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GO GO台湾 - 2020-09-26_“サファイアの泉”こと「陽明湧泉」開放拡大

 
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トーク①:“サファイアの泉”こと「陽明湧泉」開放拡大≫

今週の台北は風が涼しくて秋を感じる1週間でした。皆さんのお住まいの場所はいかがですか?暑さが和らいでくるこの時期からがお出かけにはちょうどいいですよね。

今、台湾では海外旅行に行けない代わりに、国内旅行が盛り上がっていて、台湾中南部や、宜蘭・花蓮・台東といった東側、そして離島への旅が人気です。逆に台北の旅行市場は“停滞”しているそうです。

台北市観光宣伝局によると、台北市の観光スポットで、今年(2020年)上半期の観光客減少幅が最も大きかったのは、「国立台湾故宮博物院」で前年同期と比べて延べ178万4273人減少、その減少比は-83.74%。次いで、「台北101景観台」が延べ88万9,060人減少の-75.53%、そして「華山1914文化クリエイティブパーク」が延べ160万9,093人減少の-68.43%、「国父紀念館」が延べ159万7,380人減少の-63.77%、「中正紀念堂」が延べ177万5,493人減少の-63.56%だったそうです。新型コロナの影響で外国人観光客が来られなくなっていることから、去年から軒並み大幅に減少しています。

そこで国内旅行先として台北もアピールして行こうと、台北市が“秘境”を広く一般に開放することにしました。その秘境とは、台北市北部に位置する陽明山にある「陽明湧泉」─。

この「陽明湧泉」は日本統治時代に発見され、「アジアNo.1の湧き水」と呼ばれている場所で、現在管理をしている台北自來水事業處の説明によると、水源は地下の泥の層や砂利の層など自然によってろ過された後、山の岩の間から湧き出ていて、水質がよく、ミネラルも程よく、再度沈殿やろ過など、それ以上の処理をする必要はないそうです。水質はピュアで甘みがあり、そのまま飲むことができる、“台湾で最も素晴らしい水源”なんだそうですよ。

その水質のよさ、ピュアさがひと目でわかるほどに、水は美しい透き通ったブルーの色をしていて、その美しさから宝石に例えて「サファイアの泉」とも呼ばれています。その水質のよさから、かつては陽明山から現在の総統府である“総督府”までこの水を引いていたそうです。

でもこの「陽明湧泉」、2014年に初めて“秘境探索”として開放されたのですが、実は普段は開放されていません。開放されるのは1年で1回、しかもたったの3時間のみ!なんでも、もし全面解禁してしまうと、おそらく人気スポットとなってしまうことが予測されることから、環境を守るため、毎年、国連が定める「世界水の日」である3月22日前後に行われる「天母水道祭り」のときの3時間だけの開放となっています。

そんな“秘境”が今回、台北観光を盛り上げるため、開放の枠を大幅に広げるんです!…とは言っても、個人で好き勝手に行くことはできません。毎日1組40人の団体を2組、つまり1日80人のみ訪れることができます。

先日、この「陽明湧泉」を管理する台北自來水事業處が一部の旅行会社のスタッフを「陽明湧泉」に加え、6つの普段は立ち入り禁止の水源地などに招待したところ、皆とても興味を持ったそうですよ。

この「陽明湧泉」立ち入りの受付は10月1日から始まります。開放している間は、旅行会社がそれぞれ、この「陽明湧泉」に加え、「天母古道」や「陽明山国家公園」といった付近のスポットとあわせた“半日ツアー”もしくは“1日ツアー”を企画しているそうです。

今回の開放は、環境のことを考え、団体客は一律、食べ物の持ち込み禁止、ごみを落とさない、立ち入りの際は清掃保護スタッフおよび現場監督をつけることという3つのルールが設けられています。

現在のところ、開放の期間がいつまで…という情報は入ってきていませんので、もし今回の開放が、環境も守りつつうまくいけば、今後も続いていくかもしれませんね。

ちなみに、「陽明湧泉」の湧き水自体は無色透明ですが、水が湧き出ているところの材質が現地で豊富に産出される「紫蘇角閃安山岩」というもので、その岩が光を反射して“サファイア色”に見えるんだそうですよ。

トーク②:「天母古道」ハイキング!≫

そんな「陽明湧泉」があるこの一帯は「草山水道系統」と呼ばれ、2004年に台湾初の「系統性古蹟」として、台北市指定古跡に認定されています。「陽明湧泉」はその「草山水道系統」の中で最も重要な水源なんだそうです。

もちろん「陽明湧泉」にも訪れてみたいのですが、この「草山水道系統」は豊かな自然と歴史にあふれているので、散策にもおススメですよ。「天母古道」は、ハイキングコースとしても人気です。

