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大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか

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今回は、「大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。」(へブル4:16)からのメッセージです。大祭司なるイエスは、私たちの弱さに同情できる方、また、私たちと同じように、試みに会われた方、その方がおられるので、安心して恵みの御座に近づこうと勧めています。今日は、その箇所を一緒に学んでいきたいと思っています。それでは、へブル書4章14-5章10節を読んでいただきたい。
今まで学んできたことをここで整理してみます。イエスは、万物の創造者であり、相続者であられる(1:2)。イエスは、神の栄光の輝きであり、神の本質の完全な現れである。また、罪のきよめを成し遂げて、すぐれて高い所の大能者の右の座に着かれた方である(1:3)。そのように、キリストの神性について、まず、強調しています。同時に、イエスは全くの人間となられて、十字架での罪の贖いをなしてくださいました。へブル書2章9節と、14-18節を再度読んでみてください。17節には、「あわれみ深い、忠実な大祭司となるため、主はすべての点で兄弟たちと同じようにならなければなりませんでした。それは、民のために、なだめがなされるためなのです。」と書かれています。全くの神であられる方が全くの人間となられ、大祭司の働きをなしてくださったと教えています。私たちはそのことを信仰をもって受け止めて行くのです。信仰をもってキリストを信じて行く者は救いを経験してまいります。しかしながら、ユダヤ民族のように、カナンの地で罪を犯し、福音の恵みから離れ、神の安息にはいることのできない者が起こってきたことは事実です。当時の背景を考えてみるとより理解できると思います。クリスチャン達は、ローマの迫害を体験するようになります。キリスト教が容認された紀元313年まで、約300年近くの長い迫害が、ローマ帝国内で、クリスチャンに襲ってくることになります。イエスを信じる人生には、困難が伴う。今も昔も変わりありません。それが、私たちの人生でもあると言わざるを得ないと思っています。現在の日本では、表立って迫害はありませんが、日本では宣教の働きは困難が伴っています。しかし、ローマ帝国内で生きたクリスチャン、彼らの困難は、私たちの想像以上のものであったと思います。迫害が強くなると、彼らは墓場の地下に穴を掘って隠れて行ったようです。カタコンベの中で迫害が過ぎるまで隠れて生活する、そんな現実に直面する時に、信仰から離れていく者も多くでたことは容易に理解できます。
しかしながら、へブル書の作者は、信仰者に語りかけます。4章14節では、「さて、私たちのためには、もろもろの天を通られた偉大な大祭司である神の子イエスがおられるのですから、私たちの信仰の告白を堅く保とうではありませんか。」と。もろもろの天を通られた、との表現ですが、パウロもエペソの手紙、4章10節で用いています。エペス2章1-2節には、「あなたがたは自分の罪過と罪との中に死んでいた者であって、そのころは、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者として今も不従順の子らの中に働いている霊に従って、歩んでいました。」と書かれています。空中の権威を持つ支配者とは、サタンのことです。不従順の子とは、自分の欲に従って生きる者。そして、罪の支配の中に生きている者を指しています。残念ながら、多くの人々は、このサタンの支配下で生きているとパウロは理解しています。このサタンが支配している天、すなわち、もろもろの天をイエスは勝利者として通られたのです。キリストは、いつかこのサタンを滅ぼして新しい天と地を創造してくださる方です。そのように考えると、私たちの救い主イエスは、神の子であり、大祭司であり、サタンに勝利している方なのだから、一時的な困難に目を奪われないで、私たちの信仰の告白を堅く保とうと勧めています。また、偉大な大祭司である神の子がおられるのですから、と訳されたギリシャ語は私たちは「偉大な大祭司である神の子を持っているので」と訳すこともできます。そう、私たちは私たちの人生に神の子を持っているのです。信仰をもって、イエスの手をしっかり握りしめ、イエスと一緒の人生がスタートしたのです。それが信仰者の歩みであると言うことができると私は思っています。
さらに、15節では、「私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。罪は犯されませんでしたが、すべての点で、私たちと同じように、試みに会われたのです。」と書かれています。すべての点で、とは、私たちが試みられる内容をイエスは、よくご存知であることを意味しています。第一ヨハネ2:16には、「すべての世にあるもの、すなわち、肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢などは、御父から出たものではなく、この世から出たものだからです。」とあります。イエスは私たちが受けやすい試みをご存知なのです。そうだからこそ、安心してキリストの元に行くことができると私は考えています。キリストこそ、あわれみ深く、恵み深い方で、私たちの手を握って助け出してくださる方です。そのように、このへブル書の作者は、堅く信じているのです。あなたの目がこの作者の目のように変えられる時に、神の右の座に着かれたイエスのおられる所が恵みの御座に見えるようになるのです。そう私は信じています。そのような信仰をもって、礼拝や教会の様々な集会にイエスを歓迎して行くことが重要です。イエスが信仰者と共にご臨在してくださるのとの約束があるのですから。そう信じる時に、様々な集会がイエスがおられる恵みの座になると、私は信じています。
私は朝にイエスを自分の心に新たに迎え、この日はイエスと一緒に生きる日ですと告白します。夜寝る前にも、イエスと一緒に生きた一日を振り返り、その日の喜びを感謝し、悲しみや苦しみはイエスにおゆだねして眠りにつくように心がけています。加えて、毎日聖書を開いで、イエスとの交わりを楽しんで行きたいと願っています。聖書のみことばと共にご臨在してくださるイエスがおられます。そのようなイエスに、私を恵みの座に迎えてくださいと祈って行きたいと願っています。聖書を律法としてではなく、福音として理解する時に、イエスの恵みの御座を豊かに経験できると私は思っています。
