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「シネマプレビュー」では、産経新聞文化部の映画担当記者が試写を見た感想を率直にレビューします。メジャーな作品から、上映館数の少ない玄人好みの作品まで、幅広くセレクト。単館上映の作品は観るのをためらいがちですが、記者による踏み込んだ感想で「観に行きたくなる」こと必至。新聞社としての信頼と自信を持って魅力をお伝えします。 ■番組のフォロー、評価をお願いします! ※下記文中のリンクが機能しない場合は、各エピソードの概要欄をご利用ください。同文・同リンクを掲載しています。 ■産経Podcast おすすめの番組 ①『戦後史開封:ゴジラ編』1954年に劇場公開された初代「ゴジラ」。映画のアイデアは、日本を騒然とさせたビキニ環礁の水爆実験から生まれた‥。ゴジラ誕生の舞台裏をラジオドラマ風にお届けするドキュメンタリー番組。 ・Spotifyで聴く(リンク) ・ApplePodcastで聴く(リンク) ・Amazon Musicで聴く(リンク) ②『ラーメン官僚と山口えりこの〝ずるっとラーメントーク〟』これまでに実食したラーメンは18,000杯以上の、現職の国家公務員で〝ラーメン官僚〟こと「かず ...
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「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォロー、評価をお願いします! ※下記文中のリンクが機能しない場合は、各エピソードの概要欄をご利用ください。同文・同リンクを掲載しています。 ■産経Podcast おすすめの歴史番組 ①『神田蘭の5分で恋する日本史列伝』人気〝講談師〟の神田蘭が語る、日本史に名を残す偉人列伝。教科書が載せてくれない偉業と生い立ち、思わず身の引き締まるお話を、情感豊かにユーモラスに語ります。 ・Spotifyで聴く(リンク) ・ApplePodcastで聴く(リンク) ・Amazon Musicで聴く(リンク) ②『歴史の真相―本当はこうだった』学校の授業だけでは分からない歴史の暗部。現代を生きる我々の想像を超える出来事が潜んでいました。歴史上の転換点や人物について、史実を掘り起こしていきます。 ・Spotifyで聴く(リンク) ・ApplePodcastで聴く(リンク) ・Am ...
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■サムネ画像は:映画「プリシラ」©The Apartment S.r.l All Rights Reserved 2023 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「異人たち」 原作は山本周五郎賞を受賞した山田太一の小説「異人たちとの夏」で、昭和63年に大林宣彦監督が映画化。本作は再映画化となるが、監督・脚本を手掛けたアンドリュー・ヘイが現代の英国に舞台を移し、大胆に脚色している。ロンドンのタワーマンション。ほとんどの部屋が事務所として使われているのか、夜になると人の気配が消える。ここに一人で暮らす40代のゲイの脚本家、アダム(アンドリュー・スコット)は、同じマンションに住む謎めいた青年、ハリー(ポール・メスカル)と出会う... ■「プリシラ」 エルビス・プレスリー…
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東京・上野動物園で誕生した双子のジャイアントパンダ、シャオシャオとレイレイが来年(令和4年)1月12日から一般公開されます。上野動物園で誕生したパンダは7頭目で、双子は初めてです。  中国から日本に初めてパンダがやって来たのは、50年近く前の昭和47年。日中国交正常化の記念として贈られ、たちまち日本中にブームを巻き起こしました。  飼育関係者の努力もあって、愛くるしいパンダは日本人に愛され続けています。一方で、中国側には外交的思惑もあります。 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォロー、評価をお願いします…
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■サムネ画像は:映画「リトル・エッラ」© 2022 Snowcloud Films AB & Filmbin AS ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「アイアンクロー」 強力な握力で対戦相手の顔面を締め上げる必殺技「アイアンクロー(鉄の爪)」を生み出し、一世を風靡した米国のレスラー、フリッツ・フォン・エリック(1929~97年)。本作はフリッツとレスラーとなった4人の息子たちの栄光と挫折を、真実に基づき描いた。フォン・エリック家は長男を幼い頃に亡くすなど悲劇に度々見舞われ、「スポーツ界のケネディ家」と呼ばれてきた。一体、何があったのか。 ■「パスト ライブス/再会」 時間と距離に阻まれ、結ばれなかった男女の24年ぶりの再会を描く恋愛劇。新人のセリーヌ・…
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東京・上野動物園で誕生した双子のジャイアントパンダ、シャオシャオとレイレイが来年(令和4年)1月12日から一般公開されます。上野動物園で誕生したパンダは7頭目で、双子は初めてです。  中国から日本に初めてパンダがやって来たのは、50年近く前の昭和47年。日中国交正常化の記念として贈られ、たちまち日本中にブームを巻き起こしました。  飼育関係者の努力もあって、愛くるしいパンダは日本人に愛され続けています。一方で、中国側には外交的思惑もあります。 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォロー、評価をお願いします…
