Artwork

コンテンツは 中央廣播電臺 RTI Radio Taiwan International and 中野 理絵 , Rti によって提供されます。エピソード、グラフィック、ポッドキャストの説明を含むすべてのポッドキャスト コンテンツは、中央廣播電臺 RTI Radio Taiwan International and 中野 理絵 , Rti またはそのポッドキャスト プラットフォーム パートナーによって直接アップロードされ、提供されます。誰かがあなたの著作権で保護された作品をあなたの許可なく使用していると思われる場合は、ここで概説されているプロセスに従うことができますhttps://ja.player.fm/legal
Player FM -ポッドキャストアプリ
Player FMアプリでオフラインにしPlayer FMう!

GO GO台湾 - 2021-08-21_新竹駅周辺古跡巡り

 
シェア
 

Manage episode 300464088 series 2548886
コンテンツは 中央廣播電臺 RTI Radio Taiwan International and 中野 理絵 , Rti によって提供されます。エピソード、グラフィック、ポッドキャストの説明を含むすべてのポッドキャスト コンテンツは、中央廣播電臺 RTI Radio Taiwan International and 中野 理絵 , Rti またはそのポッドキャスト プラットフォーム パートナーによって直接アップロードされ、提供されます。誰かがあなたの著作権で保護された作品をあなたの許可なく使用していると思われる場合は、ここで概説されているプロセスに従うことができますhttps://ja.player.fm/legal

トーク①:新竹・東門「竹塹城迎曦門」≫

明日、8月22日は、旧暦の7月15日「中元節」です。道教では「天」、「地」、「水」の三官大帝(=つまり3人の神様)の誕生日を「上元」、「中元」、「下元」の「三元」と言って、その神様を祀ります。明日、旧暦の7月15日は「地官大帝」を祀る「中元節」なんです。

その「三元」のうち「天官大帝」を祀る「上元」にあたる旧暦の1月15日は「元宵節」とも呼ばれていて、台湾では毎年この「元宵節」には旧正月の締めくくりとして「臺灣燈會(台湾ランタンフェスティバル)」が行われます。毎年、台湾各地が持ち回りで担当し、その土地の風情を組み込んだランタンやイベントでもりあげます。

その「臺灣燈會」、今年(2021年)は台湾北部・新竹で行われる予定だったのですが、新型コロナの防疫の面から中止となってしまいました。

ただ、以前このコーナーでもご紹介しましたが、開催地が決まってから1年以上をかけてデザイナーさんや芸術家の方を始め、多くの人が準備に関わり、作品を作り上げてきましたので、いいタイミングで、適当な形で発表ができるようにと検討し、大きなランタンや、一部のランタンは台湾各地で展示され、そのほかの作品も、「2021新竹光臨藝術節(新竹Light Coming)」というイベントの形で開催することにしていました。ところが5月中旬から台湾内での感染が広がりはじめ、このイベントも延期となっていました。

が!7月27日に台湾の防疫警戒レベルが2級に引き下げられたことから、ようやく開催され、先日8月15日には、新竹市の中心部にある「東門圓環(東門ロータリー)」で、180°の大プロジェクションマッピングが行われ、ネットで生中継されました。

この「東門圓環」の真ん中には、200年以上の歴史のある、「東門」こと、「竹塹城迎曦門」があって、その門の建物やロータリーの周辺に設置されたスクリーンに様々な光や絵が音楽に合わせて映し出され、新旧が融合した幻想的な空間を作り出していました。

そんな「竹塹城迎曦門」は新竹市のシンボルの一つとなっていますが足を運ばれたことはありますか?

新竹はかつて「竹塹」と呼ばれていて、1733年に城のために竹を植えたことに始まり、その後、海賊からの防衛として城が建設されたのがこの街の始まりだそうです。

当時の城を囲むように城壁が建てられ、4か所、東西南北に門があって、東の門が「迎曦門」、西の門が「挹爽門」、南の門が「歌薰門」、北の門が「拱辰門」と呼ばれていました。

