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これからのビジネスに不可欠な「アート思考」とは(その1)

 
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最近、「アート思考」という言葉が話題になっている。「アート思考」は、これからのビジネスでとても重要な役割を持つ。今回と次回は、この「アート思考」について皆さんと理解を深めてみたい。 皆さんは、「ロジカル思考(ロジカル・シンキング)」や「デザイン思考(デザイン・シンキング)」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。「ロジカル思考(ロジカル・シンキング)」は、対象事象の構成要素をモレなくダブリなく(頭文字を取ってMECE=ミーシーと呼ばれる)抽出し、論理的に破綻せずにそれら構成要素の因果関係を把握し、フレームワークなどを多用しながら、多数が納得できるような合理的な結論を導き出す方法だ。20世紀までのビジネスでは専らこの方法が多用されてきたため(もちろん、現在も基本的素養として重要必須事項であることには変わりない)、ビジネススクールでも徹底的にこの思考方法を鍛える。「ピラミッド構造」とか「ロジック・ツリー」など、多くのフレームワークが多用される。 次に、「デザイン思考(デザイン・シンキング)」とは、2000年代に入って注目されている手法である。ユーザーをしっかりと観察し、ユーザーに共感し、そこからユーザー自身も認識していない問題を抽出し、その解決アイデアをブレーンストーミング等で考案し(=仮説)、試作品を作成して仮説を検証しながら精度を高めていく、という一連のプロセスから構成される。多くの著名企業の製品開発プロセスでも多用され、例えばAppleのiPodもデザイン思考を活用して短期間で開発されたと言われている。 では、「アート思考」とは何か?それは、対象事象に対して「自分だけのものの見方・考え方」を重視するという考え方だ。美術教師であり芸術家である末永幸歩氏によると、19世紀前半の写真の発明によって、芸術家が現実を忠実に描く意味が無くなってしまったことを受けて、芸術家は自分なりの「ものの見方」を探求する存在となった。例えば、遠近法を無視した構図(=目に見える世界を疑うという考えが背景にある)の絵を描いたピカソや、単なる男性用便器にサインをして「泉」と名付けることで、芸術を「美しいもの」から「思考」へと移行させたマルセル・デュシャンなど、多くの芸術家が「ものの見方・考え方」を問う作品づくりを行うようになった。デュシャンの「泉」は「最も影響を与えた20世紀の芸術作品」とも称されている。 また、ポップアートで著名なアンディ・ウォーホールが製作した、「ブリロ」という洗剤のパケージを木箱に写しただけの作品は、「アートか?非アートか?」という大論争を起こし、「結局、アートとして定義づけられるものなど無いのではないか?」という問題提起につながったことで、高く評価されている。 このような、「自分だけのものの見方・考え方」を重視するのが「アート思考」の本質だ。もちろん、物事を論理立てて考える「ロジカル思考(ロジカル・シンキング)」や、ユーザーの隠れた問題を発見して解決する「デザイン思考(デザイン・シンキング)」は依然として重要だ。ただ、それらを駆使しても適切な答えが見つからないことも多い。結局、答えは「自分の中」にしかなかったりする。 次回は、この「アート思考」が、なぜ今ビジネスの世界でも重要なのかについて考えてみたい。 【今回のまとめ】 物事を論理立てて考える「ロジカル思考(ロジカル・シンキング)」や、ユーザーの隠れた問題を発見して解決する「デザイン思考(デザイン・シンキング)」が知られるが、それらを駆使してもなお適切な答えが見つからず、結局、答えは「自分の中」にしかなかったりする。そのときに自分なりのものの見方・考え方を重視する「アート思考」に近年注目が集まっている。  
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