英国における異文化(45):ジャコバイト号

 
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今日はイギリスにおける異文化のお話です。沢山の回を重ねてきましたが、前回からイギリスの国内における様々な文化的な遺産や文化的な価値のあるものを見ていこうということになり、大英博物館をご紹介しましたが、今回は思い切って遠くへ飛び、スコットランドの北の方の話をさせて頂きます。このように、ロンドン近辺と遠い所と交互にご紹介しようかと考えています。 今回のテーマは、ジャコバイト号です。歴史を勉強している方は、名前はピンと来ると思います。細かいことは省略しますが、スコットランドからイングランドにやって来た王様にジェームスという人がいて、その人のサポーターになっている人達のことを指して「ジャコバイト」と言いました。それが名前に付いているので、当然スコットランドの関係のものだということになります。スコットランドの中でも、かなり北の方にある路線で、旧国鉄と言われる部類ですけれども、一日に一往復だけジャコバイト号という名前の蒸気機関車が走っています。こういう路線が旧国鉄かどうかは別にして、こうやって本物のSLを走らせる、日本でいうところのSL山口号みたいなものです。こういうものがイギリスの各地にあり、その内の一つです。ここはなぜ有名かと言うと、ハリーポッターのいわゆる「ホグワーツ急行」が、ホグワーツに向かう途中で色々な所を通過していく陸橋のシーンで使われている所なのです。すごく高い陸橋があり、陸橋の上を長い列車が驀進して行くのですが、そこの路線なのです。 私が行ったのは数年前ですが、当時は乗っているお客さんが皆さん殺気立っていまして、良い写真を撮ろうとしてすごく緊張していて大変でした。私も良い写真を撮ろうと思って、行きに「ここら辺だな」というのを見定めておいて、帰りにその地点近くの数十分前に客車のデッキの所に行き、一番良い所から写真を撮ろうと思って頑張りました。一番良い陸橋がある近くになってくると、だんだん地元のお客さんが増えてきて「東洋人が写真を撮ろうとして頑張っているな」「邪魔だな、コイツは」という感じで、皆さん私を睨みつけまして。その中をなんとか一枚写真を撮ってやろうと思い大変でした。 写真を撮った直後に逃げ帰ってきたというような経験があるのですが、とにかく、ここはハイランド地方という非常にゴツゴツとした峻険な地形の中に路線がある所で、それだけでも非常に行く価値のある路線ですが、予約して頂いてジャコバイトの歴史に思いを寄せながら一日一往復乗って頂くと、非常に気分が良くなるというものです。有名な陸橋というのは「グレンフィナン陸橋」といいまして、この地もジャコバイト蜂起などで有名な場所ですが、いわゆる国鉄の端っこ中の端っこの路線で、普通の列車も一日に三往復から四往復しかないところに、SLが一往復通っています。朝方出て一往復するだけで、夕方になってしまうという、普通のツアー客にはとんでもないような時間の使い方です。 実際行ってみると、その当時ほとんど日本人は乗っていませんでしたが、最近では有名になりチラホラと行く人もいるようです。最近は非常に便利で、インターネットでこういうものの予約も簡単に取れるようになってきたので、時間とお金があればという条件付きですが、文化を探訪に出かけるということも簡単になってきています。 ちなみに料金は特別列車ですので通常の鉄道の料金よりも確か6~7割高かったと思いますが、数千円です。日本円で往復4~5千円ぐらいか、もう少し高かったかもしれません。大体のSLは、ボランティアで運営しているところが多いので、料金はそれなりにかさむということになっているのが通例です。ただ日本からですと、往復すると少なくとも4~5日掛かります。 日本とは絶景の意味がまた全く違うところが面白いと思います。イギリスのハイランド地方といっても、すごく北の方なので、日本のように森林が鬱蒼としているアマゾンみたいなものを想像してしまうかもしれませんが、高い木はあまりありません。その中をゴツゴツとした緑の荒涼とした光景、緑だけど荒涼とした光景が連なっています。是非、皆さん一生に一度ぐらい行ってみてくださいということです。 一日かけて一往復で、折り返しのところで2時間ぐらい時間があるので、ゆっくりその辺のレストランに入って何か食べても間に合います。また、終着駅からスカイ島という絶海の孤島へ行くフェリーの基地もあるので、片道の利用だけという手もあります。 今日のまとめ: 今回はイギリスの文化でジャコバイト号、スコットランドの北方にある蒸気機関車の列車についてご紹介しました。

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