ミュージックステーション(2021-03-29)謝和弦R-Chord:近年最も話題性のある男性歌手
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今週は、謝和弦(R-Chord/アールコード)という、台湾の男性シンガーソングライターの歌をお楽しみいただきたいと思います。ここでは、彼のニックネーム、「R-Chord(アールコード)」とご紹介させていただきます。
アールコードは、おそらく近年台湾の音楽業界で、最も話題性のある男性歌手でしょう。それも、悪い意味での話題性のある男性歌手です。
アールコードは1987年、台湾中部・南投県に生まれました。16歳のときに歌手になる夢を見て北部の台北市へ上京し、大人気のドラマシリーズ『KO ONE』に出演し芸能界をデビューしました。脇役俳優として数々のテレビドラマで活躍していながら、音楽活動にも精を出しています。
ファーストアルバムで、台湾のレコード大賞、ゴールデンメロディアワードの「最優秀新人賞」にノミネート、そしてセカンドアルバムでは、ゴールデンメロディアワードの5つの賞にノミネートされたほど、非常に才能のある人です。
ところで、アールコードは長年、双極性障害、つまり「躁うつ病」という、躁状態とうつ状態を繰り返す精神疾患に苦しめられています。躁状態のときは、気分が高ぶって、活動的になったりしますが、うつ状態になりますと、落ち込んだり、やる気がなくなったりします。その影響なのでしょうか、アールコードは度々トラブルを起こし、ニュースに取り上げられます。他の芸能人や記者に暴言を吐いたり、気に入らない新聞社のシャッターでスプレーペンキで悪口を落書きしたりしています。躁うつ病の苦しさを和らげようとするためか、覚醒剤を使ったりするなど、警察沙汰になったことは少なくありません。
「アールコードのような人になってはいけない」、と、アールコードはしょっちゅう台湾の子どもたちの反面教師とされます。一方、彼の音楽は実に素晴らしいので、各種のミュージックアワードにしょっちゅうノミネートされるのはもちろん、どの歌からも、彼が台湾に対する情熱が伝わってきます。
「歌はいいけど、その行いには気に食わない」、これはおそらく、台湾の大多数の人がアールコードに対する評価なのでしょう。
今日はそんな話題性のあるアールコードが最近リリースしたニューアルバム『2203扣人心弦』をお楽しみいただきたいと思います。
※3月29日にご紹介する曲:
1.「2203」
2.「阿母啊」(母さんよ)
3.「大尾鱸鰻」(大物チンピラ)
4.「一世人一個名」(ONE LIFE, ONE LEGACY)
5.「台湾的歌」(台湾の歌)
(編集:曾輿婷/王淑卿)
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