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GO GO台湾 - 2020-08-08_新富市場(東三水市場)

 
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トーク①:新富市場(東三水市場)≫

 台湾には夜市のほかにもあちこちに市場がありますが皆さんは行かれたことありますか?特に伝統市場は“観光スポット”と言うよりも生活に密着した“ローカルな市場”で、お土産さんと言うよりもほとんのお店が食材や生活用品店なので、なかなか観光コースではないのですが、ここ数年はその雰囲気を楽しみたいと訪れる人も少なくありませんでした。

実は私も伝統市場の近所に住んでいるんですが、買い物のためだけでなく、私の通勤路でもあるので、特に何を買うわけでなくとも挨拶したり、ちょっとおしゃべりをしたりして通り抜けています。今ではすっかり顔なじみとなったお店もいくつかあって、いつもよりちょっと家を出る時間が遅いと「遅刻だよ!」って声をかけられたりもします(苦笑)。日本でも子供の頃は市場によく買い物にいったりもしていたので、この感じが懐かしくもあり、楽しくもあります。そんなローカルで活気と人情味あふれる雰囲気が観光客をも魅了するんだと思います。

そんな台湾の市場はそれぞれに特色があって、以前このコーナーでご紹介した「南門市場」は、“市場”といってもビルの中に入っていて、1949年に国民政府軍と一緒に台湾にやって来た人たちが好む食材などが多く並ぶ市場として市民に親しまれてきました。その「南門市場」は、昨年の10月からビルの建て替えのために、中正紀念堂の北側にある仮設の「南門(中継)市場」で営業をしています。

また、日本人観光客にも人気のスポット雙連朝市。ここは廟の近くのちょうちんが並ぶ通りに赤や青、緑などの大きなパラソルが並び多くの人が行きかう活気のある景色が人気観光スポットともなっていましたが最近、周辺一体の整備を巡り露天商と市が対立する問題が起こったことは日本語でも情報が広まったため、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

雙連朝市に隣接する公園の改修工事をきっかけに、台北市は公園側沿いで営業していた露天商に対して立ち退きを求めたんですが、露天商側は向かい側で営業するための賃料が高いうえ、すでに場所も埋まっているので移動ししようにもできないなどの問題がありました。ただ、公園側沿いで営業している露天商は営業許可を持たないまま営業を続けている人も多く、また、この通りは道幅が5mしかなく、火災が起きた際に消防車が通過できる道路幅の確保をする必要があるということから、市側は立ち退きの説得をしていました。

この雙連朝市問題は、最終的には工事期間中、別の市場に出店申請ができるようにすること、工事後にはまた雙連朝市に戻って、市の計画にのっとった営業ができるようにするということ、そして整備後は市と市場の自治会共に、清潔で安全な市場を目指すということでお互い理解し、先月末、公園側沿いの露天商が撤退しました。

このように実はここ数年、台北市内の古くなった伝統市場の改修工事や周辺の整備工事が進められています。それぞれの市場の特徴や良さ、そして台湾の市場ならではの活気と人情味を残しつつ快適な環境になるといいなと思っています。

個人的にはちょっと雑多で迷路みたいな市場も好きなので、あまりキッチリ綺麗に整えすぎないで欲しいなぁ…なんて思ったりもします。

最近そんなことをぼんやり考えていたんですが、先日、友達といった市場はまたちょっと違った形で古い姿を残していました。その市場とは「新富市場/ 東三水市場」。

 元々、日本風の木造建築の建物で台湾茶が楽しめるお茶屋さん(お茶カフェ)を見つけ、そこに行くことを目的としていたので、私はぜんぜんそこに市場がある…というか、お茶屋さんが実はその昔ながらの市場の中にあるということをまったく知らずに訪れたのですが、「新富市場/ 東三水市場」、この二つの名前が併記された、ローカル市場の雰囲気たっぷりの入り口をくぐりアーケードに入ると、あまり広くない通りの両サイドに、食材のお店、調味料がずらりと並んだお店、日用雑貨のお店、そして豚肉のお店や、そのままの姿で売られている鶏肉のお店など、1店舗3~4畳分くらいのスペースの小さなお店がずらりと並んでいます。

