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GO GO台湾 - 2020-09-19_台湾北部最古の老街「三峽老街」

 
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先週のこのコーナーでは、新北市の西にある陶器の街・鶯歌をご紹介しましたが、鶯歌まで行ったら、ぜひお隣の三峡まで足を伸ばしてみてください。鶯歌からバスに乗って20分ほど、「大漢溪」という川を挟んで南東にある三峡の老街(オールドストリート)は、赤レンガの建物が並ぶ風情あるスポットです。ここは台湾北部で最も古いオールドストリートとも言われていて、台湾でも数少ないほぼ完全な形で残っているノスタルジックなエリアですよ。

ここは清朝時代から重要な商業街道で、川を使って多くの物資が運ばれ、街にはお茶屋さん、藍染の店、樟脳の店、漢方薬の店、雑貨店などがあってとてもにぎわっていました。今は「三峡老街」と呼ばれていますが、この場所は、今の大漢溪、三峽河、橫溪といった3つの川の交わる場所であったことから当初は「三角湧」と呼ばれていました。日本統治時代にこの「三角湧」から「三峡」へと名前を変えたのですが、今でもオールドストリートの入り口にある「三峽派出所」の建物の入り口には「三角湧老街」と言う文字が書かれています。

日本統治時代にヨーロッパの近代化した街のスタイルを取り入れ、そこに日本家屋の造りや中国の南部地方独特の2階部分が1階の入り口の上に張り出していて、美しい柱で1階部分に回廊のような通路を作り出す「アーケード」を基礎に、多様なスタイルが融合したバロック式の建物が260mに渡って並んでいます。

オールドストリートの建物を見ると、上のほうに屋号や名前などが刻まれていたり、建物の三角屋根になっている部分の壁面には美しい装飾がされていたりして、その当時の繁栄ぶりがうかがえます。全体的には昔の日本の長屋のように赤レンガの建物が連なって統一された雰囲気ですが、一つ一つの建物に個性があって、それを眺めるだけでも楽しいですよ。

実は、この「三峡老街」は、建物も古くなり、一時期、人口もどんどん減っていったことから衰退の一途をたどっていき、取り壊しの危機に直面したのですが、最終的に、政府や学界、地元の熱心な人たちが奔走し、オールドストリートを完全に元のまま保存する形で2007年に修復が完了したんです。

今ではこのオールドストリートには、百年の歴史を持つ老舗のお店や、新たに登場した飲食店や雑貨店、お土産屋さんなど、様々なお店が入っています。ノスタルジックな街を楽しみたいのなら、人気の九份もいいですが、この「三峽老街」もおススメですよ。

そして「三峽老街」といえば、有名なのが「金牛角麵包(牛の角パン/日本語名:台湾クロワッサン)」!“クロワッサン”というとサクッとした食感ですが、この「三峡」のクロワッサンはちょっと違います。一見するとなんだかどっしりとしていて、そして艶っとした、ちょっと硬そうな牛の角のような形をしたパンです。でも食べてみると見た目のようなどっしり感や硬さはなく、中はサクッとふんわりした食感で人気なんですよ。よく知っている“クロワッサン”と思うと「ちょっと違う…」と思ってしまいますが、「牛の角パン」という別の種類のパンだと思うと美味しいパンですよ。味もプレーンのほかに、中にチョコレートや黒ゴマペーストが入ったものなど、色々な種類があります。

そして、なんと!この“台湾クロワッサン”を真ん中で半分にカットし、それをコーン代わりとした“台湾クロワッサン”ソフトクリームも売っています。一般のソフトクリームのコーンよりもふわっとした食感で、アイスとの相性もばっちりです!

この“台湾クロワッサン”のお店は「三峽老街」にありますので、この“台湾クロワッサン”を手にオールドストリートを楽しんでいる人も良く見かけます。「三峡老街」に来たら、ぜひ食べてみてくださいね。

トーク②:三峡エリアのその他の見所≫

「三峡老街」を巡ったら、「三峡清水祖師廟」という廟にもご挨拶に行ってみてください。ここは1768年に建てられた廟ですが、1833年に大地震により倒壊、その後再建されましたが、戦後、日本軍によって焼き払われてしまい、その後、2度目の再建。そして1947年から3度目の建て直しが行われています。この3度目の建て直しは三峡で生まれ育った有名な油絵画家の李梅樹氏が担当をしていて、実は現在に至るまで工事が続いています。なぜそんなに長くかかっているのかというと高い芸術性にこだわっているから。屋根のデザインが綿密に掘られた装飾が重なり合うようになっていて、“彫刻芸術の殿堂”とも呼ばれているそうです。

三峡河を渡った先に、この建て直しを担当している李梅樹氏の記念館もあるので、廟だけでなく、そちらにもぜひ足を運んでみてください。

このほかにも、「三峡区歴史文物館」は、日本統治時代、台湾で最も美しいオフィス建築物だとされていた“役場跡”で、その美しい建物の姿はそのままに、今では三峡の歴史を伝える文物館となっています。

建物の表も裏も木々や緑に囲まれていて、オールドストリートの賑やかさとは逆に、優雅で落ち着いた雰囲気となっていますよ。

そんなノスタルジックな街、三峡エリアへのアクセスは、台湾新幹線こと「台湾高速鉄道」、在来線「台湾鉄道」、台北新交通システムMRT(台北メトロ)の全てが乗り入れる「板橋」駅から、台北客運バスの702番、もしくは705番に乗って「三峽老街」バス停下車です。

