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GO GO台湾 - 2021-07-03_観光ダムスポット(南部)

 
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トーク①:高雄・阿公店水庫≫

先週のこのコーナーでは、56年ぶりの大渇水からようやく潤ってきた台湾の北部のダムのおススメ観光スポットをご紹介しましたが、今回、渇水が特に深刻だった中南部でも、ほとんどのダムで渇水警報が解除となりました。

あとまだ、台中にある「德基水庫」がまだ警戒状態ではありますが、ほとんどのダムで深刻な水不足からようやく落ち着きを取り戻しました。

なお、ネットで台湾各地のダムの貯水率をまとめてみることができるのですが、その中で、台湾南部・高雄にある「阿公店水庫」だけがまだ貯水率3.3%と低い数値となっていて、「え?まだ深刻なのでは?」と私も思ったのですが、この「阿公店水庫」は、台湾で唯一、“洪水防止”を目的に建てられたダムで、貯水を目的とはしていないんだそうです。

しかも、ダムの底の堆積物も多くなっていることから、既に一般への水の提供は停止していて、長期にわたって放水状態を続けているそうです。

ですので、貯水率が低い数値となっていても問題ないようです。

そんな「阿公店水庫」も実は観光スポットとして人気のダムです。「阿公」と聞くと、台湾語や台湾の人の言葉になじみのある方は「え?おじいちゃん?」と思うかもしれませんね。台湾ではおじいちゃんのことを「阿公(a-kong)」、おばあちゃんのことを「阿媽(a-ma)」と呼んだりするので、「ダムの名前におじいちゃん?」と思ったかもしれません。

この名前の由来は、一つは、ここに住んでいた原住民族が呼んでいた土地の名前の音から付けたというもの。そしてもう一つは、明朝時代に中国大陸・福建省から台湾に渡ってきたある老人が、この川のほとりに茅葺屋根の小屋を建て、屋台を出して道行く人にお菓子やお茶を売っていました。ここは、台南や高雄・左營間を行き来するのに便利な場所だったので、そこから“おじいちゃんの店”という意味の「阿公店」という名前になったという説。

そう、まさに「おじいちゃん」を意味する名前なんです。

そんな「阿公店(おじいちゃんのお店)」という地名は、日本統治時代に“岡山”という名前になったのですが、それまではちゃんと地名として使われていたんだそうです。

地名として残るほど、“おじいちゃんのお店”は有名だったんですね。

今は、川の名前「阿公店溪」と、ダムの名前「阿公店水庫」として“おじいちゃんのお店”という名前が残っています。

そんな「阿公店水庫」は、日本統治時代から建設をはじめ、台湾最長となる工事期間およそ12年という長い時間をかけて1953年に完成したダムで、台湾最長2.38キロメートルの堤防を持っています。

また、2010年に台湾初のダムをぐるりと囲むようにおよそ7キロのサイクリングロードが完成して、自転車に乗ってダムの周辺の風景を楽しむことができますよ。

しかも、その「阿公店水庫」のサイクリングロードには、“阿公店十景”と呼ばれる景色のいいスポットがあって、特に天気のいい休日は多くの人が訪れます。

その“阿公店十景”とは、

「日昇蓬萊」、「荷塘曉風」、「崗山倒影」、「長堤夕照」、「龍口吞泉」、「水漾釣月」、「煙波虹橋」、「竹林伴騎」、「樹影果香」、「晨鐘暮鼓」の10か所。

中でもフォトスポットとして人気なのは「日昇蓬萊」と「煙波虹橋」という2つの橋。

「日昇蓬萊」は、その名の通り、朝日を見るのにおススメのスポット。「阿公店水庫管理中心(阿公店ダム管理センター)」から5分ほどで着くので、朝早い時間から朝日を見に来る人も少なくないそうです。

また、「日昇蓬萊」の橋の主塔が赤色で、青い空、ダムの水、その周りの木々にとても映えることから、人気のフォトスポットで、ブライダル写真を撮っているカップルも時々見かけます。

そして「煙波虹橋」の方は、石造りの主塔で重厚な趣きですが、こちらは橋の入り口前のウッドデッキ調の道が大きくカーブしていて、そこで写真を撮ったり、そこから橋の側面を撮ったりしている人をよく見かけます。

