宝島再発見 - 2021-01-09_寒波襲来、気象観測所8ヶ所今冬最低気温更新
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この二、三日、台湾では寒波襲来の影響で急に寒くなっています。きょう隣のオフィスにいるドイツ語のスタッフは、私のオフィス、12℃しかないと、湯たんぽを手にして悲鳴を上げています。
台湾は南国ですので、ほとんどの家とオフィスには暖房はありません。ですからここ数日、みなそれぞれの防寒措置をしながら仕事に励んでいます。ちなみに、日本語課のオフィスは窓際にあるので、とっても寒いです。オフィスよりスタジオのほうが暖かいと感想を述べたスタッフもいます。
さて、寒波襲来の影響で、台湾を南北に貫く中央山脈の西側と東側にある八ヶ所の気象観測ステーションでは、冬に入って以来の低温が観測されました。8日早朝の最低気温は、台湾北部・新北市の五股気象観測ステーションで記録された4.7℃でした。同じ新北市の淡水でも6.2℃の低温が観測されました。北部にある1000メートル以上の山では7日と8日に雪が降り、一部の山ではきょう9日まで雪が降っていました。
中央気象局は8日、引き続き低温注意報を発令しています。台湾の大多数の県と市では、「非常に寒い」ことを意味する「オレンジ色信号」が灯され、気温は6℃以下に下がる可能性があるということです。唯一気温が「寒い」ことを意味する黄色信号を示すのは、台湾南部の屏東県です。10℃以下の気温への注意が呼びかけられています。
台湾の形は、サツマイモのようだとよく言われています。台湾のメディアは、今回の寒波に見舞われている台湾について、「冷凍したサツマイモ」と形容しています。この形容詞からも今の寒さがうかがえるでしょう。北国で生活していらっしゃる日本の方々にとって6℃前後はそんなに寒くないかもしれませんが、日中の最高気温が常に30℃を超える台湾で生活している私たちにとってここ数日は本当に寒いです。60人以上は今回の低温で凍死したという報道も出ています。台北市近郊の景勝地である陽明山や七星山、台湾北東部・宜蘭県にある太平山では雪が観測され、雪見のため、人が殺到しています。シェアサイクル・YouBikeに乗ってサンダルを履いて陽明山まで雪見にいった若者がいて話題となっています。
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