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第16回(特別回):司馬遼太郎先生パンチライン特集

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第16回配信は、司馬遼太郎先生です。
テーマは、「司馬遼太郎先生パンチライン特集」
———————————–
ディグディグ日本史です。この番組は、日本史とhip-hopカルチャーの二つリンクさせゆるーく掘り下げていく番組です。
この番組で話す歴史の内容は、全て個人の見解でお話ししています。

今回は、「司馬遼太郎先生パンチライン特集」をディグります。

司馬遼太郎先生は歴史小説家。
大阪で生まれて、大阪外語学校(現在の大阪大学外国語学部)で蒙古語を学んだのち戦争に出兵。
戦争中に、どうして日本はこんな愚かな戦争に進んでしまったのだろう…昔の日本はこうではなかったはずだ。と感じ、日本史を勉強し始めました。
日本史を調べていくうちに、やっぱり昔の日本人は素晴らしかったんだということを再認識し、日本史をテーマに小説を書きはじめました。
代表作には、直木賞を受賞した「梟の城」、坂本龍馬をテーマにした「竜馬がゆく」などがあります。
東大阪市に有名建築家の安藤忠雄氏が設計した司馬遼太郎記念館があります。

では、司馬遼太郎先生の4作品から、それぞれパンチラインを紹介していきます。

■国盗り物語

油売りから美濃一国(現在の岐阜県)の国主に成り上がった「蝮の道三」こと斎藤道三の話と、
その娘婿である織田信長が若かりし頃の話。

紹介するのは主人公の道三が若い時の心持ちを描写した場面。


‘‘庄九郎の人生には目的がある。目的があってこその人生だと思っている。生きる意味とは、その目的にむかって進むことだ。そのために悪が必要なら、悪をせよ。善が必要なら、それを駆使するがよい。(進むことだ)庄九郎はさらに鞭をあげた。馬が、駈けた。(駈けて駈けて、それが俺の一生だ。蹄にアリがつぶされようと犬が蹴殺されようと、かまうものではない。念仏は弱者が唱えよ’’

(小説「国盗り物語」司馬遼太郎作から引用 )

人生は目的を持つべきで、目的があっての人生である。
そのための多少の悪いことなら関係ない、前に進もうというメッセージが込められている。

俺が進む道で潰されている奴がいるかもしれないけど関係ねぇぞ。
そいつらに対しての念仏、情けは弱い奴がかけてろよ、と。
まさにヒップホップメンタリティーだと感じます。

道三は漫画、ドラマでは悪者として描かれていることが多いです。
彼は元々は美濃の守護大名である土岐氏に家臣として仕えていたのですが、
土岐氏を追い出し、自分が美濃一国を乗ってしまったことから悪者というイメージがあるようです。
しかし、悪者で憧れますよね?
例えば、漫画「るろうに剣心」の「志々雄真実」
「所詮、この世は弱肉強食」という強烈な価値観を持ち、
自分の道を突き進んでいく様は、つい引き込まれてしまいます。

そんな「絶対悪」のかっこよさ。
それが国盗り物語の斎藤道三なんですね。

続いて紹介するのは、豊臣秀吉を主人公にした作品、
「新史 太閤記」

■新史太閤記

太閤秀吉をテーマにした作品。
幼少期の極貧時代から、諸国放浪、そして織田信長の家臣となって成り上がっていく様を描いたサクセスストーリーです。
第二回の配信でも秀吉を紹介しています。)

物語序盤、少年秀吉は諸国を放浪しているときに、ある女性と出逢い、初めて女を知る。
その女性との会話の発言。
その時、秀吉は地元を出て、
高野聖というお坊さんの集団と落ち合う約束をしていたのだけれど、
なかなか落ち合えていない状況だった。

普通であれば、約束をすっぽかされたのではと思うところを、
秀吉は律儀に高野聖との約束を守って、彼らを探していた。

そんな秀吉に、その女性は
「あなたは約束を守って律儀ね。」と言う。
その発言に対しての秀吉の答えがこれ。


‘‘おれはこの世で何物も持ち合わせておらぬ。金も門地も―せめて律儀でなければ人は相手にすまい。’’
(小説「新史太閤記」司馬遼太郎作から引用 )