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今回は、「大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。」(へブル4:16)からのメッセージです。大祭司なるイエスは、私たちの弱さに同情できる方、また、私たちと同じように、試みに会われた方、その方がおられるので、安心して恵みの御座に近づこうと勧めています。今日は、その箇所を一緒に学んでいきたいと思っています。それでは、へブル書4章14-5章10節を読んでいただきたい。
今まで学んできたことをここで整理してみます。イエスは、万物の創造者であり、相続者であられる(1:2)。イエスは、神の栄光の輝きであり、神の本質の完全な現れである。また、罪のきよめを成し遂げて、すぐれて高い所の大能者の右の座に着かれた方である(1:3)。そのように、キリストの神性について、まず、強調しています。同時に、イエスは全くの人間となられて、十字架での罪の贖いをなしてくださいました。へブル書2章9節と、14-18節を再度読んでみてください。17節には、「あわれみ深い、忠実な大祭司となるため、主はすべての点で兄弟たちと同じようにならなければなりませんでした。それは、民のために、なだめがなされるためなのです。」と書かれています。全くの神であられる方が全くの人間となられ、大祭司の働きをなしてくださったと教えています。私たちはそのことを信仰をもって受け止めて行くのです。信仰をもってキリストを信じて行く者は救いを経験してまいります。しかしながら、ユダヤ民族のように、カナンの地で罪を犯し、福音の恵みから離れ、神の安息にはいることのできない者が起こってきたことは事実です。当時の背景を考えてみるとより理解できると思います。クリスチャン達は、ローマの迫害を体験するようになります。キリスト教が容認された紀元313年まで、約300年近くの長い迫害が、ローマ帝国内で、クリスチャンに襲ってくることになります。イエスを信じる人生には、困難が伴う。今も昔も変わりありません。それが、私たちの人生でもあると言わざるを得ないと思っています。現在の日本では、表立って迫害はありませんが、日本では宣教の働きは困難が伴っています。しかし、ローマ帝国内で生きたクリスチャン、彼らの困難は、私たちの想像以上のものであったと思います。迫害が強くなると、彼らは墓場の地下に穴を掘って隠れて行ったようです。カタコンベの中で迫害が過ぎるまで隠れて生活する、そんな現実に直面する時に、信仰から離れていく者も多くでたことは容易に理解できます。
しかしながら、へブル書の作者は、信仰者に語りかけます。4章14節では、「さて、私たちのためには、もろもろの天を通られた偉大な大祭司である神の子イエスがおられるのですから、私たちの信仰の告白を堅く保とうではありませんか。」と。もろもろの天を通られた、との表現ですが、パウロもエペソの手紙、4章10節で用いています。エペス2章1-2節には、「あなたがたは自分の罪過と罪との中に死んでいた者であって、そのころは、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者として今も不従順の子らの中に働いている霊に従って、歩んでいました。」と書かれています。空中の権威を持つ支配者とは、サタンのことです。不従順の子とは、自分の欲に従って生きる者。そして、罪の支配の中に生きている者を指しています。残念ながら、多くの人々は、このサタンの支配下で生きているとパウロは理解しています。このサタンが支配している天、すなわち、もろもろの天をイエスは勝利者として通られたのです。キリストは、いつかこのサタンを滅ぼして新しい天と地を創造してくださる方です。そのように考えると、私たちの救い主イエスは、神の子であり、大祭司であり、サタンに勝利している方なのだから、一時的な困難に目を奪われないで、私たちの信仰の告白を堅く保とうと勧めています。また、偉大な大祭司である神の子がおられるのですから、と訳されたギリシャ語は私たちは「偉大な大祭司である神の子を持っているので」と訳すこともできます。そう、私たちは私たちの人生に神の子を持っているのです。信仰をもって、イエスの手をしっかり握りしめ、イエスと一緒の人生がスタートしたのです。それが信仰者の歩みであると言うことができると私は思っています。
さらに、15節では、「私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。罪は犯されませんでしたが、すべての点で、私たちと同じように、試みに会われたのです。」と書かれています。すべての点で、とは、私たちが試みられる内容をイエスは、よくご存知であることを意味しています。第一ヨハネ2:16には、「すべての世にあるもの、すなわち、肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢などは、御父から出たものではなく、この世から出たものだからです。」とあります。イエスは私たちが受けやすい試みをご存知なのです。そうだからこそ、安心してキリストの元に行くことができると私は考えています。キリストこそ、あわれみ深く、恵み深い方で、私たちの手を握って助け出してくださる方です。そのように、このへブル書の作者は、堅く信じているのです。あなたの目がこの作者の目のように変えられる時に、神の右の座に着かれたイエスのおられる所が恵みの御座に見えるようになるのです。そう私は信じています。そのような信仰をもって、礼拝や教会の様々な集会にイエスを歓迎して行くことが重要です。イエスが信仰者と共にご臨在してくださるのとの約束があるのですから。そう信じる時に、様々な集会がイエスがおられる恵みの座になると、私は信じています。
私は朝にイエスを自分の心に新たに迎え、この日はイエスと一緒に生きる日ですと告白します。夜寝る前にも、イエスと一緒に生きた一日を振り返り、その日の喜びを感謝し、悲しみや苦しみはイエスにおゆだねして眠りにつくように心がけています。加えて、毎日聖書を開いで、イエスとの交わりを楽しんで行きたいと願っています。聖書のみことばと共にご臨在してくださるイエスがおられます。そのようなイエスに、私を恵みの座に迎えてくださいと祈って行きたいと願っています。聖書を律法としてではなく、福音として理解する時に、イエスの恵みの御座を豊かに経験できると私は思っています。
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