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173.1 第162話【前編】

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「もぬけの殻…だと…。」
「はい。」
赤石は頭を抱えた。
「監視していたんだろう。」
「はい。常時監視していました。」
「どうしてこんなことが起きる。」
「アパートの一階の床下に立坑発見。」
「立坑…。」
「現在、中を捜索中です。」
「十分に注意されたい。」
「了解。」
電話を切った赤石は歯ぎしりした。
「アルミヤプラボスディアの手がかりが消えた…。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「陽動成功。」
「よくやった。」
「引き続き地点デルタにて待機する。」
「ではこちらも合流する。」
「了解。」
短いやりとりをしてベネシュは携帯電話を机の上にそっと置いた。
そして備え付けの電話でフロントに連絡を取る。
「いかがしましたか。」
「ちょっと飲み物をこぼしてしまってね。なにか拭くものが欲しい。」
「かしこまりました。」
間もなく男が部屋にやってきた。
「そろそろ俺もここを出る。」
「外に見張りらしき人間がいます。」
「何名だ。」
「二名です。」
ベネシュは苦笑した。
「舐められたもんだな。」
「はい。」
「引きつけておいてくれ。」
男は頷いた。
「しかしこの雨、なんとかならんものか。」
「この近くに浅野川という川があります。そこがひょっとすると氾濫するかもしれないとニュースになっています。」
「氾濫?」
「ええ。なので移動にはご注意を。」
そのときである。ベネシュの携帯が鳴った。
「どうした矢高。」
「隊長。申し訳ございません。例のブツはウ・ダバへ流しました。」
「は…?」
「この雨のため、改造場所のボストークに浸水の恐れあり、ウ・ダバが武器を早めに回収に来ました。その際ブツの存在を隠しきれず、そのまま奴らに流しました。誠に申し訳ございません。」
「なん…だと…。」
「申し訳ございません!」
「なぜ俺に相談しなかった。」
「時間がありませんでした。」
「お前、あのドローンがなぜ俺らに必要だったか分かっているよな。」
「はい。」
「言ってみろ。」
「御社の社員の犠牲を最低限に抑えるためです…。」
「どうして犠牲を抑えなければならんか分かっているよな。」
「人手不足のためです。御社は慢性的に人手が不足しています。人的資源の損失を最小限にせよと本社からの通達です。」
「分かっているならどうしてそんな勝手なことを自分で決めた!」
「隊長!自分は悔しいんです!」
「何言ってんだお前。」
「悔しい!アルミヤプラボスディアには実力がある!他を圧倒する力がある!それなのにどうしてこんなラジコンみたいなものを使ってコソコソ戦わねばならんのですか!」
「我々が最強の部隊であることはわかりきったこと。我々はアルミヤプラボスディアの精鋭部隊トゥマンだ。精鋭が損耗することになれば我が社に大きな損害をもたらすことになる。その損失を最小に止めるために本作戦にドローンを投入したんだろう。そもそもこの作戦はドローンありきで立ててるんだ。」
「おっしゃるとおりでございます。」
「矢高。お前のやったことはその前提をひっくり返すことなんだぞ!」
「はい!」
「ウ・ダバのテロに乗っかる形で我々がドローンで自爆テロ。この日本では考えもつかないテロ行為だ。これは日本国民に大きなショックを与えるだろう。しかしそれはあくまでも見た目の話。一見派手だが人的被害は最小に止める。それはトゥマンという精鋭部隊による作戦だからだ。我々がドローンを操縦するから被害は最小限に食い止めることが出来る。」
「まさに。」
「それがあいつらの手に渡っただと…。あれをウ・ダバなんて素人が使うなら、ノウハウもクソもあったもんじゃない。思いつくままあいつら突っ込ませるぞ。被害はとんでもないことになる。」
「それが私の目論見でございます。」
「お前の目論見?」
「はい。ウ・ダバはドローンを利用した無差別殺傷テロを当初の計画通り、金沢駅で行うことでしょう。民間人の人的被害は甚大なものになります。それがための日本人の憎しみはかつて無いほどのものになります。」
「だから民間人の人的被害は最小限に止めよとの本社からの指令だろうが。」
「果たしてそんな気遣い、必要でしょうか。」
「…なに?」
「私は御社がどうも日本人を誤解しているように思うのです。日本人は弱くはありません。強い。そしてしたたかだ。中途半端な攻勢はかえって彼らの力を強くする。日露戦争をご覧ください。旅順、日本海海戦、奉天会戦を経て日本はなんとかロシアから勝利を勝ち取った。しかしそのとき既に弾薬は枯渇。もしもそのまま戦が続くようだったら、物量戦となり日本はロシアに敗北していたことでしょう。彼らは外交や諜報の力も駆使してなんとか勝利をもぎ取った。ありとあらゆる手を使って勝利を勝ち取ったのです。当時の帝政ロシアは中途半端に日本を相手しました。そのため手痛い打撃をうけ、その後のロシア革命へと進みます。しかし大東亜戦争ではその逆を日本はアメリカにやられた。しかも総力戦というかたちで徹底的にたたきのめされた。おそらくアメリカは分かっていたのです。相手方の総力を潰す総力戦を仕掛けるくらいでないと日本人は潰せないと。その後のこの国を見てください。鬼畜米英と絶叫していたこの国の国民は気がついたら二言目にはアメリカでは、米国ではと出羽守です。」