シンプルだけど、色々思いが詰まってる。
自分には、土地、金、身分がない。だからせめて律儀にしていなくっちゃということ。

太閤記の中で描かれる秀吉は、とにかく律儀。
人を裏切らないし、人の悪口を言わない。これを売りにしているのが秀吉の人物像である。
秀吉は低い身分から成り上がって、織田家の家臣となったので、
いろんな人から僻み、妬み、嫉みを言われます。
しかし秀吉自身は他人の悪口を言いません。
結果的に、この行動が良い方へ影響し、信長が死んだ時に周りの者は、
彼を次の時代の担い手として担いでいくのです。
日々の細かい積み重ねがのちに繋がるということですね。

もう一つご紹介します。
秀吉は諸国放浪をするうちに、
今川家の家臣の家に奉公することになります。
そこで秀吉は主人から、多種多様な顔の表情を作れることを気持ち悪がられる。

主人「我は狂言師のつもりかよ。」の後に続く台詞。


‘‘秀吉「いやさこの世は、いわば長い狂言の場ではありますまいか。」’’
(小説「新史太閤記」司馬遼太郎作から引用 )

結局、人生は長いお芝居である。自分で舞台を作っていくのである。
秀吉の言葉は人生という舞台を自分の力で作っていくことの大切さを教えてくれる。

■夏草の賦

四国の大名、長宗我部元親のをテーマにした一代記である。
元親は土佐の小さな領主から四国全域を制した智勇に優れた大名。

パンチラインが出てくるのは、
元親が土佐を統一した後、隣国を攻めとるために家臣団と作戦を練っているのだが、
家臣団が元親の案に納得しないという場面。
そこでの元親の家臣団に対するセリフだ。


‘‘物事は両面からみる。それでは平凡な答えが出るにすぎず、智恵は湧いてこない。いまひとつ、とんでもない角度-つまり天の一角から見おろすか、虚空の一点を設定してそこから見おろすか、どちらかしてみれば問題はずいぶんかわってくる。’’
(小説「夏草の賦」司馬遼太郎作から引用 )

物事を両面絡めることは出来て当たり前、俯瞰で見ると問題の捉え方が変わるでしょ。
できそうでできないことを教えてくれるパンチライン。

■燃えよ剣

幕末最強の剣客集団である新撰組をテーマにした作品。
主人公である土方歳三の「漢」としての美学が作品の随所に散りばめれている、

もはやパンチラインの宝庫と言える名作中の名作だが、
その中でも一つ、土方が「漢」というものを定義したパンチラインを紹介。

新撰組末期、
新撰組のメンバーである沖田総司だが結核を患い床に伏している。
新撰組の将来を案じる沖田と土方との会話。

沖田の「新選組はこの先、どうなるのでしょう」の発言の後に続く土方の名パンチライン。


‘‘どうなる、とは漢(おとこ)の思案ではない。婦女子のいうことだ。おとことは、どうする、ということ以外に思案はないぞ。
なあ総司、おらァね、世の中がどうなろうとも、たとえ幕軍がぜんぶ敗れ、降伏して最後の一人になろうとも、やるぜ’’
(小説「燃えよ剣」司馬遼太郎作から引用 )

この先のことを案じて考えるなら、このあと自分はどうするかを考えること。行動ですね。
わかりやすい、シンプルなパンチラインです。


‘‘なあ総司、おらァね、世の中がどうなろうとも、たとえ幕軍がぜんぶ敗れ、降伏して最後の一人になろうとも、やるぜ’’
(小説「燃えよ剣」司馬遼太郎作から引用 )

実際に幕府軍として戦っている中、ことごとく幕府軍が降伏していく。最後のたった一人になるまで幕府軍側の人間として戦っている。その精神性を語り、土方と沖田総士の会話は続く。


‘‘沖田総司、男っていうのは、漢の一生というものは美しさを作るためものだ。自分の。そう信じている。’’
(小説「燃えよ剣」司馬遼太郎作から引用 )

沖田総司は、命のある限り土方についていく。と返すのです。

土方は、最後の最後まで幕府側の人間として戦っている。
幕府を裏切って、生き延びていくよりも、「漢」として美しく死ぬ。
そんな土方の美学がクソかっこいいパンチラインです。

まとめ

男子たるもの、国を取る勢いで突き進む。

  • 人生の目的に向かいがむしゃらに。
  • 自分は何もない人間だから、せめて人に対しては律儀に。
  • 人生はお芝居のようである。自分で舞台を作ろう。
  • 物事はいろんな側面から見ていく。
  • 時代に移ろいながらも信じるものを大事にすることは、美学。

貫くことのかっこよさを教えられる。

<告知>
■ストリートカルチャーとヒップホップを融合させた、英語学習アプリ『JUICE』
Apple StoreGoogleplayで無料ダンロードできます。

Representで『ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?』というアメリカのラップのリリックに関するコラムを書いています。
ストリートカルチャーの記事があるので興味のある方は是非、チェックしてください!!