三峡エリアもゆったりと楽しむのがおススメですので、のんびりと遊びに行ってみてくださいね。

≪トーク③:台湾の防疫対策≫

(編集:中野理絵/王淑卿)

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ここは清朝時代から重要な商業街道で、川を使って多くの物資が運ばれ、街にはお茶屋さん、藍染の店、樟脳の店、漢方薬の店、雑貨店などがあってとてもにぎわっていました。今は「三峡老街」と呼ばれていますが、この場所は、今の大漢溪、三峽河、橫溪といった3つの川の交わる場所であったことから当初は「三角湧」と呼ばれていました。日本統治時代にこの「三角湧」から「三峡」へと名前を変えたのですが、今でもオールドストリートの入り口にある「三峽派出所」の建物の入り口には「三角湧老街」と言う文字が書かれています。

日本統治時代にヨーロッパの近代化した街のスタイルを取り入れ、そこに日本家屋の造りや中国の南部地方独特の2階部分が1階の入り口の上に張り出していて、美しい柱で1階部分に回廊のような通路を作り出す「アーケード」を基礎に、多様なスタイルが融合したバロック式の建物が260mに渡って並んでいます。

オールドストリートの建物を見ると、上のほうに屋号や名前などが刻まれていたり、建物の三角屋根になっている部分の壁面には美しい装飾がされていたりして、その当時の繁栄ぶりがうかがえます。全体的には昔の日本の長屋のように赤レンガの建物が連なって統一された雰囲気ですが、一つ一つの建物に個性があって、それを眺めるだけでも楽しいですよ。

実は、この「三峡老街」は、建物も古くなり、一時期、人口もどんどん減っていったことから衰退の一途をたどっていき、取り壊しの危機に直面したのですが、最終的に、政府や学界、地元の熱心な人たちが奔走し、オールドストリートを完全に元のまま保存する形で2007年に修復が完了したんです。

今ではこのオールドストリートには、百年の歴史を持つ老舗のお店や、新たに登場した飲食店や雑貨店、お土産屋さんなど、様々なお店が入っています。ノスタルジックな街を楽しみたいのなら、人気の九份もいいですが、この「三峽老街」もおススメですよ。

そして「三峽老街」といえば、有名なのが「金牛角麵包(牛の角パン/日本語名:台湾クロワッサン)」!“クロワッサン”というとサクッとした食感ですが、この「三峡」のクロワッサンはちょっと違います。一見するとなんだかどっしりとしていて、そして艶っとした、ちょっと硬そうな牛の角のような形をしたパンです。でも食べてみると見た目のようなどっしり感や硬さはなく、中はサクッとふんわりした食感で人気なんですよ。よく知っている“クロワッサン”と思うと「ちょっと違う…」と思ってしまいますが、「牛の角パン」という別の種類のパンだと思うと美味しいパンですよ。味もプレーンのほかに、中にチョコレートや黒ゴマペーストが入ったものなど、色々な種類があります。

そして、なんと!この“台湾クロワッサン”を真ん中で半分にカットし、それをコーン代わりとした“台湾クロワッサン”ソフトクリームも売っています。一般のソフトクリームのコーンよりもふわっとした食感で、アイスとの相性もばっちりです!

この“台湾クロワッサン”のお店は「三峽老街」にありますので、この“台湾クロワッサン”を手にオールドストリートを楽しんでいる人も良く見かけます。「三峡老街」に来たら、ぜひ食べてみてくださいね。

トーク②:三峡エリアのその他の見所≫

「三峡老街」を巡ったら、「三峡清水祖師廟」という廟にもご挨拶に行ってみてください。ここは1768年に建てられた廟ですが、1833年に大地震により倒壊、その後再建されましたが、戦後、日本軍によって焼き払われてしまい、その後、2度目の再建。そして1947年から3度目の建て直しが行われています。この3度目の建て直しは三峡で生まれ育った有名な油絵画家の李梅樹氏が担当をしていて、実は現在に至るまで工事が続いています。なぜそんなに長くかかっているのかというと高い芸術性にこだわっているから。屋根のデザインが綿密に掘られた装飾が重なり合うようになっていて、“彫刻芸術の殿堂”とも呼ばれているそうです。

三峡河を渡った先に、この建て直しを担当している李梅樹氏の記念館もあるので、廟だけでなく、そちらにもぜひ足を運んでみてください。

このほかにも、「三峡区歴史文物館」は、日本統治時代、台湾で最も美しいオフィス建築物だとされていた“役場跡”で、その美しい建物の姿はそのままに、今では三峡の歴史を伝える文物館となっています。

建物の表も裏も木々や緑に囲まれていて、オールドストリートの賑やかさとは逆に、優雅で落ち着いた雰囲気となっていますよ。

そんなノスタルジックな街、三峡エリアへのアクセスは、台湾新幹線こと「台湾高速鉄道」、在来線「台湾鉄道」、台北新交通システムMRT(台北メトロ)の全てが乗り入れる「板橋」駅から、台北客運バスの702番、もしくは705番に乗って「三峽老街」バス停下車です。

三峡エリアもゆったりと楽しむのがおススメですので、のんびりと遊びに行ってみてくださいね。

≪トーク③:台湾の防疫対策≫

(編集:中野理絵/王淑卿)

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