どちらも人と自転車専用ですので、幅はそんなに広くないのですが、長さは200メートルを超える長い橋で、ゆっくりと辺りの景色を楽しみながら渡ってください。

橋を渡っている途中で探してみると、遠くにお互いの橋が見えますよ。

ちなみに、「阿公店水庫」には、「阿公店水庫管理中心(阿公店ダム管理センター)」の近くにレンタサイクルのUbikeがありますので、旅行客もサイクリングを楽しめますよ。

ダムを反時計回りにぐるっと回ったら、最後は広くて真っすぐの道が続きますので、サイクリストたちがラストスパートをかけて戻ってくる様子も見かけますよ。もちろん、安全には気を付けて、皆さんもぜひ「阿公店水庫」のサイクリングを楽しんでみてくださいね。

トーク②:高雄・阿公店水庫アクセス&崗山之眼≫

「阿公店水庫」までのアクセスは、台湾新幹線こと台湾高速鉄道で南の終着駅「左營」駅まで行き、そこから在来線台湾鉄道に乗り換え。そして「岡山」駅まで行ったら、駅前のバスセンターから高雄客運の8008番か8020番のバスに乗って「水庫入口」バス停下車です。

また、ダムの周りではないのですが、近くに「崗山之眼」という人気のスポットがあります。

ここには、「阿公店水庫」や「阿公店森林公園」、「阿公店溪」、そしてその近くの平原などが見渡せる天空回廊があります。

この天空回廊は音楽をイメージした設計となっていて、全長88メートル、高さはおよそビルの8階の高さ。そこから「阿公店水庫」周辺が一望できます。

高いところが苦手な方は、なんだか身体が“きゅー”っとなりそうですが、一部、足元がスケルトンになっていたりしますので、ぜひそこにもチャレンジしてみてください(笑)。

その天空回廊を支える主塔はバイオリンのネックのような形をしていて、ワイヤーが“弦”を、天空回廊に続く螺旋階段はピアノの鍵盤のイメージ。風が吹き抜けたらまるで音楽が聞こえてきそうな雰囲気となっています。

ちなみに、「崗山之眼」の天空回廊からは、お天気のいい日にはこの高雄市のランドマーク高雄85のビルが見えたりもするそうですよ。

2018年にオープンしたスポットで、有名な旅行雑誌「ロンリープラネット」で、高雄で最も素晴らしいスポットとしておススメされたこともあります。新たな人気スポット、ぜひ足を運んでみてくださいね。

「崗山之眼」までのアクセスは、「阿公店水庫」から観光シャトルバスが出ています。「阿公店水庫」バス停から“緑線”の観光シャトルバスに乗って「崗山之眼」バス停下車です。

トーク③:嘉義/台南・曾文水庫≫

南部の観光ダムスポット、もう1か所は、嘉義と台南に跨っている「曾文水庫」。

1973年に完成、総貯水量およそ7億800万立方メートルの台湾最大のダムです。灌漑の他、発電や洪水防止、そして観光と、様々な目的を持っています。

この「曾文水庫」には、“ウォーキングトレイル”が設けてあって、合計375段の階段を上って一番高い所まで行くと、その大きなダムを俯瞰することができます。

緑豊かで、ダムから眺める湖や山々の雄大な景色はとても美しく、人気観光スポットとなっていて、毎年30万人近い人が訪れています。

観光スポットになっているダムですので、旅客服務中心(トラベルサービスセンター)やレストラン、キャンプエリアなどもあります。

この旅客服務中心(トラベルサービスセンター)の建物は、目の形のような薄い楕円形をしていて、外壁は鏡のようなガラスで覆われています。その目を引く外観から、フォトスポットとなっています。

また、建物の周辺にはベンチもあってそこでゆったりと過ごすこともできるのですが、この外壁のガラスに周辺の木々が写って、建物は先鋭的なであるにも関わらず自然に溶け込んでいます。

また、「曾文水庫」の人気スポットなのが、2011年に完成した「觀景樓(景観タワー)」にある“橋”。“橋”とは言ってもどこかに渡るものではなく、ダムに向かって天空歩道が伸びている“橋”のような景観台で、その天空歩道の先からは、ダムの遠くの方まで見渡せます。

しかも、「觀景樓」には、テラスからも屋内からも360°ダムを眺めながら軽食が楽しめるカフェレストランもあって、ここでのんびりと時間と共に変化するダムの風景を眺めているだけでもいいな~という気分になります。