そしてそのアーケードは結構な長さがあるのですが、歩いていくと途中、左手にぽっかりと開けた場所があり、その先、なにやら古い、でも自動ドアがつけられるなどおしゃれにリノベーションされた石造りの平屋の建物が。実は、この建物が元々の「新富市場」でした。

なんでも元々はこの場所に大戦前の1935年に「新富町食料品小売市場」が建てられたそうで、馬蹄形の形をしたコンクリート平屋造りの建物で、木造・レンガ・鉄筋コンクリートの三種を併用した構造で、市場のほか、事務所や管理人宿舎、駐輪場、ゴミ捨て場やトイレも備え、日本統治時代、台北市で最初に新たな衛生基準を満たした公設市場として、後の公設市場のモデルとなったそうです。

実際に2000年代に入ってからもしばらくは市場として使われていましたが、2006年に市の古跡に指定され、その後徐々にお店が出て行き、2013年、台北市が建物の修復を始め、現在では「新富町文化市場」として、「新富市場」の歴史や建物の特色を紹介する文化施設となっています。

建物に入ると、中は白い壁に木材を中心としたつくりに改装されていて、そこには当時の「新富市場」で実際に使われていた屋台を使った展示スペースや、当時の石の床が残されていたり、当時のお店の配置図や、その様子を再現したジオラマなどがあり、市場のことを知ることができます。また、新しいものともコラボレーション。中にはキッチンラボや会議スペース、カフェなども作られていて、新旧がうまく交わっています。台湾ではこのように古いものと新しいものをコラボレーションするのが上手だなと思いますね。

そしてこの建物、馬蹄形といいましたが、建物の中央部分がU字型の吹き抜けとなっていてそこに出ることができるんですが、その吹き抜け部分がインスタ映えすると最近台湾の若い人たちの間で人気のスポットとなっているんですよ。せっかくなので私もそこで撮ってもらいましたが、台湾の人たちみたいに素敵に写ることができませんでした…。なんで台湾の人たちはあんなに写真を撮るのも撮られるのも上手なんでしょうか。

トーク②:新富市場(東三水市場)≫

ちなみに、私の当初の目的だったお茶屋さんは、この「新富市場」の敷地内にある和風の木造建築で、館内に展示してある当時の配置図によると、どうやら事務所と宿舎として使われていた建物のようでした。

こちらもキレイに修復され、今は台湾茶とお茶菓子が楽しめる「合興八十八亭」というお茶屋さん(お茶カフェ)となっています。

スペースはそれほど広くなく、伝統的な日本建築ではなく、簡易な建物ではあるのですが、ふすまや木のつくりが日本っぽい雰囲気を出しつつも、台湾茶と台湾の蒸し菓子や饅頭(マントウ)などともとてもマッチして、和洋折衷ならぬ、“日台折衷”といった雰囲気ですよ。

新旧が交わった伝統市場「新富市場」は、台湾ツアーでは必ずといってもいいほど観光ルートに入っている有名な観光地、「龍山寺」のすぐ近くです。台北新交通システムMRT(台北メトロ)ブルーラインの「龍山寺」駅下車。3番出口を出て、左手の路地を入るとすぐですが、まずは「龍山寺」に近い出口から出て「龍山寺」をお参りして、その龍山寺の前にある艋舺(モンガ)公園の左側、真ん中辺りにある路地、「三水街」をまっすぐ抜けてずーっと行くと「新富市場/ 東三水市場」につきます。「新富市場/ 東三水市場」と2つの名前が書かれた入り口を入り、先に市場をウロウロ散策。そして、元々の「新富市場」であった現在の“新富町文化市場”をゆっくり楽しんでから、龍山寺の駅に帰るというルートがおススメです!

