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「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日航ジャンボ機墜落事故で死去するという衝撃…。そしてつかんだ栄冠。「吉田義男監督誕生秘話」から「栄光の瞬間」まで、トラ番記者だった田所龍一の取材の成果を音声ドキュメントとして再構成しました。 【出演】 笑福亭羽光、内田健介、相川由里 【原作】 猛虎伝―昭和60年『奇跡』の軌跡(産経新聞大阪夕刊連載) 【制作】 産経新聞社 ■笑福亭羽光 平成19年4月 笑福亭鶴光に入門。令和2年11月 2020年度NHK新人落語大賞。令和3年5月 真打昇進。特技は漫画原作。 ■内田健介 桐朋学園短期大学演劇専攻科在学中から劇団善人会議(現・扉座)に在籍。初舞台は19 歳。退団後、現代制作舎(現・現代)に25 年間在籍。令和3年1月に退所。現在フリー。テレビドラマ、映画、舞台、CMなどへの出演のほか、NHK―FMのラジオドラマやナレーションなど声の出演も多数。 ■ 田所龍一 昭和31年生 ...
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三塁から岡田が手を叩きながらホームイン。 5対5の同点。 「ジリリリン!」   再び記者席の電話が一斉に鳴り響いた。 《えらいこっちゃ、優勝してしまうがな》 記者席はたちまち戦場と化した。 「ビールかけはサテライトホテルや。タクシーに飛び乗って、早よ行け!」 「誰か、ヨッさんの胴上げ回数、数えとけよ!」 各社キャップたちの叫び声が飛び交い 怒濤のような「優勝原稿」の打ち合わせが再開した。 その時である‥ ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日航ジャンボ機墜落事故で死去するという衝撃…。そしてつかんだ栄冠。「吉田義男…
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10月14日、バースの50号、51号本塁打で、広島に7対3と快勝した阪神は、優勝マジックを「1」とし、ついに〝運命の日〟を迎えた。 10月16日、ヤクルト24回戦。神宮球場はいつものグラウンドとは違っていた。 ≪なんか足元がフラフラしてる≫ 地に足が付かない―とはこの事をいうのだろう。 超満員に膨れあがった阪神ファンの大歓声、けたたましいトランペットマーチが選手たちを出迎えた。すでに〝その瞬間〟のために、多くのガードマンや警察官も警備の配置についている。 ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日航ジャンボ機墜落事故で…
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大洋に勝って阪神の優勝マジック「22」が点灯した9月11日は、大きなニュースが世間をにぎわせた。まず、「ロス疑惑」の三浦和義氏が、「殺人未遂容疑」で逮捕された。そして、女優・夏目雅子さんの死去。夏目さんは難病と言われる「急性骨髄性白血病」に侵され、半年間の闘病生活も空しく帰らぬ人となった。昭和60年を振り返ってみると、大洋戦になると不思議といろんなことが起こった‥ ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日航ジャンボ機墜落事故で死去するという衝撃…。そしてつかんだ栄冠。「吉田義男監督誕生秘話」から「栄光の瞬間」まで、ト…
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8月17日、またしても先発陣が崩れ、広島戦に4対9。阪神は4連敗を喫した。 その夜のこと。 広島の選手宿舎「吉川観光ホテル」の一室に、掛布や岡田、真弓、川藤ら主力野手たちが、ひそかに集まった。 話し合いのテーマは 『どうやってこの投壊現象を打開するか』だった。 ベテラン野手たちが思い思いの打開策を提案した。 結局は、総崩れとなった先発投手をどうするかに尽きた。 今のままでは試合にならない‥ ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日航ジャンボ機墜落事故で死去するという衝撃…。そしてつかんだ栄冠。「吉田義男監督誕生秘話」…
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球団社長が日航機墜落事故の犠牲に‥ 悲報から一夜明けた8月13日の巨人19回戦。 試合前、騒然とした後楽園球場で吉田監督は 「静かに野球をさせてください」と報道陣に頭を下げた。 選手たちに「平常心」を取り戻させようとしたその言葉は、自分への戒めでもあった。 だが、采配を振るう心も微妙にずれていたのかもしれない。 こんな日に負けてしまう自分たちの不甲斐なさ。 バスに乗り込んだ吉田監督は熱いおしぼりで何度も顔を拭った。 ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日航ジャンボ機墜落事故で死去するという衝撃…。そしてつかんだ栄冠…
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あの日のことは静かに語りたい。 昭和60年吉田阪神に突然、訪れた「試練」。 それは暑い夏の日のことだった。 猛虎たちは福岡の平和台球場での中日2連戦に連勝。8月12日、意気揚々と東京に入った。  13日からの巨人戦に備え、夜8時過ぎから神宮室内練習場で軽く汗をかいた。 午後9時30分ごろ、練習を終えた選手たちが、宿舎へ向かう帰りのバスに乗り込もうとしたときだ。 練習場にあったテレビの画面に突然、緊急ニュースのテロップが流れた。 ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日航ジャンボ機墜落事故で死去するという衝撃…。そして…
