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GO GO台湾 - 2021-12-18_南部のクリスマススポット

 
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トーク①:奇美博物館のクリスマスツリー≫

今週、友人と中山駅周辺で食事をする機会があって、先週のこのコーナーでご紹介した「心中山線形公園」のクリスマスツリーの傍を通ったんですが、平日も多くの人が訪れていて、とても賑わっていました。今日とかは週末なので、きっと今、もっと多くの人が訪れているんでしょうね~。

近年は台北でもあちらこちらにクリスマスイルミネーションスポットが登場していますが、台北だけではありません。台湾の各地でも、クリスマスイルミネーションスポットやクリスマスマーケットなどが登場して、クリスマスを盛り上げています。

南部のクリスマススポットでおススメなのは、台南にある「奇美博物館」。

ここは、合成樹脂や電子部品、食品などのメーカーとして台湾で有名な「奇美実業」の創業者、許文龍氏によって設立された、私立博物館としては台湾で最大規模の総合博物館です。

奇美博物館といえば、緑あふれる広い敷地に、真っ白な、まるで神殿のような西洋建築が建っていて、ここが台湾だということを忘れてしまいそうになりますが、その神殿のような建物の前に、このクリスマスシーズンになると高さおよそ13メートルの大きなクリスマスツリーが登場します。

青空の下、真っ白な宮殿風の建物、そしてその前には大きなクリスマスツリー。もうそれだけでも素敵なクリスマスの雰囲気が漂ってきますが、やはりおススメは夜!建物が浮かび上がるような柔らかな光でライトアップされた建物と、キラキラ輝くクリスマスツリーが幻想的な雰囲気を作り出します。

今年(2021年)のツリーは、色とりどりのイルミネーションがリボンの様に螺旋を描きながらデコレーションされていて、そこにカラフルなクリスマスボールのオーナメントがたくさん飾られています。

また、毎年、このクリスマスシーズンの週末に、クリスマスマーケットや音楽会などのイベントも行われていますので、この時期に台南を訪れる機会があればぜひ足を運んでみてください。

もちろん、クリスマスの雰囲気を楽しむだけでなく、「奇美博物館」の収蔵品も楽しんでくださいね。

「奇美博物館」は、西洋の美術、楽器、兵器、そして自然史という4つの分野の作品を収蔵しているんですが、許文龍氏がバイオリンの愛好者ということから、バイオリンのコレクションは世界最多なんだそうです!世界の著名なバイオリン職人の名作も収蔵していますよ。

また、美術分野でも台湾で最大級の西洋絵画と彫刻のコレクションがあって、西洋芸術史の基礎を知る事ができます。

これが個人が開いた博物館?!と驚くほどに広い館内に様々な種類の収蔵品がたくさん展示されている博物館で、見て回るのにまる1日かかると言われています。しかも、それでも展示されているのは全てではないそうですよ。

常設展示のほかに、イベントなども行われているので、クリスマスシーズンだけでなく、ぜひ足を運んでみてくださいね。

奇美博物館へのアクセスは、在来線台湾鉄道の「保安」駅下車、徒歩15分です。

徒歩15分かぁ…歩くのにも、タクシーに乗るのにも微妙な距離だなぁ…と思った方は、「保安」駅前から台南のレンタサイクル「T-Bike」を利用するのもいいですし、もしくは「保安」駅まで南下せず、「台南」駅で下車して、市内バスを利用するのをおススメします。市内バスは、「紅3」、「紅3-1」、「紅4」に乗って「奇美博物館」バス停下車です。

トーク②: 河樂廣場(The Spring)のクリスマスツリー≫

そして同じく台南エリアで注目のクリスマスイルミネーションスポットとなっているのが、「河樂廣場(The Spring)」。

昨年(2020年)に完成した、台南の新たな“憩いの広場”。

かつてオフィスと住居が混在した大型ビルがあって、台南の重要な商業エリアとなっていましたが、時代と共に衰退し、治安の問題などもあったことから、2016年に取り壊され、水と戯れることができるスポットに生まれ変わった場所です。

リニューアルしてから2度目のクリスマスとなる今年(2021年)は、「豐盛之樹-光之希望(豊かな樹-光の希望)」をメインテーマに、樹に生る果実の様に、大きなツリーに12個のバルーンが付いたデザインとなっています。