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■サムネ画像は:映画「オッペンハイマー」© Universal Pictures. All Rights Reserved. ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「オッペンハイマー」 第二次世界大戦下、世界初となる原子爆弾の開発を成功させ、〝原爆の父〟と呼ばれたロバート・オッペンハイマー(1904~67年)の人間像を描く。被爆地、広島や長崎の惨状が描かれていないなどの批判もあり、日本公開がなかなか決まらなかった。 確かに原爆の惨状は直接描かれていない。しかし劇中、オッペンハイマーが、歓喜に沸く米国人の顔の肉が核爆発で剝がれていくという幻影をみるシーンが登場する‥ ■「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」 「ゴーストバスターズ/アフターライフ」(2021年)の…
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東京・上野動物園で誕生した双子のジャイアントパンダ、シャオシャオとレイレイが来年(令和4年)1月12日から一般公開されます。上野動物園で誕生したパンダは7頭目で、双子は初めてです。  中国から日本に初めてパンダがやって来たのは、50年近く前の昭和47年。日中国交正常化の記念として贈られ、たちまち日本中にブームを巻き起こしました。  飼育関係者の努力もあって、愛くるしいパンダは日本人に愛され続けています。一方で、中国側には外交的思惑もあります。 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォロー、評価をお願いします…
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■サムネ画像は:映画「四月になれば彼女は」ⓒ2024「四月になれば彼女は」製作委員会 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「コール・ジェーン-女性たちの秘密の電話-」 中絶の権利が認められていなかった1968年の米シカゴで、妊娠が心臓病を悪化させると診断された弁護士の妻、ジョイ(エリザベス・バンクス)が、非合法に中絶を手助けする団体「ジェーン」と出合う。地味といえば地味な映画だが、ここで描かれる女性の連帯、シスターフッドは、現代の日本でも大きな意味を持つのではないかと気づいたので紹介したい... ■「ペナルティループ」 SFの一種で、繰り返す時間の中に閉じ込められる「ループもの」の作品。荒木伸二監督が新たな設定を持ち込み、不思議な味わいのサスペンスとなった。恋人…
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 中国の文化大革命のさなかの1967(昭和42)年、産経新聞の北京支局長だった柴田穂(みのる)記者が突然、国外退去処分となりました。柴田記者は文革を丹念に取材していたため、中国当局には都合が悪かったのです。  柴田記者は平成4年に亡くなりましたが、帰国後に出した著書「報道されなかった北京―私は追放された」などを再構成して、改めて「新聞の自由」について考えます。  柴田記者役は、フジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」の2代目ナレーターとしても知られる木村匡也さんです。 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォ…
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■サムネ画像は:映画「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」©若松プロダクション ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「FLY!/フライ!」 米国のアニメーション制作会社「イルミネーション・エンターテインメント」といえば、「ミニオンズ」「怪盗グルー」などのオリジナル作品や「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」で大ヒットを飛ばしてきた。  同社の最新作は、渡り鳥なのに一度も〝渡り〟をしたことがないカモ一家が、大都会ニューヨーク、そしてカリブ海のジャマイカを目指す冒険譚だ‥ ■「デューン 砂の惑星PART2」 帝国、血族、特殊な力、宇宙戦争…。「スター・ウォーズ」シリーズの原点ともいえそうな米SF小説シリーズを、「ブレードランナー2049」などのドゥニ・ヴィル…
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 中国の文化大革命のさなかの1967(昭和42)年、産経新聞の北京支局長だった柴田穂(みのる)記者が突然、国外退去処分となりました。柴田記者は文革を丹念に取材していたため、中国当局には都合が悪かったのです。  柴田記者は平成4年に亡くなりましたが、帰国後に出した著書「報道されなかった北京―私は追放された」などを再構成して、改めて「新聞の自由」について考えます。  柴田記者役は、フジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」の2代目ナレーターとしても知られる木村匡也さんです。 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォ…
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■サムネ画像は:映画「PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~」©2023映画「PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~」製作委員会 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「映画 マイホームヒーロー」 連続ドラマ化された人気コミック「マイホームヒーロー」のその後を描いた〝完結編〟だ。鳥栖哲雄(佐々木蔵之介)が娘の零花(齋藤飛鳥)の彼氏を殺し、罪を隠すため死体を山中に埋めてから7年。土砂崩れで死体が発見され、父親の罪を知らずに刑事になった零花が事件の真相を追い始める。殺人犯の父親と刑事となった娘の〝対決〟の行方は… ■「ゴールド・ボーイ」 会社を乗っ取るため人を殺した昇(岡田将生)の犯行を、朝陽(羽村仁成)ら3人の子供たちが目撃。家庭環境に恵…