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8月1日、中日16回戦の試合前。バース欠場の非常事態に、トラ番記者たちは「岡田か佐野を一塁に回せば」と思っていた。 ところが、吉田監督は「それが大きな間違いですわ」と真っ向から反論した。 「選手ちゅうもんはひとつのポジションに徹してこそ、力が発揮できるもんなんです。岡田にしてもやっと二塁の動きが出来てきたとこ。まだまだ勉強せなならんことがぎょうさんあるんです」 「佐野も一緒ですわ。今年調子がよろしいんは、外野手として頑張っているから。一塁を守って、そのリズムまで崩したら、それこそダメージが大きくなりまんがな。心配せんでよろしい。誰も守らんちゅうことはおまへんよって」 《そら、そうやけど…》 ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです…
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7月18日、岡山での広島15回戦を迎えた。 ペナントレース前半戦最後の試合。 もし、この試合に負けると首位・広島とのゲーム差は5に開き、 阪神は3位に転落する。 優勝戦線への生き残りがかかった試合。 吉田監督は動いた。 ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日航ジャンボ機墜落事故で死去するという衝撃…。そしてつかんだ栄冠。「吉田義男監督誕生秘話」から「栄光の瞬間」まで、トラ番記者だった田所龍一の取材の成果を音声ドキュメントとして再構成しました。 【出演】 笑福亭羽光、内田健介、相川由里 【原作】 猛虎伝―昭和60年『…
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プロ野球の「監督」は3つのタイプに分けられる。 ①作戦を立て、自ら采配を振るう『知将』タイプ。 ②は『闘将』タイプ。 ③は優秀なスタッフを集めその上にドッカリ乗っかる『名将』タイプ。 阪神の吉田監督は‥ ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日航ジャンボ機墜落事故で死去するという衝撃…。そしてつかんだ栄冠。「吉田義男監督誕生秘話」から「栄光の瞬間」まで、トラ番記者だった田所龍一の取材の成果を音声ドキュメントとして再構成しました。 【出演】 笑福亭羽光、内田健介、相川由里 【原作】 猛虎伝―昭和60年『奇跡』の軌跡(産…
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コテンパンに広島にやられても、猛虎たちはけっして落ち込まなかった。8連敗したときもケロリとしたもの。 例えば6月11日の広島市民球場での8回戦。 阪神に1点を先行された広島は二回、無死満塁のチャンスをつかんだ。すると、古葉監督は早々と捕手の達川に代打・西田を送り逆転の2点タイムリー。 さらに6対5と1点差に迫られた七回には‥ ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日航ジャンボ機墜落事故で死去するという衝撃…。そしてつかんだ栄冠。「吉田義男監督誕生秘話」から「栄光の瞬間」まで、トラ番記者だった田所龍一の取材の成果を音声…
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昭和60年の阪神の〝宿敵〟は巨人ではなく、59年のセ・リーグ覇者・広島だった。 破壊力だけなら阪神が軽く広島を上回った。だが、まるで野球の「質」が違った。 5月までは、広島の主力投手が「巨人戦」に向けられていたおかげで4勝3敗と勝ち越したが、5月に古葉監督が「阪神を楽な気持ちで走らせてはいけない」と〝警戒警報〟を発し、エースの北別府や川口を阪神戦に投入し始めたとたん、 サッパリ勝てなくなった。 ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日航ジャンボ機墜落事故で死去するという衝撃…。そしてつかんだ栄冠。「吉田義男監督誕生秘…
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昭和60年、阪神は2位の広島に7ゲーム、3位の巨人には12ゲーム差をつけて優勝した。 チーム打率は2割8分5厘で1位。 三冠王に輝いたバースが3割5分、岡田が3割4分2厘で2位。真弓も3割2分2厘で5位に入った。 一番すごいのは219本を放ったホームランだ。 バース54本、掛布40本、岡田35本、真弓34本と4人が30本超え‥ ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日航ジャンボ機墜落事故で死去するという衝撃…。そしてつかんだ栄冠。「吉田義男監督誕生秘話」から「栄光の瞬間」まで、トラ番記者だった田所龍一の取材の成果を音…
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岡田彰布を日本一の二塁手にーという言葉を笑った記者に、「その笑いを1年間忘れまへんで!」と迫った吉田監督。 2月から高知・安芸で始まったキャンプでは、夕暮れ近くまでノックの雨を降らせ、二塁手・岡田を指導する姿は見る者を黙らせた。 余談だが吉田監督はこの一件を本当に1年間忘れなかった。すべての戦いを終えたシーズンオフのある日、トラ番記者たちを招いた慰労の懇親会で1人の記者に向かってこう言った。 「おたくでしたなぁ。私が、岡田は日本一の二塁手になる―と言うたときに笑いはったのは」 ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日…