ツリーは“樹”のタイプではなく、クリスマスツリーの“オブジェ”で、高さ15メートルと昼間に見ても目を引く大きなツリー。でもやはりおススメは夜!ライトアップされたツリーは遠くから見てもきれいなんですが、近くでよく見てみると、ツリーには、台湾の古民家の窓に付けられている鉄製の飾り格子「鐵窗花」をモチーフにしたデザインが施されていたり、バルーンには、台南の風景や物語が、「剪紙」という中華圏の伝統的な“切り絵”のようなデザインで描かれていて、まるでステンドグラスのような雰囲気のツリーが楽しめます。

そして何より、この「河樂廣場(The Spring)」は“水と戯れることができるスポット”。ライトアップされたツリーがこの広場の水面に映る姿も幻想的できれいですよ。

新たなスポットとして、普段でも日中は小さなお子さん連れ、夜は特にカップルに人気の場所ですが、このクリスマスシーズンは、ツリーも登場し、マーケットも行われているので、いつもに増して多くの人がクリスマスの雰囲気を楽しみに集まっているようです。

まだ新しいスポットですので、コロナ後、クリスマスシーズンはもちろん、そのほかのタイミングでも、ぜひ足を運んでみてくださいね。

「河樂廣場(The Spring)」へのアクセスは、在来線台湾鉄道「台南」駅下車。駅前の南バス停から14番の「億載金城」行きのバスに乗るか、北バス停から「0左」バスに乗って、どちらも「河樂廣場」バス停下車です。

ちなみに、「河樂廣場(The Spring)」は、先日もご紹介した「林百貨」から徒歩10分ほどの距離ですので、「台南」駅からバスに乗らずに、街を散策しながら、歩いて行ってもいいと思います。

そして、台南といえば、「棺材板」という、揚げた食パンをくり抜いて中にシチューを詰めた台南名物の“シチュー入り揚げトースト”と呼ばれるグルメがあるんですが、その「棺材板」を最初に作ったとされている、「赤嵌棺材板」というお店も通り道の近くの路地を入ったところにありますので、ぜひ食べて帰ってくださいね。

「赤嵌棺材板」も夜21時までと意外と遅くまでやっているので、「台南」駅を利用して、そこを中心に、まずは先ほどご紹介した「奇美博物館」に行ってゆっくりと博物館を見学し、それから「台南」駅周辺へ戻ってきて、「林百貨」や、先月(11月)に外観が修復された「兜空間Dou Maison」のショップを楽しんだり、「赤嵌棺材板」で“シチュー入り揚げトースト”を食べて、この「河樂廣場(The Spring)」まで歩いていき、ここで水面に映る夜景を眺めながらゆっくりとした時間を楽しんでから、また台南駅まで戻る…というように、欲張りにあちこち一緒に楽しむことができますよ。

トーク③:屏東聖誕節≫

台南から更に南、台湾最南端の街、屏東の屏東公園で行われる「屏東聖誕節」も人気です!

2017年に第1回を開催した際に大好評だったことから(*7)、以降、毎年恒例のクリスマスの大型イベントとなったのですが、ここの特徴は何と言ってもイルミネーション!広い公園内に、その年のテーマに沿った様々なイルミネーションスポットが登場し、訪れる人たちを楽しませています。

初めて行われた2017年は「北國雪景、冰雪世界(北国の雪と氷の世界)」をテーマに。2018年は「粉紅童話(ピンクの童話)」、2019年は「金色夢幻(ゴールデンドリーム)」、2020年は「極光(オーロラ)」をテーマに行われましたが、今年(2021年)は「夢幻聖誕作為(クリスマスの夢)」をテーマに行われています。

会場の屏東公園はおよそ23万坪、東京ドームおよそ16個分の大きさがある、屏東エリアで最大規模の緑地公園です。

日本統治時代の1902年に、台湾で3番目の公園として作られたそうです。ですので100年以上の歴史があるんです。

当時は面積は今の1/4だったそうですが、1914年に現在の広さまで拡張。公園内にはその100年以上の歴史を記録した様々なものがあります。

たとえば、公園内の陸上競技場とテニスコートの間に、かつての「屏東城」の門であった「朝陽門(別名:阿猴城門)」があります。日本統治時代に道路建設のため、東西南北にあった門のうち、西、南、北の門は全て取り壊されてしまいましたが、東門だったこの「朝陽門(阿猴城門))」だけが残っていて、現在は三級古跡に指定されています。

他にも、「台湾光復記念碑」や、「二二八事件記念碑」など、屏東の発展の記録と、人々の物語を記録した公園です。

そこに今年(2021年)は、17のイルミネーションエリアを設置されています。メインイルミネーションは「冰雪城堡(雪の城)」と題して、おとぎ話で出てくるようなお城が登場。カラフルな光をまとっている他、お城の壁面には雪のようなイルミネーションも点灯して、熱帯地方の屏東に冬の雰囲気を作り出しています。