この矢高の論説にベネシュは反論できなかった。
「日本人を自分の意に沿う生き物に変えるには総力戦を仕掛けるしかありません。わたしはこの事実を見逃していました。おそらく御社の本社もそれを見落としています。本作戦でアルミヤプラボスディアの日本における一定の影響力を獲得しようとするなら、彼らにそれなりのお灸を据える必要があると判断します。」
「そのお灸が凄惨なテロと。」
「いかにも。国際テロ組織ウ・ダバをアルミヤプラボスディアのトゥマンが音もなく現れて制圧。そして音もなく消える。ウ・ダバは国際テロ組織ですから、彼らが壊滅されるのは国際的にウェルカムです。かつアルミヤプラボスディアは日本人にとっては仇を討ってくれた恩人。決して悪い感情は抱きません。」
「それを指をくわえて見ているしかなかった自衛隊、そして治安組織の警察。これは日本国民からやり玉に挙げられて信用失墜。」
「結局、日米安保もただの飾りと日米関係を分断せしめることも可能かと。」
「少々話を盛っているようにも感じるが。」
「それくらいの展望が抱けないと、遂行する意味を見いだせません。作戦というものは。」
ベネシュは頷いて矢高の案を採用した。
「そうなればツヴァイスタン本国の国際的プレゼンスは高まるな。」
「はい。そして人民軍としてはオフラーナの力を削ぐこともできます。」
「鍋島能力はどうするんだ。」
「このまま消し去りましょう。研究者は全て抹殺しました。たしかにあれは実用化できれば誠に都合の良いものです。しかし現状は人民軍とオフラーナの火種でしかありません。」
「確かに。」
「こちらに関してはその方向で仁川少佐が本国に調整を図っていることと思います。」
あい分かったとベネシュは返事をした。
「アルミヤプラボスディアのトゥマンは世界中のPMCの中でも精鋭中の精鋭。遡ればベトナム戦争、レバノン内戦、アンゴラ内戦、
アフガニスタン紛争での活躍を業界で知らないものはいません。音もなく現れ作戦を成功させ、また音もなく消える。その秘匿性の高さから誰も実態を把握できない。それ故トゥマン(霧)の異名がついた。いよいよ明日、わたしはそのトゥマンの作戦をこの目で見ることが出来ます。」
「時代に合わせて近代化を施した作戦にするつもりだったんだがな。」
「今回のドローンの不手際は全て私の責任です。当初計画を私の不手際で変更せざるを得ない状況になりました。しかもあろうことか敵方のウ・ダバに渡すという不始末です。この責任は本作戦終了時にとらせていただきます。」
「それはもういい。」
「…は?」
「良いデモンストレーションになるだろう。我々の本来の力を見せつけるのも。」
「良いデモンストレーション?」
「ああ未来の顧客にだよ。」
「さすが【民間の】軍事会社。恐れ入ります。」
「最新テクノロジーに疎い連中はまだまだ居る。彼らには伝統的なプレゼンの方がぐっとくるもんさ。」
「仁川少佐との調整、頼んだぞ。」
「ははっ!」
「俺はホテルを出て拠点に移動する。連絡手段はおって知らせる。」
「かしこまりました。」
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「はい。」
赤石は頭を抱えた。
「監視していたんだろう。」
「はい。常時監視していました。」
「どうしてこんなことが起きる。」
「アパートの一階の床下に立坑発見。」
「立坑…。」
「現在、中を捜索中です。」
「十分に注意されたい。」
「了解。」
電話を切った赤石は歯ぎしりした。
「アルミヤプラボスディアの手がかりが消えた…。」
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「よくやった。」
「引き続き地点デルタにて待機する。」
「ではこちらも合流する。」
「了解。」
短いやりとりをしてベネシュは携帯電話を机の上にそっと置いた。
そして備え付けの電話でフロントに連絡を取る。
「いかがしましたか。」
「ちょっと飲み物をこぼしてしまってね。なにか拭くものが欲しい。」
「かしこまりました。」
間もなく男が部屋にやってきた。
「そろそろ俺もここを出る。」
「外に見張りらしき人間がいます。」
「何名だ。」
「二名です。」
ベネシュは苦笑した。
「舐められたもんだな。」
「はい。」
「引きつけておいてくれ。」
男は頷いた。
「しかしこの雨、なんとかならんものか。」
「この近くに浅野川という川があります。そこがひょっとすると氾濫するかもしれないとニュースになっています。」
「氾濫?」
「ええ。なので移動にはご注意を。」
そのときである。ベネシュの携帯が鳴った。
「どうした矢高。」