しかし、日本統治時代に街道整備のため、1902年に城壁が取り壊され、今はこの東の門「迎曦門」だけが残されているそうです。

1996年にこの新竹・東門の広場の整備計画がはじまり、この場所を「新竹之心」と命名し、1999年、「竹塹」建城170周年の年に装いも新たに公開。

「迎曦門」の周辺には、詩が書かれた壁や、光の彫刻、ガラスの橋、そして水と触れ合える憩いの広場ができ、古跡が現代と融合したスポットに。

そしてさらに2019年に20年ぶりに大改造を行い、バリアフリー化工事をしたり、周辺の大きな道路とつなぐ地下通路を整備したりしています。

元々は今年(2021年)の「臺灣燈會」に間に合うようにと整備が進められていたこの「新竹之心」─。

新旧がうまく融合し、より快適な空間になっていますので、今度、新竹を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。

「迎曦門」のある憩いのスポット「新竹之心」は、在来線台湾鉄道の「新竹」駅から徒歩5分です。

トーク②:新竹駅周辺の古い建物巡り≫

新竹には、この「竹塹城迎曦門」の他にも、歴史あるスポットが駅前エリアにいくつもあるんですよ。

「竹塹城迎曦門」のある「東門圓環」から伸びている「中正路」を歩いて1分の場所に「映像博物館」があります。

ここは、1933年に「有樂館」として建てられた、当時、台湾で初めて冷房が完備されたヨーロッパ式の劇場で、豪華な公共施設の一つだったそうです。戦時中、屋上が爆撃に遭い、客席は破壊されてしまいましたが、外壁は損傷しておらず、中華民国政府になって以降、修復が行われ、市営の「國民大戲院(国民劇場)」となり、映画の上映や音楽会、兵役の入隊など、様々な活動が行われた場所です。

新竹の人たちにとっては、様々な生活の記憶が刻まれている場所と言ってもいいのかもしれません。

1991年に営業を終了し、1998年に“再生利用計画”がはじまり、改修などが行われ、2000年に落成、2004年から現在の「新竹市映像博物館」という名前となっています。

ただ、今、この「映像博物館」はプロモーション活動中で、まだ企画を外部に委託している段階で正式にオープンしていませんが、近いうちに開放されるかもしれませんし、その歴史ある外観を見るだけでも雰囲気を感じられますよ。

そしてそこから更に3分ほど「中正路」を歩いていくと、交差点の先に「新竹州廳(新竹市政府)」の建物があります。

日本統治時代に建てられた建物で、2階建て(…とは言っても、高さも幅もある大きな2階建て)のレンガと石造り。一見、洋風な窓や外観なんですが、よく見てみると屋根は日本伝統的な屋根と、和洋折衷のつくりとなっていますよ。

ちなみに、その「新竹州廳」の建物の手前の交差点を右に進むと、そこには「新竹市役所」の建物があります。こちらもレンガ造りの2階建て、瓦屋根に小さな小屋のように飛び出した窓“ドーマー”があったりして、和洋折衷の作りです。

こちらは、新竹市の古跡に指定されている建物で、現在は1階を「新竹市開拓館」として、2階は「美術館」として利用していて、一般に開放しています。

ちょっとややこしいですが、「新竹市役所」という建物が現在は「新竹市美術館および開拓館」となっていて、「新竹州廳」と呼ばれる建物が現在の「新竹市政府(=つまり新竹市役所)」となっています。

そして続いては、その「新竹州廳」の正面の道を進んだ先にある「新竹市消防博物館」へ。ここは、消防に関する歴史や、煙体験エリアや消火体験エリアなどがある、火災予防などの学習ができるスポットなのですが、注目すべきはその建物!

ここも100年近い歴史がある建物で、以前は新竹市消防局として使われていました。

館内の6階の高さの警鐘は、台湾で唯一現存するものなんだそうです。

ちなみに館内には、日本統治時代と1970年代の古い消防車が展示されていたり、当時の様々な消防設備も展示してありました。

ただ、実は現在、修復工事中で休館となっています。予定では2024年12月31日まで休館となっていますので、再度お目にかかれるのは少し先になりそうです。

続いて、その消防署の前の道を進んでいくと「新竹第一信用合作社」があります。

この建物は、新竹市の古跡に指定されている歴史ある物。

ちょうど交差点の角にある建物なんですが、その交差点に面した壁がきれいな弧を描いていて、その部分の窓枠は大きなアーチを描いているんですが、面白いのがその大きなアーチ状の窓枠を傘のようにして、小さな3つのアーチ状の窓がはまり込んでいるデザインなんです。また、他の窓の部分にも小さなアーチのデザインが施されていて、とても特徴的な建物ですよ。