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中国の文化大革命のさなかの1967(昭和42)年、産経新聞の北京支局長だった柴田穂(みのる)記者が突然、国外退去処分となりました。柴田記者は文革を丹念に取材していたため、中国当局には都合が悪かったのです。  柴田記者は平成4年に亡くなりましたが、帰国後に出した著書「報道されなかった北京―私は追放された」などを再構成して、改めて「新聞の自由」について考えます。  柴田記者役は、フジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」の2代目ナレーターとしても知られる木村匡也さんです。 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォロ…
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■サムネ画像は:映画「ポーカー・フェイス/裏切りのカード」© 2022 Poker Face Film Holdings Pty Ltd ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「ポーカー・フェイス/裏切りのカード」 オンライン・ポーカーゲームの開発で莫大な富を得た億万長者のジェイク(ラッセル・クロウ)。彼は、長らく疎遠だった幼なじみたちを自身の大邸宅に招待し、大金を賭けたポーカーゲームをしようと提案する。しかし、そこには、ある復讐のための手の込んだ仕掛けが隠されていた... ■「映画 ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)」 ドラえもんとのび太たちは、音楽がエネルギーになる惑星の少女と出会い、楽器演奏によって力を貸すことに。一方、音楽を消してしまう不気味な…
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 中国の文化大革命のさなかの1967(昭和42)年、産経新聞の北京支局長だった柴田穂(みのる)記者が突然、国外退去処分となりました。柴田記者は文革を丹念に取材していたため、中国当局には都合が悪かったのです。  柴田記者は平成4年に亡くなりましたが、帰国後に出した著書「報道されなかった北京―私は追放された」などを再構成して、改めて「新聞の自由」について考えます。  柴田記者役は、フジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」の2代目ナレーターとしても知られる木村匡也さんです。 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォ…
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■サムネ画像は:映画「マダム・ウェブ」©&™2024MARVEL ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「落下の解剖学」 人里離れた雪山の山荘で、男が転落死。当初、事故と思われたが不審な点も多く、ベストセラー作家で妻のサンドラ(ザンドラ・ヒュラー)に夫殺しの容疑がかけられる。裁判を通して、仲むつまじいとされた夫婦の間の隠された秘密や噓が暴露されていく。  ヒューマンサスペンス。事故か、自殺か、殺人か。現場に居合わせたのは、視覚障害者の11歳の息子だけ。いつの間にか観客も傍聴者の一人になって裁判の行方を追うとともに、サンドラの言動に翻弄されることになるだろう。 ■「マダム・ウェブ」 マダム・ウェブはスパイダーマンの傍流キャラの一人。予知能力を持つこの女性を主人公に、…
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中国の文化大革命のさなかの1967(昭和42)年、産経新聞の北京支局長だった柴田穂(みのる)記者が突然、国外退去処分となりました。柴田記者は文革を丹念に取材していたため、中国当局には都合が悪かったのです。 柴田記者は平成4年に亡くなりましたが、帰国後に出した著書「報道されなかった北京―私は追放された」などを再構成して、改めて「新聞の自由」について考えます。 柴田記者役は、フジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」の2代目ナレーターとしても知られる木村匡也さんです。 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォロー、…
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■サムネ画像は:映画「ネクスト・ゴール・ウィンズ」©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved. ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「瞳をとじて」 「ミツバチのささやき」のビクトル・エリセ監督による31年ぶりの新作長編。テーマは「記憶」だ。映画監督のミゲル(マノロ・ソロ)は、親友の主演俳優、フリオ(ホセ・コロナド)の失踪で映画製作が頓挫する。22年がたち、映画界から離れたミゲルは、フリオ失踪の謎を追うテレビ番組に出演。すると、「フリオに似た男がいる」との情報が寄せられ… ■「ボーはおそれている」 「ヘレディタリー/継承」「ミッドサマー」と独創的なホラー作品で注目されるアリ・アスター監督の新作。心配性の主人公のシ…