そうそう、なぜ「新富市場/ 東三水市場」という二つの名前がついているのかと言うと、昔「新富市場」がにぎわっていた頃、その周りにもたくさんの露天商が集まり、後にその露天商たちが「新富市場」の外に「東三水市場」を作ったんです。つまり、隣接して2つの市場があった、その名残なんですね。

トーク③:台湾の防疫対策≫

(編集:中野理絵/王淑卿)

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 台湾には夜市のほかにもあちこちに市場がありますが皆さんは行かれたことありますか?特に伝統市場は“観光スポット”と言うよりも生活に密着した“ローカルな市場”で、お土産さんと言うよりもほとんのお店が食材や生活用品店なので、なかなか観光コースではないのですが、ここ数年はその雰囲気を楽しみたいと訪れる人も少なくありませんでした。

実は私も伝統市場の近所に住んでいるんですが、買い物のためだけでなく、私の通勤路でもあるので、特に何を買うわけでなくとも挨拶したり、ちょっとおしゃべりをしたりして通り抜けています。今ではすっかり顔なじみとなったお店もいくつかあって、いつもよりちょっと家を出る時間が遅いと「遅刻だよ!」って声をかけられたりもします(苦笑)。日本でも子供の頃は市場によく買い物にいったりもしていたので、この感じが懐かしくもあり、楽しくもあります。そんなローカルで活気と人情味あふれる雰囲気が観光客をも魅了するんだと思います。

そんな台湾の市場はそれぞれに特色があって、以前このコーナーでご紹介した「南門市場」は、“市場”といってもビルの中に入っていて、1949年に国民政府軍と一緒に台湾にやって来た人たちが好む食材などが多く並ぶ市場として市民に親しまれてきました。その「南門市場」は、昨年の10月からビルの建て替えのために、中正紀念堂の北側にある仮設の「南門(中継)市場」で営業をしています。

また、日本人観光客にも人気のスポット雙連朝市。ここは廟の近くのちょうちんが並ぶ通りに赤や青、緑などの大きなパラソルが並び多くの人が行きかう活気のある景色が人気観光スポットともなっていましたが最近、周辺一体の整備を巡り露天商と市が対立する問題が起こったことは日本語でも情報が広まったため、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

雙連朝市に隣接する公園の改修工事をきっかけに、台北市は公園側沿いで営業していた露天商に対して立ち退きを求めたんですが、露天商側は向かい側で営業するための賃料が高いうえ、すでに場所も埋まっているので移動ししようにもできないなどの問題がありました。ただ、公園側沿いで営業している露天商は営業許可を持たないまま営業を続けている人も多く、また、この通りは道幅が5mしかなく、火災が起きた際に消防車が通過できる道路幅の確保をする必要があるということから、市側は立ち退きの説得をしていました。

この雙連朝市問題は、最終的には工事期間中、別の市場に出店申請ができるようにすること、工事後にはまた雙連朝市に戻って、市の計画にのっとった営業ができるようにするということ、そして整備後は市と市場の自治会共に、清潔で安全な市場を目指すということでお互い理解し、先月末、公園側沿いの露天商が撤退しました。

このように実はここ数年、台北市内の古くなった伝統市場の改修工事や周辺の整備工事が進められています。それぞれの市場の特徴や良さ、そして台湾の市場ならではの活気と人情味を残しつつ快適な環境になるといいなと思っています。

個人的にはちょっと雑多で迷路みたいな市場も好きなので、あまりキッチリ綺麗に整えすぎないで欲しいなぁ…なんて思ったりもします。

最近そんなことをぼんやり考えていたんですが、先日、友達といった市場はまたちょっと違った形で古い姿を残していました。その市場とは「新富市場/ 東三水市場」。

 元々、日本風の木造建築の建物で台湾茶が楽しめるお茶屋さん(お茶カフェ)を見つけ、そこに行くことを目的としていたので、私はぜんぜんそこに市場がある…というか、お茶屋さんが実はその昔ながらの市場の中にあるということをまったく知らずに訪れたのですが、「新富市場/ 東三水市場」、この二つの名前が併記された、ローカル市場の雰囲気たっぷりの入り口をくぐりアーケードに入ると、あまり広くない通りの両サイドに、食材のお店、調味料がずらりと並んだお店、日用雑貨のお店、そして豚肉のお店や、そのままの姿で売られている鶏肉のお店など、1店舗3~4畳分くらいのスペースの小さなお店がずらりと並んでいます。