台湾鉄道の「新竹」駅から徒歩10分圏内にこんなにも歴史ある建物が集まっているんです。

そして、その「新竹」駅自体も国定古跡に指定されている建物ですよ。現在の建物の本体は、1913年に完成したもので、松ヶ崎萬長氏が設計したもので、建物の中央、入口は背の高いアーチ形の入り口となっていて、その上にはランドマークとなる“鐘楼”があり、バロック風の華やかで、なおかつ石造りの重厚感ある造りとなっています。

夜になるとライトアップされるのですが、台湾のこのような歴史的建物のライトアップは、どこもギラギラしておらず、すごくシンプルに、建物を引き立てるようなライトアップをするところが多いので私はすごく好きです。

この新竹駅もライトアップされた姿は美しいですよ。

“新竹”というと台湾最大の科学工業園区(サイエンスパーク)が思い浮かぶ「IT都市」という印象で、「IT都市」というととても近代的な街のイメージですが、このような歴史を感じられるエリアが駅周辺にたくさん残っています。

ぜひ新竹の歴史を感じながら街歩きを楽しんでくださいね。

トーク③:新竹市城隍廟夜市≫

新竹駅周辺をぐるっと回ったら、近くに新竹の有名な夜市、「新竹市城隍廟夜市」にたどり着きます。ここはその名の通り、“新竹市城隍廟”の周辺にお店が集まってできた夜市。ここは美食夜市として有名ですので、美味しいものをいっぱい食べてくださいね。

ここの夜市に来たら必ず押さえておきたいと言われるお店は…

鴨肉料理のお店「廟口鴨香飯」、100年の歴史があるという老舗「翁記滷肉飯」、こちらも90年以上の歴史がある「柳家肉燥飯」、有名人もよくおススメしているという人気の牡蠣オムレツのお店「王記蚵仔煎」、台湾全土で1位2位を争うと言ってもいいほど人気の“台湾式春巻き”と呼ばれる潤餅のお店「郭家潤餅」─。

必ず押さえておきたいお店だけでももう既に全部巡って食べられるかなぁ…と思うくらいに、とにかくおススメのお店や食べ物がいっぱいなんです。

さらには、お腹いっぱいで食べられなくても、買って持ち帰るのにおススメなのが、「西大發包子」の“包子”。 “肉まん”のように様々な具材が中に入った蒸しパンのような食べ物なんですが、とにかく中身の具材の種類が豊富!スタンダードなお肉を包んだものや野菜炒めを包んだ食事ものから、チョコレートやタロイモ、黒糖、タピオカミルクティ餡を包んだスイーツものまであります。タピオカミルクティや、カスタード、チーズなどは熱々の方が美味しいので、持ち帰りもいいですけど、その場で食べるのをおススメします!ただ中身は熱々なので食べるときには気を付けてくださいね。

そして「淵明餅舖水蒸蛋糕」の蒸しケーキ。これは台湾風カステラのご飯版とでもいいましょうか、“肉鬆(肉でんぶ)”を挟んだ甘じょっぱい蒸しケーキです。ここはいつも行列ができています。

そして、こちらもいつも行列ができている人気のお店「周家燒麻糬」。

“麻糬”というのは一口サイズのお餅のことで、ピーナッツ粉をたっぷり絡ませて食べるのですが、ここのお餅は熱々はもちろん、冷めてももちもちで、甘すぎず美味しいと人気なんです。持ち帰るつもりでもペロッと食べれちゃうかもしれません。

そして、お土産として持ち帰りたい場合は「新復珍竹塹餅」というお店もいいですよ。袋入りや個包装のものから箱入りまで、様々なお土産用お菓子があります。

この他にも、新竹といえば、「新竹米粉(新竹ビーフン)」や「貢丸(豚肉のすり身団子)」も有名ですので、食べてみてくださいね。「新竹米粉」なら軽いし日本にお土産として買って帰ってもいいかもしれません。