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昭和47年2月、長野県軽井沢町の保養施設「あさま山荘」に過激派「連合赤軍」の5人が押し入り、管理人の妻を人質に取って、10日間にわたって立てこもった。警察官ら3人が死亡、重軽傷者は27人。銃撃戦の模様はテレビで刻々と中継され、全国に異様な興奮を巻き起こした。そして、その後発覚した14人もの凄惨な「同志リンチ殺人」は昭和の世をいっそう震撼させたのである‥ ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォロー、評価をお願いします! ■産経Podcast おすすめの歴史番組 ①『神田蘭の5分で恋する日本史列伝』人気〝講談…
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■サムネ画像は:映画「身代わり忠臣蔵」ⓒ2024「身代わり忠臣蔵」製作委員会 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「カラーパープル」 巨匠、スティーブン・スピルバーグ監督の〝無冠の名作〟が、ミュージカル映画としてリメークされた。娯楽超大作の大ヒットを連発し、時代の人気者となったスピルバーグ監督が、ピュリツァー賞小説を深刻な作風で映画化したのが「カラーパープル」(1985年)だった。アカデミー賞では10部門にノミネートされながら、一つもとれなかった。売れっ子監督への嫉妬や批判が背景にあったなどともいわれたが、この物語は、いまこそ見るにふさわしいだろう‥ ■「身代わり忠臣蔵」 ムロツヨシ主演の忠臣蔵だ。江戸城松の廊下の刃傷沙汰。浅野内匠頭に背後から斬られた吉良上野介…
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昭和47年2月‥軽井沢にある「あさま山荘」に過激派「連合赤軍」の5人が押し入り、 人質を取って10日間立てこもった。銃撃戦のすえ、警察官ら3人が死亡、重軽傷者は27人。その模様はテレビで刻々と中継された。 さらに、その後発覚した凄惨な「リンチ殺人」は、日本社会をいっそう震撼させたのである‥ 戦後史開封〝あさま山荘事件〟‥次回より全5話を順次公開。 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォロー、評価をお願いします! ■産経Podcast おすすめの歴史番組 『神田蘭の5分で恋する日本史列伝』人気〝講談師〟の神…
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■サムネ画像は:映画「レディ加賀」©映画「レディ加賀」製作委員会 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「熱のあとに」 感情に駆られた人物を描く作品は数多いが、本作は激情がさめた後の行動を見つめ、人間性を描き出す。令和元年のホスト殺人未遂事件をヒントに、新鋭・山本英監督が映画化した。沙苗(橋本愛)は、「本当の愛」に異常な執着を持ち、6年前に恋人のホストを殺しかけた。刑期を終えた彼女は、見合いで出会った健太(仲野太賀)と結婚。過去の記憶を胸に、地方都市で静かに暮らしている。だが、突如現れた隣人、足立(木竜麻生)が、沙苗を過去に引き戻す‥ ■「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」 18世紀の仏ベルサイユ宮殿を舞台に、59年間、国王に在位したルイ15世の最後の公妾(…
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日本が生んだ革新的食品、インスタントラーメンの進化について、産経新聞に過去に連載された「戦後史開封 即席ラーメン」など過去の記事を基に、最近の情報を加えて全5話の音声コンテンツでお届けします(登場人物の肩書などは取材当時のものです)。 登場人物のセリフをLUNA SEAのドラマー真矢さんが担当します。 【原作】 「戦後史開封」(「戦後史開封」取材班 /産経新聞社・刊)  【語り手】 内田健介 【登場人物の声】真矢 【番組制作】産経新聞社 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォロー、評価をお願いします! ■…
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■サムネ画像は:映画「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」ⓒ2024「君と世界が終わる日に」製作委員会 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「哀れなるものたち」  自死した不幸な若き女性ベラ(エマ・ストーン)が天才外科医、バクスター博士(ウィレム・デフォー)により奇跡的によみがえる。ベラは未知なる世界を自分の目で見たいという強い欲望に駆られ、放蕩者の弁護士、ダンカン(マーク・ラファロ)と駆け落ちをする。大陸を横断しながら、その時代の偏見などはものともせずに、女性として、人間として成長していく。  体は成熟した女性だが、固定観念も常識も持たない赤ん坊のように真っさらな精神状態で生まれ直したら、果たして人間はどんな行動に出るのだろうか‥ ■「サイレントラブ」 …
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日本が生んだ革新的食品、インスタントラーメンの進化について、産経新聞に過去に連載された「戦後史開封 即席ラーメン」など過去の記事を基に、最近の情報を加えて全5話の音声コンテンツでお届けします(登場人物の肩書などは取材当時のものです)。 登場人物のセリフをLUNA SEAのドラマー真矢さんが担当します。 【原作】 「戦後史開封」(「戦後史開封」取材班 /産経新聞社・刊)  【語り手】 内田健介 【登場人物の声】真矢 【番組制作】産経新聞社 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォロー、評価をお願いします! ■…
