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社会的距離を保つこと"をお願いする方法②

 
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「社会的距離を保つことをお願いする方法」についてお話をしています。 伝え方によっては相手の受け止め方が変わってきます。直接的に「社会的距離を保って下さい」と言われると、言い方によってはきつく言われたと感じることもあるし、「少し、近くないですか」のような間接的な言い方では意図がきちんと伝わらないことがあります。 今日は直接的な伝え方と間接的な伝え方の間にある「バランスの取れた伝え方」ということで、「ポジティブ・ポライトネス」という方法を紹介します。 その前に、「ポライトネス」についてお話します。 「ポライトネス」とは、人間関係を円滑にするための言語方略、相手に感じよく自分の言いたいことを伝える方法です。これは、ブラウンとレビンソンという人達が「ポライトネス理論」を提唱しました。このポライトネス理論によると、人間の欲求として「自分の行動の自由を制限されたくない」という欲求と「自分の良いところを認めてもらいたい、仲間に入れてもらいたい」という欲求の2つを想定しています。そして、相手が持っている2つの欲求に配慮しながら自分の言いたいことを伝える方略をポライトネス理論では提唱しています。その方略として、「自分の行動の自由を制限されたくない」という欲求に配慮して自分の言いたいことを伝える方法を『ネガティブ・ポライトネス』と呼びます。 例えば、人に何かをお願いするということは相手の行動を制限することになります。「社会的距離を取ってください」というお願いは、元々相手が自分自身の意志で距離を取ることができる自由行動がある中で、「距離を取ってください」とお願いされることによって、極端な言い方をするとお願いをしてきた人の距離に自分が合わせなければならないという制限がかかることになります。そのため、「社会的距離を取ってください」というお願いは、自分の行動の自由を制限されたくないという欲求、つまり相手の行動を制限してしまうということを配慮しながら社会的距離を取ってほしいという自分の言いたいことを伝えているため、『ネガティブ・ポライトネス』という方略をとっていることになります。 "ネガティブ"という表現は否定的な感じや悪いイメージで捉えてしまうかもしれませんが、ポライトネス理論での"ネガティブ"は「否定的な」という意味ではなく、欲求の方向がマイナス方向として捉えられているということになります。ここでは、相手の行動を制限しないように配慮することなので、「距離を置く」というようなぐいぐい近づいていかないイメージになります。このネガティブ・ポライトネスは、日本での丁寧にお願いするときの言い方に対応しています。 このネガティブ・ポライトネスの反対が『ポジティブ・ポライトネス』になります。ポライトネス理論で想定されているもう一つの欲求である「自分の良いところを認めてもらいたい、仲間に入れてもらいたい」という欲求を配慮して自分の言いたいことを伝える方法が『ポジティブ・ポライトネス』です。ネガティブ・ポライトネスに比べると、近づくという感じになります。 では、こちらの方法で「社会的距離を保つこと」をお願いしてみる方法としては、冗談を言ったり、方言を使ったり、仲間言葉を使ったりすることが挙げられます。親しい人同士での言い方をイメージするといいかと思います。親しい人同士での会話は砕けた会話が多いため、丁寧さはあまりないかもしれませんが、相手との親密な関係を求めているということが伝わるため、仲間に入れてもらいたいという相手の欲求は配慮しているということになります。 では、「社会的距離を保ちましょう」というメッセージをポジティブ・ポライトネスの方法で伝えるにはどうしたらいいでしょう。 仲間に入れてもらいたい・相手との親密な関係を求める欲求に配慮するからといって、見知らぬ人に冗談を言ったり、方言を使ったり、仲間言葉を使ったりするという方法は馴れ馴れしいかなとためらいがありますよね。いきなり冗談を言ったりする必要はありませんが、穏やかな口調で話をしたり、笑顔で話しかけると、仲間意識まではなくても悪い雰囲気にはならないかもしれません。そして、「大丈夫ですか、私がうつしてしまうかもしれないので、お互い少し離れましょうか」といったような、相手に関心があることを伝えつつお願いする方法がいいかもしれません。私がうつしてしまうかもしれないということを伝え、「私達、お互い少し離れましょうか」と、「お互いに安全を確保しましょう」という「~しましょう」という言い回しをすると、「~して下さい、距離を取って下さい」という表現よりも自分のわがままではなくて"お互いのため"ということを強調できます。このような言い方で『ポジティブ・ポライトネス』を試してみてはいかがでしょうか。 では、今日のまとめです。 今日は「社会的距離を保つことをお願いする方法」について、ポジティブ・ポライトネスの方略から考えてみました。なお、今日ご紹介した内容は、アメリカのパーソナリティ社会心理学会という組織の公式ウェブサイトに掲載されたブログ記事を、日本の心理学の先生方が翻訳して日本心理学会という組織の公式ウェブサイトで紹介して下さっています。その中での社会的距離を保つよう、感じよくお願いする方法から内容を引用・参考にしています。 ・日本心理学会 特設ページ 「社会的距離を保つよう、感じよくお願いする方法」 https://psych.or.jp/special/covid19/Lets_Stay_Safe/ (7月15日) ・パーソナリティ・社会心理学会 「LET'S STAY SAFE; PLEASE KEEP YOUR DISTANCE": HOW TO POLITELY ASK OTHER PEOPLE TO MAINTAIN SOCIAL DISTANCE」 http://www.spsp.org/news-center/blog/holtgraves-social-distance-communication#gsc.tab=0 (7月15日)
