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第20回:特別回(後編)「北山ファンクと東山ハウス」

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始まりました、DDJH~ディグディグ日本史~です。

この番組は、日本史と HIPHOPカルチャーの2つをリンクさせ、ゆるく掘り下げていく番組です。 この番組で話す歴史のことは全て個人の見解です。ゆるくお聞きください。

第21回の特別回の後半です。テーマは「北山ファンクと東山ハウス」。

室町幕府に花開いた北山文化と東山文化。60sに全盛期を誇ったファンクミュージック、70年代に誕生し今もクラブシーンを盛り上げるハウスミュージック。室町時代を代表する二つの文化と、現代の二つの音楽ジャンルがそれぞれどのようにリンクするのでしょうか!?

前編・後編の2編成です。今回は後編のタイトルは「東山ハウス」。東山文化とハウスミュージックの2つをディグっていきたいと思います。

東山文化は、北山文化の恵風を受け継ぎつつも禅宗の影響を強く受けた文化です。シンプルでかつ洗練され、深みのあるところが特徴です。北山文化の代表格、金閣寺の派手さと豪華さブリンブリン感と比べて、東山文化に建てられた銀閣(慈照寺)は派手さは控えられますが、構造にディープさがあります。宗教背景では、坐禅で自分自身と対話をする(瞑想)禅宗が広く知れ渡った頃です。

ハウスミュージックは、1970年代後半にアメリカのシカゴで生まれた音楽ジャンルといわれています。1960、70年代のディスコサウンドをルーツにしています。ちなみに、「ハウス」の愛称で呼ばれているのは、ハウスミュージックが盛り上がり始めたクラブ、「The Warehouse」(倉庫という意味)。warehouseのhouseからきています。

今回も東山文化とハウスミュージックの2つをテーマに、3つのカテゴリーに分けて共通点をディグっていきたいと思います。

シンプルさ

東山文化を代表する建物に銀閣があります。建物に銀を張っているわけではないが、豪華絢爛の金閣と比較すると大変落ち着いている。金閣は3層構造に対し、銀閣は2層構造になっていて割とコンパクトに建てられています。

一階部分は書院造り。今の家造りのベースになっていると思わせるような床の間や畳、襖、障子があります。2階は禅宗のお寺の造りになっています。派手に着飾らない簡素さ、シンプルさが銀閣の特徴であり魅力です。

また庭は「枯山水」といって、水を張らずに白い砂やじゃりで水や滝を表現した庭園になっています。金閣は広い池に船を浮かべて遊ぶといった公家文化が強い。それとは反対に、銀閣はあえて水を使わずに白砂で庭を表現するといった豪華さはないがモノトーンアート感がにじみ出ている。

ハウスがどんな音楽かというと、ドゥンドゥンドゥンドゥンといった4つ打ちの音楽。オシャレなカフェやモード系のお店で流れているのを耳にする。H&Mではなく、どちらかというとZARAでかかっている。テクノ感のあるデジタルなサウンドも含むが、だからといって流行りのEDMほどごちゃついている感じでもない。ファンクがバンドであれば、ハウスは機械的でシンプルな音の繰り返し。

あらゆるサウンドが重なりワーワーとシャウトしてゴチャついているのがファンクの良さではあるけど、四つ打ちで無駄な色味を付けず、シンプルさの中に一定調和のループがあるハウス。枯山水の幾何学の線がループしている様子も、東山文化とハウスがリンクする部分ではないかと思う。

ルーツ

東山文化は、北山文化ありきなのです。第8代将軍の足利義政は、北山文化を築いた第3代将軍の足利義光のブリンブリン感は出せないので、真逆の方向でシンプルさを表現している。

ハウスも、ファンクというジャンルが盛り上がったからこそ、影響を受けながら出来上がったのではないかと感じる。ハウスが始まった70,80年代のハウスクラシックを聴くとファンクの特性が残っている。ごちゃごちゃしたファンクから、ビートといくつかだけのサウンドを残してできたのがハウスではないかと感じる。今はEDMが流行り、ハウスミュージックにもエレクトロ感がMIXされてきていますが、逆にディープハウスの沈むようなビートを刻む音楽も根強い人気である。

