ミュージックステーション(2020-01-13)舒米恩『Bondada』
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皆様は、台湾の先住民族、原住民族のことをご存知ですか?台湾の人口のおよそ97%以上を占める、漢民族のほかに、顔の彫りが深く、肌も比較的に黒い、台湾の原住民族は、およそ台湾人口の2%を占めています。長い間、漢民族から偏見を持たれたり、からかわれたりすることは、原住民族にとっての日常茶飯事だったそうです。
このような社会環境の中で、「原住民族のことをより知ってもらいたい」という一心で、音楽を切口に、積極的に原住民族の音楽を押し広げようとしている人がいます。
台湾で人口規模の最も多い原住民族、アミ族の出身で、原住民族音楽の担い手と呼ばれる男性シンガーソングライター、舒米恩(スーミン)です。
スーミンが創作したアミ族語の歌は、2016年の台湾のレコード大賞、ゴールデンメロディアワードで「年度楽曲賞」を受賞し、脚光を浴びました。原住民族語の歌がゴールデンメロディアワードで「年度楽曲賞」を受賞したのは初めてです。それ以降、スーミンは歌手、プロデューサー、役者、多岐にわたって活躍しています。
仕事の傍らに、スーミンは故郷に還元することにも尽力しています。2008年から、スーミンは毎年の5月に、原住民族の歌コンテスト「海の子」を開催し、その収益をすべて部族の12歳から20歳の青少年の伝統文化訓練イベントに使います。
2013年に、スーミンは原住民族を主体とした台湾初の大型音楽フェスティバル「第一回アミスミュージックフェスティバル」を行いました。「アミスミュージックフェスティバル」は、今では原住民族音楽好きなら絶対欠席しない定番イベントとなり、参加者も年々倍増していますよ。
スーミンは去年の12月に、5年ぶりの新作アルバム『Bondada』を発表しました。スーミンの母語、アミ族語ではなく、標準中国語によるアルバムですが、歌には原住民族の伝統歌謡も数多く取り入れていて、独特な世界観を作り出しています。一緒に聞いてみましょう。
※1月13日にご紹介した曲:
1.「我的左耳」(ぼくの左耳)
2.「皺眉頭」(眉を顰めて)
3.「鬍子」(ひげ)
4.「好好説話」(落ち着いてしゃべよう)
5.「我想做個夢」(夢を見たい)
(編集:曽輿婷/王淑卿)
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