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考える練習(3) なぜ、人は眠るのか?

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眠れない夜。絶好の「睡眠薬」があります。たとえば「人はなぜ眠るのか?」と考えてみます。
地球ができたとき、まだ地球が若くて元気だったので1日は4時間半だったと考えられています。それからさらに40億年の年月が経って多細胞生物が海の中に生まれた時にはすでに1日が20時間を超えるようになり夜も8時間ぐらいになっていたでしょう。
やがて陸上動物が活動し始めます。昼の活動中は老廃物が体の中に蓄積し、最初はすぐ肝臓などで処理したのかも知れません。でも、夜行性の動物は別にして昼に活動するものは活動できる時間をフルに利用し、どうせ活動できない夜にまとめて老廃物を処理するものが登場してくたことも容易に考えられます。
簡単に数字で示しますと、活動しながら老廃物を処理する場合は1時間に1.0しか行動できないとすると、1日の半分を活動し、1日の半分は寝ていて老廃物を処理するだけに使う動物は1時間に2.0の活動ができることになります。2倍の活動量ですから、「寝る動物」が「寝ない動物」より競争力があり、次第に「寝る動物」ばかりになったとも考えられます。
・・・・・・・・・
人間の睡眠時間はほぼ7時間ですが、4時間半が老廃物の処理、2時間程度が頭脳の情報の処理、そして30分ぐらいがその他の調整と考えられています。
かつて人間は毎日、畑にでて朝から晩まで力をふるい、あるいは家事に追いまくられて生活をしていました。その時の昼間の活動量は今の2倍はあるでしょう。そこで蓄積された老廃物を処理するのに4.5時間ですから、今では3時間もあれば十分と考えられます。
一方、頭脳活動の方はやや盛んになったとはいえ、かつては「天気はどうか?」、「不意に盗賊が襲ってくることはないか?」など考えることも多かったのですが、今ではスイッチ一つ、命令一つでそのまま動けば良いのですから、頭脳もほとんど使わなくなったと思います。それでも一応2時間程度その他の活動も含めて割り振ってみます。
そうすると{老廃物3時間+頭脳2時間}で5時間睡眠が適当ということになります。いずれにしても、現代ほど肉体労働が少なければ体の老廃物が蓄積することは無いのかも知れません。「泥のように眠った」と昔はよく言いましたが、体が疲れていると「バタンキュー」だったのです。
・・・(ここまで考えてもまだ寝付けないときに)・・・
ところで現代人は昼間の老廃物が夜に残ることがあるのでしょうか? 食べ過ぎて消化にエネルギーを使う場合は別にして、健全な生活をしていたらもしかすると老廃物をとるために夜、寝る必要が無いかも知れません。
30年ほど前、ある実業団のテニス部の部長をしていたことがありました。ある時、キャプテンが並外れた体力を持っていて、練習中は若干老廃物がたまっている感じがしましたが、ベンチで休んでいるとみるみる回復していくのが判るのです。合宿などに行くと毎日3時間ほどしか眠らないのに、体の切れが変わらず疲労が蓄積しないのです。
その時、私は「ああ、活動中に回復する人もいるのだな」と感心したものです。人によって違うと思いますが、もしかすると「現代風の訓練」をすることによって活動中に老廃物を処理できれば寝るのは2時間ということになります。
さらに頭の情報を処理するのも最先端のコンピュータのように「活動量が減った隙に処理する」という並行処理を行えるようになれば、寝なくても良いのかもしれないのです。
・・・・・・・・・さらに私は考える・・・・・・
ところで「眠る」というのはどういう状態を言うのでしょうか? 目をつぶってベッドで横になっているのは「眠る」とは言いません。意識がなくなり普通の意味で「眠る」状態にならないと眠ったとは言いません。
でも、体の老廃物を処理するなら、横になって目をつぶり体の力を抜いて「基礎代謝」だけにすれば、むしろ意識があるので体の老廃物の処理速度は速くなるでしょう。そして老廃物が処理されてから、おもむろに頭の情報処理をするために「眠る」だけで良いのかも知れません。そうすると「横になっている時間が5時間から3時間ほど」で、「眠る」のは2時間で良いということになります。
「眠れない」と悩むときには、まず第一に「考える練習」をして、それでもイライラするときには、「横になっていれば体は休まる。頭はどうでもよい」と思えば、不眠症も緩和されるでしょう。
ところで、アメリカ人90万人、日本人10万人(別々の調査)を対象にした睡眠時間の調査によると「睡眠時間7時間」がもっとも長寿で、短くても長くても寿命が短いとされています。
このような結果は何回かでているのですが、「睡眠時間が長い人はなぜ短命か?」という疑問があり、病気の人は睡眠時間が長いかも知れないということで、病気の人を除いた調査を行っても、同じ結果が得られました。そこで、どうも「眠っている時間」は代謝が少ないのでその間に細菌などの攻撃を受けるのではないかと考えられています。
・・・・・・すやすや・・・・・・
「takeda_20120305no.440-(10:22).mp3」をダウンロード
(平成24年3月5日)