そして「魔幻路徑(マジックトレイル)」というエリアは、「冰雪城堡(雪の城)」の夢のような雰囲気をそのままに、音楽とイルミネーションで異世界への雰囲気に浸ることができ、その通路を抜けて夢の国へとつながっていくような通りとなっています。

この他にも、クリスタルにイルミネーションが反射してキラキラとまぶしい「水晶秘境」エリアや、クリスマスツリーから大きな果実が落ち、屏東公園に甘い幸せと永遠の象徴をもたらしたというイメージをデザインした「魔鏡松果(松ぼっくりマジックミラー)」エリア、藤棚とイルミネーションが合わさったような「花藤雨下(藤の花の雨)」エリア、カラフルなイルミネーションで彩られた光のトンネル「雪花翩翩(雪の花の花びら)」エリア、光の絨毯が敷き詰められたような「星光飛舞(スターライト・ダンシング)」エリア、樹に美味しそうな“ドーナッツ”がなっている「點心漫天(満天のスイーツ)」エリアなどなど、それぞれに違った雰囲気のイルミネーションが楽しめます。

また、この屏東公園も、クリスマスシーズンの週末は、様々なイベントを行っている他、夜になると「魔幻路徑(マジックトレイル)」エリアでは1時間おきに人工雪を降らせて、クリスマスムードを盛り上げています。

屏東では雪が降ることはないので、これには子供だけでなく、大人も大はしゃぎになります。

この屏東公園のクリスマスイルミネーションは年々、華やかに、そして盛大になっているので、ぜひ今後もチェックしてみてくださいね。

屏東公園までのアクセスは、在来線台湾鉄道「屏東」駅下車。徒歩15分です。歩くのはちょっとなぁ…という方は、「屏東」駅前の屏東バスターミナルから、505、509、516などのバスに乗って、「屏東公園」バス停下車です。

台湾の南部は熱帯地方になるため、気候も、雰囲気もちょっと違うかもしれません(天気の良かった日なんかは夜でも半そでの人がいたりしますしね)。また日本で感じるクリスマスとは違って、新鮮な感覚を受けるかもしれませんよ。クリスマスシーズンに台湾に来る機会があれば、南部のクリスマスもぜひ楽しんでくださいね。

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トーク①:奇美博物館のクリスマスツリー≫

今週、友人と中山駅周辺で食事をする機会があって、先週のこのコーナーでご紹介した「心中山線形公園」のクリスマスツリーの傍を通ったんですが、平日も多くの人が訪れていて、とても賑わっていました。今日とかは週末なので、きっと今、もっと多くの人が訪れているんでしょうね~。

近年は台北でもあちらこちらにクリスマスイルミネーションスポットが登場していますが、台北だけではありません。台湾の各地でも、クリスマスイルミネーションスポットやクリスマスマーケットなどが登場して、クリスマスを盛り上げています。

南部のクリスマススポットでおススメなのは、台南にある「奇美博物館」。

ここは、合成樹脂や電子部品、食品などのメーカーとして台湾で有名な「奇美実業」の創業者、許文龍氏によって設立された、私立博物館としては台湾で最大規模の総合博物館です。

奇美博物館といえば、緑あふれる広い敷地に、真っ白な、まるで神殿のような西洋建築が建っていて、ここが台湾だということを忘れてしまいそうになりますが、その神殿のような建物の前に、このクリスマスシーズンになると高さおよそ13メートルの大きなクリスマスツリーが登場します。

青空の下、真っ白な宮殿風の建物、そしてその前には大きなクリスマスツリー。もうそれだけでも素敵なクリスマスの雰囲気が漂ってきますが、やはりおススメは夜!建物が浮かび上がるような柔らかな光でライトアップされた建物と、キラキラ輝くクリスマスツリーが幻想的な雰囲気を作り出します。

今年(2021年)のツリーは、色とりどりのイルミネーションがリボンの様に螺旋を描きながらデコレーションされていて、そこにカラフルなクリスマスボールのオーナメントがたくさん飾られています。

また、毎年、このクリスマスシーズンの週末に、クリスマスマーケットや音楽会などのイベントも行われていますので、この時期に台南を訪れる機会があればぜひ足を運んでみてください。

もちろん、クリスマスの雰囲気を楽しむだけでなく、「奇美博物館」の収蔵品も楽しんでくださいね。

「奇美博物館」は、西洋の美術、楽器、兵器、そして自然史という4つの分野の作品を収蔵しているんですが、許文龍氏がバイオリンの愛好者ということから、バイオリンのコレクションは世界最多なんだそうです!世界の著名なバイオリン職人の名作も収蔵していますよ。