そして「曾文水庫」も“ダムクルーズ”があります。この「觀景樓」の近くにあるふ頭から船が出ます。「觀景樓ふ頭」から「山豬島(イノシシ島)」、「飛鷹峽谷」を巡って「觀景樓ふ頭」に戻って来るおよそ1時間のコース。豊富な自然の中、野生動物の声や姿を楽しむことができます。

この1時間のダムクルーズは、土日祝日の朝10時からと、午後5時からの2回、あります。料金は1人300台湾元(日本円およそ1,200円)です。

また、そのコースに釣り1時間をプラスしたコースを毎日運航しています。こちらは全部で2時間コース。毎日午後1時半に出発します。料金は平日は1人500元(およそ2,000円)、休日は600元(およそ2,400円)です。

この他にも、「曾文水庫」周辺には、噴水や滑り台が設置された、子供たちがちょっとした水遊びができるスポットもあって、夏場にはお子さん連れの方も多く訪れます。

大きなダムと聞くと、山奥の何もない所…というイメージがありましたが、ここはひとつの観光スポットとして楽しめます。

「曾文水庫」までのアクセスは、在来線台湾鉄道「台南」駅下車、駅前のローターリーの駅を背にして右手セブンイレブンの前にあるバス停から綠幹線のバスに乗って終点の「玉井」へ。そこからさらに綠24番のバスに乗り換え、終点「觀景樓」バス停下車です。

ただし、綠24番は1日9往復しかなく、しかも「觀景樓」まで行くバスは1日3往復しかありませんので時刻表をチェックしてプランを立ててくださいね。

ちなみにこのルート、そう!「玉井」といえば、マンゴーの故郷としてもお馴染みのあの「玉井」です。

ですので、もし夏場、マンゴーの時期に「曾文水庫」を訪れるのであれば、「玉井」でマンゴーも楽しむプランを一緒に立てるのもいいかもしれません。

ただ、くれぐれもバスの時間をお忘れなく!(笑)

旅のスケジュールに余裕があれば、ぜひ台湾南部のダムにも足を延ばしてみてくださいね。

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トーク①:高雄・阿公店水庫≫

先週のこのコーナーでは、56年ぶりの大渇水からようやく潤ってきた台湾の北部のダムのおススメ観光スポットをご紹介しましたが、今回、渇水が特に深刻だった中南部でも、ほとんどのダムで渇水警報が解除となりました。

あとまだ、台中にある「德基水庫」がまだ警戒状態ではありますが、ほとんどのダムで深刻な水不足からようやく落ち着きを取り戻しました。

なお、ネットで台湾各地のダムの貯水率をまとめてみることができるのですが、その中で、台湾南部・高雄にある「阿公店水庫」だけがまだ貯水率3.3%と低い数値となっていて、「え?まだ深刻なのでは?」と私も思ったのですが、この「阿公店水庫」は、台湾で唯一、“洪水防止”を目的に建てられたダムで、貯水を目的とはしていないんだそうです。

しかも、ダムの底の堆積物も多くなっていることから、既に一般への水の提供は停止していて、長期にわたって放水状態を続けているそうです。

ですので、貯水率が低い数値となっていても問題ないようです。

そんな「阿公店水庫」も実は観光スポットとして人気のダムです。「阿公」と聞くと、台湾語や台湾の人の言葉になじみのある方は「え?おじいちゃん?」と思うかもしれませんね。台湾ではおじいちゃんのことを「阿公(a-kong)」、おばあちゃんのことを「阿媽(a-ma)」と呼んだりするので、「ダムの名前におじいちゃん?」と思ったかもしれません。

この名前の由来は、一つは、ここに住んでいた原住民族が呼んでいた土地の名前の音から付けたというもの。そしてもう一つは、明朝時代に中国大陸・福建省から台湾に渡ってきたある老人が、この川のほとりに茅葺屋根の小屋を建て、屋台を出して道行く人にお菓子やお茶を売っていました。ここは、台南や高雄・左營間を行き来するのに便利な場所だったので、そこから“おじいちゃんの店”という意味の「阿公店」という名前になったという説。

