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英EU離脱と欧コロナ

 
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今日は、イギリスのEU離脱の話を続けたいと思うのですけれども、これもコロナの影響無しでは語れなくなっているので、後半はその話をしたいと思います。 イギリスのEU離脱ですけど、本来は去年の3月に離脱するという事を言っていました。ところが、英議会が間に合わないから6月にしてくれといいました。そうしたら、EUが6月までにあなた達は決められないでしょうと、10月にしました。でも10月でも決められなくて、結局今年の1月に延期になって、遂に1月末に離脱したというのが離脱の話です。離脱した後も2020年いっぱいは移行期間中で、離脱後の自由貿易交渉等をするという話になっています。しかし、普通、FTA交渉には3年ぐらいかかるのです。今年中にちゃんと決着がつくようなFTAを結べないだろうということで、6月までだったら2年まで延期していいという様な話になっているのですよ。 ところが、ボリス・ジョンソンは、元々去年の3月離脱のつもりが6月になって、10月になって、1月なったのでまた延ばすというのは絶対嫌だとずっと言っているわけです。イギリスとEUの交渉は進んでいるのかという話ですけど、1回目は3月の初めにブリュッセルで交渉し、2回目は3月18日にやる予定だったのです。ところが、EUのバルニエ首席交渉官がコロナに感染し、翌日にイギリスのフロスト主席交渉官も感染の疑いがあるので自主隔離しますと、両サイド共交渉担当が陽性になったのです。 ボリス・ジョンソンは、何が起こっても今年中に移行期間を終えると言っているのだけど、そんな事を言ったって両サイドが交渉出来ないのでは、もう今年中は無理じゃないでしょうか。ボリス・ジョンソンがコロナのせいで出来なかったみたいな事を言って、移行期間をちょっと延ばすのではないかという予想が、最近高まっています。一方のEUではコロナが拡大して、EUの大国である、イタリア・スペイン・ドイツ・フランスがみんな凄い事になっています。 何でイタリアがこんな酷い事になったのでしょうか?イタリアは財政難で医療カットしたので、病院の数とか医者の数が人口あたりでとても少ないのです。その為に、医療サービスを提供出来なくて医療崩壊しました。普通は、死亡確率が3%ぐらいと言われているのですけど、中国は4%になってこれは大変だと言っていたのに、イタリアは9%でもう大変な事になっています。そういう意味では、医療崩壊をさせたら如何に大変な事になるのかという事です。中国は4%になって武漢で医療崩壊しました。そういう意味では、日本でもどうやって医療崩壊させないかがこれからとても重要な話になっているという状況です。 アメリカの第2クォーターのGDPは14%マイナスの予定みたいな事を言いましたけど、EUは24%マイナスの予定という様な、アメリカよりも大変であろうという見通しになってきました。EUにはシェンゲン協定という、加盟国の国民であれば自由にあっちの国に行ってもこっちの国に行っても良いという協定があります。しかし、イギリスは色々な所から人が入って来るのは嫌だったので、EUを出るという話になったわけでした。EUの中では国境管理をしないというのが原則だったのですけど、今回のコロナによって自由な世界から保護主義の世界に入ろうとしています。 ドイツは、周りの国から入れないように国境管理みたいな事を始めたわけですよ。皆で国境管理、それから州ごとに管理だとか、個人が自宅も待機して外出禁止みたいな事があちこち出始めています。そこにいて他の人と触れるという人間の自由に対する、コロナの戦いが今の状況ですよね。ちなみにドイツは国としては外出禁止令を出せません。ドイツは連邦制で、連邦というのは州ごとに強い権限を持っているので、州ごとにしか決められないのです。だから、ドイツのかなりの州が外出禁止令をもう出しているのだけど、ドイツ全体としては外出禁止令を出せないのです。 コロナ感染の拡大で皆自由に動けないので、自由貿易が出来ずに世界経済は縮小しつつあります。