「隊長。申し訳ございません。例のブツはウ・ダバへ流しました。」
「は…?」
「この雨のため、改造場所のボストークに浸水の恐れあり、ウ・ダバが武器を早めに回収に来ました。その際ブツの存在を隠しきれず、そのまま奴らに流しました。誠に申し訳ございません。」
「なん…だと…。」
「申し訳ございません!」
「なぜ俺に相談しなかった。」
「時間がありませんでした。」
「お前、あのドローンがなぜ俺らに必要だったか分かっているよな。」
「はい。」
「言ってみろ。」
「御社の社員の犠牲を最低限に抑えるためです…。」
「どうして犠牲を抑えなければならんか分かっているよな。」
「人手不足のためです。御社は慢性的に人手が不足しています。人的資源の損失を最小限にせよと本社からの通達です。」
「分かっているならどうしてそんな勝手なことを自分で決めた!」
「隊長!自分は悔しいんです!」
「何言ってんだお前。」
「悔しい!アルミヤプラボスディアには実力がある!他を圧倒する力がある!それなのにどうしてこんなラジコンみたいなものを使ってコソコソ戦わねばならんのですか!」
「我々が最強の部隊であることはわかりきったこと。我々はアルミヤプラボスディアの精鋭部隊トゥマンだ。精鋭が損耗することになれば我が社に大きな損害をもたらすことになる。その損失を最小に止めるために本作戦にドローンを投入したんだろう。そもそもこの作戦はドローンありきで立ててるんだ。」
「おっしゃるとおりでございます。」
「矢高。お前のやったことはその前提をひっくり返すことなんだぞ!」
「はい!」
「ウ・ダバのテロに乗っかる形で我々がドローンで自爆テロ。この日本では考えもつかないテロ行為だ。これは日本国民に大きなショックを与えるだろう。しかしそれはあくまでも見た目の話。一見派手だが人的被害は最小に止める。それはトゥマンという精鋭部隊による作戦だからだ。我々がドローンを操縦するから被害は最小限に食い止めることが出来る。」
「まさに。」
「それがあいつらの手に渡っただと…。あれをウ・ダバなんて素人が使うなら、ノウハウもクソもあったもんじゃない。思いつくままあいつら突っ込ませるぞ。被害はとんでもないことになる。」
「それが私の目論見でございます。」
「お前の目論見?」
「はい。ウ・ダバはドローンを利用した無差別殺傷テロを当初の計画通り、金沢駅で行うことでしょう。民間人の人的被害は甚大なものになります。それがための日本人の憎しみはかつて無いほどのものになります。」
「だから民間人の人的被害は最小限に止めよとの本社からの指令だろうが。」
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「日本人を自分の意に沿う生き物に変えるには総力戦を仕掛けるしかありません。わたしはこの事実を見逃していました。おそらく御社の本社もそれを見落としています。本作戦でアルミヤプラボスディアの日本における一定の影響力を獲得しようとするなら、彼らにそれなりのお灸を据える必要があると判断します。」
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「それを指をくわえて見ているしかなかった自衛隊、そして治安組織の警察。これは日本国民からやり玉に挙げられて信用失墜。」
「結局、日米安保もただの飾りと日米関係を分断せしめることも可能かと。」
「少々話を盛っているようにも感じるが。」
「それくらいの展望が抱けないと、遂行する意味を見いだせません。作戦というものは。」
ベネシュは頷いて矢高の案を採用した。
「そうなればツヴァイスタン本国の国際的プレゼンスは高まるな。」
「はい。そして人民軍としてはオフラーナの力を削ぐこともできます。」
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「確かに。」
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「アルミヤプラボスディアのトゥマンは世界中のPMCの中でも精鋭中の精鋭。遡ればベトナム戦争、レバノン内戦、アンゴラ内戦、
アフガニスタン紛争での活躍を業界で知らないものはいません。音もなく現れ作戦を成功させ、また音もなく消える。その秘匿性の高さから誰も実態を把握できない。それ故トゥマン(霧)の異名がついた。いよいよ明日、わたしはそのトゥマンの作戦をこの目で見ることが出来ます。」
「時代に合わせて近代化を施した作戦にするつもりだったんだがな。」
「今回のドローンの不手際は全て私の責任です。当初計画を私の不手際で変更せざるを得ない状況になりました。しかもあろうことか敵方のウ・ダバに渡すという不始末です。この責任は本作戦終了時にとらせていただきます。」
「それはもういい。」
「…は?」
「良いデモンストレーションになるだろう。我々の本来の力を見せつけるのも。」
「良いデモンストレーション?」
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