サブカル感

東山文化を造った足利義政は政治に興味がなく文化的なことに力を注いだと言われていて、自分の跡取りの人物を準備をしていませんでした。そのせいで京都を中心に勢力争いの戦乱が日本全国に広がりぐちゃぐちゃになった。これが応仁の乱ですよね。争いに興味がなく完全に文科系男子の義政。政治から逃げて東山文化を造った。

具体的には「茶」や「生け花」。特に義政が好きだったのが4畳半の茶室で茶を嗜む茶道です。それまでも茶は中国から入ってきてあったが薬を煎じるような感覚で飲まれていて、茶道のようなコミュニケーションツールではなかった。茶室としては、ここから一気に広がったのである。

対して、ハウスはというと。偏見になりますが(悪口ではありません。詳しくはpodcastでお楽しみください。)ハウスのダンサーを見て思うことが、髪を伸ばし、音に入って踊っている俺ってカッコいいんちゃう?と思っていそう。ノースフェイスのマウンテンパーカー、タイトなパンツを履いて片足を巻き上げている。本当に偏見ではあるが少なからず私の周りには多い。(この僻みに共感してくれるだろうか)モテるし、丸メガネがとても似合うオシャレな人が多かった。彼らのためにある音楽ではなかというくらいに感じてしまう。

アートな個展のBGMにもハウスはよく使われてるかも。オシャレな人が集っていたのよきっと。そう思うと東山文化にもオシャレな人が集っていたのではないかと思う。

2回にわたり、日本の文化とhiphopミュージックカルチャーについて語りました。こういった共通項が見出せてきたら、こういう風に時代が動いて、カルチャーが形成されていくとわかる気がしますね。そういったところで歴史は面白いですね。

<告知>
■ストリートカルチャーとヒップホップを融合させた、英語学習アプリ『JUICE』
Apple StoreGoogleplayで無料ダンロードできます。

Representで『ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?』というアメリカのラップのリリックに関するコラムを書いています。
ストリートカルチャーの記事があるので興味のある方は是非、チェックしてください!!

■LINEスタンプで戦国時代の人々をモチーフにしたスタンプを販売開始しました!タイトルは『戦国時代人』です。¥120で販売しています。

ディグディグ日本史は、隔週月曜日にpodcastでも配信しています。また次回をお楽しみに!!

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この番組は、日本史と HIPHOPカルチャーの2つをリンクさせ、ゆるく掘り下げていく番組です。 この番組で話す歴史のことは全て個人の見解です。ゆるくお聞きください。

第21回の特別回の後半です。テーマは「北山ファンクと東山ハウス」。

室町幕府に花開いた北山文化と東山文化。60sに全盛期を誇ったファンクミュージック、70年代に誕生し今もクラブシーンを盛り上げるハウスミュージック。室町時代を代表する二つの文化と、現代の二つの音楽ジャンルがそれぞれどのようにリンクするのでしょうか!?

前編・後編の2編成です。今回は後編のタイトルは「東山ハウス」。東山文化とハウスミュージックの2つをディグっていきたいと思います。

東山文化は、北山文化の恵風を受け継ぎつつも禅宗の影響を強く受けた文化です。シンプルでかつ洗練され、深みのあるところが特徴です。北山文化の代表格、金閣寺の派手さと豪華さブリンブリン感と比べて、東山文化に建てられた銀閣(慈照寺)は派手さは控えられますが、構造にディープさがあります。宗教背景では、坐禅で自分自身と対話をする(瞑想)禅宗が広く知れ渡った頃です。

ハウスミュージックは、1970年代後半にアメリカのシカゴで生まれた音楽ジャンルといわれています。1960、70年代のディスコサウンドをルーツにしています。ちなみに、「ハウス」の愛称で呼ばれているのは、ハウスミュージックが盛り上がり始めたクラブ、「The Warehouse」(倉庫という意味)。warehouseのhouseからきています。

今回も東山文化とハウスミュージックの2つをテーマに、3つのカテゴリーに分けて共通点をディグっていきたいと思います。

シンプルさ

東山文化を代表する建物に銀閣があります。建物に銀を張っているわけではないが、豪華絢爛の金閣と比較すると大変落ち着いている。金閣は3層構造に対し、銀閣は2層構造になっていて割とコンパクトに建てられています。