困った時には政府が何とかしてやらなきゃいけないという事で、ヨーロッパ各国は財政政策で何とかしようとしています。金融はユーロにまとめられたので、ECBというヨーロッパの中央銀行が金融緩和政策をユーロで行うわけです。これに対して、財政政策は統一されておらず、国ごとでやる必要があります。今までEUに3%ルールがあったのを知っていますか? 加盟国の財政赤字はその国のGDPの3%以内に収めなければいけないというルールです。そうしないと、EUの加盟国としては恥ずかしいという事になるわけですが、これはドイツが主張した話でした。ドイツは第一次世界大戦と第二次世界大戦の戦間期に、第一次世界大戦で負けたので損害賠償を山のように背負わされました。これをお金を刷って払ったので、ハイパーインフレになったのです。そういう意味では、政府が山のようにお金を借りてインフレにするのは一番ドイツが嫌う事です。財政赤字を大きくすると、赤字国債を発行しないといけなくなるので、それは駄目と言って3%ルールを今まで厳格に維持してきたわけです。しかし、ドイツも遂に3%ルール棚上げに同意し、EUでは3%ルール棚上げ合意がこの間なされたところです。財政が赤字になって赤字国債を発行して財務を悪化しても、死ぬよりマシだろうという位の事です。アメリカのリーマンショック時の対策は1兆ドルもありませんでした。しかし、今回は1兆ドルでは足りないから2兆ドルで合意したのです。民主党は2.5兆ドルにしたらどうかと言った程です。それで収まるかどうかも分からない、もう出来る事全部やれという状況です。ヨーロッパも大変な事になってきているという事ですね。 今日のまとめです。イギリスが1月末にEUから離脱して、2020年12月末までが移行期間です。移行期間の延期が6月末まで可能で、イギリスは延期しない予定だったのですけれども、交渉官が両サイド共にコロナになったので延期の可能性が高まっています。中国やアジアから欧米に拡大し、EUでは外出禁止や国境検問が広がって、財政赤字の3%ルールも遂に一時停止されたという状況です。
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今日は、イギリスのEU離脱の話を続けたいと思うのですけれども、これもコロナの影響無しでは語れなくなっているので、後半はその話をしたいと思います。 イギリスのEU離脱ですけど、本来は去年の3月に離脱するという事を言っていました。ところが、英議会が間に合わないから6月にしてくれといいました。そうしたら、EUが6月までにあなた達は決められないでしょうと、10月にしました。でも10月でも決められなくて、結局今年の1月に延期になって、遂に1月末に離脱したというのが離脱の話です。離脱した後も2020年いっぱいは移行期間中で、離脱後の自由貿易交渉等をするという話になっています。しかし、普通、FTA交渉には3年ぐらいかかるのです。今年中にちゃんと決着がつくようなFTAを結べないだろうということで、6月までだったら2年まで延期していいという様な話になっているのですよ。 ところが、ボリス・ジョンソンは、元々去年の3月離脱のつもりが6月になって、10月になって、1月なったのでまた延ばすというのは絶対嫌だとずっと言っているわけです。イギリスとEUの交渉は進んでいるのかという話ですけど、1回目は3月の初めにブリュッセルで交渉し、2回目は3月18日にやる予定だったのです。ところが、EUのバルニエ首席交渉官がコロナに感染し、翌日にイギリスのフロスト主席交渉官も感染の疑いがあるので自主隔離しますと、両サイド共交渉担当が陽性になったのです。 ボリス・ジョンソンは、何が起こっても今年中に移行期間を終えると言っているのだけど、そんな事を言ったって両サイドが交渉出来ないのでは、もう今年中は無理じゃないでしょうか。ボリス・ジョンソンがコロナのせいで出来なかったみたいな事を言って、移行期間をちょっと延ばすのではないかという予想が、最近高まっています。一方のEUではコロナが拡大して、EUの大国である、イタリア・スペイン・ドイツ・フランスがみんな凄い事になっています。 