GO GO台湾 - 2021-04-17_台北エリアの噴水スポット
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≪トーク①:碧潭噴水ショー≫
4月の台湾は春の心地のいい天気だったかと思うと、突然、日中30℃という夏のような天気になったり、その翌日にはまた20℃近くまで気温が下がったりと、とにかく気温の変化が激しく、洋服選びが大変です。
しかもこれは台北だけかと思いきや、先日、媽祖巡礼の中継のために向かった台中もその日はとっても寒くてびっくりしました。台中は晴れの日が多く天気が比較的穏やかだとされていますが、意外と海からの風が強く、風が吹くと体感温度がぐっと下がったりもします。
春に台湾を訪れる予定の時には、南の島だから…と油断せずに、羽織るものを持ってくることを忘れないようにしてくださいね。
さて、そんな春になると始まるのが、台北市の南西部、台北新交通システムMRT(台北メトロ)グリーンラインの南の終着駅「新店」駅そばにある景勝地「碧潭」の噴水ショー。
初めてこの噴水ショーが行われたのは2016年のクリスマスイブから春にかけてだったんですが、今では“春”のイベントとしてすっかりお馴染みとなっています。
今年も昨年に引き続き、シンガポールのプロジェクションマッピングチームを招きデザイン。今年は新北市が市に昇格してから10周年ということで、新北市の市章、市のシンボルマークである四つ葉のクローバーから広げ「花舞幸福」というテーマで行われています。
噴水と光の美しいショーはもちろんのこと、今回は、幅30メートルの巨大なウォータースクリーンに投影する技術によって、初の360度のプロジェクションマッピングが楽しめるようになっていて、さらには最先端の投影技術によって、「碧潭」沿岸の岩に美しい光の世界を作り出しています。
しかも、「碧潭」の東側に、今年は虹色のイルミネーションが輝くロマンチックな“芝生の星空”が登場しています。駅側はこれまではとくにはイルミネーションなどの装飾はなかったのですが、噴水ショーだけでなく、この“芝生の星空”も人気のフォトスポットになりそうです。
毎年どんどんグレードアップしているこの「碧潭」の噴水ショー。夕方6時から夜8時半までの間、30分おきに、2種類の噴水ショーが交互に行われます。ショーの長さは毎年異なりますが、だいたい5分前後です。
すっかり台北の春の恒例イベントとなっていますので、春に台湾を訪れたらぜひ足を運んでくださいね。
なお、噴水ショーでライトアップされた夜の「碧潭」もいいのですが、日中、遊びに訪れるのもおススメです。
ここはその名前の通り、深い緑の美しい川で、流れも緩やかなので、川沿いのカフェで川を眺めてぼーっとするのも心地いいですよ。また、川沿いの遊歩道にはサイクリングロードが整備されているので、駅前でレンタサイクルのUbikeを借りてちょっとサイクリングということもできますし、“スワンボート”をはじめとした足漕ぎボートやモーター式のボートもありますので、河でゆっくりとした時間を楽しめます。「碧潭」の“スワンボート”と言えば、ドラマなどでもちょくちょく登場しますので、ドラマのワンシーン気分で楽しんでみてはいかがでしょう。もちろん、スワンボートだけじゃなく、ファミリーで乗れる大きめの足漕ぎボートもあるので、みんなでワイワイ楽しむのもいいですね。
また「碧潭」近くには、「新店老街」というローカルの“オールドストリート”もあるので、街歩きをしたり、食べ歩きも楽しめますので、日中から「碧潭」を訪れて、川の近くでゆっくりと過ごして、日が暮れてから噴水ショーを楽しんで帰るというプランもおススメですよ。
「碧潭」までのアクセスは、台北新交通システムMRT(台北メトロ)グリーンラインの南の終着駅「新店」駅下車。改札を出て左側すぐです。
≪トーク②:艋舺公園の噴水≫
噴水と言えば、この「碧潭」の噴水ショーを思い浮かべますが、実は、台湾を訪れる観光客の多くが足を運ぶ場所にも噴水があるのに気づいていましたか?
