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54: 目的を達成するプレゼンター

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プレゼンターの目的は、プレゼンをやり切ることでは勿論ありません。聴き手にしっかりと伝えたいメッセージを届けることなのです。果たしてプレゼン全体のどの程度が聴き手に届いているのでしょうか。

『知っている』ということと、『出来る』ということは全く違うのだ、ということは誰もが納得いくことだと思います。例えば、泳いだ経験のない方が泳ぎ方の参考書を熟読したからといって、果して泳げるようになるでしょうか。その方の目的が水の中でバタ足と腕を回す、ということなら、それでもいいかもしれません。

ただ、それでは悔しい想いをされる方の方が多いのではないでしょうか。なぜなら、目的はバタ足と腕を回すことではなく、目標距離を泳ぐ、ということだからです。プレゼンだって同じです。自分はコンテンツを理解していたとしても、その知識を『読み上げる』のと『伝える』は全く違うのです。

自身の持つ知識を正しい目的達成に向けなければなりません。目線は我々のプレゼン目的達成であるメッセージを伝えるということに大きく関わってくる要因の一つです。

例えば、殆どメモを見ながら話をしているプレゼンターと、まるで聴き手の一人一人に語り掛けているかのように話しかけるプレゼンター、どちらの方が高いメッセージ性を発揮するでしょうか。この繋がりを作るためのヒントは『6秒間』です。聴き手の目を見つめてください。そして、6秒間、キープしてください。

短すぎれば落ち着きない印象になりますし、逆に長くなりすぎれば相手にプレッシャーを与えてしまいますから、肌感覚で6秒間になれておくといいでしょう。一人あたり6秒間とすると、1分間に10人と目を合わせられる計算になりますから、40分間のプレゼンであれば400人と目を合わせることが出来ます。

それだけの人数がカバーできる余裕があるようでしたら、同じ方と何回か目を合わせることも出来るでしょうし、投影されているスライドを確認する時間的余裕も十分採れるでしょう。とはいえ目を合わせるのか…しかも全員と…そこまでする必要あるのか?と思われた方、大正解です。我々の目的は、聴き手が自分たちに語り掛けてきてくれていると感じられる印象を作ることなのです。

会場を頭の中で6つのセグメントに分けてください。規模によっては3分割でも良いでしょう。そして、各セグメントの中でどなたかと6秒ずつ、目を合わせていくのです。そして、一方目線が取れたら次のセグメント、と乱規則でバラバラに目線を合わせていきます。規則的に順々に見ていくのではなく、乱規則で見ることで、聴き手は次に自分に目を合わせてくるかもしれない、とより高い集中力で聞く態度をとることが出来るのです。

面白いことに、セグメントの中にいる方は、たとえ自分と直接目が合っていなかったとしても、まるで自分に語り掛けてくれているように感じ、よりプレゼンターとの距離感を近く覚えることが出来るでしょう。そして我々プレゼンターは、聴き手の表情や反応を読み取ることが出来、それに応じて話し方に調整をかけることが出来るのです。ペースチェンジ、抑揚、トーンから質問の投げかけまで、色々と楽しむことが出来るようになれば、より、プレゼンターとしての自信もつくことでしょう。聴き手の注目をしっかりと引き付け、メッセージを伝えるチャンスをものにしてください。最初から最後まで100%全員の注意を引き付け、100%のメッセージ性を届けることは難しいかもしれませんが、我々プレゼンターの存在は、しっかりと聴き手の頭に残ることでしょう。

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『知っている』ということと、『出来る』ということは全く違うのだ、ということは誰もが納得いくことだと思います。例えば、泳いだ経験のない方が泳ぎ方の参考書を熟読したからといって、果して泳げるようになるでしょうか。その方の目的が水の中でバタ足と腕を回す、ということなら、それでもいいかもしれません。

ただ、それでは悔しい想いをされる方の方が多いのではないでしょうか。なぜなら、目的はバタ足と腕を回すことではなく、目標距離を泳ぐ、ということだからです。プレゼンだって同じです。自分はコンテンツを理解していたとしても、その知識を『読み上げる』のと『伝える』は全く違うのです。

自身の持つ知識を正しい目的達成に向けなければなりません。目線は我々のプレゼン目的達成であるメッセージを伝えるということに大きく関わってくる要因の一つです。

例えば、殆どメモを見ながら話をしているプレゼンターと、まるで聴き手の一人一人に語り掛けているかのように話しかけるプレゼンター、どちらの方が高いメッセージ性を発揮するでしょうか。この繋がりを作るためのヒントは『6秒間』です。聴き手の目を見つめてください。そして、6秒間、キープしてください。

短すぎれば落ち着きない印象になりますし、逆に長くなりすぎれば相手にプレッシャーを与えてしまいますから、肌感覚で6秒間になれておくといいでしょう。一人あたり6秒間とすると、1分間に10人と目を合わせられる計算になりますから、40分間のプレゼンであれば400人と目を合わせることが出来ます。

それだけの人数がカバーできる余裕があるようでしたら、同じ方と何回か目を合わせることも出来るでしょうし、投影されているスライドを確認する時間的余裕も十分採れるでしょう。とはいえ目を合わせるのか…しかも全員と…そこまでする必要あるのか?と思われた方、大正解です。我々の目的は、聴き手が自分たちに語り掛けてきてくれていると感じられる印象を作ることなのです。

会場を頭の中で6つのセグメントに分けてください。規模によっては3分割でも良いでしょう。そして、各セグメントの中でどなたかと6秒ずつ、目を合わせていくのです。そして、一方目線が取れたら次のセグメント、と乱規則でバラバラに目線を合わせていきます。規則的に順々に見ていくのではなく、乱規則で見ることで、聴き手は次に自分に目を合わせてくるかもしれない、とより高い集中力で聞く態度をとることが出来るのです。

面白いことに、セグメントの中にいる方は、たとえ自分と直接目が合っていなかったとしても、まるで自分に語り掛けてくれているように感じ、よりプレゼンターとの距離感を近く覚えることが出来るでしょう。そして我々プレゼンターは、聴き手の表情や反応を読み取ることが出来、それに応じて話し方に調整をかけることが出来るのです。ペースチェンジ、抑揚、トーンから質問の投げかけまで、色々と楽しむことが出来るようになれば、より、プレゼンターとしての自信もつくことでしょう。聴き手の注目をしっかりと引き付け、メッセージを伝えるチャンスをものにしてください。最初から最後まで100%全員の注意を引き付け、100%のメッセージ性を届けることは難しいかもしれませんが、我々プレゼンターの存在は、しっかりと聴き手の頭に残ることでしょう。

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