ディグディグ日本史は、隔週月曜日にpodcastでも配信しています。また次回をお楽しみに!!

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大阪で生まれて、大阪外語学校(現在の大阪大学外国語学部)で蒙古語を学んだのち戦争に出兵。
戦争中に、どうして日本はこんな愚かな戦争に進んでしまったのだろう…昔の日本はこうではなかったはずだ。と感じ、日本史を勉強し始めました。
日本史を調べていくうちに、やっぱり昔の日本人は素晴らしかったんだということを再認識し、日本史をテーマに小説を書きはじめました。
代表作には、直木賞を受賞した「梟の城」、坂本龍馬をテーマにした「竜馬がゆく」などがあります。
東大阪市に有名建築家の安藤忠雄氏が設計した司馬遼太郎記念館があります。

では、司馬遼太郎先生の4作品から、それぞれパンチラインを紹介していきます。

■国盗り物語

油売りから美濃一国(現在の岐阜県)の国主に成り上がった「蝮の道三」こと斎藤道三の話と、
その娘婿である織田信長が若かりし頃の話。

紹介するのは主人公の道三が若い時の心持ちを描写した場面。


‘‘庄九郎の人生には目的がある。目的があってこその人生だと思っている。生きる意味とは、その目的にむかって進むことだ。そのために悪が必要なら、悪をせよ。善が必要なら、それを駆使するがよい。(進むことだ)庄九郎はさらに鞭をあげた。馬が、駈けた。(駈けて駈けて、それが俺の一生だ。蹄にアリがつぶされようと犬が蹴殺されようと、かまうものではない。念仏は弱者が唱えよ’’

(小説「国盗り物語」司馬遼太郎作から引用 )

人生は目的を持つべきで、目的があっての人生である。
そのための多少の悪いことなら関係ない、前に進もうというメッセージが込められている。

俺が進む道で潰されている奴がいるかもしれないけど関係ねぇぞ。
そいつらに対しての念仏、情けは弱い奴がかけてろよ、と。
まさにヒップホップメンタリティーだと感じます。

道三は漫画、ドラマでは悪者として描かれていることが多いです。
彼は元々は美濃の守護大名である土岐氏に家臣として仕えていたのですが、
土岐氏を追い出し、自分が美濃一国を乗ってしまったことから悪者というイメージがあるようです。
しかし、悪者で憧れますよね?
例えば、漫画「るろうに剣心」の「志々雄真実」
「所詮、この世は弱肉強食」という強烈な価値観を持ち、
自分の道を突き進んでいく様は、つい引き込まれてしまいます。

そんな「絶対悪」のかっこよさ。
それが国盗り物語の斎藤道三なんですね。

続いて紹介するのは、豊臣秀吉を主人公にした作品、
「新史 太閤記」

■新史太閤記

太閤秀吉をテーマにした作品。
幼少期の極貧時代から、諸国放浪、そして織田信長の家臣となって成り上がっていく様を描いたサクセスストーリーです。
第二回の配信でも秀吉を紹介しています。)

物語序盤、少年秀吉は諸国を放浪しているときに、ある女性と出逢い、初めて女を知る。
その女性との会話の発言。
その時、秀吉は地元を出て、
高野聖というお坊さんの集団と落ち合う約束をしていたのだけれど、
なかなか落ち合えていない状況だった。

普通であれば、約束をすっぽかされたのではと思うところを、
秀吉は律儀に高野聖との約束を守って、彼らを探していた。

そんな秀吉に、その女性は
「あなたは約束を守って律儀ね。」と言う。
その発言に対しての秀吉の答えがこれ。


‘‘おれはこの世で何物も持ち合わせておらぬ。金も門地も―せめて律儀でなければ人は相手にすまい。’’
(小説「新史太閤記」司馬遼太郎作から引用 )