一階部分は書院造り。今の家造りのベースになっていると思わせるような床の間や畳、襖、障子があります。2階は禅宗のお寺の造りになっています。派手に着飾らない簡素さ、シンプルさが銀閣の特徴であり魅力です。

また庭は「枯山水」といって、水を張らずに白い砂やじゃりで水や滝を表現した庭園になっています。金閣は広い池に船を浮かべて遊ぶといった公家文化が強い。それとは反対に、銀閣はあえて水を使わずに白砂で庭を表現するといった豪華さはないがモノトーンアート感がにじみ出ている。

ハウスがどんな音楽かというと、ドゥンドゥンドゥンドゥンといった4つ打ちの音楽。オシャレなカフェやモード系のお店で流れているのを耳にする。H&Mではなく、どちらかというとZARAでかかっている。テクノ感のあるデジタルなサウンドも含むが、だからといって流行りのEDMほどごちゃついている感じでもない。ファンクがバンドであれば、ハウスは機械的でシンプルな音の繰り返し。

あらゆるサウンドが重なりワーワーとシャウトしてゴチャついているのがファンクの良さではあるけど、四つ打ちで無駄な色味を付けず、シンプルさの中に一定調和のループがあるハウス。枯山水の幾何学の線がループしている様子も、東山文化とハウスがリンクする部分ではないかと思う。

ルーツ

東山文化は、北山文化ありきなのです。第8代将軍の足利義政は、北山文化を築いた第3代将軍の足利義光のブリンブリン感は出せないので、真逆の方向でシンプルさを表現している。

ハウスも、ファンクというジャンルが盛り上がったからこそ、影響を受けながら出来上がったのではないかと感じる。ハウスが始まった70,80年代のハウスクラシックを聴くとファンクの特性が残っている。ごちゃごちゃしたファンクから、ビートといくつかだけのサウンドを残してできたのがハウスではないかと感じる。今はEDMが流行り、ハウスミュージックにもエレクトロ感がMIXされてきていますが、逆にディープハウスの沈むようなビートを刻む音楽も根強い人気である。

サブカル感

東山文化を造った足利義政は政治に興味がなく文化的なことに力を注いだと言われていて、自分の跡取りの人物を準備をしていませんでした。そのせいで京都を中心に勢力争いの戦乱が日本全国に広がりぐちゃぐちゃになった。これが応仁の乱ですよね。争いに興味がなく完全に文科系男子の義政。政治から逃げて東山文化を造った。

具体的には「茶」や「生け花」。特に義政が好きだったのが4畳半の茶室で茶を嗜む茶道です。それまでも茶は中国から入ってきてあったが薬を煎じるような感覚で飲まれていて、茶道のようなコミュニケーションツールではなかった。茶室としては、ここから一気に広がったのである。

対して、ハウスはというと。偏見になりますが(悪口ではありません。詳しくはpodcastでお楽しみください。)ハウスのダンサーを見て思うことが、髪を伸ばし、音に入って踊っている俺ってカッコいいんちゃう?と思っていそう。ノースフェイスのマウンテンパーカー、タイトなパンツを履いて片足を巻き上げている。本当に偏見ではあるが少なからず私の周りには多い。(この僻みに共感してくれるだろうか)モテるし、丸メガネがとても似合うオシャレな人が多かった。彼らのためにある音楽ではなかというくらいに感じてしまう。

アートな個展のBGMにもハウスはよく使われてるかも。オシャレな人が集っていたのよきっと。そう思うと東山文化にもオシャレな人が集っていたのではないかと思う。

2回にわたり、日本の文化とhiphopミュージックカルチャーについて語りました。こういった共通項が見出せてきたら、こういう風に時代が動いて、カルチャーが形成されていくとわかる気がしますね。そういったところで歴史は面白いですね。

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■ストリートカルチャーとヒップホップを融合させた、英語学習アプリ『JUICE』
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Representで『ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?』というアメリカのラップのリリックに関するコラムを書いています。
ストリートカルチャーの記事があるので興味のある方は是非、チェックしてください!!

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ディグディグ日本史は、隔週月曜日にpodcastでも配信しています。また次回をお楽しみに!!

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