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■サムネ画像は:映画「ゴールデンカムイ」ⓒ野田サトル/集英社ⓒ2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「ゴールデンカムイ」 北海道の大自然を舞台に、アイヌの多大な埋蔵金をめぐり、男たちが争奪戦を繰り広げるアクション巨編。単行本の発行部数が累計2700万部を突破している人気漫画の実写映画化だ。主演は山﨑賢人。「キングダム」シリーズをはじめ、漫画原作の大作の主演といえばこの人だ。実際、山崎は、荒唐無稽な虚構の中に立ったときにこそ、説得力のある存在としてたたずんでみせる。独特の風格がある。今回もそうだ。 ■「サン・セバスチャンへ、ようこそ」 肥大した自尊心と劣等感の間で揺れる主人公を描く恋愛コメディー。ウディ・アレン監督が、得意…
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日本が生んだ革新的食品、インスタントラーメンの進化について、産経新聞に過去に連載された「戦後史開封 即席ラーメン」など過去の記事を基に、最近の情報を加えて全5話の音声コンテンツでお届けします(登場人物の肩書などは取材当時のものです)。 登場人物のセリフをLUNA SEAのドラマー真矢さんが担当します。 【原作】 「戦後史開封」(「戦後史開封」取材班 /産経新聞社・刊)  【語り手】 内田健介 【登場人物の声】真矢 【番組制作】産経新聞社 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォロー、評価をお願いします! ■…
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産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「アクアマン/失われた王国」 すべての海の生物を操る能力を持つ海の王、アクアマンことアーサー・カリー(ジェイソン・モモア)の活躍を描くスーパーヒーローシリーズの2作目。「スーパーマン」などを擁する米DCコミックスが原作。前作で九死に一生を得た海賊による、アクアマンに対する報復劇が物語の骨格。そこに謎の「失われた王国」の怨念が絡む。前作で対立した異父弟、オーム(パトリック・ウィルソン)との関係も描く。 ■「カラオケ行こ!」 「1秒先の彼」で宮藤官九郎と組んだ山下敦弘監督が、こんどはドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などの脚本家、野木亜紀子と同名漫画を実写映画化した。暴力団幹部の成田狂児(綾野剛)が組のカラオケ大会で最下位になることを…
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日本が生んだ革新的食品、インスタントラーメンの進化について、産経新聞に過去に連載された「戦後史開封 即席ラーメン」など過去の記事を基に、最近の情報を加えて全5話の音声コンテンツでお届けします(登場人物の肩書などは取材当時のものです)。 登場人物のセリフをLUNA SEAのドラマー真矢さんが担当します。 【原作】 「戦後史開封」(「戦後史開封」取材班 /産経新聞社・刊)  【語り手】 内田健介 【登場人物の声】真矢 【番組制作】産経新聞社 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォロー、評価をお願いします! ■…
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産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「燈火は消えず」 香港といえば、夜空に輝く派手なネオンサインの看板が目に浮かぶ。「100万ドルの夜景」と呼ばれ親しまれてきたが、今や昔日の風景のようだ。2010年の建築法等改正以来、多くのネオンサインが撤去され、20年までに9割もが姿を消したという。  本作は、そんなガラス管ネオンにこだわる昔かたぎのネオン職人、ビル(サイモン・ヤム)とその妻、メイヒョン(シルヴィア・チャン)の夫婦の物語だ… ■「笑いのカイブツ」 人は才能だけでは幸せになれない。注目を浴びながらも自滅し、再起する男を描いたツチヤタカユキの同名私小説を、滝本憲吾監督が映画化した。大阪。人間関係が苦手で、お笑いのネタばかりを考えているツチヤ(岡山天音)は、ついに劇場…
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日本が生んだ革新的食品、インスタントラーメンの進化について、産経新聞に過去に連載された「戦後史開封 即席ラーメン」など過去の記事を基に、最近の情報を加えて全5話の音声コンテンツでお届けします(登場人物の肩書などは取材当時のものです)。 登場人物のセリフをLUNA SEAのドラマー真矢さんが担当します。 【原作】 「戦後史開封」(「戦後史開封」取材班 /産経新聞社・刊)  【語り手】 内田健介 【登場人物の声】真矢 【番組制作】産経新聞社 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォロー、評価をお願いします! ■…
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産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました」 国境で対峙する韓国・北朝鮮兵士の友情物語…というと、ありがちな筋書きを思い浮かべる人もいるだろう。だが、この作品は、欲に駆られた双方が仕方なく共同作戦を行う、ちょっと変わったコメディーだ。 ■「ブルーバック あの海を見ていた」 西オーストラリアの海辺の町を舞台に、若き海洋生物学者のアビーと環境活動家の母親、ドラの絆を描く作品。劇中、重要なキャラクターとして登場する巨大な青い魚はウエスタン・ブルーグローパーというベラ科の一種。好奇心旺盛で人懐っこく、アビーはブルーバックと名付け、かわいがる。 ■「サンクスギビング」 ハロウィンやクリスマスを舞台にしたホラー作品は数多いが、感謝祭(…