そう、まさに「おじいちゃん」を意味する名前なんです。

そんな「阿公店(おじいちゃんのお店)」という地名は、日本統治時代に“岡山”という名前になったのですが、それまではちゃんと地名として使われていたんだそうです。

地名として残るほど、“おじいちゃんのお店”は有名だったんですね。

今は、川の名前「阿公店溪」と、ダムの名前「阿公店水庫」として“おじいちゃんのお店”という名前が残っています。

そんな「阿公店水庫」は、日本統治時代から建設をはじめ、台湾最長となる工事期間およそ12年という長い時間をかけて1953年に完成したダムで、台湾最長2.38キロメートルの堤防を持っています。

また、2010年に台湾初のダムをぐるりと囲むようにおよそ7キロのサイクリングロードが完成して、自転車に乗ってダムの周辺の風景を楽しむことができますよ。

しかも、その「阿公店水庫」のサイクリングロードには、“阿公店十景”と呼ばれる景色のいいスポットがあって、特に天気のいい休日は多くの人が訪れます。

その“阿公店十景”とは、

「日昇蓬萊」、「荷塘曉風」、「崗山倒影」、「長堤夕照」、「龍口吞泉」、「水漾釣月」、「煙波虹橋」、「竹林伴騎」、「樹影果香」、「晨鐘暮鼓」の10か所。

中でもフォトスポットとして人気なのは「日昇蓬萊」と「煙波虹橋」という2つの橋。

「日昇蓬萊」は、その名の通り、朝日を見るのにおススメのスポット。「阿公店水庫管理中心(阿公店ダム管理センター)」から5分ほどで着くので、朝早い時間から朝日を見に来る人も少なくないそうです。

また、「日昇蓬萊」の橋の主塔が赤色で、青い空、ダムの水、その周りの木々にとても映えることから、人気のフォトスポットで、ブライダル写真を撮っているカップルも時々見かけます。

そして「煙波虹橋」の方は、石造りの主塔で重厚な趣きですが、こちらは橋の入り口前のウッドデッキ調の道が大きくカーブしていて、そこで写真を撮ったり、そこから橋の側面を撮ったりしている人をよく見かけます。

どちらも人と自転車専用ですので、幅はそんなに広くないのですが、長さは200メートルを超える長い橋で、ゆっくりと辺りの景色を楽しみながら渡ってください。

橋を渡っている途中で探してみると、遠くにお互いの橋が見えますよ。

ちなみに、「阿公店水庫」には、「阿公店水庫管理中心(阿公店ダム管理センター)」の近くにレンタサイクルのUbikeがありますので、旅行客もサイクリングを楽しめますよ。

ダムを反時計回りにぐるっと回ったら、最後は広くて真っすぐの道が続きますので、サイクリストたちがラストスパートをかけて戻ってくる様子も見かけますよ。もちろん、安全には気を付けて、皆さんもぜひ「阿公店水庫」のサイクリングを楽しんでみてくださいね。

トーク②:高雄・阿公店水庫アクセス&崗山之眼≫

「阿公店水庫」までのアクセスは、台湾新幹線こと台湾高速鉄道で南の終着駅「左營」駅まで行き、そこから在来線台湾鉄道に乗り換え。そして「岡山」駅まで行ったら、駅前のバスセンターから高雄客運の8008番か8020番のバスに乗って「水庫入口」バス停下車です。

また、ダムの周りではないのですが、近くに「崗山之眼」という人気のスポットがあります。

ここには、「阿公店水庫」や「阿公店森林公園」、「阿公店溪」、そしてその近くの平原などが見渡せる天空回廊があります。

この天空回廊は音楽をイメージした設計となっていて、全長88メートル、高さはおよそビルの8階の高さ。そこから「阿公店水庫」周辺が一望できます。

高いところが苦手な方は、なんだか身体が“きゅー”っとなりそうですが、一部、足元がスケルトンになっていたりしますので、ぜひそこにもチャレンジしてみてください(笑)。

その天空回廊を支える主塔はバイオリンのネックのような形をしていて、ワイヤーが“弦”を、天空回廊に続く螺旋階段はピアノの鍵盤のイメージ。風が吹き抜けたらまるで音楽が聞こえてきそうな雰囲気となっています。

