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スタートアップ企業に対する投資判断

 
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今日は、「スタートアップ企業の投資判断」というテーマで「スタートアップ企業」について考えていきます。 実は、私が今勤めているグロービス経営大学院では、積極的にスタートアップ企業に対する投資を行っています。特に、在校生あるいは卒業生の方がクラスで考えた事業計画を基に立ち上げた企業に対し、企画の段階から投資を実施していくということも行っています。おかげ様で、昨年は卒業生が立ち上げた企業のうち二つの会社が上場するという素晴らしい成果を上げることも出来ました。受講生・卒業生の皆さんが大学院の学びを活かして何かを成し遂げるというのは本当に嬉しいことです。 スタートアップ企業と言いましても様々な会社があります。いわゆる「B to C(ビジネストゥーコンシューマー)」、つまり、消費者個人向けのビジネスもありますし、「B to B」といわれる法人向けのビジネスもあります。最近ではIT(インターネット、テクノロジー全般、人工知能など)を使いながらサービスを提供する企業が増えてきているというのもまた一つの顕著な特徴だと思います。 例えば、「B to C」の例で言うと、仕事が忙しい方、妊娠中、子育ての方、あるいは怪我や病気でお困りの方に代わって家事を代行するサービスをオンラインですぐにアレンジして、ご提供するといった企業があります。「B to B」の企業の例で言えば、人工知能を使って、企業の方々から学生の皆さんに仕事のオファーを直接送ることが出来る(「ダイレクトリクルーティングサービス」と言われる)採用支援システムをスマホを通して提供する会社なども生まれてきています。 多種多様なスタートアップ企業の投資案件が来るわけですが、何を見て投資の判断をしているかと聞かれるとすれば、いくつかの視点があります。まず、このスタートアップの企業がどのような社会課題、あるいは利用者の不自由さを解消するのかという「事業の提供する価値」について考えます。続いて、事業計画そのものが本当に実現可能なのか、想定される市場の規模、あるいは経営者・社員の皆さんの力量などの「スキルセット」、更には実現に向けた「インフラの整備状況」や、今後さらにインフラを整備するための「資金調達計画」、そして初期的に実施された「パイロットプロジェクト(試験的な販売)の結果」などを見て評価していくのです。 大学院の大切な資金を投資させていただくわけですから、そういったことを徹底的にリサーチした上で投資するべきかどうかを判断していきます。私自身はファクトとロジックを重視する人間ですので、実際に一人のお客様がいくらだったら払って下さるサービスなのか、このサービスを買って下さるお客様がどの程度の人数になるのか。そのためのマーケティングが必要となるわけで、マーケティングコストがどの程度掛かり、さらには製造や物流で掛かるコストや時間がどの程度掛かるのか等を確認していきます。そしてこの企業の未来予想図を私自身がイメージできるようなレベルにまでインタビュー・調査を重ね、それらが数値予測にきちんと盛り込まれているか、将来的な資金調達もちゃんと期待できる状況になっているか、等を細かく確認するようにしています。 スタートアップ企業の経営者の夢や、強い思いだけではビジネスは成り立たない、ということはクリアにしなければならないと思っています。いろいろな投資判断を重ねてきた者として感じるのは、厳しい際の状況とその際の対策をきちんと頭の中に描きながら一歩一歩着実に進んでいく経営者・経営チームの成功確率は高くなるのではないかと思います。最近では急激な円安になったり、株価が急に下がったりと様々な苦しい事態が起きています。そういうことによって消費がどのような影響を受けるのか、あるいは他の企業の動きがどういう影響を受けるのか、などをしっかりと予想しながら最悪の事態を防げるような運営体制になっているかどうかを見ていかなければなりません。 最近の投資判断において大切にしているのは「ジェンダーバランス」です。やはり男性の目線だけでは分からない価値というものがあります。女性の経営者がいるからこそ、しっかりと顧客動向を見極める力が出てくるのだと思います。多様な背景の経営陣がいることで多様な観点による思考が生まれます。場合によっては外国人がいるということもプラスに働きます。そういったところも重要なポイントではないでしょうか。 グロービス経営大学院ではスタートアップ企業の経営計画の作り方を教えるクラスもありますし、そこで出来たアイデアに対しては、アイデアの段階で最大一千万円。実際に起業された際には最大一億円を投資するといった制度もあります。もし事業を立ち上げることで自己実現を図りたいという方がいらっしゃったらグロービス経営大学院に来てみるのも良いのではないかと思います。 また、これから投資を受けたいと思っている企業の方は、まず、どのような問題を解決したいのか。その問題を解像度高く分析して、原因分析に基づいて、どうやったらその問題が解決するのかを考え抜いてみてください。次に、大体の計画は他の人も考えているものです。早く何かをチャレンジしてみて小さな失敗をする。その上で、どうして失敗したのか、どうすればうまくいくのかを自分なりの工夫を重ねて、誰もが気づかなかったことに取り組めるかどうかが結局は重要だと思います。これだ!と思ったら一旦早く立ち上げて、まずは取り組んでみる。一歩前に早く出る。その二つが重要ではないかと思っています。起業されたいと思う皆さん、是非頑張ってみてください。応援しております。
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