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吉田監督の自宅は阪神競馬場で有名な兵庫県宝塚市仁川にある。 300坪以上の広大な敷地の中には、林や池もあり、庭にはちょっとした野菜畑まであった。門から玄関まではなだらかな登りの坂道。ところ狭しと植木が並んでいる。 トラ番記者たちが訪れるといつも、門のところで篤子夫人が上品な優しい笑顔で出迎えてくれた。 ある日、その篤子夫人がそっと教えてくれた。 「実はね、ウチの主人〝禁煙〟してるのよ」 ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日航ジャンボ機墜落事故で死去するという衝撃…。そしてつかんだ栄冠。「吉田義男監督誕生秘話」から…
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吉田義男という人は、いったいどんな人だったのだろう。 昭和8年7月26日生まれ、監督就任が発表された昭和59年には51歳だった。27年に京都の立命館大学を中退し、タイガースに入団した。  球団発行の『阪神球団50年史』によると当時、阪神は東京六大学で屈指のショート、慶応大学の松本豊の獲得を目指していた。 ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日航ジャンボ機墜落事故で死去するという衝撃…。そしてつかんだ栄冠。「吉田義男監督誕生秘話」から「栄光の瞬間」まで、トラ番記者だった田所龍一の取材の成果を音声ドキュメントとして再構…
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昭和59年10月23日、その日はトラ番記者たちにとって忘れられない〝長い一日〟となった。 午前中、大阪・梅田の阪神電鉄本社で行われた臨時役員会議で、誰もが予想していた「村山新監督」がものの見事に吹っ飛び、急転「吉田新監督」が決定したのである。 午後1時から電鉄本社で契約を結び、午後3時から「ホテル阪神」で吉田の監督就任記者会見が行われた。 雛壇の上で田中オーナーが吉田監督決定の経緯を説明した。 ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日航ジャンボ機墜落事故で死去するという衝撃…。そしてつかんだ栄冠。「吉田義男監督誕生秘…
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昭和60年の猛虎たちの奇跡の快進撃を語るには、まずその「将」である吉田義男新監督の〝誕生劇〟から話さねばならないだろう。 昭和59年10月、安藤統男監督の突然の辞任で始まった阪神の「監督騒動」は、野球評論家・西本幸雄への要請そして固辞というみちのりを経て大詰めを迎えていた。 ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日航ジャンボ機墜落事故で死去するという衝撃…。そしてつかんだ栄冠。「吉田義男監督誕生秘話」から「栄光の瞬間」まで、トラ番記者だった田所龍一の取材の成果を音声ドキュメントとして再構成しました。 【出演】 笑福亭…
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〝伝説〟となった4月17日の巨人2回戦。 阪神は七回表を終わって1対3と2点のリードを許していた。 巨人のマウンドには槇原。 《きょうも〝神風〟吹かんかなぁ》 スタンドのトラファンと一緒に、甲子園球場の記者席で前日の大落球の再現を願った。 するとどうだ‥ ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日航ジャンボ機墜落事故で死去するという衝撃…。そしてつかんだ栄冠。「吉田義男監督誕生秘話」から「栄光の瞬間」まで、トラ番記者だった田所龍一の取材の成果を音声ドキュメントとして再構成しました。 【出演】 笑福亭羽光、内田健介、相川…
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昭和60年の阪神の快進撃を象徴する〝伝説〟の試合―とくれば、誰もが4月17日の巨人2回戦、バース、掛布、岡田の甲子園バックスクリーン3連発…というだろう。 だが、トラ番記者が初めて《今年の阪神には何かが起こりそうや…》と感じたのは、この3連発が出発点ではない。 実はその前日、いやそのまた前の4月14日、吉田阪神の記念すべき「初勝利」のときからだった… ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。古葉竹識率いる広島との死闘。球団社長が日航ジャンボ機墜落事故で死去するという衝撃…。そしてつかんだ栄冠。「吉田義男監督誕生秘話」から「栄光の瞬間」まで、トラ番記者だった…
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トラ番記者たちが、今年の阪神は去年とは違う―と感じたのは、2月1日から始まった高知・安芸キャンプである。 二塁手に抜擢された岡田とショート平田との何時間にも及ぶ「併殺特守」が連日行われた。その気迫は、そばで見ていた記者たちの目をくぎ付けにした。 吉田監督と一枝コーチが交代でノックを打ち続け、厳しい声が飛ぶ。 「岡田、アカン! アカン! もっとランナーを攻めるんや!」 「併殺プレーは一塁ランナーとの〝戦争〟やで。ランナーに攻められたら負けや!」 「ランナーの顔にぶつける気持ちで投げてみぃ! ランナーの方が避けよるわ」 ■「猛虎伝」は阪神タイガースの21年ぶりリーグ優勝(昭和60年)の軌跡を追うドキュメンタリードラマです。甲子園バックスクリーン3連発―感動で身震いしたバース、掛布雅之、岡田彰布。…
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