ちなみに、「崗山之眼」の天空回廊からは、お天気のいい日にはこの高雄市のランドマーク高雄85のビルが見えたりもするそうですよ。

2018年にオープンしたスポットで、有名な旅行雑誌「ロンリープラネット」で、高雄で最も素晴らしいスポットとしておススメされたこともあります。新たな人気スポット、ぜひ足を運んでみてくださいね。

「崗山之眼」までのアクセスは、「阿公店水庫」から観光シャトルバスが出ています。「阿公店水庫」バス停から“緑線”の観光シャトルバスに乗って「崗山之眼」バス停下車です。

トーク③:嘉義/台南・曾文水庫≫

南部の観光ダムスポット、もう1か所は、嘉義と台南に跨っている「曾文水庫」。

1973年に完成、総貯水量およそ7億800万立方メートルの台湾最大のダムです。灌漑の他、発電や洪水防止、そして観光と、様々な目的を持っています。

この「曾文水庫」には、“ウォーキングトレイル”が設けてあって、合計375段の階段を上って一番高い所まで行くと、その大きなダムを俯瞰することができます。

緑豊かで、ダムから眺める湖や山々の雄大な景色はとても美しく、人気観光スポットとなっていて、毎年30万人近い人が訪れています。

観光スポットになっているダムですので、旅客服務中心(トラベルサービスセンター)やレストラン、キャンプエリアなどもあります。

この旅客服務中心(トラベルサービスセンター)の建物は、目の形のような薄い楕円形をしていて、外壁は鏡のようなガラスで覆われています。その目を引く外観から、フォトスポットとなっています。

また、建物の周辺にはベンチもあってそこでゆったりと過ごすこともできるのですが、この外壁のガラスに周辺の木々が写って、建物は先鋭的なであるにも関わらず自然に溶け込んでいます。

また、「曾文水庫」の人気スポットなのが、2011年に完成した「觀景樓(景観タワー)」にある“橋”。“橋”とは言ってもどこかに渡るものではなく、ダムに向かって天空歩道が伸びている“橋”のような景観台で、その天空歩道の先からは、ダムの遠くの方まで見渡せます。

しかも、「觀景樓」には、テラスからも屋内からも360°ダムを眺めながら軽食が楽しめるカフェレストランもあって、ここでのんびりと時間と共に変化するダムの風景を眺めているだけでもいいな~という気分になります。

そして「曾文水庫」も“ダムクルーズ”があります。この「觀景樓」の近くにあるふ頭から船が出ます。「觀景樓ふ頭」から「山豬島(イノシシ島)」、「飛鷹峽谷」を巡って「觀景樓ふ頭」に戻って来るおよそ1時間のコース。豊富な自然の中、野生動物の声や姿を楽しむことができます。

この1時間のダムクルーズは、土日祝日の朝10時からと、午後5時からの2回、あります。料金は1人300台湾元(日本円およそ1,200円)です。

また、そのコースに釣り1時間をプラスしたコースを毎日運航しています。こちらは全部で2時間コース。毎日午後1時半に出発します。料金は平日は1人500元(およそ2,000円)、休日は600元(およそ2,400円)です。

この他にも、「曾文水庫」周辺には、噴水や滑り台が設置された、子供たちがちょっとした水遊びができるスポットもあって、夏場にはお子さん連れの方も多く訪れます。

大きなダムと聞くと、山奥の何もない所…というイメージがありましたが、ここはひとつの観光スポットとして楽しめます。

「曾文水庫」までのアクセスは、在来線台湾鉄道「台南」駅下車、駅前のローターリーの駅を背にして右手セブンイレブンの前にあるバス停から綠幹線のバスに乗って終点の「玉井」へ。そこからさらに綠24番のバスに乗り換え、終点「觀景樓」バス停下車です。

ただし、綠24番は1日9往復しかなく、しかも「觀景樓」まで行くバスは1日3往復しかありませんので時刻表をチェックしてプランを立ててくださいね。

ちなみにこのルート、そう!「玉井」といえば、マンゴーの故郷としてもお馴染みのあの「玉井」です。

ですので、もし夏場、マンゴーの時期に「曾文水庫」を訪れるのであれば、「玉井」でマンゴーも楽しむプランを一緒に立てるのもいいかもしれません。

ただ、くれぐれもバスの時間をお忘れなく!(笑)

旅のスケジュールに余裕があれば、ぜひ台湾南部のダムにも足を延ばしてみてくださいね。

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