もう、胃袋がもう一つ欲しくなるくらい、美食が楽しめる夜市です。

ちなみに、この「新竹市城隍廟夜市」は、昨年(2020年)にリニューアルしました。

これまで、段差が多く、人や車の導線がぐちゃぐちゃだったのですが、それを改善し、夜も明るくし、さらには、広場に鯉のオブジェと鯉の池が登場しました。

新竹に来たら、快適になった「新竹市城隍廟夜市」でお腹いっぱい楽しんでくださいね。

新竹は駅周辺だけでもこんなに楽しめるスポットがあります。

台北からピュッと電車で向かって、気軽に半日から一日遊んで台北に戻って来るというプランも可能ですので、ぜひ足を延ばしてみて下さい。

  continue reading

292 つのエピソード

Artwork
iconシェア
 
Manage episode 300464088 series 2548886
コンテンツは 中央廣播電臺 RTI Radio Taiwan International and 中野 理絵 , Rti によって提供されます。エピソード、グラフィック、ポッドキャストの説明を含むすべてのポッドキャスト コンテンツは、中央廣播電臺 RTI Radio Taiwan International and 中野 理絵 , Rti またはそのポッドキャスト プラットフォーム パートナーによって直接アップロードされ、提供されます。誰かがあなたの著作権で保護された作品をあなたの許可なく使用していると思われる場合は、ここで概説されているプロセスに従うことができますhttps://ja.player.fm/legal

トーク①:新竹・東門「竹塹城迎曦門」≫

明日、8月22日は、旧暦の7月15日「中元節」です。道教では「天」、「地」、「水」の三官大帝(=つまり3人の神様)の誕生日を「上元」、「中元」、「下元」の「三元」と言って、その神様を祀ります。明日、旧暦の7月15日は「地官大帝」を祀る「中元節」なんです。

その「三元」のうち「天官大帝」を祀る「上元」にあたる旧暦の1月15日は「元宵節」とも呼ばれていて、台湾では毎年この「元宵節」には旧正月の締めくくりとして「臺灣燈會(台湾ランタンフェスティバル)」が行われます。毎年、台湾各地が持ち回りで担当し、その土地の風情を組み込んだランタンやイベントでもりあげます。

その「臺灣燈會」、今年(2021年)は台湾北部・新竹で行われる予定だったのですが、新型コロナの防疫の面から中止となってしまいました。

ただ、以前このコーナーでもご紹介しましたが、開催地が決まってから1年以上をかけてデザイナーさんや芸術家の方を始め、多くの人が準備に関わり、作品を作り上げてきましたので、いいタイミングで、適当な形で発表ができるようにと検討し、大きなランタンや、一部のランタンは台湾各地で展示され、そのほかの作品も、「2021新竹光臨藝術節(新竹Light Coming)」というイベントの形で開催することにしていました。ところが5月中旬から台湾内での感染が広がりはじめ、このイベントも延期となっていました。

が!7月27日に台湾の防疫警戒レベルが2級に引き下げられたことから、ようやく開催され、先日8月15日には、新竹市の中心部にある「東門圓環(東門ロータリー)」で、180°の大プロジェクションマッピングが行われ、ネットで生中継されました。

この「東門圓環」の真ん中には、200年以上の歴史のある、「東門」こと、「竹塹城迎曦門」があって、その門の建物やロータリーの周辺に設置されたスクリーンに様々な光や絵が音楽に合わせて映し出され、新旧が融合した幻想的な空間を作り出していました。

そんな「竹塹城迎曦門」は新竹市のシンボルの一つとなっていますが足を運ばれたことはありますか?

新竹はかつて「竹塹」と呼ばれていて、1733年に城のために竹を植えたことに始まり、その後、海賊からの防衛として城が建設されたのがこの街の始まりだそうです。

当時の城を囲むように城壁が建てられ、4か所、東西南北に門があって、東の門が「迎曦門」、西の門が「挹爽門」、南の門が「歌薰門」、北の門が「拱辰門」と呼ばれていました。

しかし、日本統治時代に街道整備のため、1902年に城壁が取り壊され、今はこの東の門「迎曦門」だけが残されているそうです。

1996年にこの新竹・東門の広場の整備計画がはじまり、この場所を「新竹之心」と命名し、1999年、「竹塹」建城170周年の年に装いも新たに公開。

「迎曦門」の周辺には、詩が書かれた壁や、光の彫刻、ガラスの橋、そして水と触れ合える憩いの広場ができ、古跡が現代と融合したスポットに。

そしてさらに2019年に20年ぶりに大改造を行い、バリアフリー化工事をしたり、周辺の大きな道路とつなぐ地下通路を整備したりしています。

元々は今年(2021年)の「臺灣燈會」に間に合うようにと整備が進められていたこの「新竹之心」─。

新旧がうまく融合し、より快適な空間になっていますので、今度、新竹を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。