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眠れない夜。絶好の「睡眠薬」があります。たとえば「人はなぜ眠るのか?」と考えてみます。
地球ができたとき、まだ地球が若くて元気だったので1日は4時間半だったと考えられています。それからさらに40億年の年月が経って多細胞生物が海の中に生まれた時にはすでに1日が20時間を超えるようになり夜も8時間ぐらいになっていたでしょう。
やがて陸上動物が活動し始めます。昼の活動中は老廃物が体の中に蓄積し、最初はすぐ肝臓などで処理したのかも知れません。でも、夜行性の動物は別にして昼に活動するものは活動できる時間をフルに利用し、どうせ活動できない夜にまとめて老廃物を処理するものが登場してくたことも容易に考えられます。
簡単に数字で示しますと、活動しながら老廃物を処理する場合は1時間に1.0しか行動できないとすると、1日の半分を活動し、1日の半分は寝ていて老廃物を処理するだけに使う動物は1時間に2.0の活動ができることになります。2倍の活動量ですから、「寝る動物」が「寝ない動物」より競争力があり、次第に「寝る動物」ばかりになったとも考えられます。
・・・・・・・・・
人間の睡眠時間はほぼ7時間ですが、4時間半が老廃物の処理、2時間程度が頭脳の情報の処理、そして30分ぐらいがその他の調整と考えられています。
かつて人間は毎日、畑にでて朝から晩まで力をふるい、あるいは家事に追いまくられて生活をしていました。その時の昼間の活動量は今の2倍はあるでしょう。そこで蓄積された老廃物を処理するのに4.5時間ですから、今では3時間もあれば十分と考えられます。
一方、頭脳活動の方はやや盛んになったとはいえ、かつては「天気はどうか?」、「不意に盗賊が襲ってくることはないか?」など考えることも多かったのですが、今ではスイッチ一つ、命令一つでそのまま動けば良いのですから、頭脳もほとんど使わなくなったと思います。それでも一応2時間程度その他の活動も含めて割り振ってみます。
そうすると{老廃物3時間+頭脳2時間}で5時間睡眠が適当ということになります。いずれにしても、現代ほど肉体労働が少なければ体の老廃物が蓄積することは無いのかも知れません。「泥のように眠った」と昔はよく言いましたが、体が疲れていると「バタンキュー」だったのです。
・・・(ここまで考えてもまだ寝付けないときに)・・・
ところで現代人は昼間の老廃物が夜に残ることがあるのでしょうか? 食べ過ぎて消化にエネルギーを使う場合は別にして、健全な生活をしていたらもしかすると老廃物をとるために夜、寝る必要が無いかも知れません。
30年ほど前、ある実業団のテニス部の部長をしていたことがありました。ある時、キャプテンが並外れた体力を持っていて、練習中は若干老廃物がたまっている感じがしましたが、ベンチで休んでいるとみるみる回復していくのが判るのです。合宿などに行くと毎日3時間ほどしか眠らないのに、体の切れが変わらず疲労が蓄積しないのです。
その時、私は「ああ、活動中に回復する人もいるのだな」と感心したものです。人によって違うと思いますが、もしかすると「現代風の訓練」をすることによって活動中に老廃物を処理できれば寝るのは2時間ということになります。
さらに頭の情報を処理するのも最先端のコンピュータのように「活動量が減った隙に処理する」という並行処理を行えるようになれば、寝なくても良いのかもしれないのです。
・・・・・・・・・さらに私は考える・・・・・・
ところで「眠る」というのはどういう状態を言うのでしょうか? 目をつぶってベッドで横になっているのは「眠る」とは言いません。意識がなくなり普通の意味で「眠る」状態にならないと眠ったとは言いません。
でも、体の老廃物を処理するなら、横になって目をつぶり体の力を抜いて「基礎代謝」だけにすれば、むしろ意識があるので体の老廃物の処理速度は速くなるでしょう。そして老廃物が処理されてから、おもむろに頭の情報処理をするために「眠る」だけで良いのかも知れません。そうすると「横になっている時間が5時間から3時間ほど」で、「眠る」のは2時間で良いということになります。
「眠れない」と悩むときには、まず第一に「考える練習」をして、それでもイライラするときには、「横になっていれば体は休まる。頭はどうでもよい」と思えば、不眠症も緩和されるでしょう。
ところで、アメリカ人90万人、日本人10万人(別々の調査)を対象にした睡眠時間の調査によると「睡眠時間7時間」がもっとも長寿で、短くても長くても寿命が短いとされています。
このような結果は何回かでているのですが、「睡眠時間が長い人はなぜ短命か?」という疑問があり、病気の人は睡眠時間が長いかも知れないということで、病気の人を除いた調査を行っても、同じ結果が得られました。そこで、どうも「眠っている時間」は代謝が少ないのでその間に細菌などの攻撃を受けるのではないかと考えられています。
・・・・・・すやすや・・・・・・
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(平成24年3月5日)
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