シンプルだけど、色々思いが詰まってる。
自分には、土地、金、身分がない。だからせめて律儀にしていなくっちゃということ。

太閤記の中で描かれる秀吉は、とにかく律儀。
人を裏切らないし、人の悪口を言わない。これを売りにしているのが秀吉の人物像である。
秀吉は低い身分から成り上がって、織田家の家臣となったので、
いろんな人から僻み、妬み、嫉みを言われます。
しかし秀吉自身は他人の悪口を言いません。
結果的に、この行動が良い方へ影響し、信長が死んだ時に周りの者は、
彼を次の時代の担い手として担いでいくのです。
日々の細かい積み重ねがのちに繋がるということですね。

もう一つご紹介します。
秀吉は諸国放浪をするうちに、
今川家の家臣の家に奉公することになります。
そこで秀吉は主人から、多種多様な顔の表情を作れることを気持ち悪がられる。

主人「我は狂言師のつもりかよ。」の後に続く台詞。


‘‘秀吉「いやさこの世は、いわば長い狂言の場ではありますまいか。」’’
(小説「新史太閤記」司馬遼太郎作から引用 )

結局、人生は長いお芝居である。自分で舞台を作っていくのである。
秀吉の言葉は人生という舞台を自分の力で作っていくことの大切さを教えてくれる。

■夏草の賦

四国の大名、長宗我部元親のをテーマにした一代記である。
元親は土佐の小さな領主から四国全域を制した智勇に優れた大名。

パンチラインが出てくるのは、
元親が土佐を統一した後、隣国を攻めとるために家臣団と作戦を練っているのだが、
家臣団が元親の案に納得しないという場面。
そこでの元親の家臣団に対するセリフだ。


‘‘物事は両面からみる。それでは平凡な答えが出るにすぎず、智恵は湧いてこない。いまひとつ、とんでもない角度-つまり天の一角から見おろすか、虚空の一点を設定してそこから見おろすか、どちらかしてみれば問題はずいぶんかわってくる。’’
(小説「夏草の賦」司馬遼太郎作から引用 )

物事を両面絡めることは出来て当たり前、俯瞰で見ると問題の捉え方が変わるでしょ。
できそうでできないことを教えてくれるパンチライン。

■燃えよ剣

幕末最強の剣客集団である新撰組をテーマにした作品。
主人公である土方歳三の「漢」としての美学が作品の随所に散りばめれている、

もはやパンチラインの宝庫と言える名作中の名作だが、
その中でも一つ、土方が「漢」というものを定義したパンチラインを紹介。

新撰組末期、
新撰組のメンバーである沖田総司だが結核を患い床に伏している。
新撰組の将来を案じる沖田と土方との会話。

沖田の「新選組はこの先、どうなるのでしょう」の発言の後に続く土方の名パンチライン。


‘‘どうなる、とは漢(おとこ)の思案ではない。婦女子のいうことだ。おとことは、どうする、ということ以外に思案はないぞ。
なあ総司、おらァね、世の中がどうなろうとも、たとえ幕軍がぜんぶ敗れ、降伏して最後の一人になろうとも、やるぜ’’
(小説「燃えよ剣」司馬遼太郎作から引用 )

この先のことを案じて考えるなら、このあと自分はどうするかを考えること。行動ですね。
わかりやすい、シンプルなパンチラインです。


‘‘なあ総司、おらァね、世の中がどうなろうとも、たとえ幕軍がぜんぶ敗れ、降伏して最後の一人になろうとも、やるぜ’’
(小説「燃えよ剣」司馬遼太郎作から引用 )

実際に幕府軍として戦っている中、ことごとく幕府軍が降伏していく。最後のたった一人になるまで幕府軍側の人間として戦っている。その精神性を語り、土方と沖田総士の会話は続く。


‘‘沖田総司、男っていうのは、漢の一生というものは美しさを作るためものだ。自分の。そう信じている。’’
(小説「燃えよ剣」司馬遼太郎作から引用 )

沖田総司は、命のある限り土方についていく。と返すのです。

土方は、最後の最後まで幕府側の人間として戦っている。
幕府を裏切って、生き延びていくよりも、「漢」として美しく死ぬ。
そんな土方の美学がクソかっこいいパンチラインです。

まとめ

男子たるもの、国を取る勢いで突き進む。

  • 人生の目的に向かいがむしゃらに。
  • 自分は何もない人間だから、せめて人に対しては律儀に。
  • 人生はお芝居のようである。自分で舞台を作ろう。
  • 物事はいろんな側面から見ていく。
  • 時代に移ろいながらも信じるものを大事にすることは、美学。

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