「迎曦門」のある憩いのスポット「新竹之心」は、在来線台湾鉄道の「新竹」駅から徒歩5分です。

トーク②:新竹駅周辺の古い建物巡り≫

新竹には、この「竹塹城迎曦門」の他にも、歴史あるスポットが駅前エリアにいくつもあるんですよ。

「竹塹城迎曦門」のある「東門圓環」から伸びている「中正路」を歩いて1分の場所に「映像博物館」があります。

ここは、1933年に「有樂館」として建てられた、当時、台湾で初めて冷房が完備されたヨーロッパ式の劇場で、豪華な公共施設の一つだったそうです。戦時中、屋上が爆撃に遭い、客席は破壊されてしまいましたが、外壁は損傷しておらず、中華民国政府になって以降、修復が行われ、市営の「國民大戲院(国民劇場)」となり、映画の上映や音楽会、兵役の入隊など、様々な活動が行われた場所です。

新竹の人たちにとっては、様々な生活の記憶が刻まれている場所と言ってもいいのかもしれません。

1991年に営業を終了し、1998年に“再生利用計画”がはじまり、改修などが行われ、2000年に落成、2004年から現在の「新竹市映像博物館」という名前となっています。

ただ、今、この「映像博物館」はプロモーション活動中で、まだ企画を外部に委託している段階で正式にオープンしていませんが、近いうちに開放されるかもしれませんし、その歴史ある外観を見るだけでも雰囲気を感じられますよ。

そしてそこから更に3分ほど「中正路」を歩いていくと、交差点の先に「新竹州廳(新竹市政府)」の建物があります。

日本統治時代に建てられた建物で、2階建て(…とは言っても、高さも幅もある大きな2階建て)のレンガと石造り。一見、洋風な窓や外観なんですが、よく見てみると屋根は日本伝統的な屋根と、和洋折衷のつくりとなっていますよ。

ちなみに、その「新竹州廳」の建物の手前の交差点を右に進むと、そこには「新竹市役所」の建物があります。こちらもレンガ造りの2階建て、瓦屋根に小さな小屋のように飛び出した窓“ドーマー”があったりして、和洋折衷の作りです。

こちらは、新竹市の古跡に指定されている建物で、現在は1階を「新竹市開拓館」として、2階は「美術館」として利用していて、一般に開放しています。

ちょっとややこしいですが、「新竹市役所」という建物が現在は「新竹市美術館および開拓館」となっていて、「新竹州廳」と呼ばれる建物が現在の「新竹市政府(=つまり新竹市役所)」となっています。

そして続いては、その「新竹州廳」の正面の道を進んだ先にある「新竹市消防博物館」へ。ここは、消防に関する歴史や、煙体験エリアや消火体験エリアなどがある、火災予防などの学習ができるスポットなのですが、注目すべきはその建物!

ここも100年近い歴史がある建物で、以前は新竹市消防局として使われていました。

館内の6階の高さの警鐘は、台湾で唯一現存するものなんだそうです。

ちなみに館内には、日本統治時代と1970年代の古い消防車が展示されていたり、当時の様々な消防設備も展示してありました。

ただ、実は現在、修復工事中で休館となっています。予定では2024年12月31日まで休館となっていますので、再度お目にかかれるのは少し先になりそうです。

続いて、その消防署の前の道を進んでいくと「新竹第一信用合作社」があります。

この建物は、新竹市の古跡に指定されている歴史ある物。

ちょうど交差点の角にある建物なんですが、その交差点に面した壁がきれいな弧を描いていて、その部分の窓枠は大きなアーチを描いているんですが、面白いのがその大きなアーチ状の窓枠を傘のようにして、小さな3つのアーチ状の窓がはまり込んでいるデザインなんです。また、他の窓の部分にも小さなアーチのデザインが施されていて、とても特徴的な建物ですよ。

台湾鉄道の「新竹」駅から徒歩10分圏内にこんなにも歴史ある建物が集まっているんです。

そして、その「新竹」駅自体も国定古跡に指定されている建物ですよ。現在の建物の本体は、1913年に完成したもので、松ヶ崎萬長氏が設計したもので、建物の中央、入口は背の高いアーチ形の入り口となっていて、その上にはランドマークとなる“鐘楼”があり、バロック風の華やかで、なおかつ石造りの重厚感ある造りとなっています。

夜になるとライトアップされるのですが、台湾のこのような歴史的建物のライトアップは、どこもギラギラしておらず、すごくシンプルに、建物を引き立てるようなライトアップをするところが多いので私はすごく好きです。