台北のメインステーション台北駅前のバス停から、もしくは台北新交通システムMRT(台北メトロ)レッドラインの「士林」駅から「中山幹線」バスに乗って、「天母」バス停下車。10分ほど歩くと「天母水管路登山口」という入り口に到着します。

海抜は300mとそれほど高くなく、初心者でも歩きやすいコースですが、入り口に到着するとまずは石の階段が見えます。これでちょっと心が折れそうになりますが(苦笑)、ハイキングスタート。

この登山口近くには「三角埔水力発電所跡(三角埔水力發電廠古蹟)」というこれも古跡のひとつの建物がありますよ。およそ200mの高低差を利用して水力発電を行っていたそうです。昔は外壁を迷彩柄に塗られていたそうですが、現在はシンプルな白に塗り替えられています。

ちなみに、「三角埔」というのは「天母」の昔の名前なんだそうです。

階段の途中、民家もありますがそれをさらに登っていくと、途中から黒い大きな水道管が道の脇に現れます。これは陽明山の水を山の下の台北盆地に届けるために日本統治時代に作られたのもので、もう90年近い歴史がある水道管です。これももちろん“古跡”のひとつになっていますよ。そんな歴史も感じながら、さらにちょっと登ると、東屋のような休憩スペースがあるので一休み。ここで石の階段は終了です。ここからは傾斜はこれまでよりゆるく、長いハイキングコースとなりますので、ゆっくり自然や時折見える眼下の風景も楽しみながら歩いてみてください。

途中には東屋やベンチもあるので休憩しながら登れます。なお、サルが出るそうですので、食べ物あげないように、そして取られないようにだけ注意してくださいね。

案内看板に沿って、ぐるっと歩いて天母まで戻るコースでちょっとしたハイキング、春先や秋は心地がよくておススメですよ。

台北市内も観光スポット以外にも実は自然が豊かなんです。街中からアクセス良くすぐに自然に触れられるというのもいいですよね。

ぜひ、台湾に来てちょっと時間があるときにはそんな台北の自然も楽しんでみてくださいね。

トーク③:台湾の防疫対策≫

台湾はいつもは10月暗いまで暑い日が続いていたような紀がするのですが、今週はすっかり秋の風でした。新型コロナにも引き続き対策や注意が必要ですが、これからの季節は風邪にも気をつけてくださいね。

(編集:中野理絵/王淑卿)

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今週の台北は風が涼しくて秋を感じる1週間でした。皆さんのお住まいの場所はいかがですか?暑さが和らいでくるこの時期からがお出かけにはちょうどいいですよね。

今、台湾では海外旅行に行けない代わりに、国内旅行が盛り上がっていて、台湾中南部や、宜蘭・花蓮・台東といった東側、そして離島への旅が人気です。逆に台北の旅行市場は“停滞”しているそうです。

台北市観光宣伝局によると、台北市の観光スポットで、今年(2020年)上半期の観光客減少幅が最も大きかったのは、「国立台湾故宮博物院」で前年同期と比べて延べ178万4273人減少、その減少比は-83.74%。次いで、「台北101景観台」が延べ88万9,060人減少の-75.53%、そして「華山1914文化クリエイティブパーク」が延べ160万9,093人減少の-68.43%、「国父紀念館」が延べ159万7,380人減少の-63.77%、「中正紀念堂」が延べ177万5,493人減少の-63.56%だったそうです。新型コロナの影響で外国人観光客が来られなくなっていることから、去年から軒並み大幅に減少しています。

そこで国内旅行先として台北もアピールして行こうと、台北市が“秘境”を広く一般に開放することにしました。その秘境とは、台北市北部に位置する陽明山にある「陽明湧泉」─。

この「陽明湧泉」は日本統治時代に発見され、「アジアNo.1の湧き水」と呼ばれている場所で、現在管理をしている台北自來水事業處の説明によると、水源は地下の泥の層や砂利の層など自然によってろ過された後、山の岩の間から湧き出ていて、水質がよく、ミネラルも程よく、再度沈殿やろ過など、それ以上の処理をする必要はないそうです。水質はピュアで甘みがあり、そのまま飲むことができる、“台湾で最も素晴らしい水源”なんだそうですよ。

その水質のよさ、ピュアさがひと目でわかるほどに、水は美しい透き通ったブルーの色をしていて、その美しさから宝石に例えて「サファイアの泉」とも呼ばれています。その水質のよさから、かつては陽明山から現在の総統府である“総督府”までこの水を引いていたそうです。