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産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■サムネ画像は:映画「ファースト・カウ」©2019 A24 DISTRIBUTION,LLC.ALL RIGHTS RESERVED. ■「PERFECT DAYS」 本当に大切なものとは何だろう。ヴィム・ヴェンダース監督の新作は、劇的な展開も熱い演説もない静かな作品だが、観客に強い問いかけを放ってくる。主人公の平山(役所広司)は、公衆トイレの清掃を仕事にしている。古アパートで早朝に目を覚まし、トイレを丹念に清掃して回る。古いカセットテープの音楽と小説、仕事終わりの銭湯、地下の居酒屋での一杯…。機械仕掛けのような毎日を繰り返している。 ■「ハンガー・ゲーム0」 独裁国家パネムの首都キャピトルの市民(特権階級)は、反乱の抑止を目的に…
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産経新聞紙面に掲載された「話の肖像画」。歌手の加藤登紀子さんが、自らの反省を回顧する、最終話。(代読は加藤さんの次女、 Yae さん) ‥‥「昭和43年の東大卒業式ボイコット闘争で、ジーパン姿で座り込みに加わったときに、加藤登紀子であることから逃れられなくなったと思う。もう一つの転機は(獄中)結婚かな。これはもう、どうしようもない(苦笑)。私のボディーガードを自任する永六輔さんは、芸人というのは元来、お客さんあってのものだから、旗幟鮮明にしないほうがトク、その範囲で自分を発揮すればいいのであって、あまり生身で動いたりするのは心配だなんて、よく忠告してくれました。  ただね、私はあくまでも歌手なんですよ。運動家じゃありません。愛すること、語りつぐこと、旅すること、抱きしめること…詞を語る、スト…
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産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「枯れ葉」 現代の片隅で、孤独を抱えながら寄り添おうとする男女を描いたラブストーリーの佳作。今年のカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した。ヘルシンキ。アルコール依存症で仕事が長続きしないホラッパと、賞味期限切れの商品を持ち帰っただけで解雇されたアンサが出会う。2人は引かれ合うが、互いの名前すら知らなかった。 不遇な労働者たちを見つめる作品で知られるアキ・カウリスマキ監督が、引退宣言を撤回して発表した。 ■「ポトフ 美食家と料理人」 トラン・アン・ユン監督が、19世紀の仏を舞台に、極上の料理を生み出すことに懸ける男女の絆を描いた。今年のカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。美食家のドダンは、自分のアイデアを完璧に再現する料理人、ウージェニ…
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産経新聞紙面に掲載された「話の肖像画」。歌手の加藤登紀子さんが、自らの反省を回顧する、第4話。(代読は加藤さんの次女、 Yae さん) ‥‥「藤本との結婚を決めたのが昭和47年春、そのときはもう歌手を辞めてもいい、と思っていましたね。所属事務所の石井好子社長に伝えると、結婚も出産も賛成してくれました。石井さんは、『仕事はもうしなくてもいい。でもね、歌手を辞めるかどうかは、あなたの心の中にしまっておきなさい』って。「知床旅情」でレコード大賞歌唱賞を取った翌年だったから、既に仕事はいっぱい入っていたと思う。後で聞いたら、石井さんは周りから『何であんな結婚を認めたんだ』としかられたそうです。石井さんの決断には本当に感謝しています」  夫妻は3人の娘に恵まれ、藤本さんは農業や環境問題にのめり込む。そ…
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産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■サムネ画像は:映画「VORTEX ヴォルテックス」© 2021 RECTANGLE PRODUCTIONS – GOODFELLAS – LES CINEMAS DE LA ZONE - KNM – ARTEMIS PRODUCTIONS – SRAB FILMS – LES FILMS VELVET – KALLOUCHE CINEMA ■「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」 「チャーリーとチョコレート工場」(ティム・バートン監督、2005年)の前日譚。ジョニー・デップが演じていたウィリー・ウォンカが、チョコレート工場を作るまでを描く。「ハリー・ポッター」シリーズのプロデューサーと「パディントン」シリーズのポール・キング監…
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産経新聞紙面に掲載された「話の肖像画」。歌手の加藤登紀子さんが、自らの反省を回顧する、第3話。(代読は加藤さんの次女、 Yae さん) ‥‥「その日(昭和35年6月15日)、高校(東京都立駒場高校)2年生の私は同級生らと一緒に国会前にいた。60年安保反対の闘争がヤマ場を迎えて、異様な雰囲気…。そのうちに『高校生は帰れ、特に女子は残るな』という指令が来て家へ帰ったのですが、夜のニュースで東大生の樺美智子さんが亡くなったことを知りました。そのことが東大を目指した、きっかけの一つでしょうね。「樺さんの後を継ごう」って。」 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実に…