また、美術分野でも台湾で最大級の西洋絵画と彫刻のコレクションがあって、西洋芸術史の基礎を知る事ができます。

これが個人が開いた博物館?!と驚くほどに広い館内に様々な種類の収蔵品がたくさん展示されている博物館で、見て回るのにまる1日かかると言われています。しかも、それでも展示されているのは全てではないそうですよ。

常設展示のほかに、イベントなども行われているので、クリスマスシーズンだけでなく、ぜひ足を運んでみてくださいね。

奇美博物館へのアクセスは、在来線台湾鉄道の「保安」駅下車、徒歩15分です。

徒歩15分かぁ…歩くのにも、タクシーに乗るのにも微妙な距離だなぁ…と思った方は、「保安」駅前から台南のレンタサイクル「T-Bike」を利用するのもいいですし、もしくは「保安」駅まで南下せず、「台南」駅で下車して、市内バスを利用するのをおススメします。市内バスは、「紅3」、「紅3-1」、「紅4」に乗って「奇美博物館」バス停下車です。

トーク②: 河樂廣場(The Spring)のクリスマスツリー≫

そして同じく台南エリアで注目のクリスマスイルミネーションスポットとなっているのが、「河樂廣場(The Spring)」。

昨年(2020年)に完成した、台南の新たな“憩いの広場”。

かつてオフィスと住居が混在した大型ビルがあって、台南の重要な商業エリアとなっていましたが、時代と共に衰退し、治安の問題などもあったことから、2016年に取り壊され、水と戯れることができるスポットに生まれ変わった場所です。

リニューアルしてから2度目のクリスマスとなる今年(2021年)は、「豐盛之樹-光之希望(豊かな樹-光の希望)」をメインテーマに、樹に生る果実の様に、大きなツリーに12個のバルーンが付いたデザインとなっています。

ツリーは“樹”のタイプではなく、クリスマスツリーの“オブジェ”で、高さ15メートルと昼間に見ても目を引く大きなツリー。でもやはりおススメは夜!ライトアップされたツリーは遠くから見てもきれいなんですが、近くでよく見てみると、ツリーには、台湾の古民家の窓に付けられている鉄製の飾り格子「鐵窗花」をモチーフにしたデザインが施されていたり、バルーンには、台南の風景や物語が、「剪紙」という中華圏の伝統的な“切り絵”のようなデザインで描かれていて、まるでステンドグラスのような雰囲気のツリーが楽しめます。

そして何より、この「河樂廣場(The Spring)」は“水と戯れることができるスポット”。ライトアップされたツリーがこの広場の水面に映る姿も幻想的できれいですよ。

新たなスポットとして、普段でも日中は小さなお子さん連れ、夜は特にカップルに人気の場所ですが、このクリスマスシーズンは、ツリーも登場し、マーケットも行われているので、いつもに増して多くの人がクリスマスの雰囲気を楽しみに集まっているようです。

まだ新しいスポットですので、コロナ後、クリスマスシーズンはもちろん、そのほかのタイミングでも、ぜひ足を運んでみてくださいね。

「河樂廣場(The Spring)」へのアクセスは、在来線台湾鉄道「台南」駅下車。駅前の南バス停から14番の「億載金城」行きのバスに乗るか、北バス停から「0左」バスに乗って、どちらも「河樂廣場」バス停下車です。

ちなみに、「河樂廣場(The Spring)」は、先日もご紹介した「林百貨」から徒歩10分ほどの距離ですので、「台南」駅からバスに乗らずに、街を散策しながら、歩いて行ってもいいと思います。

そして、台南といえば、「棺材板」という、揚げた食パンをくり抜いて中にシチューを詰めた台南名物の“シチュー入り揚げトースト”と呼ばれるグルメがあるんですが、その「棺材板」を最初に作ったとされている、「赤嵌棺材板」というお店も通り道の近くの路地を入ったところにありますので、ぜひ食べて帰ってくださいね。

「赤嵌棺材板」も夜21時までと意外と遅くまでやっているので、「台南」駅を利用して、そこを中心に、まずは先ほどご紹介した「奇美博物館」に行ってゆっくりと博物館を見学し、それから「台南」駅周辺へ戻ってきて、「林百貨」や、先月(11月)に外観が修復された「兜空間Dou Maison」のショップを楽しんだり、「赤嵌棺材板」で“シチュー入り揚げトースト”を食べて、この「河樂廣場(The Spring)」まで歩いていき、ここで水面に映る夜景を眺めながらゆっくりとした時間を楽しんでから、また台南駅まで戻る…というように、欲張りにあちこち一緒に楽しむことができますよ。

トーク③:屏東聖誕節≫

台南から更に南、台湾最南端の街、屏東の屏東公園で行われる「屏東聖誕節」も人気です!

