかまいません。AI半導体だとディープラーニングに必要な大量のデータ処理が特に素晴らしく出来ることが大事です。AI半導体はGoogleだとかNVIDIAあたりが強いのです。汎用半導体のインテルは競争力が落ちてきています。AppleはこれまでIntelをMacの中に入れていました。しかし、Macの中の半導体を自分で開発するから汎用半導体はいらないと言って、Macの中にIntelではなくて自分の半導体を入れ始めています。全部入れ替えるのに2年くらいかかるだろうと言われているのですけれど、汎用半導体を作っているIntelが地盤沈下してきて、専用半導体の会社の時代になりつつあるのです。 今、スマホが4Gから5Gに移行する話があります。5Gの基地局では、アメリカがHuaweiを使うなみたいなことを言って、ノキアとかエリクソンを使わないといけないようになってきています。アメリカがイライラしている背景には中国に対する遅れがあります。人口1万人に対して中国は14.1基の5G基地局を持っているのですが、アメリカは4.1基くらいしか持っていないので、中国の方が進んでいるのですよ。日本もとても遅れている。日本に4Gの基地局は66万局あり、5G基地局はこれからつくるけれど、2023年になっても7万局くらいしか出来ないだろうと言われています。何故遅れているかというと、東京オリンピック準備に忙殺されていたために、総務省が電波の割当調整をするのに手間取って競争開始が遅れてしまったからです。世界に比べてあまりにも遅れているので、4Gの基地局を5Gに転用しようみたいな話があります。ただ、転用出来ないこともないのですけれど、5Gの特徴である速度と同時接続の内、速度は転用だと速くならないのです。しかし、同時接続は出来るようになる。映画をダウンロードするときの速さは全然速くならないのですけど、工場でIoTをやるときは同時接続が出来る必要があるし、とりあえずIoTを進めないといけないので、速度は置いておいて多数同時接続を優先しようとしています。 ところで、スーパーコンピュータと量子コンピュータの話を知っていますか? スーパーコンピュータはデータを一つずつ高速処理するのですけれど、量子コンピュータはデータを同時に沢山処理します。この間、53個の量子ビットを使って、スパコンの15億倍の速度で仕事をしたとGoogleが発表しました。日本が富岳というスパコンを作って世界一を取り戻したと言っている中で、何億倍のスピードの量子コンピュータの開発競争になってきているのです。それを握った国が将来の世界の覇権を握るという状況です。 今日のまとめです。AIだとか5G専用の半導体が開発されて、ネットワークだとかIoTの導入競争が進みつつあるところです。先端技術の研究開発ということになると、資金や人材育成でアメリカとか中国みたいな超大国に日本がついていくのは段々無理だということが見えてきています。ただし、地方自治体のシステムとか、デジタル庁導入で横並びの省庁を総合的に進めると菅総理が言っているので、これからそれがどうなっていくのかということが1つの見所です。
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