そしてそのアーケードは結構な長さがあるのですが、歩いていくと途中、左手にぽっかりと開けた場所があり、その先、なにやら古い、でも自動ドアがつけられるなどおしゃれにリノベーションされた石造りの平屋の建物が。実は、この建物が元々の「新富市場」でした。

なんでも元々はこの場所に大戦前の1935年に「新富町食料品小売市場」が建てられたそうで、馬蹄形の形をしたコンクリート平屋造りの建物で、木造・レンガ・鉄筋コンクリートの三種を併用した構造で、市場のほか、事務所や管理人宿舎、駐輪場、ゴミ捨て場やトイレも備え、日本統治時代、台北市で最初に新たな衛生基準を満たした公設市場として、後の公設市場のモデルとなったそうです。

実際に2000年代に入ってからもしばらくは市場として使われていましたが、2006年に市の古跡に指定され、その後徐々にお店が出て行き、2013年、台北市が建物の修復を始め、現在では「新富町文化市場」として、「新富市場」の歴史や建物の特色を紹介する文化施設となっています。

建物に入ると、中は白い壁に木材を中心としたつくりに改装されていて、そこには当時の「新富市場」で実際に使われていた屋台を使った展示スペースや、当時の石の床が残されていたり、当時のお店の配置図や、その様子を再現したジオラマなどがあり、市場のことを知ることができます。また、新しいものともコラボレーション。中にはキッチンラボや会議スペース、カフェなども作られていて、新旧がうまく交わっています。台湾ではこのように古いものと新しいものをコラボレーションするのが上手だなと思いますね。

そしてこの建物、馬蹄形といいましたが、建物の中央部分がU字型の吹き抜けとなっていてそこに出ることができるんですが、その吹き抜け部分がインスタ映えすると最近台湾の若い人たちの間で人気のスポットとなっているんですよ。せっかくなので私もそこで撮ってもらいましたが、台湾の人たちみたいに素敵に写ることができませんでした…。なんで台湾の人たちはあんなに写真を撮るのも撮られるのも上手なんでしょうか。

トーク②:新富市場(東三水市場)≫

ちなみに、私の当初の目的だったお茶屋さんは、この「新富市場」の敷地内にある和風の木造建築で、館内に展示してある当時の配置図によると、どうやら事務所と宿舎として使われていた建物のようでした。

こちらもキレイに修復され、今は台湾茶とお茶菓子が楽しめる「合興八十八亭」というお茶屋さん(お茶カフェ)となっています。

スペースはそれほど広くなく、伝統的な日本建築ではなく、簡易な建物ではあるのですが、ふすまや木のつくりが日本っぽい雰囲気を出しつつも、台湾茶と台湾の蒸し菓子や饅頭(マントウ)などともとてもマッチして、和洋折衷ならぬ、“日台折衷”といった雰囲気ですよ。

新旧が交わった伝統市場「新富市場」は、台湾ツアーでは必ずといってもいいほど観光ルートに入っている有名な観光地、「龍山寺」のすぐ近くです。台北新交通システムMRT(台北メトロ)ブルーラインの「龍山寺」駅下車。3番出口を出て、左手の路地を入るとすぐですが、まずは「龍山寺」に近い出口から出て「龍山寺」をお参りして、その龍山寺の前にある艋舺(モンガ)公園の左側、真ん中辺りにある路地、「三水街」をまっすぐ抜けてずーっと行くと「新富市場/ 東三水市場」につきます。「新富市場/ 東三水市場」と2つの名前が書かれた入り口を入り、先に市場をウロウロ散策。そして、元々の「新富市場」であった現在の“新富町文化市場”をゆっくり楽しんでから、龍山寺の駅に帰るというルートがおススメです!

そうそう、なぜ「新富市場/ 東三水市場」という二つの名前がついているのかと言うと、昔「新富市場」がにぎわっていた頃、その周りにもたくさんの露天商が集まり、後にその露天商たちが「新富市場」の外に「東三水市場」を作ったんです。つまり、隣接して2つの市場があった、その名残なんですね。

トーク③:台湾の防疫対策≫

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