でもこの「陽明湧泉」、2014年に初めて“秘境探索”として開放されたのですが、実は普段は開放されていません。開放されるのは1年で1回、しかもたったの3時間のみ!なんでも、もし全面解禁してしまうと、おそらく人気スポットとなってしまうことが予測されることから、環境を守るため、毎年、国連が定める「世界水の日」である3月22日前後に行われる「天母水道祭り」のときの3時間だけの開放となっています。

そんな“秘境”が今回、台北観光を盛り上げるため、開放の枠を大幅に広げるんです!…とは言っても、個人で好き勝手に行くことはできません。毎日1組40人の団体を2組、つまり1日80人のみ訪れることができます。

先日、この「陽明湧泉」を管理する台北自來水事業處が一部の旅行会社のスタッフを「陽明湧泉」に加え、6つの普段は立ち入り禁止の水源地などに招待したところ、皆とても興味を持ったそうですよ。

この「陽明湧泉」立ち入りの受付は10月1日から始まります。開放している間は、旅行会社がそれぞれ、この「陽明湧泉」に加え、「天母古道」や「陽明山国家公園」といった付近のスポットとあわせた“半日ツアー”もしくは“1日ツアー”を企画しているそうです。

今回の開放は、環境のことを考え、団体客は一律、食べ物の持ち込み禁止、ごみを落とさない、立ち入りの際は清掃保護スタッフおよび現場監督をつけることという3つのルールが設けられています。

現在のところ、開放の期間がいつまで…という情報は入ってきていませんので、もし今回の開放が、環境も守りつつうまくいけば、今後も続いていくかもしれませんね。

ちなみに、「陽明湧泉」の湧き水自体は無色透明ですが、水が湧き出ているところの材質が現地で豊富に産出される「紫蘇角閃安山岩」というもので、その岩が光を反射して“サファイア色”に見えるんだそうですよ。

トーク②:「天母古道」ハイキング!≫

そんな「陽明湧泉」があるこの一帯は「草山水道系統」と呼ばれ、2004年に台湾初の「系統性古蹟」として、台北市指定古跡に認定されています。「陽明湧泉」はその「草山水道系統」の中で最も重要な水源なんだそうです。

もちろん「陽明湧泉」にも訪れてみたいのですが、この「草山水道系統」は豊かな自然と歴史にあふれているので、散策にもおススメですよ。「天母古道」は、ハイキングコースとしても人気です。

台北のメインステーション台北駅前のバス停から、もしくは台北新交通システムMRT(台北メトロ)レッドラインの「士林」駅から「中山幹線」バスに乗って、「天母」バス停下車。10分ほど歩くと「天母水管路登山口」という入り口に到着します。

海抜は300mとそれほど高くなく、初心者でも歩きやすいコースですが、入り口に到着するとまずは石の階段が見えます。これでちょっと心が折れそうになりますが(苦笑)、ハイキングスタート。

この登山口近くには「三角埔水力発電所跡(三角埔水力發電廠古蹟)」というこれも古跡のひとつの建物がありますよ。およそ200mの高低差を利用して水力発電を行っていたそうです。昔は外壁を迷彩柄に塗られていたそうですが、現在はシンプルな白に塗り替えられています。

ちなみに、「三角埔」というのは「天母」の昔の名前なんだそうです。

階段の途中、民家もありますがそれをさらに登っていくと、途中から黒い大きな水道管が道の脇に現れます。これは陽明山の水を山の下の台北盆地に届けるために日本統治時代に作られたのもので、もう90年近い歴史がある水道管です。これももちろん“古跡”のひとつになっていますよ。そんな歴史も感じながら、さらにちょっと登ると、東屋のような休憩スペースがあるので一休み。ここで石の階段は終了です。ここからは傾斜はこれまでよりゆるく、長いハイキングコースとなりますので、ゆっくり自然や時折見える眼下の風景も楽しみながら歩いてみてください。

途中には東屋やベンチもあるので休憩しながら登れます。なお、サルが出るそうですので、食べ物あげないように、そして取られないようにだけ注意してくださいね。

案内看板に沿って、ぐるっと歩いて天母まで戻るコースでちょっとしたハイキング、春先や秋は心地がよくておススメですよ。

台北市内も観光スポット以外にも実は自然が豊かなんです。街中からアクセス良くすぐに自然に触れられるというのもいいですよね。

ぜひ、台湾に来てちょっと時間があるときにはそんな台北の自然も楽しんでみてくださいね。

トーク③:台湾の防疫対策≫

台湾はいつもは10月暗いまで暑い日が続いていたような紀がするのですが、今週はすっかり秋の風でした。新型コロナにも引き続き対策や注意が必要ですが、これからの季節は風邪にも気をつけてくださいね。

(編集:中野理絵/王淑卿)

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