宝島再発見 - 2021-01-23_台北のランドマーク「台北101」、「日台友情」を点灯
Manage episode 282999413 series 2545202
2011年3月11日に発生した東日本大震災から10年経ちました。日本の対台湾窓口機関、公益財団法人日本台湾交流協会は、台湾各界による巨額な義捐金、日本のための幸福祈願、日台の固い友情への支持に感謝するため、今年特に日本と台湾の友情を象徴するロゴを発表すると共に、一連の日台友情イベントを行い、日本と台湾の友情に対する重視を示そうとしています。
日本台湾交流協会、蔡英文・総統が会長を兼務する「中華文化総会」、世界有数の超高層ビル、台北市のランドマークでもある、「台北101」の共催によって1月23日に行われた「日台友情台北101ライトアップ」イベントは、これらの一連のイベントの第一弾です。特に「台北101」で開催されます。このイベントを通じて日本と台湾の末永い友情を記念すると共に、今年開催される東京オリンピックに出場する選手にもエールを送ります。
蔡英文・総統は23日に特にビデオメッセージを送り、東京オリンピックの順調な開催を祈願しました。
蔡・総統はメッセージの中で、「今月の初め、日本のランドマークである、東京タワーは、『台湾祭り』のため、ライトアップした。それは、台湾の人たちにとって大きなサプライズだった。台湾もきょうとあした、ランドマークである『台北101』の外壁に『台日友情』などの文字を映し出す。台湾は全世界に伝えたい。台湾と日本はかねてから緊密につながっている隣人だ」と述べました。
蔡・総統によりますと、過去十数年、台湾と日本は、互いに関心を寄せ、助け合っています。昨年から新型コロナウイルスの挑戦に直面することになっていますが、台湾は日本と、防疫対策に関する経験を交換し、海外に滞在していた相手国の国民をその母国に送っています。台湾人と日本人の心と心のつながりは、日本語でいう「絆」を形成しました。これこそ、台日関係の最大のエンジンだといえます。
蔡・総統は、きょうから数えて半年後に東京オリンピックが開催される。日本が一致団結して新型コロナウイルスの試練を乗り越え、半世紀ぶりのオリンピックを順調に開催するよう祈願すると述べると共に、台湾は今後も友人である日本の方々のために幸福を祈る。台日間の友情が末永く続くよう期待を寄せました。
一方、日本台湾交流協会台北事務所の泉裕泰・代表(=大使)は、あいさつの中で次のように述べました。
「台北101は世界に向けて台湾のことを発信する重要なランドマークだ。本日日本と台湾が手を携えて初めて台北101の外壁に記念メッセージを映し出すことは、日本と台湾の深い友情を示している。
10年前の3月、規模マグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)、およびそれに伴う津波は日本を襲った。日本の人たちの美しい故郷を奪ったのみならず、1万5899人の尊い命も奪った。いまだに2529人が行方不明になっている。
日本全体がこのような重大な試練に直面し、復興に努めなければならなかった際、台湾の皆様は、支援の手を差し伸べた。今晩明るくライトアップされた台北101のように、暗闇にあった日本に明かりをもたらした。
そのとき、一所懸命未曾有の苦境から抜け出そうとした日本、今さらに新型コロナウイルスの防疫対策に追われている。それにもかかわらず、一歩一歩と前に向かってまい進している。自然災害にしても、新型コロナウイルス感染症にしても、過去10年、日本は台湾の友情を常に心に留めている。
今年は、東日本大震災発生から10年の年。われわれは特に台湾に感謝し、双方の友情をさらに強固なものにする一連のイベントを用意した。本日のライトアップイベントは、日本と台湾の友情列車の出発点だ。後ろのパネルのロゴは、かつて日本でデザインを学んだ台湾のデザイナーが手がけたもの。これらのデザイナーは本日も列席した。ありがとうございます。台湾のTと日本のJで『人』という文字を作った。
台湾の最も美しい景色は『人』と信じている。台湾人は、非常に熱心で、愛の心と『エンパシー(苦しんでいる人がいたら、その人の立場に自分の身を置いて、痛みや苦しみ・気持ちを理解したり共有できること)』に満ちている。逆境に出会うと常に困難を乗り越える精神を発揮しているが、ユーモアも忘れていない。隣人のわれわれに常に暖かい手を差し伸べ、常にそばにいてくれている。
日台の緊密な連携を促す最大の原動力は、日本と台湾双方の人々のつながりだ。40年の外交官生活の中で、日本と台湾のような心からの真の友情を見たことはない。
昨年から、世界各国はいずれも大きな挑戦に直面している。こうした中で、台湾が示した実力は、全世界を感動させた。私は元旦の祝辞でも述べたように、世界は2020の台湾を覚えただろう。新たな年の期待は、世界各国に2021の日本と台湾を覚えてほしいこと。
2021年は記念に値する年だ。特に半年後のきょうは、東京オリンピックの開催日だ。今年の日台関係、そして双方の代表選手らの成績は、きょうの日付のように、123のように前に向かって飛躍するよう期待している。
後6時過ぎに、台北101の外壁に『日台友情』を記念するメッセージが映し出される。日台の固い友情が私たちと共に、一緒に前に向かってまい進するよう期待している。最後に、台湾の第一線でウイルスと戦っている台湾の医療従事者に一言。皆様、お疲れ様です。私たちの心は、常にあなた方と一緒にいる。台湾がんばれ、日本がんばれ、共に困難を克服して未来を切り開こう。」
288 つのエピソード