コロナ危機とキャリアについて②

 
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「コロナ危機とキャリアについて」というテーマでお話しています。新型コロナウイルスによって私達の生活は大きく変わりました。そこで改めて自分自身のキャリア、生き方を見つめ直していきましょう。 具体的にどういう風に社会が変わっていくのか。何が必要なのかということをお話する上で、今回は私どもグロービス経営大学院がこのコロナ危機で何が大切だと感じられたのかを簡単にご紹介します。 実は、グロービス経営大学院は、通学のクラスを全てオンラインにする、ということを一週間で決めて実行しました。2月の後半の木曜日にオンライン移行を決定して、翌週の月曜日からオンライン授業に切り替えたため、正式に言うと一週間以内で、通学クラスの全221クラス全てのオンライン化を短期間で完了しました。 なぜこのスピード感で実施出来たのかというと、幸いなことにコロナ流行以前からグロービス経営大学院にはオンラインクラスがありました。当時稼働していたオンラインクラスは36クラスと、通学クラスを含めた全体の約10%ではありましたが、グロービスとしてオンライン授業に一定の知見がありました。ただし、講師の皆さん全員がオンラインクラスに慣れているわけでもありませんし、受講生の皆さんもオンライン未経験者の方がほとんどでした。 今、振り返ってみるとなぜこのスピード感で出来たのかには他にいくつかの理由もあります。 一つは、我々自身学校として、社会人の皆さんを対象にしている学校として学びを止めてはならない。つまり、経済を止めてはならないし、それが生活を止めたり、成長を止めたりすることになってはならないという思いがありました。社会人向けの学校として、一人一人がこういう時こそ乗り越えられるような力を持たなければならないということで、学長を始め、研究科長、教職員全員が『学びを止めるな』というビジョンをずっと言い続けましたし、FacebookやTwitterなどでハッシュタグ「#学びを止めるな」と出して、徹底的に発信を続けました。 もう一つは、それをやっていくにあたり、経営陣あるいはトップの人達が全体のオペレーション(オンラインクラスのオペレーション)について熟知をしていました。一般的な組織の中では、一番偉い人は「よきに任せよ」という形で現場に判断を"投げる"ということがありますが、私どもの場合には、研究科長、副研究科長がオペレーションを熟知した人達でしたので、これはやるべき、とか、止めておくべき、といった、現場レベルの意思決定を責任者が迅速に出来たということがあります。 そして何よりも一番大きかったのは、学生の皆さん、受講生の皆さんが、私どもの決断を圧倒的に支持して下さった点です。やはり今までリアルキャンパスに来ていた学生が、突然「クラスは今後オンライン形式になります」と言われれば心配になると思いますが、この『学びを止めるな』というビジョンに皆さんが共感して下さり、「多少苦しいことがあるかもしれないけど、それは皆で乗り越えよう。何よりも、いま大切なのは学びを止めてはいけない、ということだ」と、この挑戦を受け入れてくださいました。実際、学生の皆さんからは私達が苦しんでいる時に沢山の応援メッセージを頂けたというのはとても嬉しく、大きかったと思います。 実は、私の32年間の社会人キャリアの中でグロービスでの実務はまだ5年です。27年他の会社にいたわけですけれども、ここでの学びというのは、事業をされている皆さんにも適用出来るのではないかと思っています。つまり、大切なことはやはりお客さまに徹底的に向き合うということ。お客さまのニーズや考え、あるいは本当にやりたいということをしっかり理解して、そこに向けて自分たちが必死になる姿勢を実行で示すということ。また、色々と物事の進め方を変えていく時には、実行上の課題は浮き上がってきますけれども、これを必ず忌憚なく議論の遡上に挙げて、お客さまである学生の皆さんや教職員とどんどん議論をして乗り越えていきました。 今回のように環境が大きく変わるとき、一人一人にとって一番大切なことは、早く行動に移して、かつ多少の意見の対立や失敗で落ち込まないで改善を進めながら先に進んでいくことです。これをグロービス経営大学院に関わる全員が信じて実行したという所が大きかったのではないかなと思います。 今日の話をまとめると、環境が変われば当然お客さまのニ-ズも変わります。その時に、ビジネスプロセス(オペレーティングプロセス、仕事の仕方)を必要に応じて見直す、あるいは部分的に維持する。そういったことを果断に決断し実行し改善を続ける。そしてお客さまとの間ではお互いに話し合い、納得し合って進めていくということが、コロナ下だけではなく会社が変わるという時には、変わらず必要なことではないかと思います。

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