2017年に第1回を開催した際に大好評だったことから(*7)、以降、毎年恒例のクリスマスの大型イベントとなったのですが、ここの特徴は何と言ってもイルミネーション!広い公園内に、その年のテーマに沿った様々なイルミネーションスポットが登場し、訪れる人たちを楽しませています。

初めて行われた2017年は「北國雪景、冰雪世界(北国の雪と氷の世界)」をテーマに。2018年は「粉紅童話(ピンクの童話)」、2019年は「金色夢幻(ゴールデンドリーム)」、2020年は「極光(オーロラ)」をテーマに行われましたが、今年(2021年)は「夢幻聖誕作為(クリスマスの夢)」をテーマに行われています。

会場の屏東公園はおよそ23万坪、東京ドームおよそ16個分の大きさがある、屏東エリアで最大規模の緑地公園です。

日本統治時代の1902年に、台湾で3番目の公園として作られたそうです。ですので100年以上の歴史があるんです。

当時は面積は今の1/4だったそうですが、1914年に現在の広さまで拡張。公園内にはその100年以上の歴史を記録した様々なものがあります。

たとえば、公園内の陸上競技場とテニスコートの間に、かつての「屏東城」の門であった「朝陽門(別名:阿猴城門)」があります。日本統治時代に道路建設のため、東西南北にあった門のうち、西、南、北の門は全て取り壊されてしまいましたが、東門だったこの「朝陽門(阿猴城門))」だけが残っていて、現在は三級古跡に指定されています。

他にも、「台湾光復記念碑」や、「二二八事件記念碑」など、屏東の発展の記録と、人々の物語を記録した公園です。

そこに今年(2021年)は、17のイルミネーションエリアを設置されています。メインイルミネーションは「冰雪城堡(雪の城)」と題して、おとぎ話で出てくるようなお城が登場。カラフルな光をまとっている他、お城の壁面には雪のようなイルミネーションも点灯して、熱帯地方の屏東に冬の雰囲気を作り出しています。

そして「魔幻路徑(マジックトレイル)」というエリアは、「冰雪城堡(雪の城)」の夢のような雰囲気をそのままに、音楽とイルミネーションで異世界への雰囲気に浸ることができ、その通路を抜けて夢の国へとつながっていくような通りとなっています。

この他にも、クリスタルにイルミネーションが反射してキラキラとまぶしい「水晶秘境」エリアや、クリスマスツリーから大きな果実が落ち、屏東公園に甘い幸せと永遠の象徴をもたらしたというイメージをデザインした「魔鏡松果(松ぼっくりマジックミラー)」エリア、藤棚とイルミネーションが合わさったような「花藤雨下(藤の花の雨)」エリア、カラフルなイルミネーションで彩られた光のトンネル「雪花翩翩(雪の花の花びら)」エリア、光の絨毯が敷き詰められたような「星光飛舞(スターライト・ダンシング)」エリア、樹に美味しそうな“ドーナッツ”がなっている「點心漫天(満天のスイーツ)」エリアなどなど、それぞれに違った雰囲気のイルミネーションが楽しめます。

また、この屏東公園も、クリスマスシーズンの週末は、様々なイベントを行っている他、夜になると「魔幻路徑(マジックトレイル)」エリアでは1時間おきに人工雪を降らせて、クリスマスムードを盛り上げています。

屏東では雪が降ることはないので、これには子供だけでなく、大人も大はしゃぎになります。

この屏東公園のクリスマスイルミネーションは年々、華やかに、そして盛大になっているので、ぜひ今後もチェックしてみてくださいね。

屏東公園までのアクセスは、在来線台湾鉄道「屏東」駅下車。徒歩15分です。歩くのはちょっとなぁ…という方は、「屏東」駅前の屏東バスターミナルから、505、509、516などのバスに乗って、「屏東公園」バス停下車です。

台湾の南部は熱帯地方になるため、気候も、雰囲気もちょっと違うかもしれません(天気の良かった日なんかは夜でも半そでの人がいたりしますしね)。また日本で感じるクリスマスとは違って、新鮮な感覚を受けるかもしれませんよ。クリスマスシーズンに台湾に来る機会があれば、南部のクリスマスもぜひ楽しんでくださいね。

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