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産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■サムネ画像は:映画「ナポレオン」 ■「ナポレオン」 英雄と呼ばれたフランスの軍人・政治家・皇帝、ナポレオン・ボナパルト(1769~1821年)の生涯を史実に基づき、多額の製作費をかけて描き出したスペクタクル超大作。アウステルリッツの戦いやワーテルローの戦いなど戦闘シーンは撮影カメラ11台、総勢8000人を超えるエキストラで再現されており圧巻。目の前で戦いが繰り広げられているような臨場感に包まれる。また、戴冠式の様子は画家、ダヴィッドが描いた有名な絵画そのものを見ているようだ。監督は「グラディエーター」の巨匠リドリー・スコット。 ■「隣人X -疑惑の彼女-」 上野樹里の7年ぶり主演映画は、17年ぶりに組む熊澤尚人監督と脚本開発でも…
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産経新聞紙面に掲載された「話の肖像画」。歌手の加藤登紀子さんが、自らの反省を回顧する。(代読は加藤さんの次女、 Yae さん) ‥‥平成4年、父、幸四郎さんが82歳で亡くなったとき、遺骨をスンガリー(松花江)に流した。登紀子さんの生まれ故郷で、両親がこよなく愛したハルビンを流れる川である。ロシアの専門家を養成する哈爾濱(ハルビン)学院出身の父の夢は「ハルビン発パリ行きの列車に乗る」ことだった。  「父は、お酒が好きで、歌が好きで、何より人間が大好きな人。戦後、引き揚げてきて、レコード会社に勤めたり、興行師になったり、ロシア料理のレストランを始めたり…どんどん何かをおっ始める、怒濤のように切り開く、そして家族を路頭に迷わせる(苦笑)」 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服…
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産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■サムネ画像は:映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」©2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会 ■「ほかげ」 今年は戦後78年だが、ここへきてなぜか先の大戦や終戦直後を描いた新作映画を立て続けに見る機会を得ている。これは「野火」「斬」で戦争と人間、生と死というテーマに挑んだ塚本晋也監督の新作で、終戦直後を舞台に先の大戦が人々の心に残した深い傷痕を描いている。第80回ベネチア国際映画祭でNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞した。戦争にすべてを奪われ、体を売りながら死んだように生きている女を趣里が熱演。 ■「首」 北野武監督が、本能寺の変をヤクザ映画的解釈で描いた異色作。ビートたけしとして主演も務めている。天下統一を目指す…
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産経新聞紙面に掲載された「話の肖像画」。歌手の加藤登紀子さんが、自らの反省を回顧する。(代読は加藤さんの次女、 Yae さん) ‥‥終戦の年、ソ連軍(当時)が満州に攻め込んできたとき、加藤さんは満州のハルビンに住んでいた。 「父は戦争へ行ったまま。守ってくれる国も部隊もなくなり、ハルビンに残された30歳の母は3人の幼子を抱えて自分を奮い立たせました。『私の生き抜く力と判断だけが頼りなんだ』と。そこから母の本当の人生が始まったのです。仕事を、食料を懸命に探し、略奪に来たソ連兵にも毅然と対応しました。一対一の人間同士なら、必ず分かりあえる。母の言葉は私の教訓になりました」 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメ…
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産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■サムネ画像は:映画「マーベルズ」場面写真©Marvel Studios 2023 Studios 2023 ■「マーベルズ」 米スーパーヒーロー映画「キャプテン・マーベル」の続編で、「アイアンマン」や「アベンジャーズ」など「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズの33作目。配信ドラマまで入れると全貌を把握できるのは相当なマニアだけといっていい奥深いシリーズだが、この新作は予備知識なしで映画館に出かけても十分に楽しめるはずだ。なんといってもテンポがいい‥ ■「モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン」 アナ・リリ・アミリプール監督による現代のおとぎ話。社会の制約の外にこそ真の人間性はある、と訴えている。 主人公は、米・ニュー…
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「ウォ ブーシー リーベンレン。私は日本人じゃない」。中国残留孤児の一人で、身元が判明しないまま遼寧省から帰国した女性はこんな言葉を残して再び中国に戻っていった。  女性は黒龍江省で保護され、中国人に育てられた。中国人の夫と結婚し、2人の子供をもうけたが、公安当局によって日本人孤児と確認され、身元調査のため来日した。しかし本人の記憶がなく、全く手掛かりはなかった‥ ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォロー、評価をお願いします! ■産経Podcast おすすめの歴史番組 ①『神田蘭の5分で恋する日本史列伝…
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産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■サムネ画像は:映画「リアリティ」© 2022 Mickey and Mina LLC. All Rights Reserved. ■「正欲」 直木賞作家、朝井リョウが現代社会に問題を提起する同名小説を、「前科者」や「あゝ荒野」などの岸善幸監督が映像化した。5人の人物が登場するが、中心をなすのは新垣結衣が演じる桐生夏月と磯村勇斗による佐々木佳道だ。2人は久々に再会した中学時代の同級生だが、共通点はそれだけではなかった‥ ■「法廷遊戯」 同名のミステリー小説の映画化。法曹の道を目指す久我清義(永瀬廉)と織本美鈴(杉咲花)、既に司法試験に合格した結城馨(北村匠海)。久我と織本の〝過去〟を告発する差出人不明の告発状をきっかけに、不可解な…