その場所は、台湾を代表する人気パワースポット「龍山寺」のすぐ目の前にある「艋舺公園」。この公園は、台北市が芸術をテーマに開発した、とても特徴的な民族公園で、公園内には文化的意味のある設計が多く見られます。
例えば、公園の東側には龍の彫刻があるのですが、これは、中国の風水において、左の青い龍は縁起が良いとされていることを象徴しています。そして西側には船の彫刻があって、これはこの地に住む先人たちが、木舟を使ってものを運んだり、河を渡ったり、貿易などの交通手段としていたことに由来しています。
また、龍山寺に向かってカタカナの「コ」の字の回廊があって、ここは「文化芸術回廊」として、強化ガラスやエナメルボードで作られていて、屋根もユニークな設計となっています。回廊はもちろん通れますし、その回廊のわきのベンチでは“中国将棋”と呼ばれる「象棋」をしている人たちも多く見かけます。
そして、その回廊が開けたところ、龍山寺側の公園北側広場に噴水があるんです。この北側広場には「美人照鏡池」があって、ここも中国風水と関連があり、北斗七星の方角に基づいて景観台が設置されていて、そこでは毎日、光と水のコラボレーションによる噴水ショーが行われているんです。
しかも、この北側広場は、龍山寺の廟前の広場の延長にあって、公園内には中国の星座である「星宿」と、西洋の十二星座をもとにデザインされた星座が作られていて、合計2000個以上の星が埋め込まれ、夜になるときらきらと光を放ちます。昼間も夜も楽しめますよ。
ここに来るともう気持ちは龍山寺に向かっているからでしょうか。実はこの「艋舺公園」に噴水があることは私も最初は気づきませんでした。今度、龍山寺にお参りに行くときにはこの「艋舺公園」の噴水も楽しんでくださいね。
「艋舺公園」へのアクセスは、台北メトロブルーライン「龍山寺」駅下車、普段、龍山寺にお参りに行く場合には1番出口方面の改札口を出て「龍山寺地下街」を通過する人が多いと思いますが、「艋舺公園」の回廊もぐるっと楽しみたいという場合は、そのまま1番出口から出てくださいね。
ちなみに、「艋舺公園」のそばには有名な「胡椒餅」のお店があります。1番出口から地上に出たら、出た向きとちょうど反対側に向かうと、「艋舺公園」のすぐ横の路地に「元祖福州胡椒餅」と書かれた小さな看板があります。その路地を入った先にあるお店「元祖福州胡椒餅」、ここの胡椒餅が美味しいと人気なんです。
この“胡椒餅”とは、中国福建省の福州市発祥の焼きパンの一種で、小麦粉の生地からなる皮に、胡椒をたっぷり加え下ごしらえされた肉とねぎを包んで、窯で焼いたB級グルメです。
この「元祖福州胡椒餅」では、昔ながらのちょうどドラム缶サイズの窯の内側に張り付けて焼いています。
しかも、この路地、入っていっていいのかしら?と思うくらいに、ローカルな、普段だったら住んでいる人しか通らないであろう細い路地の中にその窯が並んだお店がちょこんとあるというのも、なんだか秘密のお店を見つけたみたいでわくわくします。…とはいっても、休日などは行列ができる人気店ですので、“秘密のお店”というわけではないんですけどね。
でも行列ができるだけあって、肉汁たっぷりの美味しい「胡椒餅」。
しかも1個50台湾元(日本円でおよそ200円)ですので、皆さんも食べてみてくださいね。
≪トーク③:台北101の噴水広場&“孫文博士のiPhone”≫
この他にも、台湾の噴水スポットと言えば、台北のランドマークで世界有数の超高層ビル「台北101」にも噴水があるんですよ。
建物の北側にある「水舞廣場」。ここは特に囲まれたり仕切られたりしていない、フラットな場所に噴水が設置してあって、広場の床からピュッと水が出てくるので、今の季節はまだちょっと寒いですが、夏場になると子供たちが全身ずぶ濡れになりながら大はしゃぎで水と戯れています。
また、定期的に噴水ショーも行われていて、ショーの時間になると立ち入りは止められ、華麗な噴水ショーが始まります。噴水ショーになると水の高さもかなり高くまで上がるので見ごたえありますし、夜になるとライトアップもされます。
台北メトロのレッドラインで台北101に来て、歩道橋を通ってショッピングスポットに渡る人が多いので、意外と知らない人も多いスポットですが、ここもおススメです。
広場ではよくイベントも行われているので、ぜひ立ち寄ってみてください。場所は台北101の建物の北側です。
台湾にもこのような“街のオアシス”、癒しの噴水スポットがあります。水の音はなんだかリラックスできるので、旅行で遊び疲れたら噴水が見えるスポットでちょっと休憩するといいかもしれませんね。
そうそう、噴水と言えば、中華民国の建国の父である孫文博士のメモリアルホール「国父紀念館」の建物の正面に上空から見ると“iPhoneにそっくり”な形をした池があって、「孫文博士専用のiPhoneだ!」とネットで話題となったことを紹介したことがありますが、その“孫文博士のiPhone”、実は、2月24日から景観改造工事が始まり、噴水は取り払われてしまうそうです。噴水がなくなってしまうのと、あの“孫文博士のiPhone”が見られなくなってしまうのはちょっと残念ですね。
ただ、新たな設計では、噴水ではなくスチームを取り付けることで、より水と触れ合えるようになるそうです。完成は2022年末を予定しているそうですので、楽しみにしていてくださいね。
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