この新竹駅もライトアップされた姿は美しいですよ。

“新竹”というと台湾最大の科学工業園区(サイエンスパーク)が思い浮かぶ「IT都市」という印象で、「IT都市」というととても近代的な街のイメージですが、このような歴史を感じられるエリアが駅周辺にたくさん残っています。

ぜひ新竹の歴史を感じながら街歩きを楽しんでくださいね。

トーク③:新竹市城隍廟夜市≫

新竹駅周辺をぐるっと回ったら、近くに新竹の有名な夜市、「新竹市城隍廟夜市」にたどり着きます。ここはその名の通り、“新竹市城隍廟”の周辺にお店が集まってできた夜市。ここは美食夜市として有名ですので、美味しいものをいっぱい食べてくださいね。

ここの夜市に来たら必ず押さえておきたいと言われるお店は…

鴨肉料理のお店「廟口鴨香飯」、100年の歴史があるという老舗「翁記滷肉飯」、こちらも90年以上の歴史がある「柳家肉燥飯」、有名人もよくおススメしているという人気の牡蠣オムレツのお店「王記蚵仔煎」、台湾全土で1位2位を争うと言ってもいいほど人気の“台湾式春巻き”と呼ばれる潤餅のお店「郭家潤餅」─。

必ず押さえておきたいお店だけでももう既に全部巡って食べられるかなぁ…と思うくらいに、とにかくおススメのお店や食べ物がいっぱいなんです。

さらには、お腹いっぱいで食べられなくても、買って持ち帰るのにおススメなのが、「西大發包子」の“包子”。 “肉まん”のように様々な具材が中に入った蒸しパンのような食べ物なんですが、とにかく中身の具材の種類が豊富!スタンダードなお肉を包んだものや野菜炒めを包んだ食事ものから、チョコレートやタロイモ、黒糖、タピオカミルクティ餡を包んだスイーツものまであります。タピオカミルクティや、カスタード、チーズなどは熱々の方が美味しいので、持ち帰りもいいですけど、その場で食べるのをおススメします!ただ中身は熱々なので食べるときには気を付けてくださいね。

そして「淵明餅舖水蒸蛋糕」の蒸しケーキ。これは台湾風カステラのご飯版とでもいいましょうか、“肉鬆(肉でんぶ)”を挟んだ甘じょっぱい蒸しケーキです。ここはいつも行列ができています。

そして、こちらもいつも行列ができている人気のお店「周家燒麻糬」。

“麻糬”というのは一口サイズのお餅のことで、ピーナッツ粉をたっぷり絡ませて食べるのですが、ここのお餅は熱々はもちろん、冷めてももちもちで、甘すぎず美味しいと人気なんです。持ち帰るつもりでもペロッと食べれちゃうかもしれません。

そして、お土産として持ち帰りたい場合は「新復珍竹塹餅」というお店もいいですよ。袋入りや個包装のものから箱入りまで、様々なお土産用お菓子があります。

この他にも、新竹といえば、「新竹米粉(新竹ビーフン)」や「貢丸(豚肉のすり身団子)」も有名ですので、食べてみてくださいね。「新竹米粉」なら軽いし日本にお土産として買って帰ってもいいかもしれません。

もう、胃袋がもう一つ欲しくなるくらい、美食が楽しめる夜市です。

ちなみに、この「新竹市城隍廟夜市」は、昨年(2020年)にリニューアルしました。

これまで、段差が多く、人や車の導線がぐちゃぐちゃだったのですが、それを改善し、夜も明るくし、さらには、広場に鯉のオブジェと鯉の池が登場しました。

新竹に来たら、快適になった「新竹市城隍廟夜市」でお腹いっぱい楽しんでくださいね。

新竹は駅周辺だけでもこんなに楽しめるスポットがあります。

台北からピュッと電車で向かって、気軽に半日から一日遊んで台北に戻って来るというプランも可能ですので、ぜひ足を延ばしてみて下さい。

  continue reading

292 つのエピソード

すべてのエピソード

×
 
Loading …

プレーヤーFMへようこそ!

Player FMは今からすぐに楽しめるために高品質のポッドキャストをウェブでスキャンしています。 これは最高のポッドキャストアプリで、Android、iPhone、そしてWebで動作します。 全ての端末で購読を同期するためにサインアップしてください。

 

クイックリファレンスガイド