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画像は:父の富井英男さん(右)と再会し、抱き合う満さん=昭和56年3月7日、東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで  昭和56年3月7日、東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで、中国名を陳家東といった残留孤児、富井満は父親の英男と涙の再会を果たした。  「苦労をかけてすまなかったなあ」と話す父に、富井は「気にすることはありません」と答えた。  父はしみじみ語った。「これで、私の戦争は終わった‥」 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォロー、評価をお願いします! ■産経Pod…
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産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■サムネ画像は: ■「ゴジラ-1.0」 世界に誇る怪獣映画「ゴジラ」の7年ぶり新作。昭和29年の初作から通算30作目で、来年の70周年を記念した作品でもある。NHK連続テレビ小説「らんまん」で夫婦を演じ感動を呼んだ神木隆之介と浜辺美波が、朝ドラ前にこちらで共演していたのも話題で、安藤サクラ、山田裕貴、佐々木蔵之介ら共演陣も豪華だ。監督は「ALWAYS 3丁目の夕日」などの山崎貴。 ■「理想郷」 前作「おもかげ」で鮮烈な印象を残したロドリゴ・ソロゴイェン監督による、実話を基にした悲劇。東京国際映画祭で東京グランプリなどを獲得した。フランス人夫婦が、田園生活にあこがれてスペインの静かな山村に移住。しかし、夫が風力発電所の誘致に反対した…
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 日本赤十字社などを窓口とした残留日本人の集団帰国で約2万9000人が日本に帰った。しかし、日中関係の悪化で昭和33年に中断してしまった。  共産中国の大躍進から大飢饉、そして文化大革命という混乱に残留日本人は巻き込まれた。「従軍慰安婦」とか「日本のスパイ」などと、いわれのない非難を受けた日本人が大勢いた時代だった。  そんな中、中国と関係の深い松山バレエ団の一行が昭和39年10月、かつての満州、中国東北部に足を踏み入れた‥ ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォロー、評価をお願いします! ■産経Podc…
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産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■サムネ画像は:映画「SISU/不死身の男」© 2022 FREEZING POINT OY AND IMMORTAL SISU UK LTD. ALL RIGHTS RESERVED.  ■「こいびとのみつけかた」 身の回りの出来事を描くだけだから地味で、しかも、いささか奇妙な物語なのだが、演出、脚本、演技などの歯車がうまくかみ合い、とても新鮮な佳作となった。植木職のトワとコンビニで働く園子。世間から見れば風変わりな2人は、出会ってすぐに意気投合するが… ■「唄う六人の女」 これも独特の奇妙な作品だ。物語は比較的シンプルで、昭和の幻想SFや伝奇SFの雰囲気がある。父が残した山を売るために生家に戻った主人公が、開発業者の下請けの男…
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 中国残留日本人の帰国を決めた日中共同コミュニケ‥その調印前夜となる昭和28年3月4日夜、日本代表団が詰めていた北京のホテルに、一人の男が訪ねてきた。  中国への接触を強め、後には民間大使を自認する参議院議員の西園寺公一だった。西園寺は、中国側の窓口である紅十字会からのメッセージを伝えた。  「われわれは日本への招待を希望しています‥」 ■「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。 ■番組のフォロー、評価をお願いします! ■産経Podcast おすすめの歴史番組 ①『神田蘭の5分で恋する日本史列伝』人気〝講談師〟の神田蘭が語…
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産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■サムネ画像は:映画「私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?」ⓒ 2022 le Bureau Films Heimatfilm GmbH + CO KG France 2 Cinéma ■「ザ・クリエイター/創造者」 英出身で「GODZILLA ゴジラ」などを撮ったギャレス・エドワーズ監督が脚本も手掛けた。雰囲気があって、テンポもよい。そのうえ、分かりやすくて、久しぶりに痛快なSF活劇を見た思いだ。人類とAIの戦争が激化する近未来。特殊部隊出身のジョシュアが、ある事情からAIの少女、アルフィーを守って、人類側から追われる身となる‥ ■「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」 「タクシードライバー」などの巨匠、マーティン・スコ…
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