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「社会的距離を保つことをお願いする方法」についてお話をしています。 伝え方によっては相手の受け止め方が変わってきます。直接的に「社会的距離を保って下さい」と言われると、言い方によってはきつく言われたと感じることもあるし、「少し、近くないですか」のような間接的な言い方では意図がきちんと伝わらないことがあります。 今日は直接的な伝え方と間接的な伝え方の間にある「バランスの取れた伝え方」ということで、「ポジティブ・ポライトネス」という方法を紹介します。 その前に、「ポライトネス」についてお話します。 「ポライトネス」とは、人間関係を円滑にするための言語方略、相手に感じよく自分の言いたいことを伝える方法です。これは、ブラウンとレビンソンという人達が「ポライトネス理論」を提唱しました。このポライトネス理論によると、人間の欲求として「自分の行動の自由を制限されたくない」という欲求と「自分の良いところを認めてもらいたい、仲間に入れてもらいたい」という欲求の2つを想定しています。そして、相手が持っている2つの欲求に配慮しながら自分の言いたいことを伝える方略をポライトネス理論では提唱しています。その方略として、「自分の行動の自由を制限されたくない」という欲求に配慮して自分の言いたいことを伝える方法を『ネガティブ・ポライトネス』と呼びます。 例えば、人に何かをお願いするということは相手の行動を制限することになります。「社会的距離を取ってください」というお願いは、元々相手が自分自身の意志で距離を取ることができる自由行動がある中で、「距離を取ってください」とお願いされることによって、極端な言い方をするとお願いをしてきた人の距離に自分が合わせなければならないという制限がかかることになります。そのため、「社会的距離を取ってください」というお願いは、自分の行動の自由を制限されたくないという欲求、つまり相手の行動を制限してしまうということを配慮しながら社会的距離を取ってほしいという自分の言いたいことを伝えているため、『ネガティブ・ポライトネス』という方略をとっていることになります。 "ネガティブ"という表現は否定的な感じや悪いイメージで捉えてしまうかもしれませんが、ポライトネス理論での"ネガティブ"は「否定的な」という意味ではなく、欲求の方向がマイナス方向として捉えられているということになります。ここでは、相手の行動を制限しないように配慮することなので、「距離を置く」というようなぐいぐい近づいていかないイメージになります。このネガティブ・ポライトネスは、日本での丁寧にお願いするときの言い方に対応しています。 このネガティブ・ポライトネスの反対が『ポジティブ・ポライトネス』になります。ポライトネス理論で想定されているもう一つの欲求である「自分の良いところを認めてもらいたい、仲間に入れてもらいたい」という欲求を配慮して自分の言いたいことを伝える方法が『ポジティブ・ポライトネス』です。ネガティブ・ポライトネスに比べると、近づくという感じになります。 では、こちらの方法で「社会的距離を保つこと」をお願いしてみる方法としては、冗談を言ったり、方言を使ったり、仲間言葉を使ったりすることが挙げられます。親しい人同士での言い方をイメージするといいかと思います。親しい人同士での会話は砕けた会話が多いため、丁寧さはあまりないかもしれませんが、相手との親密な関係を求めているということが伝わるため、仲間に入れてもらいたいという相手の欲求は配慮しているということになります。 では、「社会的距離を保ちましょう」というメッセージをポジティブ・ポライトネスの方法で伝えるにはどうしたらいいでしょう。 仲間に入れてもらいたい・相手との親密な関係を求める欲求に配慮するからといって、見知らぬ人に冗談を言ったり、方言を使ったり、仲間言葉を使ったりするという方法は馴れ馴れしいかなとためらいがありますよね。いきなり冗談を言ったりする必要はありませんが、穏やかな口調で話をしたり、笑顔で話しかけると、仲間意識まではなくても悪い雰囲気にはならないかもしれません。そして、「大丈夫ですか、私がうつしてしまうかもしれないので、お互い少し離れましょうか」といったような、相手に関心があることを伝えつつお願いする方法がいいかもしれません。私がうつしてしまうかもしれないということを伝え、「私達、お互い少し離れましょうか」と、「お互いに安全を確保しましょう」という「~しましょう」という言い回しをすると、「~して下さい、距離を取って下さい」という表現よりも自分のわがままではなくて"お互いのため"ということを強調できます。このような言い方で『ポジティブ・ポライトネス』を試してみてはいかがでしょうか。 では、今日のまとめです。 今日は「社会的距離を保つことをお願いする方法」について、ポジティブ・ポライトネスの方略から考えてみました。なお、今日ご紹介した内容は、アメリカのパーソナリティ社会心理学会という組織の公式ウェブサイトに掲載されたブログ記事を、日本の心理学の先生方が翻訳して日本心理学会という組織の公式ウェブサイトで紹介して下さっています。その中での社会的距離を保つよう、感じよくお願いする方法から内容を引用・参考にしています。 ・日本心理学会 特設ページ 「社会的距離を保つよう、感じよくお願いする方法」 https://psych.or.jp/special/covid19/Lets_Stay_Safe/ (7月15日) ・パーソナリティ・社会心理学会 「LET'S STAY SAFE; PLEASE KEEP YOUR DISTANCE": HOW TO POLITELY ASK OTHER PEOPLE TO MAINTAIN SOCIAL DISTANCE」 http://www.spsp.org/news-center/blog/holtgraves-social-distance-communication#gsc.tab=0 (7月15日)
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