何でイタリアがこんな酷い事になったのでしょうか?イタリアは財政難で医療カットしたので、病院の数とか医者の数が人口あたりでとても少ないのです。その為に、医療サービスを提供出来なくて医療崩壊しました。普通は、死亡確率が3%ぐらいと言われているのですけど、中国は4%になってこれは大変だと言っていたのに、イタリアは9%でもう大変な事になっています。そういう意味では、医療崩壊をさせたら如何に大変な事になるのかという事です。中国は4%になって武漢で医療崩壊しました。そういう意味では、日本でもどうやって医療崩壊させないかがこれからとても重要な話になっているという状況です。 アメリカの第2クォーターのGDPは14%マイナスの予定みたいな事を言いましたけど、EUは24%マイナスの予定という様な、アメリカよりも大変であろうという見通しになってきました。EUにはシェンゲン協定という、加盟国の国民であれば自由にあっちの国に行ってもこっちの国に行っても良いという協定があります。しかし、イギリスは色々な所から人が入って来るのは嫌だったので、EUを出るという話になったわけでした。EUの中では国境管理をしないというのが原則だったのですけど、今回のコロナによって自由な世界から保護主義の世界に入ろうとしています。 ドイツは、周りの国から入れないように国境管理みたいな事を始めたわけですよ。皆で国境管理、それから州ごとに管理だとか、個人が自宅も待機して外出禁止みたいな事があちこち出始めています。そこにいて他の人と触れるという人間の自由に対する、コロナの戦いが今の状況ですよね。ちなみにドイツは国としては外出禁止令を出せません。ドイツは連邦制で、連邦というのは州ごとに強い権限を持っているので、州ごとにしか決められないのです。だから、ドイツのかなりの州が外出禁止令をもう出しているのだけど、ドイツ全体としては外出禁止令を出せないのです。 コロナ感染の拡大で皆自由に動けないので、自由貿易が出来ずに世界経済は縮小しつつあります。困った時には政府が何とかしてやらなきゃいけないという事で、ヨーロッパ各国は財政政策で何とかしようとしています。金融はユーロにまとめられたので、ECBというヨーロッパの中央銀行が金融緩和政策をユーロで行うわけです。これに対して、財政政策は統一されておらず、国ごとでやる必要があります。今までEUに3%ルールがあったのを知っていますか? 加盟国の財政赤字はその国のGDPの3%以内に収めなければいけないというルールです。そうしないと、EUの加盟国としては恥ずかしいという事になるわけですが、これはドイツが主張した話でした。ドイツは第一次世界大戦と第二次世界大戦の戦間期に、第一次世界大戦で負けたので損害賠償を山のように背負わされました。これをお金を刷って払ったので、ハイパーインフレになったのです。そういう意味では、政府が山のようにお金を借りてインフレにするのは一番ドイツが嫌う事です。財政赤字を大きくすると、赤字国債を発行しないといけなくなるので、それは駄目と言って3%ルールを今まで厳格に維持してきたわけです。しかし、ドイツも遂に3%ルール棚上げに同意し、EUでは3%ルール棚上げ合意がこの間なされたところです。財政が赤字になって赤字国債を発行して財務を悪化しても、死ぬよりマシだろうという位の事です。アメリカのリーマンショック時の対策は1兆ドルもありませんでした。しかし、今回は1兆ドルでは足りないから2兆ドルで合意したのです。民主党は2.5兆ドルにしたらどうかと言った程です。それで収まるかどうかも分からない、もう出来る事全部やれという状況です。ヨーロッパも大変な事になってきているという事ですね。 今日のまとめです。イギリスが1月末にEUから離脱して、2020年12月末までが移行期間です。移行期間の延期が6月末まで可能で、イギリスは延期しない予定だったのですけれども、交渉官が両サイド共にコロナになったので延期の可能性が高まっています。中国やアジアから欧米に拡大し、EUでは外出禁止や国境検問が広がって、財政赤字の3%ルールも遂に一時停止されたという状況です。
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